トップ > ニュース&情報 > 国際情勢 > ユーラシア・ウォッチ

秋野豊ユーラシア基金の発行するメールマガジン。ユーラシア大陸の人々の暮らしや文化、歴史、政治、経済などに関する情報、エッセイ、文献紹介、国内でのイベント情報などをお伝えします。




ユーラシア・ウォッチ 第113号【秋野豊ユーラシア基金】

発行日: 2007/7/2




                           since June 2002
======================================================================
         ◆◆ ユーラシア・ウォッチ  ◆◆
              Eurasia Watch
         編集・発行:秋野豊ユーラシア基金
                     http://www.akinoyutaka.org
----------------------------------------------------------------------
 第113号                        2007年7月2日
======================================================================

             ◇Contents◇

  ・文献紹介              
     『アフガニスタン 国家再建への展望』(湯浅剛)
     『アジア動向年報2007』(事務局)       ほか
  ・イベント紹介
     平和構築人材育成パイロット事業説明会・シンポジウム
     (7月5日・於東京)
                            ほか
   
======================================================================
◆新刊書・論文紹介
 冒頭の「○」は単行本や雑誌、「・」は雑誌に掲載された論文を意味します。
 価格は原則として総額表示としております。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜《政治・安全保障全般》〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

○鈴木均編『アフガニスタン 国家再建への展望:国家統合をめぐる諸問題』
   明石書店、2007年5月刊(¥4,000+税)323頁
 ・池内恵「アフガニスタンにおける立憲政体の継起とイスラーム教」
 ・柴田和重「2004年10月大統領選挙をめぐる政治過程」
 ・大西圓「アフガニスタン国家経済の再建」
 ・清水学「アフガニスタンにおける国民統合の課題」
 ・山根聡「アフガニスタンにおける軍閥と中央集権」
 ・窪田朋子「アフガニスタンにおける周縁民族の統合過程:ハザーラ人を事
  例に」
 ・深町宏樹「アフガニスタン情勢の展開とパキスタン」
   ・・・などを収録。
 「国家統合」をキーワードにアフガニスタン情勢を分析。しかし、地域研究
の専門家が、現在のカルザイ政権下の情勢だけでなく、立憲君主制の時代やソ
連占領下などの歴史的経緯を押さえた上で、現在の国のあり方を示唆している
点が興味深い。
 例えば、序にあたる第1章での編者の議論は、憲法、ロヤ・ジルガ(伝統的
な合議の制度)、教育制度の展開を分析し、長期的な観点から、アフガニスタ
ンの国家統合の原理や制度について、継続や変化を描き出している。つづく第
2章でもまた、池内が歴代の憲法について、イスラームの位置づけを軸に比較
している。さらに柴田は、豊富な現地取材を背景に、2004年の大統領選挙の分
析を中心に、アフガニスタンの統治エリートの構造とその変動について、可能
な限り実証的な議論を行った。
 このほか経済、対外関係、軍閥・地方政治など、各章ごとのテーマは分かれ
るが、国家統合という共通テーマで互いに関連しているので、読者はこれにつ
いて体系的な知識を得ることができる。           (湯浅 剛)

○麻生太郎『自由と繁栄の弧』幻冬舎
   2007年6月刊(¥1,600+税)389頁
 表題のもとになった昨年11月の演説や、「中央アジアを『平和と安定の回廊』
に」(昨年6月1日、日本記者クラブでの演説) など、現職外務大臣の主要な発
言・演説がまとめられていて便利。              (事務局)

○伊藤之雄・川田稔編『20世紀日本と東アジアの形成 1867〜2006』ミネルヴ
 ァ書房
   2007年5月刊(¥5,500+税)xviii+320頁
 ・佐道明広「日本の防衛政策と日米安保体制の歴史的展開:深化する同盟と
  日本防衛政策の諸課題」
 ・木村幹「韓国におけるイデオロギーと日韓関係:韓国における『民主化』
  の意味をめぐる葛藤」
 ・中西寛「アジア主義の呪縛?:20世紀日本外交におけるアメリカとアジア」
   ・・・などを収録。

○緒方貞子・半澤朝彦編『グローバル・ガヴァナンスの歴史的変容:国連と国
 際政治史』ミネルヴァ書房
   2007年4月刊(¥3,500+税)xiii+298頁
 ・緒方貞子「国連の役割:歴史的観点からの考察」
 ・下斗米伸夫「ソ連、国連と東アジアにおける冷戦:朝鮮戦争を中心に」
 ・ウィリアム・ロジャー・ルイス「スエズ危機:国連の転回点」
 ・三須拓也「『非介入の名のもとでの介入』:ケネディ政権とコンゴ国連軍」
 ・張力「国連特別基金と台湾経済建設:国際機関と技術協力」
 ・ニール・S・マクファーレン「平和維持活動:理論と実践」
 ・マラック・グールディング「国連平和維持活動の軌跡:PKOの光と影」
   ・・・などを収録。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜《アジア》〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

○『アジア動向年報2007』アジア経済研究所
   2007年5月刊(6,300円+税)ix+651頁
 アジアの2005年の一年間の動向を国別・地域別に分析した定評ある年報。現
地紙誌及び現地調査による的確な分析を基に、各国の概況、日誌、主要統計資
料などを盛り込んでいます。当基金関係者では、事務局の湯浅剛が中央アジア
諸国について執筆しています。                (事務局)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜《ロシア・CIS諸国》〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

○稲子恒夫編『ロシアの20世紀:年表・資料・分析』東洋書店
   2007年4月刊(¥13,000+税)xv+1069頁

○東郷和彦『北方領土交渉秘録:失われた五度の機会』新潮社
   2007年5月刊(¥1,800+税)429頁

======================================================================
◆イベント情報

○ 平和構築人材育成パイロット事業説明会・シンポジウム(7月5日・於東京)
 「平和構築に必要とされる人材は何か:国際機関・NGOとともに考える」

 広島大学は外務省の委託を受けて「平和構築分野における人材育成パイロッ
ト事業」を開始します。これは、世界各地の平和構築の現場で支援を行うため
に必要となる実践的能力を備えた日本及びその他アジア諸国の人材を育成する
ものです。現在、日本人研修員を募集中です(締切7月23日)。
 そこで、広島大学が設立した広島平和構築人材育成センター(Hiroshima
Peacebuilders Center:HPC)は、外務省、国連ボランティア計画 (UNV)、
ジャパン・プラットフォーム(JPF)の協力により、説明会を兼ねたシンポ
ジウムを東京で開催することとなりました。

 日時:2007年7月5日(木)13:30〜16:00(シンポジウム)
             16:00〜(懇親会)
 場所:UNハウス5F・エリザベスローズホール(シンポジウム)
    同2F・レセプションホール(懇親会)
    〒150-8925 東京都渋谷区神宮前5-53-70
   (JR渋谷駅徒歩8分、東京メトロ表参道駅(銀座線/半蔵門線/千代田線)
    B2出口徒歩5分)
    http://www.unu.edu/hq/Japanese/access/index.html

 会次第:司会・上杉勇司
    (広島平和構築人材育成センター(HPC)プログラム・オフィサー)
    第1部 平和構築分野人材育成パイロット事業の目的と概要
    第2部 国際機関が必要とする平和構築人材とHPCへの期待・提言
    第3部 NGOが必要とする平和構築人材とHPCへの期待・提言
    第4部 質問に対する回答と総括

 参加費:無料
 申込締切:7月3日(火)まで
 申込・問合せ先:「HPCシンポジウム参加申込」(または問合せ) と件名に記
    入し、氏名、所属、電子メールアドレスを、hpc@hiroshima-u.ac.jp
    (担当:加藤)まで電子メールでお送りください。
     シンポジウムと本事業に関する詳細は、次のウェブサイトからもご
    覧いただけます。
    http://www.peacebuilderscenter.jp
    http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/event/heiwa_kenshu_s.html
 その他:お車でのご来場はご遠慮ください。
 主催:広島平和構築人材育成センター(HPC)
 協力:外務省、国連ボランティア計画(UNV)、ジャパン・プラットフォーム
   (JPF)

 なお、本事業には秋野豊賞を受賞した上杉勇司(2期生)と瀬谷ルミ子(2
期生)が中核的な役割を演じています!
----------------------------------------------------------------------

○ 21世紀COEプログラム「スラブ・ユーラシア学の構築」、東京大学社会科学
 研究所比較体制転換研究会 共催
 An Emerging Regional Power? -- Russia and Its Neighbors 

 日時: 2007年7月9日(月)15:30−18:00 
 会場: 東京大学 本郷キャンパス 赤門総合研究棟5階センター会議室
    http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html
    http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_08_02_j.html

 プログラムなど詳細は、
    http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/jp/seminors/archive/conf2007.html#7-9
からご覧ください。
----------------------------------------------------------------------

○「日露学生フォーラム2007」参加者募集(締め切り7月16日)
 現在、日露青年交流センターでは、2007年9月24日(月)〜25日(火)の2日間、
北海道札幌市で開催される「日露学生フォーラム2007」参加者を募集して
います。
 募集要項など詳しくは、同センターのホームページ
    http://www.jrex.or.jp/ja/index_ja.html をご覧下さい。
 問い合わせ:日露青年交流センター
       〒105-0002 東京都港区愛宕1-6-7 愛宕山弁護士ビル8階
    電話:03-3436-6001
    e-mail:info@jrex.or.jp

======================================================================
◆編集後記
 今回は、久しぶりに文献紹介とイベント情報のみの掲載としました。これら
の情報について、読者の皆様からも何かありましたらお寄せいただけると助か
ります。◆次回は7月15日頃の配信を予定しています。     (湯浅)
**********************************************************************
ユーラシア・ウォッチ 第113号(2007年7月2日発行)
発行元:秋野豊ユーラシア基金(代表 秋野洋子)
    〒151-0061 渋谷区初台1-51-1 初台センタービル803
編集責任者:広瀬佳一・湯浅 剛
郵便振替02740−2−3000
★ご意見・ご感想はinfo@akinoyutaka.org までお寄せください。
★このメルマガはインターネットの本屋さん『まぐまぐ』(マガジンID:91758)
 および『メルマ!』(マガジンID:m00119358) の発行システムを利用していま
 す。送付先変更・配信解除は、下記のURLからいつでも可能です。
  http://www.akinoyutaka.org/mailmagazine/mailmagazine.html
**********************************************************************



 
このメルマガの読者になる
規約 
>> メルマ!の会報誌もお届けします

ブックマーク: はてなブックマークに追加del.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加ライブドアクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録My Yahoo!に追加Add to GoogleRSS

このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます

JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル
政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。
週刊アカシックレコード
02年W杯サッカー韓国戦の「誤審」を世界で唯一「前日」に誌上予測し、誤審報道を「常識化」した推理作家(金正日の「遺書」で始まる「中朝戦争」後の北朝鮮...
宮崎正弘の国際ニュース・早読み
 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析
メールマガジン日台共栄
日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。
新華タイムズ(中国新華社日本語情報)
中国政治経済情報の出所は新華社新華網にあります。新華網情報を配信できるのは、当社だけです。得難い中国情報を最高のブランドでお読み頂けます。


この記事へのコメント


コメントを書く
コメントはありません。

おすすめキャンペーン

三井住友銀行カードローン
金利 年6.0%〜12.0%。最高500万円までお借入可能。
最短30分審査、即日カード発行可能。
お申込はこちら⇒

発行者プロフィール

ペンネーム :


このメルマガの読者になる

規約に同意する



このメルマガの最近の記事


このメルマガの最近のコメント

最新のコメントはありません。

注目情報


新着記事トピックス