>> 記事トピックス一覧 
トップ > ニュース&情報 > 社会・社会学 > 隔日刊 心が元気になる オンリーワン見聞録

強化書141 超・格差社会の米国と、格差病社会の日本 その2

発行日時: 2006/12/5

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           『 ほぼ日刊 ビジネスリーダー “拡幅”強化書 』  
     マガジン評価制度「score!」に、ご支援をお願い致します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■○日本最大級ショッピングサイト!お買い物なら楽天市場
http://hb.afl.rakuten.co.jp/hsc/03ac124e.24d27873.03ac124f.179abbfa/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2006年12月5日(火)

いざなぎ景気を超え、戦後最長が確実になった今回の景気拡大。 企業業績が好調
な一方で、10月31日に総務庁が発表した家計調査では、1世帯あたりの消費支
出が前年同月比6%減となるなど、個人が感じる景況感は、乏しい。

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/enquete/061120quick_keiki/?cd=ad&M=bp&KW=006001

本間正明会長のもと、政府税制調査会は、来年度の税制改正について、法人税の見
直しを今後の検討課題に掲げた答申を安倍首相に提出した。 「経済を引っ張る企
業が国際競争力を失っては困る」という経済界の大合唱だが、法人減税が消費拡大
につながる保証など、何処にもない。

いざなぎ景気を超え、戦後最長が確実になったという今の景気拡大。  企業業績が
好調な一方で10月31日に、総務庁が発表した家計調査では、1世帯あたりの消
費支出が前年同月比6%減となるなど、個人の実感が乏しい実態を表している。 

今の日本経済の最大の弱点は、ぱっとしない個人消費にある。 その原因は、企業
の収益の配分が消費の担い手となる働き手に配分されていないからである。 

今日、コストカットの最前線をくぐりぬけたサラリーマン社長と言われる今の経営
者の命題は、将来の発展よりも短期的収益の確保が優先される。 その為に働き手
の動機づけに、安易な成果主義が罷り通るご時世。 働き手の中でその配分を、よ
り一部の働き手にシフトさせているのである。 例えば2割の働き手の増額分は、
8割が負担をしているという様に。 サラリーマンの間に生じる収入格差は、こう
した「安易な成果主義」の基に生まれたといえる。

さて、「格差病社会−日本人の心理構造」の著者である加藤諦三著氏は、格差社会
をもたらした原因は「成果主義」ではなく、過剰競争意識の元で敗者になるのを懼
れるという「競争に弱い」国民性に、起因としているという。

この指摘は、自らの経験に照らしても共感できる。 競争を敢えて避ける国民性
は、表現を変えれば藤原正彦氏の「武士道精神」に辿りつく。 とするならば、日
本独自の年功序列、終身雇用は決して、企業の成長を妨げる事にはつながらない。
 敢えて改革するとなれば「安易な成果主義」に変わる、新しい「動機付け」が必
要でなないだろうか。  例えば資生堂の美容部員の業績評価を「売上評価」から
「顧客満足度評価」に、切り替えて業績を伸ばした様に。

ここで、「格差病社会−日本人の心理構造」の著者である加藤諦三著氏の指摘を、
敢えて再掲したい。

競争や成果主義が、日本人と米国人に同じ様に機能すると考えた政治家や経済学者
がいるが、これは錯覚である。 競争意識という点では、日本社会の方が、米国社
会よりも過剰競争意識強い。 そして競争意識が強く、傷つく事を恐れた結果が年
功序列、終身雇用なのである。 米国人は、失敗して傷つく事を恐れていないし、
競争意識が激しくないから、現実の世界では競争が激しくなった。 この2つの
違った国で、同じ様に成果主義を取り入れれば、その弊害はどちらが大きいかは明
らかである。 これからの日本は、年功序列、終身雇用がなくなる方向にある事
で、更にビジネスパーソンの不安が増大するに違いない。 その結果、競争社会に
参加する事を拒否して、引きこもる人が増えても不思議ではない。

今週は、加藤諦三氏著作の「格差病社会−日本人の心理構造」そして小林由美氏著
作の「超・格差社会アメリカの真実」の2冊から、日本とアメリカを対比しながら
「格差社会」を、取り上げている。

その2回目は「格差病社会−日本人の心理構造」から、「真の実力とは、心理的な
豊かさを含めての実力」を取り上げたい

引用資料

加藤諦三:著 格差病社会−日本人の心理構造
http://item.rakuten.co.jp/book/4132241/
小林由美:著 超・格差社会アメリカの真実
http://item.rakuten.co.jp/book/4136824/

■141 超・格差社会の米国と格差病社会の日本 その2 

▼141−2 真の実力とは、心理的な豊かさを含めての実力 

日本人は、二言目には世界第2位の経済大国と言う。 なぜここまで国際社会の中
で名声を追求するのか。 経済は大切である。 しかし、大切なものは色々ある。

今の内閣には、社会全体のバランスを考える人がいない。 或る政策が経済成長に
とって望ましい、となればそれは全てに優先され、実行される。

今の日本は、どれだけ儲かったとかいう欲得の話だけで、生きていく上での心の問
題が語られる事がない。 日本が世界で尊敬される為に必要なのは、世界一の経済
力ではなく、世界一の心のあり方である。 大切なのは「お金のいらない社会が心
豊かな社会だ」という価値観を作る事である。 若者がブランド物を着たり、グ
リーン車に乗るという事が平気で行われているが、若者は粗衣粗食が当たり前、と
いう風潮ができなければならない。

今の日本は、心を大切にする教育をしていない。 教育の目的迄もが、産業の発展
に貢献できる人材の育成になってしまった。 常に「お金儲け」の為の人材育成で
ある。 これが格差問題の根源である。

大切なのは、若者達に経済以外の価値、お金持ちになる以外にも面白い事がたくさ
んある事を、できれば体験から教える事である。 その為には、大人が若者の個性
を認め、偏差値教育を是正する必要がある。 その事で、若者を意欲的にする事が
できる。

更に、社会との関わりを持たせる為に、就職の機会、ルートを広げる事である。 
今の日本は、世界第2位の経済大国という神経症的自尊心を捨てる事が何よりも必
要である。 これ無しに日本の明日はない。 生活レベルを落とし給料が安くなり
物価も下がれば自然と円安になる。

政策的に円安にしようとするところが問題なのである。 放っておいても円安にな
れば、放っておいても外国資本は株式市場に入ってくる。 実力相応に生きれば日
本の再生はある。 歴代の内閣は「日本は自信を持て」という。 そして、欧米に
追いつき追い越したのだという。

それは逆である。 「日本は、自分を見失.ってはいけない」という事である。
日本の実力から考えて、経済的に大きくなりすぎた。 教養がなくて、マナーが悪
い成金を世界は尊敬しない。 真の実力とは、心理的な豊かさをも含めての実力で
ある。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 発 行 インディペンデント・コントラクター(IC) 肝 付 博 昭 
        (有) 新規事業開発 代表
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・プロフィールはこちらから  http://www.sbrain.co.jp/theme/T-20528.htm
・ご意見・ご感想はこちらから http://www.smallworld.co.jp/plaza/nbd/ 
・記事修正はブログで致します http://plaza.rakuten.co.jp/shinki/
・メルマ・バックナンバー   http://www.melma.com/backnumber_114993/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





 
このメルマガの読者になる
規約 
>> メルマ!の会報誌もお届けします
ブックマーク: はてなブックマークに追加del.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加ライブドアクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録My Yahoo!に追加Add to GoogleRSS

このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます

のんびりやろう!情報処理試験! 〜1問1問コツコツと〜
ソフトウェア開発&基本情報技術者試験対策を中心に初級シスアドや高度区分まで幅広く対応。流行のIT用語の解説も行っているので,パソコンについて勉強した...
■■懸賞な日々■■
当たりやすい?と言われる締切日の懸賞情報を中心に大量当選やお得なサイトを紹介してまいります。
ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座
【受講者数1万5千人以上!】 MBAホルダーがビジネスに必須のビジネス理論をわかりやすく解説。経営戦略、マーケティング、ファイナンス、人事・組織戦...
DTPで印刷コストの削減ができる! - 印刷情報メール
チラシ・フライヤー・ポスター印刷の吉田印刷所/特売プレスの新しい情報や印刷・出力・DTPに役立つ情報を掲載。データ関係ではIllustratorやI...
【笑いながら脳を鍛える】なぞかけめ〜る♪
08年朝日新聞夕刊で紹介されたり、05年ヤフーBBマガジンの「ブログBest150」に選ばれたりしている「なぞかけブログ」のメルマガ化です。週1回な...


この記事へのコメント


コメントを書く
コメントはありません。

はじめようメルマガ生活
メルマガを読むには
メルマガを出すには
約64000誌から検索

メルマガデータ

  • メルマガID : 114993
  • 創刊日 : 2004-05-01
  • 最新号 : 2008-07-08
  • 発行周期 : 隔日刊 
  • バックナンバー: 全て公開
  • 発行者サイト: あり
  • 読んでる人 : 1237人
  • コメント数 : 6
  • Score! : 非表示
  • >> 月間ランキング

発行者プロフィール

ペンネーム :

  • ●プロフイールは、こちらから● http://biz.sbrain.co.jp/keyperson/K-6279.htm

このメルマガの読者になる

規約に同意する



このメルマガの最近の記事


このメルマガの最近のコメント


このメルマガのバックナンバー



新着記事トピックス