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国際共通語【Esperanto】 【号外4】

発行日時: 2000/12/22


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 国際共通語 エスペラント     Lingvo internacia, Esperanto.

 投稿特集号 2000年12月22日【号外4】   毎月第2・第4金曜日発行

                   http://www2u.biglobe.ne.jp/~HEL/jp/index-j.cgi
                             mailto: hel@mud.biglobe.ne.jp

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  Saluton!! (サルートン:こんにちは)読者の皆さん、エスペラントのメル
マガに登録いただき、ありがとうございます。国際共通語の世界に旅立ちませ
んか?

 今回は、号外としてエスペラントに関連するプロジェクトIndig^enaj 
Dialogoj(ID) 「先住民族の対話」について、紹介いたします。

 なお、次号は、年末で発行できないところもあるので、休刊いたします。
新年からまた発刊しますので、今後ともよろしくお願いします。

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 北海道は、アイヌ民族にも関連がある場所ですので、エスペラントに関連す
るプロジェクトIndig^enaj Dialogoj(ID)「先住民族の対話」 について、今回
は述べてみたいと思います。
 北海道平取町二風谷の5月合宿で 木村護郎さんは、この内容をかみ砕いて
話しました。これについては、下に紹介します。
 このIDとは、先住民同士の国際交流を中立の国際語エスペラントとコンピ
ュータを使って推進しようとするものです。

 最初の行事は昨年9月オランダのナーワルという語学学校で開かれた講習
会でした。パプアニューギニア、モロッコ、ルアンダ、ロシア、アラスカ、
グアテマラ、中国、インドなどから18民族22人が集まってエスペラント
を学びコンピュータによる通信を実習しました。11月にも12人規模の講
習があったそうです。
 今後もこの活動を広め2005年を目標に250民族をつなぐ「先住民の
国連」を作ろう、と呼びかけています。
 NASK(Norda-Amerika Somera Kursaro)という、毎年サンフランシスコで
開かれているエスペラント講座でも、このIndig^enaj Dialogojの話があった
みたいです。
 IDについては UEA(世界エスペラント協会)などいくつかのホームペー
ジに出ているようですが、今後注意していきたいものです。
 
 プラハ宣言は、我々エスペランチストがエスペラントで何をするのか、と
世界に知らせるために96年のプラハの世界エスペラント大会で発表された
ものですが、1905年のブローニュ宣言が中立国際語の存在を示したのに対し、
国際的な人権を守る運動だという面を7項目にわけて述べており、エスペラ
ンチストとしての活動は多少ともこのどれかに関わるものと思われます。
 IDはその中でも特に意義あるものと考えます。

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[5月合宿で 木村護郎さんの発言]

  世界の先住民族とエスペラントとこれまでどういう関係にあったか、国
際的なものを2つ紹介します。
 
 Internacia Komitato pri etnaj liberecoj(民族の自由のための国際委
員会)、これについては星田さんが詳しいと思いますので、詳細について
はお聞きください。
 1978年から活動し、代表的な活動雑誌「Etnismo」を出してます。ここで、
世界の少数民族とか先住民族に関する情報を色々と紹介して、お互いに情
報交換する媒体として出しています。
 1999年12月号では、ブラジルの先住民族のことを述べています。また、
東チモールの独立の話、今話題になっている最新の先住民族とか少数民族
関係のことをいつもとりあげる雑誌です。
 エスペラントが、お金になるかという話題が出ましたが、役にたつか立
たないかというのも大きな問題だと思います。先住民族、少数民族に関心
の持っている人にとっても、こういう雑誌もあるし、委員会の活動もある
ので、エスペラントはそこそこに役にたっていることばになっていると言
えると思います。
ですが、、これは先住民族だけを取り上げているわけではありません。
 
 これに対し、もう一つの方は、先住民族のこととエスペラントの直接の
つながりのプロジェクト(計画)なんですが、Indigxenaj Dialogoj 「先
住民の対話」というのがあります。
  これは、エスペラントとインターネットを通して、世界の様々な先住
民族が 相互に交流していこうというプログラムです。
  オランダで英語、ドイツ語、エスペラントを教えている語学学校の経
営者のところへ1998年5月に南アメリカのコスタリカの先住民族の人が、
尋ねてきました。
その人と話しをしていて、先住民族が相互に交流したいと思っているの
だが、なかなか言いたいことがうまく言えなくて困っているという話が
ありました。
 それを彼が聞いていて、自分のところは語学学校があるから、講習料
はとらずに、先住民族が直接相互に話ができるように、語学とインター
ネットの講習会をやろうと考えて、1998年10月にアメリカで、世界先住
民族会議があって、その時などに先住民族が集まる機会に参加者を募集
しました。
 
  それが実際に実現したのが去年9月(1999年9月)で、オランダの語学
学校で初めてエスペラントとインターネットの講習会を行いました。そ
の時は22人、18の先住民族が参加しました。ニューギニア、モロッコ
、ルワンダ、ブルキナファソ、ロシア、アラスカ、コスタリカ(中米)、
グラテマラ(中米)、チリ、インドの10数カ国です。
3週間の集中講座です。
  1週間目は、朝から晩までエスペラントを勉強しました。講座のレポ
ートによると、朝から晩までエスペラント漬けで講師も疲れたとありまし
た。学ぶ方ももっと大変だったと思います。時間がないので集中的にやっ
たと思います。
  2週間目は、エスペラントを使って、自分たちの民族のホームページ
を自分たちでつくりました。色々な様々な先住民族のホームページを作り
ました。
  3週間目は、そのホームページで相互に交流したり、それぞれの民族
の踊りとか歌の交流とか、ホームページを発展させて相互の問題とかを
交換するプログラムでした。
 
  去年の11月(1999年11月)にまた10名ほど参加して第2回目が行われま
した。
この調子でやっていこうということですが、現実には、お金が足りないと
か、非常に長期的に持続させていくのが難しいという状況にあります。
 
 また、これを考えた人は、大きなビジョン、壮大な計画を持っています。
この人の計画によると、2005年までに間に250の民族を参加させて、ネット
ワークを作っていこうとし、民族相互のネットワークを使って先住民族大
学を作ろう、現実の場所に実際に建てるのではなく、インターネットの中
で相互に、たとえば、アイヌの世界観を紹介する、南アメリカの世界観と
か、自然観とかを紹介していき、相互に交流していくことによって、仮想
のインターネットの中での大学を作っていくことを計画しています。その
時のことばの一つとしてエスペラントが使えるのではないかと言ってい
ます。
  そして、大学をさらに発展させて、先住民族の国際連合を作っていこ
うとも考えています。国連は、国を持っている人だけを代表します。日本、
ロシア、アメリカとか国を持たないと、代表権がなくて、今、国連の中で
も先住民族の作業部会とか、だんだんとNGOが入る要素が出てきましたが、
やはり国単位になってます。そうすると、いつまでも、先住民族の人たち
は、国連の中で自分たちの声を出していくことができない。それで、自分
たちで世界と連帯していこうという組織、ネットワーク、組織というはっ
きりとしたものでなくても、ネットワークがあればいいのではないかと
いうことを考えていて、その考えの一つのきっかけとして「先住民族の
対話」 という、一つのプログラムを考えたわけです。
 今後、どのように発展するかというのは、一人一人がどのように参加
していくかということに関連していきますが、こういう案が出てくるのは
参考になり、今日のテーマ(アイヌ語とエスペラント語)に関連すると
思うので紹介しました。
 
  先住民族は、支配的な文化に対してオルタナティブ(代替案)を出す
可能性があるといえるでしょう。違った世界観とか、違ったことばとか、
違った文化とかを出してくることができます。それに関してエスペラント
というのも、英語と対比がありましたが、違った形でもっといいコミュニ
ケーションができるのではないかと一つの可能性を持っています。コミュ
ニケーションに関する一つのオルタナティブ(代替案)を提示しているの
ではないかと思います。そうした場合にエスペラントと先住民族という一
見何の関係もない二つのオルタナティブ(代替案)ですけれでも、今紹介
した例のように結びついて運動を進めていき、発展していく可能性がある
と思います。
  色々な先住民族の人も、エスペラントに興味をもっていただくとおも
しろいと思います。エスペラントをやっている人もコミュニケーションの
平等というエスペラントの基本理念というのが、先住民族のことを考えな
いと、まやかしになると思うので、そういう意味でエスペラントの人も、
先住民族の人と、特に北海道というのは、アイヌ民族が身近にいますし、
相互の交流というのを深めていく機会が今後もあればいいなと思ってい
ます。

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[Indig^enaj Dialogoj「先住民族の対話」のホームページでの紹介文]

La Projekto "Indigxenaj Dialogoj" 
プロジェクト「先住民族の対話」

Indigxenaj Popoloj estas la kuratoroj de netrotakseblaj naturaj 
kaj kulturaj valoroj. Ili estas ankaux la portantoj de esencaj 
sagxo kaj scio. Kaj tamen tre malmultaj registaroj konsideras 
ilin egalrangaj partneroj, aux ecx nur respektas iliajn elektojn 
aux apogas iliajn aspirojn. La dauxranta ruinigo de iliaj 
vivmedioj, iliaj lingvoj kaj iliaj mondoj, damagxas al ni cxiuj. 
La Jardeko por la Indigxenaj Popoloj, proklamita de UN (1995-
2004) sxajnas ne bremsi tiun negativan evoluon. 

先住民族は、評価できないほど貴重な自然と文化の遺産の保護者です。
彼らはまた本質的な知恵と知識を身につけている人たちでもあります。
しかし、かれらを同等のパートナーと考えたり、少しでも彼らの選択を
尊重し、その願いを聞いてくれるような政府はほとんどありません。
彼らの生活環境、言語と彼らの世界をずっと破壊し続けていることは、
我々すべてに影響があるのです。国際連合によって宣言された先住民族
のための十年(1995-2004) が、このマイナスの進行を抑制することは
ないと思われます。


Malgraux tio, la Organizoj de Indigxenaj Popoloj atingis 
rimarkindajn rezultojn dum la pasintaj jaroj ! Indigxenaj Popolaj 
devis cxiam batali por siaj rajtoj. CXie en la mondo, ili staras 
antaux similaj viv-minacaj defioj. Multaj Organizoj de Indigxenaj 
Popoloj nun kunlaboras por teksi tutmondan reton, por inversigi la 
tajdon de detruo. Ili konscias, ke pli intensa intersxangxo de 
informoj, scioj kaj spertoj grave akcelus la divastigon de kreemaj 
kaj efikaj alternativoj kaj tiel grave utilus al ili cxiuj. Tamen, 
libera komunikado inter Indigxenaj Popoloj estas ankoraux limigita.

それにもかかわらず、先住民族の組織は近年、注目すべき結論に達しまし
た。先住民族は自分の権利を守るためにいつも戦わなければなりませんで
した。世界のどこでも同様に、彼らは生活を脅かされています。先住民族
の多くの組織は今、全世界的ネットを築き上げ、破壊の流れをひっくり返
すために、協力しています。彼らは、より高度な情報、知識、経験の交換
が、創造的で効果的な対策の普及を大いに促進することになり、みんなの
ためになることに気がつきました。しかし先住民族間の自由なコミュニケ
ーションは、まだ限られたものです。


Komunikado 通信

La manko de unu komuna lingvo kaj limigita aliro al moderna 
komunikado ludas decidan rolon en tio. La indigxenaj popoloj 
dependas, por siaj interkulturaj kontaktoj, grandparte je 
tradukistoj kaj interpretistoj, kio kauxzas konsiderindan perdon 
de tempo, mono kaj nuancoj. La uzo de ponto-lingvoj (ekzemple la 
Angla, Hispana, Franca, aux Rusa...) ne prezentas kontentigan 
alternativon je monda nivelo. Kiel la aferoj statas nun, 
reprezentantoj de Indigxenaj Popoloj ofte komunikigxas nur kun 
tiuj kiuj kapablas paroli la saman pontolingvon. Do, kiel sxangxi 
tion? 

一つの共通語がなく、現代的なコミュニケーションへのアクセスが制限
されていることは、決定的な影響があります。先住民族は、相互の文化交
流のために、時間、お金、ニュアンスを失うことの多い、翻訳者や通訳に
大部分依存しています。橋渡し言語(たとえば、英語、スペイン語、フラ
ンス語、ロシア語、、、)の使用は、世界のどこをみても満足な結果にな
っていません。先住民族の代表者が同じ橋渡し言語で話せるときだけ、話
が通ずるのが普通、というのが現状です。では、どうしたらいいでしょ
うか?


La projekto I.D. プロジェクト I.D「先住民族の対話」

Indigxenaj Dialogoj celas fortigi la Organizojn de Indigxenaj 
Popoloj, disponigante al ili la rimedojn por plena kaj rekta 
komunikado inter ili. La kombino de Esperanto kaj modernaj 
komunikadaj sistemoj malfermos vojon por optimuma uzo kaj solida 
vastigo de internaciaj indigxenaj retoj. Por atingi altkvalitan 
komunikadon je malaltaj kostoj, la kontaktpersonoj de Organizoj 
de Indigxenaj Popoloj devus lerni: 

このプロジェクトは、先住民族の間で、直接完全なコミュニケーション
ができるようにして、先住民族の組織を強化するのを目指しています。
エスペラントと現代的なコミュニケーション・システムの組み合わせは、
持続的な先住民族の国際ネットの確実な拡張への道を開くでしょう。安
価で高品質のコミュニケーションを得るためには、先住民族組織の渉外
担当者は、以下のことを学ぶ必要があります。


paroli kaj skribi Esperanton flue 
uzi fakson kaj retposxton efike 
enkonduki la uzon de tiuj kapabloj interne de siaj Organizoj. 
Por ebligi tion, la projekto ID ofertas tri-semajnajn kursojn 
kun utiligo de la plej bonaj instrumetodoj. ID esperas trejni 
250 delegitojn antaux la jaro 2005. La unua kurso por 20 
partoprenantoj okazis en Nederlando de la 29a de auxgusto gxis 
la 19a de septembro 1999. 

・流暢にエスペラントを話したり、書いたりすること。
・ファックスと電子メールを効果的に使うこと。
・自分の組織の内部でその能力を活用すること。
それを可能にするため、プロジェクト ID は、最も良い教授方法を
活用した3週間の講義を提案しています。IDは、2005年までに 250人の
代表を養成するつもりです。20人の参加者に対する最初の講座は、1999
年8月29日から9月19日まで、オランダで開かれました。


Por pli da informoj rilate tiun gravan projekton, 
vizitu la retsituon:
この重要なプロジェクトのさらに詳しい情報は、次の場所にあります。
http://www.idnetwork.nl/central/esp/ 


Loida CUMES-SIMON
Gvatemalo  グアテマラ


********************************

 今回は、エスペラントに関連するプロジェクトIndig^enaj Dialogoj 
(ID)「先住民族の対話」について、紹介しました。
 先日、私は個人的にイタカンロー(アイヌ語弁論大会)でこのIDについ
ても、少し触れて、「エスペラント」という題名でアイヌ語弁論をしまし
た。
 その際に、別添資料として、特別に主催者側の了解をもらって、エスペ
ラント、このIDに関すること及びプラハでの世界大会における宣言につい
ての紹介をまとめたものをコピーして、60部ほど、一般の人に配布しま
した。
 アイヌタイムズ(アイヌ語のみの新聞)にも木村さんが発言したものを
紹介し、さらに多くの人に伝えるつもりです。
 また、白老のアイヌ民族博物館のホームページのアイヌ文化入門のペー
ジをエスペラント訳する予定です。
http://www.ainu-museum.or.jp/index.html

 私は、Indig^enaj Dialogoj (ID)「先住民族の対話」が益々発展するこ
とを祈念しています。
                                          (アイヌ語命)

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼
 編集長より:

 今後とも、投稿特集号・行事特集号など特集号が出せますよう、皆様方
のご協力をよろしくお願いします。みなさんにお知らせしたい行事等があ
れば、メールでお伝えください。

皆さんのメールや掲示板のカキコミの内容を盛り込みながら、エスペラント
講座だけでなく、インターネットの特性をいかした読者も巻き込んだ双方向
の充実したメルマガにしたいと考えています。これからもよろしくお願いし
ます。

 新コーナーとして、エスペラントを使ったホームページ等の紹介をしてい
ます。
 自薦、他薦何でもかまいませんので、是非、このページを紹介して欲しい
というものがあれば、簡単な紹介文をつけて、メール等でご連絡ください。
掲示板にカキコミでも構いません。

 このメールマガジンやエスペラントについての質問、ご意見等ございまし
たら、遠慮無くメールや掲示板に投稿してください。特に、初心者の皆様か
らの投稿を歓迎いたします。中級者の方からでも構いません。わかる範囲で
お答えいたします。日本語でもエスペラントでもかまいません。
 気楽にお越しください。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
     国際共通語 エスペラント   Lingvo internacia, Esperanto.
     http://www2u.biglobe.ne.jp/~HEL/jp/index-j.cgi
   「エスペラントよろず相談室」(掲示板)
   http://www66.tcup.com/6607/helesp.html
     mailto:hel@mud.biglobe.ne.jp
     編集部:北海道エスペラント連盟(HEL)メルマガ編集局
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主旨に沿ったものであれば、自由に転載して構いません。ただし、北海道エスペ
ラント連盟から提供を受けたと明示し、このメルマガを宣伝するのが、条件です。
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