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弁護士が教える男と女の実践的法律戦略

発行日: 2004/10/1

‐‐‐‐弁護士が教える男と女の法律戦略‐‐‐‐
 

▼▼▼ 妻が離婚宣告をした時 ▼▼▼
 

 
 こんにちわ、弁護士の神山秀(かみやま しゅう)です。

 今年は本当に台風が多いですねえ。

 被害にあった方々は、本当に大変だったとお察しします。

 でも、ご存知のように、天候被害は全世界で起きており、とても嫌な感じです。

 先般、お医者さんから聞いたんですが、

 な、なんと。今年は10月から「スギ花粉」が飛散し出すそうな・・・。

 敏感な方は、早期に対策を打たれた方がよろしかろうかと。


 
 ☆☆☆☆☆☆☆☆


 さて、今回は、「妻が離婚宣告」をした時、夫はどうしたらいいのか?

 ということについて、考えていきたいと思います。

 私のメルマガは、とかく女性寄りだと言われてきました。

 その折々に、男性用の内容も入れ込んできたつもりですが、
 どうも、根がフェミニストなもので、ついつい女性側に戻ってしまうようです。

 しかし、私は、今の中高年男性は、

 私も含めて、「契約違反の被害者たち」ではないかと思っています。

 と、言いますのは、われわれが就職した時は、年功賃金制でした。

 20代のヒラ社員は、朝早くから夜遅くまで、安い給料でこき使われました。
 
 サービス残業なんて月100時間くらいあったのではないでしょうか。

 先般、お亡くなりになった、森嶋教授のご著書だと記憶していますが、

 「日本の会社で中途退職することは、搾取し返す機会を失うことだ。」

 というような趣旨のことが書かれていました。

 私は、「随分損をしたなあ。」と、思って退職した覚えがあります。

 さて、われらが同期生が40代になったら、
 世間は、やれ「能力給」だとか、「実力主義」だとか言いだしました。

 おまけに、中高年は、会社のお荷物のように扱われ・・・。

 家庭まで犠牲にして頑張ってきたわが同輩たちは、これではやりきれません。

 そして、

 「金の切れ目が縁の切れ目」じゃありませんが、

 妻たちからの「離婚宣言」が申し渡されることも多くなりました。

 確かに、夫たちは、家庭を顧みなかったかもしれません。

 しかし、私がサラリーマンをやっていた経験から言いますと、

 『スーパーマンでもない限り、両立は無理』な状況でした。

 生活のために必死に働き、行きたくもない付き合い酒に行って、益々疲れて・・・。

 だから、今回は、わが同胞のための戦略を書いてみたいと思います。


 まず、ほとんどの場合、妻は、突然離婚を言い出します。

 夫は寝耳に水で、「何かの気まぐれだ」と思って、問題先送りします。

 しかし、妻は着々と話を進めていきます。

 
 そこで! です。 夫が絶対に言ってはいけないのは、

 「勝手にしろ!」というような言葉です。

 ここは、ぐっと我慢して、意地とプライドを捨てましょう。

 「いやだ!おまえと離婚したくない。」とは、言えなくとも、

 「離婚したくない。」くらいは我慢して言ってください。

 「離婚はしない!」という偉そうな言い方じゃないですよ。

 
 その後は、何を言ってきても、
 「いやだ!おまえと離婚したくない。」で通してください。

 「それなら実家に帰る。」と言われたら、
 「帰らないでくれ。」です。


 「アホらしい!!!」と、思っている方、もう少し読んでください。

 
 実は、この状況、妻にはとっても困るんです。

 夫が「帰らないでくれ」と言っているのに、無理に別居に持ち込むと、

 「婚姻費用が請求できない」という審判例があるのです。

 もちろん、夫に他に落ち度がない場合ですが・・・。

 
 そして、夫は、ひたすら守りの姿勢に入るのです。

 「攻撃は最大の防御」とよく言われますが、そうではありません。

 「孫子の兵法」にも、クラウセビッツの「戦争論」にも、

 「守りを固めて、相手の消耗を促す」ことが高等な戦略とされています。

 
 妻が調停にかけてきても、「離婚したくないし、私に落ち度はない。」
 と言って、わが身の不幸を語りましょう。


 訴訟に行くこともあるでしょうし、調停で決することもあるでしょう。

 いずれにせよ、妻の決意が固ければ、離婚は免れないでしょう。


 しかし、ですよ。

 最初に、「勝手にしろ!」と、言った場合に比べれば、
 夫の金銭的負担ははるかに軽くなりますし、ゼロになることも少なくありません。

 妻の収入が高ければ、かなりいただけることも・・・・。


 実際に、少数派ながらこういう男性はいます。

 でも、社会でボコボコにされて、仮定でもボコボコにされるのに、

 「男だから!」ということだけで耐えねばいけないんでしょうか?


 私は、言いたいんです。

 わが同胞諸君!
 もう十分耐えてきたじゃないか。
 これ以上、強がることはないんだよ。

 自分の残りの人生を大事にしようよ。

 と・・・。

 

   
___________________________


■■■■■■□  発行者 弁護士 神山 秀 (かみやま しゅう)


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