食品偽装に消えた年金!「人気メルマガ発行者」が鋭く斬り込むNEWS評論!【投票は28日迄】
トップ > ニュース&情報 > 社会・社会学 > 隔日刊 心が元気になる オンリーワン見聞録

見聞録▼177−2 「ホンダ」に見るトップと補佐役 天才本田宗一郎と名参謀藤沢武夫

発行日時: 2007/10/31

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      『 隔日刊 心が元気になる オンリーワン見聞録 』  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   発 行 (有) 新規事業開発 代表   肝 付 博 昭 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・プロフィールはこちらから  http://www.sbrain.co.jp/theme/T-20528.htm
・ご意見・ご感想はこちらから http://www.smallworld.co.jp/plaza/nbd/ 
・メルマ・バックナンバー   http://www.melma.com/backnumber_114993/
・同時発行ブログ
  ameblo   http://ameblo.jp/u-nbd/
  rakuten   http://plaza.rakuten.co.jp/shinki/
  MagMag    http://blog.mag2.com/m/log/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2007年10月31日(水)

本田技研工業直近の2007年7月〜9月期決算は、2ケタの増収増益を達成し
た。 売上高は前年同期比12.9%増の2兆9713億円、営業利益は同48.
3%増の2863億円。 国内の需要低迷の中で海外で四輪事業が好調に推移し
ている様である。

「本田技研工業」最新記事一覧 - ITmedia Keywords
 http://bizmakoto.jp/makoto/kw/honda.html

さて、前回の再掲になるが、企業におけるトップと補佐役の関係は、ある意味で
破綻しやすい危険な関係である。 トップにべったりと付き従う補佐役は危険で
あるし、現実原則を補う担い手としての意味を成さない。

トップとの間に決定的な対立を生まない為には、適切な距離を保つ事が必要であ
る。 この適切な距離を保つ能力には、少し分裂気質のクールさを持っている事
が役に立つ。

その最適の例にあげられるのが、本田技研の創業者である本田宗一郎氏と藤沢武
夫氏との関係である。 両者の持つ分裂気質的要素が一定の距離を維持する上で
有益であった。 お互いにベタベタせずにいたからこそ、うまくいったのであ
る。

今週は、小田晋氏の著書「補佐役の精神構造」から「組織のトップを支える補佐
役の条件」を取り上げているが、2回目の今回は、ホンダに見るトップと補佐役
 天才本田宗一郎と名参謀藤沢武夫の関係に迫りたい。

藤沢武夫氏の「本田技研の社長は技術畑出身であるべき」という言葉が今も守ら
れており、現職の福井威夫に至るまで歴代の社長は技術畑出身の人しかいないと
いう珍しい企業である。 また、本田宗一郎、藤沢武夫の両人とも、子供をホン
ダに入社させていない。 その後、本田の長男本田博俊はホンダのアフターパー
ツメーカー「無限」を創業している。 企業には必ずあるはずの社長室が無いと
いう事でも有名で、ホンダの重役達は一つのフロアを共有して使用している事が
テレビ番組で紹介された。 このことにも生前の本田の思想が反映されていると
考えられている。(ウィキペディア より引用) 

創業者のDNAが見事に息づいている本田技研工業は、ユーザーの視点はもとよ
り、企業人の視点から見ても「好感度No1」と言っても良いのではないだろう
か。 それは経営哲学に芸術的感性も植えつけた藤沢武夫氏の「企業はアート
だ」という言葉をに象徴される。

「企業はアートである。 経営はシンプルにせよ。 桑の根っこを引き抜くな。
 人間感情を尊重せよ。 本業以外に手を出すな。 一刻の損にこだわるな。 
企業の本質を歩んでいれば利益はついてくる」という原理原則を常に言い続け、
実行し続ける本田技研。 「企業の品格」のほどは、創業者の経営に対する哲学
にほかならない。

引用資料
小田 晋:著 補佐役の精神構造
http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/01f81932.ddccc361.02a700c9.da2dd44b/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f4435836%2f&m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fbook%2fi%2f12081709%2f

■177 組織のトップを支える補佐役の条件

▼177−2 「ホンダ」に見るトップと補佐役 天才本田宗一郎と名参謀藤沢武夫

本田宗一郎は、鍛冶屋の長男として生まれて自動車修理屋の見習いから社会人と
してスタートした。 そして、独自の経営哲学、強い信念、豊かな国際性、そし
て抜群の先見力を持ち、世界的なスケーールで思考し行動した人であった。 加
えて、顧客第一主義という主義を貫いた人でもある。

「買って喜び、売って喜び、作って喜ぶ」、そういう多くの喜びを持っていた人
でもあった。 本田宗一郎の自主自立、自由と人間尊重の信条が人を動かしたと
言われている。 一生を通じて挑戦を続けた人である。

本田宗一郎が自分の能力を発揮する事ができたのは、藤沢武夫と出会ったからだ
が、この場合、藤沢武夫も本田宗一郎と出会ったからこそ、自分の能力を発揮す
る事ができたのである。

藤沢武夫は、それまで自分の現実的能力を他の場所で発揮していて、本田宗一郎
を助けてやろうという気になったわけではない。 藤沢武夫も本田宗一郎と出会
うまでは、自己実現をする事ができていなかったのである。

藤沢武夫は、茨城県結城市の代々続いた医者の家系に生まれた。 ただし、藤沢
武夫が生まれたのは父親が事業に失敗して東京に出てきた後のことで、恵まれな
い環境の中で旧制中学を卒業している。 読書好きで、人間としての生き方を模
索していたような人であったという。

中学卒業後は、日雇い仕事やさまざまな職についた後、鋼鉄小売店の仕事もして
いる。 そして1949=昭和24年に、当時まだ鉄工所に毛の生えた規模で
あった本田宗一郎と出会っている。 本田宗一郎は初対面で藤沢にほれ込んだ。
 二人はお互いに自分の夢をかけるに値する人だと直感したという。 以来藤沢
武夫は、常に裏方に徹して類まれな本田宗一郎の才能を最大限に発揮させる為の
経営の環境条件を整える事に努めたのである。

どちらかというと藤沢武夫は、本田宗一郎の陰の人みたいなところがあった。 
この例えは非常に特徴的なことを示している。
すなわち、藤沢武夫は本田宗一郎と一心同体だけれども、適当な距離を持ってい
たという事である。 

しかし二人は共に行動パターンが似ていたのである。 二人ともトップ経営者で
ありながら、本社へあまり顔を出さなかった。 技術畑の本田宗一郎が技術研究
所や工場の現場を好んだのは当然で、菜っ葉服を着て現場へ出かけて行き、一方
の藤沢武夫も営業、経理、管理などを受け持っていたが、本社に皆勤という事は
なかった。

二人は、それぞれの趣味を持ち、お互いの生活には立ち入らず、相手を尊重し、
最後まで君子の交わりを貫いた。 お互いの距離をうまくとれていたのである。

藤沢武夫は人間的な迫力があり、行動力は激しい人だったけれど、やみくもに行
動するのではなくて深い思索と哲学が伴っていて、熟慮断行のタイプだった。 
対照的に本田宗一郎は、直感やひらめきで行動を開始し、行動しながら考えてい
くというタイプだった。 
 
トップは、ハタから見ると突飛な行動をとる天才である。 会社を取り巻く環境
やルールにも大きな変化を生む。 それでも会社が発展する為の方法を、補佐役
である藤沢武夫は考えなければならなかった。 その為に群れからはなれ、孤独
に耐えて苦しい思案に没頭しなければならない事もある。 藤沢武夫はそういう
タイプの生き方をした。

藤沢武夫はリアリストで有ると同時にロマンチストであるという二つの側面を持
つ名参謀であった。 1954=昭和29年、ホンダは最初で最大の経営危機を
迎えるのだが、その時も藤沢武夫は若い人に夢を与える事によって危機を乗り越
えている。 藤沢武夫自身は、以下のように述べていた。
 
「銀行との話はまとまり、協力メーカーにも承知してもらい、何とかピンチを乗
り切れそうになったが、最後に一番頭を痛めたのは、従業員の説得だった。 若
い従業員ばかりだから理屈が分かるはずはない。 そこで思いついたのが、モー
ターサイクルのオリンピックといわれているマン島のT・Tレースだった。 本
田さんに、このレースに出る意志があるかどうかを、訊ねてみると、ぜひやりた
いと言う。 それれなら、俺が書く、といって、私が、本田社長名で、心をこめ
て書いたのが『マン島T・Tレース出場宣言』である」(元 本田技研副社長 
西田通弘:著 本田総一郎と藤沢武夫に学んだこと 主役と補佐役の研究」、7
9−80頁より)

T・TレースやF1グランプリヘの参加、子供達に夢を与える鈴鹿サーキットラ
ンドの建設など、日本で誰も考えなかった夢を実現したのは藤沢武夫である。 
藤沢武夫は、夢を忘れずにそれを膨らませる方法を考え続けた人なのである。

1969=昭和44年、排気ガスの規制を受けて、ホンダの社内でもオートバイ
を空冷にするか、水冷にするかという論争が起きた。 技術者はほとんどが水冷
にすると言ったが、本田宗一郎は最後まで空冷に固執したのである。 しかし最
後に藤沢武夫が出てきて「あなたは本田技研の社長としての道をとるのか、それ
とも技術者としての道を選ぶのか」と詰め寄り「やはり、俺は、社長としての道
をとるべきだろうね」と言って、水冷にする事に納得したという話がある。

藤沢武夫は、本田宗一郎を十分に理解し認めつつ、ナンバー1に対して直言をし
ている。 それは信頼関係があったからこそ切り込めるということだろう。 誰
も言えない事まで宗一郎に言う事ができた。 藤沢武夫であるという事は、本田
宗一郎である以上に難しい事があると思うのはこういう理由である。 

二人の様にナンバー1とナンバー2の間には、信頼関係が必要である事は言うま
でもない。 藤沢武夫と本田宗一郎は、同時に副社長と社長を退任した。 その
時に「いい人生だったな」「私もそう思います」と言って、二人で顔を見合わせ
たというエピソードがある。

小田 晋 (おだ すすむ)
1933年 大阪府生まれ。 1958年、岡山大学医学部卒。1963年東京
医科歯科大学大学院修了、医学博士。1977年筑波大学社会医学系教授。 1
997年国際医療福祉大学教授、筑波大学名誉教授。1999年より(財)社会
経済生産性本部メンタル・ヘルス研究所長。 2001年より帝塚山学院大学教
授。 著書に「独裁者の心理学一歴史を変える深層心理」(悠飛社)、「小田晋
教授の日本一わかりやすいうつの本」(はまの出版)「指導者の精神構造」(生
産性出版)、他多数ある。

 
このメルマガの読者になる
規約 
>> メルマ!の会報誌もお届けします
ブックマーク: はてなブックマークに追加del.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加ライブドアクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録My Yahoo!に追加Add to GoogleRSS

このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます

のんびりやろう!情報処理試験! 〜1問1問コツコツと〜
ソフトウェア開発&基本情報技術者試験対策を中心に初級シスアドや高度区分まで幅広く対応。流行のIT用語の解説も行っているので,パソコンについて勉強した...
■■懸賞な日々■■
当たりやすい?と言われる締切日の懸賞情報を中心に大量当選やお得なサイトを紹介してまいります。
ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座
【受講者数1万5千人以上!】 MBAホルダーがビジネスに必須のビジネス理論をわかりやすく解説。経営戦略、マーケティング、ファイナンス、人事・組織戦...
DTPで印刷コストの削減ができる! - 印刷情報メール
チラシ・フライヤー・ポスター印刷の吉田印刷所/特売プレスの新しい情報や印刷・出力・DTPに役立つ情報を掲載。データ関係ではIllustratorやI...
【笑いながら脳を鍛える】なぞかけめ〜る♪
08年朝日新聞夕刊で紹介されたり、05年ヤフーBBマガジンの「ブログBest150」に選ばれたりしている「なぞかけブログ」のメルマガ化です。週1回な...


この記事へのコメント


コメントを書く
コメントはありません。

おすすめキャンペーン

おすすめカードローン!
オリックスVIPローンカードなら

<<年率5.9%〜15.0%、利用可能枠最高500万円>>
ゆとりのカードローンです。
お申込みはこちら⇒

はじめようメルマガ生活
メルマガを読むには
メルマガを出すには
約64000誌から検索

メルマガデータ

  • メルマガID : 114993
  • 創刊日 : 2004-05-01
  • 最新号 : 2008-07-25
  • 発行周期 : 隔日刊 
  • バックナンバー: 全て公開
  • 発行者サイト: あり
  • 読んでる人 : 1235人
  • コメント数 : 6
  • Score! : 非表示
  • >> 月間ランキング

発行者プロフィール

ペンネーム :

  • ●プロフイールは、こちらから● http://biz.sbrain.co.jp/keyperson/K-6279.htm

このメルマガの読者になる

規約に同意する



このメルマガの最近の記事


このメルマガの最近のコメント


このメルマガのバックナンバー


注目情報


新着記事トピックス