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ウイーンの街・食文化・徒然なるままに・・・・

発行日時: 2007/12/1

☆☆☆━━━━━━━━日本・オーストリア食文化協会━━━━━━━☆☆☆
          ウイーンの街・食文化・徒然なるままに・・・・
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    Nr0038                2007年 12月 1日 (毎月発行) 
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 オーストリアの食文化を日本に正しく紹介し、より良い食文化交流を行うこ
とを目的として設立されました。
日本でオーストリアの料理・パン・菓子のプロフェッショナルとして活躍する
人たちの集まりであり、営利を目的とするものではなく、オーストリアの食文
化を愛し、日本に正しく紹介してその普及に務める団体として活動していくも
のです。もちろん、オーストリアに興味のある人はどなたでも会員になれます。
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○ オーストリアの歴史?? 
○ 食材あれこれ・・・・・
○ Erinnerungen an Wienウィーン望郷
○ オーストリア・インターネット検定
○ ウィーンからのニュース
○ 日本・オーストリア食文化協会
○ 編集後記

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【オーストリアの歴史??】   ウィーン会議 外伝

外伝とはおこがましいタイトルですが、ウィーン会議自体は今更、お話するこ
ともないとは思いますが、簡単に説明しておきます。

ウィーン会議とは、1814年9月1日から翌15年6月にかけてフランス革
命とナポレオン戦争終結後のヨーロッパの秩序再建と領土分割を目的として、
開催されました。ご存知のようにナポレオンがエルバ島脱出の一報が届くまで
延々と続いたのですが、昼の会議は各国のエゴの大合唱で中々まとまらず、各
国の代表は貴族が多いためか夜は夜で大宴会を催し、この様子が「会議は踊る、
されど会議は進まず」と揶揄されたのです。この大宴会も出費はオーストリア
側であったため莫大な金額が湯水のように消え去っていったわけですがオース
トリア側の面子もあったのでしょう、嫌とは言えなかったんでしょね。
元々この様な不始末はフランス側に非があるのですが、フランス代表タレーラ
ン=ペリゴールの天才的外交手腕が炸裂、まず巧妙に立ち回って会議への出席
を実現し、敗戦国であるフランスの戦争責任の大半を回避させることに成功し
てしまったのです。(恐るべしタレーラン)

夜な夜な、宴会も時が立つにつれマンネリ化し、フランスで"おいしいチーズ"
と言えばブリー・ド・モーであり、「ブリーこそ世界一!のチーズなり」と自
慢したばかりに、これに激しく反駁したのがイギリス代表団の一人カースルリ
ーグ卿。「スティルトン」こそ世界一のチーズなり。と一歩も譲らない一方、
オランダのフォーク男爵も「リンバーガー」こそ、世界一と自慢するなど、も
めるばかりで決着がつきません。各国の代表も負けじとばかり自国のチーズの
自慢話になり、とうとう、どこの国のチーズが世界一なのかを競う羽目になっ
たのです。
30カ国から52種類のチーズが持ち寄られ、品評会が行われました。
このとき選ばれたのがフランスの「ブリ・ド・モー」であり「チーズの王様」
と呼ばれるチーズなのです。フランスは敗戦国としての面目を保つと同時に、
ブリー・ド・モーが世界的に有名になったとのことです。この「ブリ・ド・モ
ー」から「カマンベールチーズ」が生まれたのです。


◎オーストリアのコラムにフランスのチーズでもないんでしょうが、日本では
料理や菓子の世界で一般的によく使われているし日本製のカマンベールも多い
ことから、今回は【食材あれこれ・・・・・】でも紹介したいと思います。
 

◎Talleyrand-Perigord  タレーラン・ペリゴール   政治家・外交官 
[帝国大侍従長(1804年)・帝国代理選帝候(1806年)・ベネヴァン大公] 
[オータン司教(1789年〜91年)・外務大臣(1797年 〜 1807年、1815年)] 
(1754年2月12日、生誕 〜 1838年5月17日、パリで病死)
美食家であり、大料理長カレームを一時的に雇ったこともあった。そして美食を武器に
ウイーン会議をはじめ国際交渉で成功を治めた。

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【食材あれこれ・・・・・】  カマンベールチーズ(その1)

独・仏・英Camembert(カマンベール)
独Kaese(ケーゼ)仏Fromage(フロマージュ)英Cheese(チーズ)
ドイツ語は「a」にウムラウトがつきますが表示が出来ないため「ae」と表示

カマンベールチーズがいつ発明されたかというと、1790年頃、フランス革命で
逃れた僧がノルマンディの農家に身を隠し、ブリ・チーズの製法を伝えたこと
から始まります。カマンベール・チーズはブリ・チーズの製法でリヴァロ・チ
ーズの型で作ったといわれています。
僧をかくまった農家の婦人がカマンベール・チーズの祖といわれている、有名
なマリー・アレルという人物です。現在、隣町のヴィムーティエ町に記念の像
がたっています。

そしてカマンベールチーズを語る上で『マリー・アレル』という人を語らざる
を得ません、よって、彼女の人物像を紹介していきたいと思います。

◎ Marie Harel  マリー・アレル(1761年4月28日 − 1812年)

オルヌ県ヴィムーティエ近郊のクルット(Crouttes)のフォンティーヌ家で生
まれ、オルヌ県カマンベール村の農家に嫁ぐ。

フランス革命時(1789)、全てのカトリックの司祭達は、新しい共和国政府に
対して、忠誠を誓うことを強いられ、それを拒むものは、処刑、追放の刑に処
せられました。幾らかの司祭達は、彼らにとってよき時代が来るのを待ちなが
ら、田舎に隠れていました。1790年、シャルル ジャン ボンヴォスト神父は、
マリー アレルという農婦の家にかくまってもらうことになりました。
チーズで有名なブリ地方出身の彼は、かくまってくれたお礼に、彼女に、チー
ズづくりに関する、とっておきの秘密を伝授したのです。

それがカマンベールチーズと伝えられていますが、ブリ出身の司祭はブリの製
法を教えたのでしょう。司祭が大きさを指定したのか、マリーアレルが大きさ
を決めたのかは定かではありません。多分今と同じ大きさだと思います。
彼女の農家にはブリチーズを作るための型がなく、リヴァロ・チーズの型で作
ったといわれていることから、今の大きさのカマンベールチーズが出来たので
はないかと、想像されます。

[つづく]


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【Erinnerungen an Wien ウィーン望郷】
大林万希子編 その2  <私が感じたウイーン気質>

専門学校入職12年目に、思いも寄らなかったウイーン研修をする事になった私
は、突然過ぎた事と憧れや思い入れがなかった事で、気持ちは後ろ向きな状態
で日本を出発。
ウイーンへの気持ちは期待ではなく、どこか「仕方なく」という気持ちと不安
の様なものでした。
しかし、旅行では何度か訪れた事のある場所でしたし、ドイツでの研修先も方
言の混ざってた南部。
同じドイツ語圏での研修なので、お菓子の違いくらいで大きな差はないだろう
と思ってウイーンへ。
ところが国が違えば人間の気質も違う!
一週間も経たないうちに、ウイーンの人の冷たさを感じていました。

ドイツの研修時代は私自身が若かった事もあってか、知らないドイツの人から
もとても親切にして頂き、見知らぬドイツの人と相席でお茶をした事も度々。
辿々しいドイツ語で色んな会話をした思い出がありました。
しかし、ウイーンでは「何?その冷たい態度?!」という思いを何度したか…。
私だけそう感じてるのかな?と思った頃、日本から旅行で来た専門学校の学生
が「先生!同じドイツ語圏やのに、ドイツの人は親切でウイーンの人が冷たい
のは何故?」と訊かれ、同じ印象を持っている人が居る事を確信。
当時、研修を始めて10日ほどの私には解りませんでしたが、研修を終える頃に
思った感想は京都人に似てる気質なのでは?という事。
ドイツと違って、見ず知らずのよその人には距離を置き、少し冷たいと思える
態度になるんですが、仲良くなって身内とみて貰えると、とても優しく親身に
接してくれる…。
そういえば、街や昔からの古い伝統を守り、観光都市として成功している所も
京都と似てるかも。

ドイツが特殊であったのかも知れませんが、ドイツでは一人で食事やお茶をし
ていると相席をお願いされて、それをきっかけに色んなお話をしたりする事が
度々ありました。
大抵は老夫婦であったり、年輩の方なのですが、とても素敵で楽しい時間を過
ごさせて頂きました。
ドイツでの研修中の様に、街で見知らぬ人と交流が生まれる事が殆どなかった
のは、ウイーンの人がもつ気質のせいなのかも知れません。
冷たいと感じたウイーンの人々も、研修中には親しい人も出来ましたし、シェ
フとご家族の皆さんは私を家族のように支えて下さいました。
随分親身になって頂きましたし、同僚や周りの人も仲良くなれば冷たさは感じ
ませんでしたが、街では「あ?、冷たい」と感じる事もしばしば。
今でも「何か京都っぽいなぁ」と感じる街です。

それでも本当はとても素敵な人々で、素敵な街であるウイーン。
ドイツと同じくらい、何度行っても好きと思える場所なのです。

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【オーストリア・インターネット検定】

前回の答えです。
★[初級]エリザベートの愛称は『シシー』です。
なぜ『シシー』なのかと言うと、どうも読み間違いのようです。
エリザベートの愛称はバイエルンやオーストリアでは、Lisi(リシー)と、
言うそうです。タイプライターの無い時代、手書きで書いた筆記体の大文字の
『L』を『S』と読み違え「リシー」から「シシー」になったということです。
オーストリアの人が書いた『L』という字は確かに『S』に見えないことは無い
ですね。

★[上級]サンタクロースが赤い服を着ているのはコカ・コーラのCMが元祖。
サンタクロースのモデルは聖ニコラウスというのはご存知の通り、でも伝承で
は緑の服とか緋色とか各国によりいろいろな色があったようです。
聖ニコラウスは司教であり、司教服の緋色は自己犠牲の自分の血の色だそうで、
司教服は「緋の衣」といわれています。また司教服のマントが赤である宗教画
を見て、ニューヨークの画家、トーマス・ナストがコカ・コーラ社のイメージ
カラーである赤色をサンタクロースに使いコカコーラを飲むサンタのポスター
が街中にあふれ、今のイメージが定着したようです。

そういえば同じような話では、昔の幽霊画には足が書いてあったが「丸山応挙
」が足の無い幽霊画がその恐ろしさで有名になり、それ以来幽霊には足が無い
ことになったと聞いたことを思い出しましたね。これも人間の思い込みでしょ
うね。

今回の問題です
[初級]
ウイーンには東京や大阪のように「区」になっています。さていくつの「区」
があるでしょう。またまた簡単でしたね。

 [上級]
オーストリアはいくつの州から成り立っているでしょう。
これも簡単のようでなかなか名前が出てきませんね。

ヒント、日本オーストリア食文化協会のホームページをご覧ください。

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【ウィーンからのニュース】

今回もいろいろとニュースが流れてきました。(11月のニュース)
オーストリアでこの冬初めての大雪
オーストリアでは16日、この冬初めての大雪となりました。
およそ40センチの積雪があったウィーン近郊では、主要道路が一時通行止め
となったため、車数百台が立ち往生し、車の中で夜を明かした人もいたという
ことです。
世界のオザワ ウィーン歌劇場名誉会員 
ウィーン国立歌劇場の音楽監督、小澤征爾氏(72)が同劇場の名誉会員とな
り、17日夜、伝達式が行われた。1988年に同劇場でデビューした小澤氏
は、2002年から音楽監督を務め、これまでに163回の公演をこなしたこ
となどが高く評価された。
サウンド・オブ・ミュージック館を計画 オーストリア
オーストリアのザルツブルク市は8日、同地を舞台にして大ヒットしたミュー
ジカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」に関する常設センターをオープ
ンする計画を明らかにした。総額180万ユーロ(約3億円)を掛け、200
9年秋の公開を目指す。 
22億円の補償金案提示 オーストリアのケーブルカー事故
オーストリア通信によると、2000年に同国カプルンで起きたケーブルカー
火災事故の被害者救済目的で同国政府が設立した和解委員会は6日、国やケー
ブルカー会社などが総額1340万ユーロ(約22億円)の補償金を日本人被
害者の遺族らに支払うとの案を示した。
側には事故の責任の所在を明らかにし、謝罪を求める声が根強く、今回の案が
問題解決につながる可能性は低い。
ヤマハ、オーストリアのピアノメーカー買収で合意 
ヤマハが著名な高級ピアノメーカーであるオーストリアのベーゼンドルファー
を買収することで27日合意した。複数の交渉関係者が日本経済新聞記者に明ら
かにした。買収額は推定で1500万ユーロ前後(約25億円)で、28日にベーゼン
ドルファー側がウィーンで発表する。ヤマハはグループのブランド力を高め、
課題だった超高級市場の攻略に乗り出す。 
ベーゼンドルファーは現在、米系ファンドのサーベラスの傘下にある。ヤマハ
はベーゼンドルファーの全株式を取得する方向で最終調整する。

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【編集後記】

11月上旬は暖かかったのに急に寒くなり、体調を崩した方も多いことと思いま
す。雪の多いオーストリアも急な寒さで大雪となり、大変そうですね。年末に
向けて忙しくなると思います、お体をご自愛くださいませ。
当マガジンも4年目を向かえ、がんばっていきます。

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