| >> 記事トピックス一覧 |
強化書141 超・格差社会の米国と、格差病社会の日本 その1
発行日時: 2006/12/4━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 ほぼ日刊 ビジネスリーダー “拡幅”強化書 』
マガジン評価制度「score!」に、ご支援をお願い致します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■○日本最大級ショッピングサイト!お買い物なら楽天市場
http://hb.afl.rakuten.co.jp/hsc/03ac124e.24d27873.03ac124f.179abbfa/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2006年12月4日(月)
この1年の世相を反映し、話題になった言葉を選ぶ「ユーキャン新語・流行語大
賞」(「現代用語の基礎知識」選)が12月1日午後に発表された。 年間大賞に
は、トリノ五輪金メダリスト荒川静香選手の「イナバウアー」と、ベストセラーに
なった数学者藤原正彦氏の著書「国家の品格」から「品格」が選ばれた。
荒川静香選手は、ビデオメッセージを寄せていたが、出席した藤原正彦氏は「流行
より伝統が大事と書いたのに何で受賞したのか、良くわからない。 本が売れたお
かげで、最近は品格の無い事ができなくなってしまった」と、ユーモアたっぷりの
氏らしいコメントをしていた。
大賞以外のトップテンに選ばれたのは、「格差社会」「エロカッコイイ」「シンジ
ラレナ〜イ」「たらこ・たらこ・たらこ」「脳トレ」「メタボリックシンドロー
ム」「ハンカチ王子」「mixi(ミクシィ)」。
この中で、一番深刻な流行語が「格差社会」。 その始まりは、バブルが弾けた1
990年の失われた10年以降ではなかろうか。 本来の良き日本社会から、すっ
かり道をはずし未だに立ち直れておらず、出現したのが格差社会。
今は藪の中に逃げ込んだ、怪しげな経済学者が、時の変人と組み市場原理なる仕組
みをもたらした事に起因するのではないだろうか。 今朝、TV解禁となったそ
の申し子「ホリエモン」がTVで、ソニー買収の思いが有った等との軽口を聞くに
及んで、サンプロの安易な興味本位の「品格なき番組作り」に、辟易させられた。
流行語大賞受賞の藤原正彦氏は、著書「国家の品格」で、「大きい者が小さい者を
やっつけるという市場原理の論理は、武士道精神に反する。 弱肉強食の先進国ア
メリカにおける人口当たりの弁護士の数は、日本の20倍、精神カウンセラー数が
50倍という様に、そういう人を必要とする社会となる。 声高に叫ばれた株主主
権等々『下品』『卑怯』と言う印象が拭えない」と書かれている。
そこで、今週は、加藤諦三氏著作の「格差病社会(日本人の心理構造)」そして小
林由美氏著作の「超・格差社会アメリカの真実」の2冊から、日本とアメリカを対
比しながら「格差社会」を考えてみたい。 先ずは、病に陥った「格差病の日本」
から取り上げたい。
引用資料
加藤諦三:著 格差病社会−日本人の心理構造
http://item.rakuten.co.jp/book/4132241/
小林由美:著 超・格差社会アメリカの真実
http://item.rakuten.co.jp/book/4136824/
■141 超・格差社会の米国と、格差病社会の日本 その1
▼141−1 日本の格差社会は、格差病社会
日本に比べて米国の方が現実の格差ははるかに大きいが、格差意識は少ない。 日
本の方が現実の格差は小さいが、格差意識は大きく、毎日、毎日「格差社会」とい
う言葉を聞く。
今の日本では、人々は生きる事に疲れていて、夢がない。 だから、いくら経済的
に繁栄しても、その実感がないのである。 格差社会、格差社会と騒ぐのは、経済
的に繁栄していても、人々の不満が高まっているからである。
では、なぜこれほどまでに不満になるのか。
それは、誰もが楽にお金を手に入れようとするからだ。 そして、本当に好きなも
のがない。 マネーゲームをするよりも鍛冶屋でいいのに、皆と一緒に株で儲けよ
うとする。 人々は格差社会といわれる社会の中で、勝ち組になろうと無理をし、
負け組になることを恐れて無理をする。
こうした競争は、人を非創造的にし、同調性を促す傾向がある。 例えば、会社で
出世競争をしているビジネスパ
ーソンが、過剰な競争意識を持っていれば失敗の危険は冒さない。 会社で認めら
れている前例に従って行動するに決まっている。
日本の会社が前例主義、横並びになるのは、実は競争をしているからである。 競
争があるから、敗者になる事を恐れて、皆が同じになるのである。 競争や成果主
義が、日本人と米国人に同じ様に機能すると考えた政治家や経済学者がいるが、こ
れは錯覚である。
競争意識という点では、日本社会の方が、米国社会よりも過剰競争意識強い。 そ
して競争意識が強く、傷つく事を恐れた結果が年功序列、終身雇用なのである。
米国人は、失敗して傷つくことを恐れていないし、競争意識が激しくないから、現
実の世界では競争が激しくなった。
この2つの違った国で、同じ様に成果主義を取り入れれば、その弊害はどちらが大
きいかは明らかである。 これからの日本は、年功序列、終身雇用がなくなる方向
にある事で、更にビジネスパーソンの不安が増大するに違いない。
その結果、競争社会に参加することを拒否して、引きこもる人が増えても不思議で
はない。
最近の日本の心の病は、世界最悪である。 うつ病や、ギャンブル依存症など様々
な依存症が増加し、社会的引きこもりは80万〜120万人前後いるといわれる。
自殺者も3万人を超えたままである。
心の病の増大と、今の文化が強調する成果主義などが深く関係していることは否定
できない。 今、日本で騒がれている格差社会という言葉は、本来「格差病社会」
とか、「神経症的格差社会」といわなければならないものなのである。
日本のビジネスパーソンは、会社の為によく働いた。 しかし、彼らは何も会社に
求めていないわけではない。 「これだけ生まじめに働いたのだから、会社は自分
に何をしてくれるのか」という要求がある。 その要求が隠されているところが特
徴なのだ。
「ラブ・ミー・リターン」これが、今までの経済成長期の日本のビジネスパーソン
を理解するキーワードである。
「私は、会社の為にこんなに尽くしています」「私は上司である貴方の為にこんな
に尽くしています」。 この相手への期待、リターンの部分が、終身雇用と年功序
列である。 それがなくなれば、もうそんなに必死に働く理由がない。 今の日本
の「ビジネスパーソン危機階層」には、期待したリターンが得られない不満層と、
最初からリターンを期待しない無気力層がいる。
いずれにしても、心の崩壊がある。 リターンを期待しないビジネスパーソンは、
極端に自己中心的な利己主義者になる。マネーゲームに走るのは、こういう人達で
ある。
制度は、一朝一夕に変える事ができても、日本人の気質は一朝一夕に変わるもので
はない。 多くのビジネスパーソンをノイローゼから守るには、リターンを用意す
るしかない。 そのリターンとして、年功序列や終身雇用が無理なら、心理的ケア
をするメンタルヘルス対策が必要である。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発 行 インディペンデント・コントラクター(IC) 肝 付 博 昭
(有) 新規事業開発 代表
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・プロフィールはこちらから http://www.sbrain.co.jp/theme/T-20528.htm
・ご意見・ご感想はこちらから http://www.smallworld.co.jp/plaza/nbd/
・記事修正はブログで致します http://plaza.rakuten.co.jp/shinki/
・メルマ・バックナンバー http://www.melma.com/backnumber_114993/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます
- のんびりやろう!情報処理試験! 〜1問1問コツコツと〜
- ソフトウェア開発&基本情報技術者試験対策を中心に初級シスアドや高度区分まで幅広く対応。流行のIT用語の解説も行っているので,パソコンについて勉強した...
- ■■懸賞な日々■■
- 当たりやすい?と言われる締切日の懸賞情報を中心に大量当選やお得なサイトを紹介してまいります。
- ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座
- 【受講者数1万5千人以上!】 MBAホルダーがビジネスに必須のビジネス理論をわかりやすく解説。経営戦略、マーケティング、ファイナンス、人事・組織戦...
- DTPで印刷コストの削減ができる! - 印刷情報メール
- チラシ・フライヤー・ポスター印刷の吉田印刷所/特売プレスの新しい情報や印刷・出力・DTPに役立つ情報を掲載。データ関係ではIllustratorやI...
- 【笑いながら脳を鍛える】なぞかけめ〜る♪
- 08年朝日新聞夕刊で紹介されたり、05年ヤフーBBマガジンの「ブログBest150」に選ばれたりしている「なぞかけブログ」のメルマガ化です。週1回な...
![メルマガスタンド[メルマ!]](/img/common/melma_logo.gif)






