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<薬のうんちく>体の中でお薬はどうなっているの?

発行日: 2005/1/19

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┌□■----------------■□┐        ☆Vol.32 2005/1/19号☆
│■□  薬のうんちく  □■│     (毎週水曜日発行)  
└□■----------------■□┘    
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◆体の中でお薬はどうなっているの?◆


●体に吸収されたお薬は、体を循環する血流により全身に行き渡り、
その効果を発揮します。実は血液の中にあるお薬はただ血液中に溶
けている訳ではなく、主としてアルブミンという蛋白質と結合して
存在しているです。

●この結合は比較的緩く、いつか離れるものですが、蛋白質と結合
している状態ではお薬としての効果が発揮できません。また、この
結合の程度(吸収したお薬の何%くらいが結合するか)はお薬によ
って異なります。

●お薬を飲む上で気をつけてほしいのは、この結合が強いお薬です。
例えば血液中の蛋白と98%結合する薬物があるとします。実際に
効果を発揮しているのは残りの2%のお薬です。つまりこの2%で
十分な効果を発揮するように、余計な98%分も処方しているので
す。ちなみにワルファリン(血栓ができるのを抑えるお薬)は90
〜99%くらいです。

●でも98%分のお薬は蛋白質と結合しているから体には影響がな
いと思うかもしれません。でも、もし何かの影響でこの結合の割合
が96%になったらどうなるでしょう。例えば、老化により血液中
の蛋白質の量が減少すると、この結合の割合が小さくなったりしま
す。たかが2%の違いだから大したことないと思いますか?それは
大きな間違いです。

●蛋白質と結合していない、体に影響のあるお薬の量が2→4%と
2倍になるからです。効果が強くなりすぎることも危険ですし、副
作用が現れる可能性が大きくなります。

●また、一緒に飲んでいる他のお薬の影響でこの結合の割合が小さ
くなる場合があります。蛋白質がお薬と結合する部位が、別のお薬
のときと同じだった場合です。これらのお薬が同時に血液中に存在
すると椅子取りゲームみたいに蛋白質の取り合いになります。そう
なると多かれ少なかれ、各々のお薬と蛋白質との結合は弱くなり、
前述したように結合の割合が大きいお薬はその影響を受けやすいの
です。

●血液中の蛋白質との結合の割合の大きいお薬は、こういう性質に
も注意して処方されています。

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◆編集後記◆
私の義理の母はワルファリンを長期間服用しているのですが、最近
になって内出血による紫斑が多く見られるようになりました。医者
からは原因不明と言われていたのですが、今回の話のように血液中
のワルファリンの蛋白結合と関係があるのではと私は思いました。
そこで通院先の薬剤師に確認してもらったところ、最近併用し始め
た他のお薬との相互作用によって、ワルファリンの効果が強く出す
ぎて、血が固まり難くなり、内出血を起こしたということでした。
「薬のうんちく」もたまには役に立つものです。

今後ともご愛読の程、宜しくお願い申し上げます。
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