メルマガイドよくある質問サイトマップ

LA LUNA

RSS
最新号をメルマガでお届け

この記事の発行者<<前の記事次の記事>>最新の記事

LA LUNA vol.71【春鳴のエッセイ】

発行日: 2002/2/4








 








   ■      ■      ■    ■ ■  ■  ■   ■   
              
   □     ■ ■     ■    ■ ■  ■■ ■  ■ ■
   □     ■■■     ■    ■ ■  ■ ■■  ■?■  
 
   □■■   ■ ■     ■■■   ■   ■  ■  ■ ■
      市民と精神保健福祉とマスコミをつなぐネットワーク情報誌    
             vol.71 (2002.2.24)【春名のエッセイ第九回】
                          http://www.mars.sphere.ne.jp/la_luna/
      
     「昔 子どもで、今も子どもだった事を忘れていない大人と
      今 大人になるのが少し恐い子どものために」

■■■■ LA LUNA(ラルナ)は、毎週月曜日発行の週刊マガジンです ■■■■

□ 週替わりMENU □
今日お届けするのは ?印です

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
『インテルビスタ』 
ジャンルを問わず月崎が会いたい人を訪ねて、インタビューした結果を会話形式で
書きます。 

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
     
『OH  !  ママ ミイア』 

子育て現場の問題や現状を母親の立場でレポートします
                   
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
?『サバイバ−ズエッセイ 春鳴の言えなかった履歴』   

サバイバーで、音楽家 春鳴の描く 笑い、涙、ビンボー、そして幸せありの青春譜。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
『a journalist eyes』 精神保健福祉に関するレポート
精神保健福祉に関する制度や情報をレポートします。


∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨
『コラム月影茶房』              by 月崎時央
本、映画、カルチャーなど身近な話題をエッセイにします

∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨
□今週のつきざき□
■先週はお休みしてしまってすみません。

 1月25日は、ひきこもりを考えるシンポジウムに呼ばれた。ここ数日は3月に出
る本の校正もしているし、整体やヨガにも通っている。いくつかの打ち合わせや、同
業者の友人との雑談も、普通にしているつもりだ。
 
 ファウンテンハウスの人達にお礼のメールも書いたし、そこで買った本を辞書を引
きながら訳したりしている、CDを聞きながら、時事英語の勉強も少しずつしている。
自分の好きなことを好きな方法でボチボチやっているだけで、無理しているわけでは
ない。
 
その上、家族の希望でミニチュアダックスフンドの小犬を飼うことになったので、小
犬の散歩やトイレトレーニングもしているし、小学生の子どもたちの世話も家事もそ
れなりにやっている。小犬はとっても可愛いと思う。

 それから、少しずつ成長していく子どもたちと友達みたいに話すのも毎日とても楽
しい。

 だから、今自分のどこがどう変なのか、うまく説明できないけれど、何かが変だ。
いろいろなことを、それなりにこなしているのに、すべてのことが、薄い膜の向こう
にあるみたいに遠くて、リアルに感じられない状態がもう二カ月もずっと続いている。
気持ちの半分でボーッといつも別のことを考えているので、忘れ物や無くしもの、事
務上の失敗も多い。

 別の言い方をすると、心のどこかに穴が空いていて、あらゆる感情がそこに吸い込
まれてしまうような感じがする。どんなに楽しいことや、やる気を注入しようとして
も、空虚な穴ぼこにすべて落っこちてしまうようだ。

 でも、本などでうつ病チェックをしてみると私はそれには当たらないようだ。自責
の念も自殺念虜もない。ほどほどに自分が好きだし、息抜きもし、よく眠ってよく食
べてもいる。無理もしてはいない。


 以前も書いたが、私が前にこういう状態を体験したのは、きょうだいが、激しい躁
状態になって、様々な出来事を引き起こした時だった。私には目の前で起こっている
ことが全く信じられなかったし、きょうだいがそういう状態になった事実を、当時は
どうしても受け入れられなかった。私は魂が抜けたようにふわふわと数カ月を過ごし
た。

 その時期をなんとか通りすぎた私は、受け入れなければ仕方のないその事実を直視
するために、さらに精神医療の取材を続けてきたような気がする。目を見開いてずっ
と走ってきたと思う。私は怖いものを徹底的に見ることで恐怖から逃れられるような
気がしていたのかもしれない。
 
 でも、結局、私が自分のきょうだいや、両親のためにと勝手に思って続けてきた精
神医療に関する一連の仕事によって私は、いつのまにか彼らからもっとも遠く離れた
存在になってしまった。

いやいや、よく考えると、気づかなかっただけで、私は昔から、あの家の中で異質な
存在だったのかもしれないな。

 実家では、不動産の建築などが、私の知らないところで進んでいるらしい。もはや
私の生まれ育った家も部屋も、知らないうちに、この世からあとかたもなく消えてし
まった。
 
 幼い頃、家族と過ごした時間が心のなかで砕けて、私は過去を失った人になったの
だろうか。それともそんなのはもともと幻だったのだろうか。家族って何だろう?

 私は自分が精神保健を取材し続けるために確固としたモチベーションを今もってい
るのだろうか。

 日常は当たり前に過ぎて行く。私は原稿もかけるし家事もできる。笑顔で子育ても
している。でも…。

■春鳴のエッセイいよいよ好調、ついに大学受験に突入です。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ __________________________
_
『サバイバ−ズエッセイ 春鳴の言えなかった履歴』  第九回 

 音大へ行こう!     

___________________________♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
 節分を過ぎ、梅の便りもあちこちから聞こえてくる今日この頃、皆様いかがお過ご
しでしょうか、春鳴でございます。受験生には踏ん張りどころ、ここぞの一息の2月
であります。
 
今でこそ寒いながらも余裕をもって過ごせる2月ですが、こんな私にとっても20数年
前はどきどきの2月、悩み多き受験生でした。受験は人生の通過点にしか過ぎません
が、その時の学生にとっては“最大のゴール地点”に感じてしまうものでした。
 
私の場合はなんと申しましょうか、18歳にして早くも“禁煙”を志す奇妙な学生でし
た。なにせ学業はブランクが非常に大きくて受験科目の国、社、数、理、英のどれを
とってもノックアウト寸前のボクサーのようで、ブンブン振り回しても勘所にはあた
りません。
 
 当時大学の入試は、国立の場合は一期校、二期校とに分かれていましたが、次の年
からは共通一次試験というものが導入されることになります。どっちに転んでも、一
浪したとしても高校卒業の学力が身に付くとは思われず、何か“とりえ”を捜そうと
必死でした。学歴が欲しいという事ではなくて、途中で勉強をほうり投げる、もしく
はあきらめるのかという感じがして、悔しくもありました。
 
 大体が自分の場合には、良い大学へ行って、良い企業に就職して、とりあえず周り
をけ倒して出世して、どこぞのお嬢さんと結婚し、子供は“一姫二太郎”で、40歳位
には郊外にでも一軒家を構えてナイスミドルになるというようなレールの上を、日本
国有鉄道(当時)のように走って行くという人生にはそぐわないタイプです。父親を
近くで見すぎたのでしょうか。
 父親は田舎の商業高校を結構な成績で卒業して、大学からの引き合いもあったよう
ですが、それを蹴って東京へ出てきて大手の銀行に就職しました。

 いわゆるその当時の典型的なサラリーマンです。しかし就職した銀行は学閥が激し
くて、高卒の父にはイバラの道だったようです。聞くところによると、大卒の後輩に
銀行業務を一から教えて、その時は父は“さんづけ”で呼ばれ、立場がかわって出世
してしまうと“君づけ”に変わっていったそうです。

 年功序列やキャリアではなくて学閥だったのです。今だったらどうなっているので
しょうか。リストラ…。

 そう言ったこともあって企業戦士というか、歯車の一部には私はなりたくないと思っ
ていたのです。
 
 友達がどこそこの推薦に受かったとか、一次試験はうまくいったとかいう情報が錯
綜する中、私は窓の外を眺めてなるべく話しに加わらないように努めたのですが、
「君の場合はどうしたのか」という優しいというか、おせっかいな人がどこにでも一
人はいるもので私は「順調だ」としか答えませんでした。

 私が順調だといったのは、別に受験の事を言ったのではなくて「順調に病気が回復
している」という意味なのです。世の中、点数ばかりじゃないからね。
 
 実際問題その当時私がどういう判断をしたかと言うと、もう今年は受験生でありな
がら一つも試験をうけずに“一浪”確定なので、来年の受験の事を考えました。

 一般の文科系大学または学部に一年遅れて入学して、気に入らない奴を“先輩”と
呼ぶのも何か釈然としないし。かといって理数系の学部へ転がり込めるかといったら
これまた無理な相談だし。とにかく勉強をしようと思っても、30分もすると煙草を吸
いたくなっちゃうし、煙草をすうと頭がくらくらしちゃうし。まじめに、脳みそ取り
換えて欲しかったと記憶しています。
 
 そこで考えついたのは、以前やっていた“音楽”というジャンルです。ピアノはそ
こそこ弾けて、クラシックも興味があったので、音大へ行こうと決心しました。

「将来、演奏家になろう」とかそういう大胆な考えはなきにしもあらずでしたが、と
にかく打ち込めるものを高校3年、卒業間近の梅の時期にようやく見つけ出す事が出
来ました。

 そう思えた瞬間に病気の“び”という字がどこかへ消えて、陽気になれたような気
がしました。
 
 しかしいざ音楽大学を受験するとなると沢山のハードルを飛び越える、瞬発力と持
久力が必要になってきます。

 学力のテストは国語、社会、英語の三教科なのですが、そのほかに勿論自分の専攻
する楽器の実技。音楽の基本を記してある“楽典”、ピアノ、ソルフェージュ(音符
を見て楽器無しで歌う)、新曲試奏(初めて見る譜面を30秒の後演奏する)、聴音
(ピアノで弾いた音や和音を譜面に書き起こす)および歌唱などです。
 
 英才教育などでソルフェージュや聴音をトレーニングしてきた人にはたやすい事な
んでしょうが、なにせこちとらとしましては、突発的に音楽を志した者なので、難題
が多いのも事実です。

 ちょっと前に“絶対音感”という言葉がよく耳にされましたが、あそこまでいかな
くても、それなりの事を要求されます。
 
 一年前は「もう自分には来年の梅を見ることは無いだろう」と閉鎖病棟で思ってい
た自分が、嘘のように活気を呈することになってまいりました。18歳男子、浪人一年
生の私にもどうやら春が来る気配です。次の休みの日に遅ればせながら“亀戸天神”
へと足を運びました。
 『東風ふかば においおこせよ梅の花 あるじ無しとて 春なわすれそ』
                                  (続く)

★:::‥‥‥:‥***★☆:::‥‥‥:‥***★☆:::‥‥‥:‥***

発行者からのお知らせ

■メールマガジンLA LUNAの転送は、基本的にお断りしています。もしお知り合いに
紹介していただける場合はホームページよりバックナンバー閲覧ができるページに行
けますので、そちらを御利用ください。
LA LUNA URL       http://www.mars.sphere.ne.jp/la_luna/

■メールマガジンLA LUNAは毎回、マガジン内に広告を掲載することで、読者の方へ
無料で購読できるサービスを提供しております。

■読者の皆様からの御意見は下記のアドレスにお願いします。感想や企画に関するア
ドバイスなど、いろいろな方からのメールをお待ちしております。        
    
mokito@anet.ne.jp                        

■メールによる登録。退会は受け付けておりません。バックナンバーの閲
覧、登録、退会は以下のアドレスにお願い致します。
http://www.melma.com/mag/44/m00012144/index_bn.html

■編集・発行者:TOKIO TSUKIZAKI■

★☆:::‥‥‥:‥***★☆:::‥‥‥:‥***☆★☆:::‥‥‥:‥*


この記事の発行者<<前の記事次の記事>>最新の記事

 
  規約   
>> メルマ!の会報誌もお届けします

ブックマーク: はてなブックマークに追加del.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加ライブドアクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録My Yahoo!に追加Add to Google

この記事へのコメント


コメントを書く
コメントはありません。

このメルマガの最近の記事




おすすめキャンペーン

■三菱東京UFJ銀行系 モビット■
急な出費には三菱東京UFJ銀行系 モビットです!
【1】ネットで自動審査・来店不要
【2】限度額300万円
【3】年利9.8-18.0%(実質年率)
【4】振込キャッシング
【5】入会金・年会費無料
急な出費にモビット!


おすすめメルマガ詰め合わせ円高の今がチャンス!?FXにレッツトライ!!マイルで上手にお小遣い稼ぎ♪

メルマ! ガ オブ ザ イヤー 受賞メルマガ2007年度の受賞メルマガ
2006年度の受賞メルマガ
2005年度の受賞メルマガ




melma! ご利用規約 │ メールマガジン発行規約 │ マスコミに関するお問い合わせ │ 会社概要 │ プライバシーポリシー
インターネット広告 サイバーエージェント