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見聞録▼197−4 320種類の「つまもの=彩」年間売上3億円 上勝町は日本で一番いい笑顔の町(FIN

発行日時: 2008/4/9

2008年4月9日(水)

「過疎の町」「つまもの」「おばちゃん」どれをとっても、すぐに「ビジネス」
を想起させるものではない。 それが今や320種類の「つまもの」を「彩」と
いうブランドは、今や年間売上3億円を超える事業にまで成長している。 20
07(平成19)年7月、上勝町には光ファイバーでつながる液晶画面の最新の
パソコンが導入された。 高速インターネットで、生産者として事業者でもある
のおばあちゃん達とつながっている。 

もちろん主役は、元気なおばあちやん達だが、そこに至る過程には、あまねく新
規事業の開発と成功へのさせるノウハウが、ヒントが、埋まっているのである。

「ここに生まれて、本当に良かった」そう思える元気な町に上勝町が生まれ変わ
り、みんなの笑顔を見られるこ事が本当にう
れしい。 おばあちやん達の笑顔が、自分にとっては最高の生きがいである。 
上勝町は今、日本で一番いい笑顔の町かもしれない。 そう言い切る横石知二氏
(現「株式会社 いろどり」 代表取締役)は、「彩」事業の成功の「隠し技」
とも言える要諦を次の様に披瀝されている。

昔は商品に磨きをかければ良かった。 しかし、いまは売れる場面や話題になる
場面を見ずに、「商品」にだけ意識が集中すると、だんだん事業が斜まってき
て、小さく小さくなってしまう。 次第にコストを下げるとか、人件費を削る方
向になっていき、中小企業などは行き詰まってしまう。

メーカーがコスト競争の泥沼にはまってしまうと、最後はコスト割れして生き残
れなくなる恐れもある。 極端に言えば、自分の満足の中で商品の質をいくら高
めていっても、ダメということだ。 自分がいくらすごい商品だと思っても、売
れないものは商品ではない。

評価されて、売れて、初めて商品になる。 葉っぱはその典型的な例である。
「彩」の葉っぱは、私の感覚で言えば、「商品」としての値打ちは売値の5%ぐ
らいしかない。 残りの95%は、「場面」→「価値」→「情報」→「仕組み」
の渦を巻いて、評価されて売れる中から生まれてきている。 そこが、トマトや
キュウリとは違う点である。 トマトやキュウリは食べられるから、物としての
値打ちは最初から50%ぐらいはあるだろう。 しかし葉っぱは、食べられない
から5%しかない。 

現実にしっかりと渦を巻いて商売にしていくのは、ものすごいエネルギーと、相
当な努力が必要になってくる。 逆に、いったん渦が巻き始めると、力を注ぐに
連れてどんどん大きな渦になっていくのだ。

以前は、町を訪れたいろんな人から、「こんな山の中で大変ですねえ」とか、
「高齢者ばかりで大丈夫ですか」とか、負の面ばかりを並べ立てられると、自分
のところはそんなに悪いのかと思えて自信をなくしていた。

「あかん、あかん、あかん、あかん」と、何度も重ねてそんな言葉を聞いていく
うちに、それがだんだん浸透してきて、本当にあかんようになってくる。 しか
し、マイナスと思われている面を指摘されても、へこんでいてはダメなのだ。 
「葵のご紋」づくりで、自分たちの強い面を前に打ち出し、欠点を長所に変えて
いくことが大事だ。

「こんな山の中」だからこそ、きれいな水と空気に恵まれている。 「高齢者ば
かり」だからこそ、「彩」はおばあちやんたちの知恵で成功した。 こういうふ
うに見ていけば、「山奥の超田舎」といわれるほうが、むしろ個性が強くて長所
になる点はいっぱいある。 自信を持つことが、いかに大きいか。

「上勝産」という産地名は、いまでは青果市場で「葵のご紋」になっている。 
例えば南天の葉が並んでいても、上前産は他の産地よりも高めの値段がつけられ
る。 なぜなら上勝産の商品には安心感があるから。 上勝の農家が自分たちの
産地に自信を持ち、きれいな環境を守って質の高い商品を作り、注文に間違いな
く応えて市場との信頼関係を築いてきたからだ。

今の時代は、何もしていないと下りのエスカレーターに乗車してしまうと言われ
ている。 下りのスピードは速いから、あっという間に悪いほうへと落ちてい
く。人の悪口は23倍に広がり、いい話は6倍にしか広がらないという統計もあ
るそうだ。

悪いほう、悪い話題へはすぐに流れていきがちということだ。 しかし、悪い話
題は地域力を低下させ、自信を失わせる。 だから、風評や人が言う悪口は気に
していてはダメ。 気にしていると、いまの時代は生きていけない。つぶされて
しまう。 風評を気にせず、目的だけをしっかり見て、的を射て、やっていく。
 いい話題で「渦を巻く」ことが大事なのである。

今週は、内閣官房および経済産業省から「地域産業おこしに燃える人」に、
ニューズウィーク日本版「世界を変える社。会起業家100人」に選ばれるた横
石知二氏、その人を「過疎の町どんぞこからの再生は、そうだ葉っぱを売ろう 
から」と、題して取り上げている。 

最終の今回は、「320種類の『つまもの=彩』年間売上3億円 上勝町は日本
で一番いい笑顔の町」を、取り上げて締めとしたい。

●今日の引用資料
横石知二:著 そうだ、葉っぱを売ろう!
http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/01f81932.ddccc361.02a700c9.da2dd44b/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f4500520%2f&m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fbook%2fi%2f12111922%2f

■197−過疎の町が、どんぞこからの再生は「そうだ葉っぱを売ろう」から
</font></strong><div><br>

▼197−4 320種類の「つまもの=彩」年間売上3億円 上勝町は日本で
一番いい笑顔の町(FIN)

●本文はこちらから
 http://blog.mag2.com/m/log/0000130195/?YEAR=2008&MONTH=04&DAY=09

 
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発行者プロフィール

ペンネーム :

  • 定年後1年の再就職を経て2001年秋に独立。  経営の3大要素であるヒト・モノ・カネに無縁の「人を採用せず」「ものを仕入れず」「借金せず」の「インディペンデントコントラクター」として永年培った営業経験を元に「新規事業開発支援業務の受託」を専門に一人起業で法人化。 忙しいビジネスの合間に、日々人間として成長し続けるヒントを綴ったブログ「オンリーワン見聞録」を、隔日発行して「執筆する人生」を愉しむ。

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