強化書140 若さを保つ魔法の杖!? ホルモンマジック その3
発行日時: 2006/11/29━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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2006年11月29日(水)
「健康は呼吸で決まる」という本の著者、東大医学部の西原克成氏、お薦めは西野
式呼吸法。 今週取り上げている「不老!の方法」の著者、慶応病院、坪田一男眼
科部長も「西野式がいいんじゃないか」と、書かれている。
そこで、9月4日号のAERA「由美かおる スリーサイズ不変の哀愁」という記
事から、彼女を発掘し育ててきた師匠の西野氏が明かす呼吸法を紹介したい。 由
美かおる(56歳)は、今でも朝起き、就寝前にこれを欠かさないという。
「寝たままの状態で、軽く眼を閉じて両手を丹田(へその下)に置き、静かに鼻か
ら息を吸う。 足の裏から吸う感覚で、頭に何かが上がってくるが実感できる。
吸い上げたら頭のてっぺんで息を止め、次にその息を逆に足に向かってユックリ吐
いてゆく。 酸素を体中に行き渡らせる。 これを2〜3回繰り返す」
「呼吸」という字の通り、吸う事より前に、吐く(呼)が大事で、西野式呼吸法
も、頭のテッペンから足に向かって、長く吐ききるのがコツで、吐ききれば自然
に、吸わざるを得ない。
この西野式の深い呼吸で、増えるのがセレトニンという脳内物質。 セレトニンと
は、脳内の神経伝達物質のひとつで、主に心や体に「安らぎ」を与えるホルモンで
ある。 他の神経伝達物質であるドーパミン(喜び、快楽)、ノルアドレナリン
(恐れ、驚き)などの情報をコントロールし、主に精神を安定させる働きをしてく
れる。 ストレスを感じる時は、セロトニンが不足しているという事になる。 代
謝を経てメラトニンという睡眠リズムに関係する物質にもなるので、「安らぎのた
めのホルモン」ともいわれている。
今回の入院で、困ったのが同じフロアの病室の「老人の痰出しのうめき声」。 夜
は、全く寝付けないので耳栓をして二晩を過ごしたが、ここで気を鎮める為にやっ
たのが「西野式呼吸法」である。
人は、加齢により、エネルギー消費が落ちて太ったり、筋力や運動能力が低くな
り、性への関心も失い、不眠、集中力や記憶力の低下、疲れやすくなる。 これ
は、ホルモン低下が老化の一因となっているといわれている。
再掲になるが、ホルモンは、体全体のハーモニーをつかさどる微量物質で、体全体
をかけめぐっている。 身体は60兆個もの細胞でなりたっており、この体全体の
ハーモニーをつかさどるシステムはかなり精巧にできている。 そのシステムの重
要な役割を担うのがホルモンである。
今回は、昨今話題と注目の的となっている「若さを保つ主役のホルモンはHGH
(ヒト成長ホルモン)」を取り上げたい
引用資料
・坪田一男:著 「不老!」の方法
http://item.rakuten.co.jp/book/3602518/
■140 若さを保つ魔法の杖!? ホルモンマジック その3
・140−3 若さを保つ主役のホルモンはHGH
アンチエイジング・メディスンの主役ともいえるのが、ヒト成長ホルモン=HGH
である。 このホルモンは、以前から医療には用いられていた。 成長に必要なホ
ルモンであるこのHGHの不足により起こる成長障害という疾患がある。 成人し
ても子供のままの体型で、身体が成長しないという病気の患者さんは治療としてH
GHを注射で補充する事で、画期的な改善が見られる様になっている。 だから最
近は街でこの疾患の人を見かける事が少なくなった。(註:ヒト成長ホルモン=
Human Growth Hormone )
この治療は、日本でも20歳以下に限り保険適応となっている。 今迄は、このホ
ルモンは子供が大人に成長する為だけに必要と思われていた。 ところが、どうや
らそれだけではないという事が近年報告されたのである。
成長障害の患者さんは、成人するとこのHGHの投与は通常やめてしまう。 とこ
ろが中に何人かこれを続けている人達を調べたら、なんと普通の人達よりも健康で
ある事がわかったのである。
そこで、1990年に、アメリカのルドマン博士が、正常な61歳から81歳の男
性21人人にHGHを6ヶ月間注射投与したところ、なんとみんな体脂肪が減り筋
肉が増え、骨密度が増し、皮膚の厚みが増し、みんな元気になった。 若返った!
という研究論文を書き、それが医学界では最高権威とされるニューイングランド
ジャーナルオブメディスン誌に掲載され、医学界が震憾した。 これによりアンチ
エイジング・メディスンはにわかに脚光を浴びたのである。
アンチエイジングでは、いろいろなパラメーターが出てくるが、今現在はこのHG
H値(検査値ではHGH値とIGF値で診る)がもっとも重要と注目されている。
心臓血管系にとっても有効で、記憶力も増大するという報告もある。
アメリカではよくボディービルディングをやっている人が使用しており、筋肉量も
かなり増大させる。 魔法のホルモンと賞賛され、アメリカでは使い始めている人
も増えつつある様だが、ある種のガンを誘導する事も危惧されている。 このホル
モンを直接打つのには、その副作用のリスク、製品の質と安全性、費用面など、ま
だ問題が多い。 しかし今後の研究が期待されるホルモンである。
このHGHは、眠りについてから1〜2時間の間に放出され、代謝されてしまうの
でなかなか測定が難しい。 しかしHGHはその後、肝臓でIGF(ソマトメジ
ン)というものに変換される。
これは12〜24時間存在するので、この値を測定すれば、その人の成長ホルモン
のレベルがだいたいわかる。 すなわち、このIGF値が、その人の若さを測る
もっとも基本の目安といえる。
著者自身を初めて測った時は、150mg/mlで、あまり多いとはいえず、年相
応という結果だった。 このIGF値を上げる為には、適度な運動や食生活の管
理、ビタミン摂取や、充分な睡眠などが有効とされ、中でも特にパワーリフティン
グの様な筋肉トレーニングの効果が高いといわれる。 著者自身もこの数値を上げ
る為に真剣にトライしてみたら、ちゃんと上がったが、安心して暫くさぼっていた
ら、又、下がってしまった。
ストレスはもっともよくないといわれる。 どうしてもこの数値が上げられない人
は、分泌を促進させるサプリメントでのケア、それでもダメなら注射での補充とい
う手段が選択肢となる。
現在、注射での投与は、成長障害の治療のほか、一部の研究者と高齢者、スポーツ
選手などが実行している。 これらのHGHは、過っては死んだ人の下垂体から抽
出していたが、今は禁止されているため遺伝子組み換え技術により生産されてい
る。 その方法が特許をとられている為に、この治療はかなり高額になる。
いずれ、安価で安全な補充療法が開発される事が期待されるところである。 又、
HGHそのものではなく、HGHの分泌を促す錠剤やスプレー式のサプリメントは
多くのスポーツ選手が使用していて、副作用の報告はあまり聞かない。 多くの製
薬会社が今この開発とエビデンスの蓄積に躍起になっているところである。
HGH注射は、アメリカでは医師達が、自分がモニターになってさかんに試してい
る現状である。 まだ時期尚早という気もする。 もう少し待って情報も増えてか
らにしても遅くないと思うのである。
参考資料
由美かおるの「ダイエット呼吸法」
http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/01f81932.ddccc361.02a700c9.da2dd44b/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1078406%2f&m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fbook%2fi%2f10785238%2f
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発 行 インディペンデント・コントラクター(IC) 肝 付 博 昭
(有) 新規事業開発 代表
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