欧州からの文化の風【日本の未来のために】 |
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◆ ◇欧州からの文化の風【日本の未来のために】◇◆No.82:ロンドンの小天使
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ロンドン
ウオータールー駅の小天使
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海外旅行に行くときは、いつでも飛行機。
まあ、あたりまえの話ですが。
しかし、英国のロンドンへ行くときは、飛行機でヒースロー国際空港から入る
よりも、パリから出発する国際高速鉄道「ユーロスター」に乗って、英仏海峡
のユーロトンネルを渡って、ロンドンにアクセスする方が、なんか、お洒落な
ような気がする。
私が始めてロンドンに行った時も、パリの北駅 Gare du Nord から「ユーロ
スター」に乗って、ロンドンのウオータールー駅 Woterloo に入りました。
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英仏海峡トンネルが完成し、パリの北駅と、ロンドンのウオータールー駅が、
高速鉄道によって結ばれるようになったのは、94年です。
北駅には、「ユーロスター」専用のチケットロビーと乗り場があって、
「これに乗れば、3時間半で、ロンドンだ」
という予感には、国際統合されたEUヨーロッパという、欧州の未来のイメー
ジには、思わず胸が高まる気分にさせられる。
「ユーロスター」は、フランスとイギリスという、鉄道の建設基準が違う国土
を走ることができる車両として開発されたTGVの新型車両で、もちろん、ブ
ランド路線。車両の内装インテリアは、赤を基調にした、シックで、ゴージャ
スなデザインで、座席のシートは日本の新幹線とは桁違いなほど広く、快適な
乗り心地を楽しめます。
どちらかといえば、平らに広がる風景のフランスの田園地帯を走り、英仏海峡
トンネルを抜けると、起伏の多い、イギリスの田園地帯を走って、3時間半で、
ロンドン側の玄関駅、ウオータールー駅に着きます。
ウオータールー駅のユーロスター専用乗り場のターミナルは、94年のユーロ
スター開業に合わせて建設された新しいもので、イギリス人の建築家、ニコラス・
グリムショウによる設計。ゆるやかな曲面を描く駅のプラットフォームを覆う、
大きな透明ガラスと青いチューブトラスが組合わせられた、軽快な屋根のデザ
インは、明るく開放的で、現代の駅舎の斬新なデザインとして、有名です。
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列車を降りた乗客は、高架のガラス屋根のプラットフォームから、長いスロープ
に長蛇の列をつくって、天井の高い1階のコンコースまで、ぞろぞろと降りる。
天井の高い、白いコンクリート打放しの明るくて広いコンコースのあちこちには、
英国特有のネイビーブルーの制服を着た駅員や、警備の係官がいて、ちょっとし
た緊張感を感じさせられる。さっきまでいたフランスのパリとは、いかにも違う
風景です。
「BRITAIN=英国に着いた!!」
思わず、そんな感慨の気持ちにさせられます。
乗客が並んで待つゲートで、パスポートのチェックを受け、ネイビーブルーの制
服を着た入管の係員に、「ガチャンッ」とパスポートに入管印を押してもらえば、
ロンドンWelcome!!です。
以下、「ユーロスター」が見れるサイト。
http://ww1.tiki.ne.jp/~yokoura/honeymoon/20010418.HTML
http://www.kcc.zaq.ne.jp/konoha_kiri/BLE/Eurostar.html
以下、ウオ−タールー駅が見れるサイト。
http://www.joyphoto.com/japanese/abroad/1999Europe/london/water.html
http://www.mediawars.ne.jp/~tanimura/a_map/foreign/form/england/waterloo.html
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ウオ−タールー駅からは、地下鉄に乗り換えて、ロンドン市内の目的の場所に向
かいます。
ロンドンの地下鉄は1863年に、パリの地下鉄METRO、ニューヨークの地下鉄
SUBWAYに先立ち、世界で一番最初に建設された地下鉄として有名です。
路線数は14、駅の数は478,総延長390kmに達する,ロンドンの地下鉄は、その
総延長距離でも、世界一。
市民から“UNDERGROUND”、あるいは大部分がシールド工法で建設され, その
断面が円形であることから“TUBE:チユーブ”とも呼ばれ、親しまれています。
ロンドンの地下鉄は、まさしく“TUBE:チユーブ”です。駅もシールド工法で建設
されていて, その断面が円形。長くて、狭くて、丸い筒型の屋根のホームで、列車を
待ちます。
列車は、細い「チューブ」の中を走れるように設計されているため、日本やパリの
地下鉄と比べて、驚くほど小さい小型の車両。筒状の丸い断面のトンネルの形に合
わせて車両の屋根も扉も、上の方が斜めになっている。
まさしく、細いチューブから押し出されるように、車両が駅のホームに滑り込んで
きます。見ていてとても窮屈そう。でも、丸くてかわいらしい車両です。
地下鉄でロンドンを見て回るには、トラベルカード Travelcard と呼ばれる、乗り
放題の周遊券を利用するのが安くて便利です。1日券、1週間券など、種類はいろいろ。
これは、自動販売機で購入します。
しかしこの自動販売機、初めての旅行者には、使い方が分かりにくい。
コインとガイドブック片手に、動かない自動販売機と格闘していたら、同じ歳位の
ジーンズを履いた男性のバックパッカーの旅行者に、声をかけられました。
「俺は今日がロンドン最後の日なんだ。You、これでロンドンが楽しめるよ」
と言って、3日分の有効期限が余っているトラベルカードを、私に差し出してきました。
こういうかんじの見知らぬ人同士のやりとりは、欧州を旅行していると、よくあります。
日本では、なかなかない習慣です。
見知らぬ隣人同士であるからこそ、ジェスチャーを出して、知り合い、お互い助け合う
という感覚の習慣は、気持ちがよいものです。
とっさにそう言われて、真意をつかみかねて突っ立っていた私に対して、彼は私の手に
トラベルカードを握らせると、
「ロンドンはいいところだよ。楽しめ。じゃあ、Good Luck !!」
と言い残して、去っていきました。
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似たような出会いに、先日、東京の品川駅であいました。
夜の8時くらいの時間だったでしょうか、品川駅の券売機の前で、ぼーっとして立
っていた私の前に、12歳位のラテン系の少女が歩み寄ってきて、
「ワタシ、アナタにこれ、あげます。アナタ、これで家まで帰れます」
とたどたどしい日本語で言って、JRの1日券を差し出しました。
連れがいた私は、
「いや、いいです」
と、条件反射的に、言っていました。その少女は、ムッとした顔をして怒ると、
1日券を券売機の前の床に叩きつけて、去っていきました。
日本人感覚でいたために、条件反射的に彼女の申し出を断ってしまった私は、
どうやら、彼女の善意の気持ちを、踏みにじってしまったようでした。
今でも思い出すと、とても残念な気持ちになります。「隣人愛」に無頓着な日本人
感覚は、どうもいけないなあ、と振り返って思います
ロンドンで出会ったバックパッカーが、小さな天使だとしたら、
日本には、小天使は、どうやら、どこにも、いないようです。
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以下、ロンドンの地下鉄、TUBE=UNDERGROUNDが見れるサイト。
http://www.ne.jp/asahi/tabitabi/train/lonS.htm
http://www.ne.jp/asahi/tabitabi/train/tube.htm
http://www.f-banchan.net/travel/underground/underground1.htm
http://www.asahi-net.or.jp/~QN4H-UN/TravelG7-A3-London2.htm
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