現場監督のできるITコーディネータが現場・建設業によく効くIT関連情報を提供するものです。建設業関連におつとめの方、建設業に興味のある方、ぜひご一読下さい。
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ITでらくらく建設業 Vol.191(07/12/28)
発行日: 2007/12/28
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ITでらくらく建設業 Vol.191
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おはようございます。森下です。
今年もあとわずかとなりました。今年は建築基準法改正に伴う混
乱で多くの方(建築主、建設会社)が予定を狂わされたようです。
脱談合に関しても大きな流れができてきたように思えますが、反動
でしばらく建設業界全体の業務見直しやいびつな業界構造の改善で
淘汰される企業が出てくるでしょう。
世の中の常識にやっと建設業界が気づいたという感が強いです。
とはいえ、都市部と地方での温度差はまだまだ大きく、発注者の意
識も公共工事に関しては変わっていないところも少なくありません。
ここ数年が正念場になるのではないでしょうか。
インフルエンザやノロウィルスが流行しており、年末年始の忙し
さに水を差すような状態ですが、体調管理には細心の注意を払って
楽しい年末年始をお過ごしください。
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・建設業を取り巻くIT(3週間に1回)
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┃このコーナーでは、建設業を取り巻くIT技術やトピックスを┃
┃ご紹介します。「現場でIT」「建設業を取り巻くIT」「建┃
┃設業に役立つホームページ」を週替わりでご紹介します。 ┃
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K064 IT活用の進め方(その5)
IT活用の進め方の最終回です。今までのステップを踏んでいた
だくと目的もはっきりできて、業務手順も明らかにでき、成熟度も
把握した上で教育体制も整った状態になると思います。外堀はほぼ
埋まった状態です。あとは、本丸を攻めるだけでOKでしょうか?
まとめの意味もこめて「IT活用の進め方(その2)」のときに
お話した営業情報共有を例に流れを確認してみましょう。
(その1)でお話したようにITは道具なんだという意識を社員
にもってもらいます。つまり、ITを使えばなんでも出来るといっ
たドラえもんのポケットのような意識を捨ててもらうということで
す。
次に(その2)でお話した目的を明確にしてもらいます。このと
き注意すべきなのは、本来の目的とIT活用の目的を分けるという
ことです。営業情報共有の目的として営業チャンスをできるだけも
のにする、機会損失を少なくすることを決めます。そこで、営業情
報をできるだけ早く多くの関係者が共有できるようする仕組みを作
りたいというのがIT活用の目的になります。ここがごちゃごちゃ
になると次のステップに進めなくなります。
次にどうせ営業情報を共有するなら、顧客情報も営業担当全員が
見れるほうがよい、ベテランが若手をフォローできるように電子掲
示板をつくるべきだというような実際の内容について話が出てくる
でしょう。でも、そのような習慣や社内の仕組みがない場合が多い
でしょう。「ないなら作ろう」というのが(その3)での業務手順
の明確化です。当然、業務手順を明確にする際に意識する目的は、
本来の目的であって、IT活用のほうではありません。つまり、こ
の時点では、IT活用なしの選択肢も考えていく必要があるという
ことです。
なぜなら、(その4)でお話したように「メール見る習慣もない
し、掲示板に入力するのも手間だな」といった成熟度の問題が出て
くるからです。これに対処するために、最初は紙の回覧で情報共有
を習慣づけるとか勉強会を実施して、メールを見れるようにする、
掲示板での入力をできるようにするなどを行わなければなりません。
極端な話、IT活用できるレベルでなければ、紙ベースで情報共有
することもありなのです。
そして、最後に重要なのはこれらを全社統一の意識で行ってもら
うということです。つまり、一部の社員や経営陣が勝手にやってい
るのではなく、全社戦略の中のひとつの形として行っているのであ
り、営業に関わらない人もその動向を把握し、自分の業務や部署へ
の展開を意識してもらわなければなりません。成熟度のレベルによ
っては部分最適になってしまうこともあると思いますが、意識だけ
なら早い段階で全体最適にもっていくことも可能だと思います。こ
れは社長自ら強いリーダーシップを持って対応させていくことが一
番であり、同時にこのような業務改善を広く社内に浸透させる工夫
が重要になってきます。部分最適は新たな障害を生み出します。全
体最適は簡単ではありませんが、意識をもって対応していけば、で
きないことではありません。逆に意識がなければ、計画は絵に描い
た餅です。常に全体最適の意識をもって、IT活用に取り組むこと
が無駄な投資をしないだけでなく、業務改善を正のスパイラルにも
っていくポイントなのです。
ITを活用する状態にもっていくということは現状分析を行い、
問題点をきちんと把握して、解決手法を見つけるという実に時間が
かかり、回りくどい手順を踏まなくてはいけないことを理解してい
ただけたと思います。残念ながら、このようなことを説明してくれ
るITベンダーはほとんどいらっしゃいません。つまり、自社で気
づいて検討していかなければならないのです。もちろん、現状分析
のお手伝いや問題点を抽出するといったサービスはありますが、自
社がその重要性に気づかなければサービスを利用することはありま
せん。この「気づき」が一番のポイントなのです。なかなか得にく
い「気づき」ですが、このメルマガを通して気づいていただけると
幸いです。
最後に我田引水になりますが、国や県の制度でこれらの「気づき」
をアドバイスしてくれる専門家制度があります。ぜひ、一度ご利用
していただくことをお勧めします。
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・略語勉強会
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃このコーナーでは、建設業・ITに係わる略語をわかりやすく┃
┃説明します。 ┃
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R191
PTPS(ピーティーピーエス)
(Public Transportation Priority Systems)
バスなどの公共車両が、優先的に通行できるように支援するシス
テムです。インフラ負荷が少なく路線設定の自由度も高いバスの利
用頻度が低い理由のひとつに時間通り運行されないということがあ
ります。このような問題の解決策として、バス専用レーンやバス専
用信号導入、信号制御などの複数の組み合わせで対応しようという
のがこのシステムです。導入は進んでいますがまだまだ課題はあり
そうです。バスが定時運行になるとかなり魅力的だと思うのは私だ
けでしょうか?
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■発行元URL : http://www.mint-s.jp
■執筆者 : 森下 裕史(hiroshi.morishita@mint-s.jp)
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