サルコイ通信「サルコイ君の病気は友達&話の散歩道」 |
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サルコイ通信 ---通算90号---「話の散歩道」---第61号---
2001年 3月10日配信
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◆「松王丸のこと」 −話の散歩道−
◆【サルコイドーシスの病状と経過】
◆《プレゼントのお知らせ》「松江の和菓子」風流堂!!
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■「松王丸のこと」
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みなさんこんにちは。お元気ですか。こちら山陰は春を告げる、強い西
風が吹き、台風の到来のようです。さらにこの西風は、雨が降ると中国か
ら黄砂を運んできて、連日、車は泥をかぶったようになります。
今日は、「新渡戸稲造」博士の「武士道」のなかから、忠義についての
お話しをご紹介したいと思います。
今日のお話は皆さんも聞いたことがある方も多いと思います。
高校の教科書にも出ていたことを思い出します。
その話とは日本史上、特筆すべき存在の一人である菅原道真にかかわる
物語(『菅原伝授手習鑑』)である。道真は嫉妬と讒言(ざんげん)の犠
牲となって京の都を追放された。だが無慈悲な彼の敵はそれだけで満足せ
ず、今や道真の一族を根絶やしにせんものとたくらんだ。
そしてまだいたいけな道真の幼な子を厳しく探索し、かつて道真の従者
であった[武部]源蔵の寺子屋にその子がかくまわれていることをつきと
めた。
その結果、源蔵に幼い罪人の首を定められた日に届けるように、との命
令が伝えられた。そのとき源蔵がまず考えついたことは、そのこの身代わ
りを見つける、ということであった。源蔵は寺子屋の名札を思案し、そこ
へやってくる幼童たちの一人一人を吟味した。
だがその地生まれの幼童の中には、誰一人として源蔵がひそかに護りぬ
こうとしているあの若君に似ている者はいなかった。しかし源蔵の絶望は
ほんのひとときであった。
見よ、品のいい物腰の母親に伴われて顔立ちの整った、年の頃もかの大
臣の幼君と同じ少年がこの寺子屋に入門してきたのだ。
さて、幼君と幼い従者がよく似ていることに、その母とその子自身が気
付いた。そこでその家の人目にふれぬ場所で、母子はみずからを神仏の祭
壇に捧げる決意をした。子はその生命を、そして母はその心を。だが母と
子はそれらしき覚悟を露一筋だに表わさなかった。
一方で源蔵はこの母子二人の間に行われたことを気付かずに、身替わり
のことを考えていたのである。
そしてここにいけにえの山羊が決まったのだ。
ー物語のあとは簡単に述べよう。ー
定めの日に検視の役人[松王丸]が首受け取りにやってきた。贋(にせ)
首をもて彼を欺き(あざむき)うるであろうか。哀れなる源蔵は、刀の柄
に手をかけ、もし計略が見破られたならば、検視の役人にか己自身にか、
一撃を加えんものと固唾(かたず)を呑んだ。
松王丸は彼の前に置かれし浅ましの首を引き寄せ、静かにためつすがめ
つした後、落ち着いた事務的な調子で、紛(まが)いなしと言い放った。
−その夜淋しき家にて、寺子屋に来た母が待っている。彼女は戸口の開
くのを熱心に見守っているが、それは児の帰りを待つのではない。彼女の
舅は久しき間道真の恩顧を蒙ったが、道真遠流(おんる)の後、夫[松王
丸]は事情余儀なく一家の恩人の敵[藤原時平]に随身した。
彼自身は、残忍とはいえ自己の主人に不忠たるをえなかった。
しかし彼の子は祖父の主君のお役に立つをえたのである。道真の家族を知
る者として、若君の首実検の役目を命ぜられたのは彼[松王丸]であった。
今その日の−しかり一生の−辛き役目を終えて、彼は家に帰り、敷居を
またぐや否や妻に呼びかけて言った。
「女房喜べ、倅(せがれ)は御役に立ったわ、やい!」
私もかつて、高校時代にこの物語を知った記憶があります。
そのときから心のどこかに、印象深く記憶に残っていました。
新渡戸博士は、聖書のアブラハムがその子イサクを、神への犠牲として
捧げた話を取り上げて、その話と同様に重苦しいけれど、それ以上嫌悪す
べきものではないと話しておられます。
これは、義務の召命に対する従順、絶対的な服従であると。
松王丸の妻と息子も、その非常な運命をむしろ当然なものとして受け入れ
ています。
主君あるいは国家に対する忠誠心が、私たち現代人にとっては、社会全
体に対しする公徳心として、また美意識として育っているように思います。
誰かが見ているからとか、人が何か言うからという次元を越えて、おおや
けの社会に対する忠誠心、自己に対する潔癖性が育てられたのではないか
と思います。
自己をどんなに犠牲にしたとしても、それを辛いとも思わず、嘆きもせず、
もちろん恨みにも思わず。従順に受け入れているのです。
日本的意識とは、美意識ではないかと、ある人から聞いたことがありま
す。
新渡戸博士も日本人のもつ忠誠心について次のように言っておられます。
私たち日本人が考えている忠義は、他の国ではほとんどその信奉者を見
出すことはできないだろう。そのことは私たちの考えが間違っているから
ではない。
それは他の国では忠義が忘れ去られていたり、また私たちが他の国では
到達しえなかったくらいにまでその考え方を進めたからである。
それでは、今日はこの辺で。
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■【サルコイドーシスの病状と経過】
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比較的元気に過ごしているように思います。このところ暖かかったのに
昨日から大雪が降り、急に寒くなったせいでしょうか、咳が少々でます。
上の娘が2ヶ月いて、最近になくなったからでしょうか。家内はしきり
に、静かだわね、と言います。
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■ ☆★プレゼントのお知らせ★☆
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締め切りもだんだん近づいてきました。
プレゼントコーナー第7弾です。
評判の高かった、「風流堂」の和菓子にさせていただきます。
たくさんの応募をお待ちしています。
締め切りは、3月20日春のお彼岸までとさせていただきます。
http://www.web-sanin.co.jp/p/tanaka/prezennt-7.htm
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