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強化書142 小さな雑誌から小気味良い話を! その3
発行日時: 2006/12/13━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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2006年12月13日(水)
今週は、小さな雑誌のいくつかから、小気味良い記事を、取り上げている。
末席に名を連ねている会に「伊違と酔狂」をモットーとする風変わりな勉強会「執
筆する人生」がある。 とにかく書く事より、飲む事に人生を賭けている師匠に、
酔狂なメンバーが集まると、話は政治、経済、世迷い事など、聴くに耐えない「弁
狂会」である。
その面々の執筆する小誌が「執筆する人生」。 年3回発行で、一丁前に税込み5
00円である。 師匠曰く、HPのアクセスは天をつく勢いという。
取り合えず、今回は誰が書いたのか、作者不詳ながら、エリート・ケスナーの著書
「飛ぶ教室」の紹介に目がとまった。
「どうして大人は小さい頃のことを忘れてしまうのだろう」著者のケス トナーは
この書のプロローグで嘆いている。 子供達にはお薦めの「良書」である
引用資料
「執筆する人生」株式会社アーキテクト アカデミック オンライン
http://www.smallworld.co.jp/
■142 小さな雑誌から小気味良い話を! その3
▼142−3「執筆する人生11月号」より、エリート・ケスナーの“飛ぶ教室”
ビデオを観て原作を読む。 原作を読んでビデオを観る。 静かにビデオを堪能す
るには前者に限る。 後者は、ついああでもないこうでもないと論評してしまう。
後者に観るものには甚だ迷惑である。
最近、「博士の愛した数式」という映画をビデオで観た。 早速、小川洋子作の同
名の原作を買って読んだ。 どちらが良いなどとは言わない。 どち¥らも良かっ
た。数学の苦手な私ではあるが、数字の不思議さに、見とれる思いだった。 何の
役にもたたないかも知れないが、友愛数だの完全数だの聞き慣れない数字に、他に
ももっと知りたいと思った。 学校の先生にはぜひ観ていただきたい、読んでいた
だきたい作品である。
さて、「飛ぶ教室」である。知る人も多いと思う。 エーリッヒ・ケストナーの代
表作である。 焚書された本や詩と違い、児童向けの作品だが、彼は児童書にも優
れた作品を残している。 この作品が映画になった。 現代に舞台を移してある
が、原作を愛読した私にもおもしろかった。 もっとも、一番の見せ場が変えられ
てはいたが。
「飛ぶ教室」は1937年に書かれた(この年、ナチス成立、ケストナーの本は焚
書される)。 舞台はドイツのギムナジウム。主な登場人物はその寄宿舎の少年た
ちである。
ケストナーは子供には子供の不幸があり、それを隠した砂糖菓子のような児竜読み
物を非難していた。 「飛ぶ教室」の少年たちには幸せな子もいれば不幸な子もい
る。読者は物語の流れの中で不幸に泣き、しかし、前向きに生きていこうとする少
年たちを見つけるだろう。
「飛ぶ教室」というのはクリスマスに少年たちが上演する劇の題である。 その練
習中に、傷だらけの通学生が飛び込んで来た。「実業学校の奴らにルデイーと書き
取り帳(国語の先生に提出するノート)を拉致された!」
少年たちはルディーと書き取り帳を救出するべく飛び出していく。 舎監の正義先
生に相談すると迷惑がかかる。 信用できるおとなは禁煙先生(禁煙車に住む少年
たちの理解者)だけだ。 禁煙先生は警察沙汰にならないよう一対一の代表戦を勧
める。
少年たちは自分達で作戦を立てそして実行した。 将来の夢は拳闘家というマチア
スが闘って勝つが、実業生は決闘の決まりを無視して雪合戦の形で乱闘になった。
マルチンたちはルデイー救出に向かう。 ルデイーは地下室で椅子に縛られて1
0分につき6回の平手打ちを喰らっていた。
書き取り帳は灰になっていた。 警察沙汰になる前に雪合戦にも勝って、少年たち
はこっそり寄宿舎に帰るが、室長に見つかつてしまう。 舎監の正義先生は室長と
少年たちの話を聞き、語り合った。
退屈な教師もいるが、素晴らしい教師もいる。 賢い子、そうでない子、勇気のあ
る子、ない子、ひきょうな子、悪らつな子もいる。 貴族の子で弱虫のウリーは勇
気がないことで死にたくなるほど悩んでいる。 親友のマチアスは慰めてくれるけ
れど、とうとう思いつめて行動を起こしてしまった。
それはばかなことではあったけれど、一生の間、ほかのものから一人前だと思われ
ないという気後れを持ち続けるよりましだ」と言ってくれる先生がいた。 母は家
出、父からは4歳の時、捨てられた ヨー二ーは、ある船長さんに養育されてこの
ギムナジウムに来た。 彼のポケットには父から捨てられた時、持たされていた名
札と財布が今も入っている。
ヨー二ーの親友のマルチンは半額給費生だ。 賢く勇気のある絵の上手な学年の
リーダーだが、時には泣いてしまう事もある。 子供にはどうしようもできない貧
しさが両頬を引っぱたいていく事もあるのだ。
ケストナーはこう言っている。
「賢さのともなわない勇気はただの乱暴である。 勇気のともなわない賢さは何の
役にもたたない」「世の中というものは、大きなグローブをはめている。 受け止
める覚悟を持とう。 打ちのめされても、へたばらないでがんばろう」
子供だけでなく、大人にも必要な言葉である。
文・読み人おらず
推薦資料
・エリート・ケスナー:著 山口四郎:訳 飛ぶ教室
PC http://item.rakuten.co.jp/book/1623891/
モバイル http://m.rakuten.co.jp/book/i/11218210/
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発 行 インディペンデント・コントラクター(IC) 肝 付 博 昭
(有) 新規事業開発 代表
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