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花柳幻舟さんとあれこれ考えてみる

発行日時: 2008/4/10


□花柳幻舟さんと、あれこれ考えてみる(2008.4.10号)

          < お 茶 碗 の 音 >

 一日延ばしにしていたのがたたって仕事が間に合わなくなり、二
日連続の徹夜で切り抜けるハメになった。久々の徹夜。集中力・思
考力は落ち、目はかすみ、頭は持病の偏頭痛でガンガンして、翌日
も翌々日もまったく使いものにならず、だらりんと寝て過ごした。
 以前はこんなことはなかったのだが……。健康だけが取り柄(え
)で、体力と集中力のみに頼って生きてきた。追い詰められたとき
のあのドキドキが、ああカイカン。徹夜の一日や二日は、へのかっ
ぱ――だったのに。ヤワになったものだ、年なのかなあ、とイジケ
る。
 子どものころから、「毎日少しずつ計画的に」ができない性格で、
夏休みなども、毎日毎日、おもしろおかしく遊び回り、宿題のこと
など、まったく頭に浮かばなかった。新学期の2日前くらいになっ
て、突然、宿題の山を思い出し、必死になって早朝から深夜まで机
に向かったものだ。
「とにかく、よく食べ、よく寝る子だった」と、よく両親が嘆息ま
じりに話していた。三つ上の姉は病気がちで食も細く、食べさせる
のにそれは苦労したらしい。たまに姉が出されたものを全部食べる
と、周囲は狂気乱舞して「おりこうさん」と褒めそやしたとか。こ
のため、そのうち姉は、食べ終わると、空になったお茶碗を得意げ
に皆に示して、賞賛を促すようになったという。
 その陰で、妹は健康に生きる。耳にタコができるほど聞かされた
話がある。あるとき、遅く帰ってきた父が、ちゃぶ台に向かって食
事をしていた。父が手にしている箸がお茶碗に当たって、カチャと
音を立てる。すると、そばでうつ伏せになって眠っていた赤ん坊の
私のお尻が、モソッと上がった。赤ん坊は次いで、両手をついてヨ
イショと上体を起こし、ニコニコして父に寄ってきたのだった。
 大笑いした両親は、親戚や近所の人にこの話を言いふらし、おか
げで私は、「お茶碗の音で目を覚ます子」としてすっかり有名にな
ってしまった。当時まだ十代だった叔母などは、遊びにきて私が寝
ているのを見ると決まって、嬉々としてお茶碗と箸を持ち出し、私
のそばでカチャと音をさせたという。そのたびに、必ず私はムクッ
と起き上がったというから情けない。
 数年前、あのころ隣に住んでいたおばさんに何十年かぶりで再会
した。すっかり「おばあさん」になっていたおばさんとの感激の再
会。しかし、おばさんは、再会の挨拶が済むか済まないかのうちに
言ったのだった。
「本当になつかしいねえ。そうそう、ゆかりちゃん、あんたはね、
赤ちゃんのとき、お茶碗がカチャと……」
                       【嶋田ゆかり】

  ****************************

          ≪ 痛 恨・花 柳 幻 舟 ≫

    私の心の支えであった大切な人が、またひとり逝っ
   てしまった‥‥。
    私とこの方との交友関係は、かれこれ30年近く、し
   かし、公にしたことはない。彼と、何年途絶えていて
   も、昨日話したように、深い情愛は、色あせない人だ
   った。
    彼と私は、表面だけを見る短絡的な世の中の人から
   すると、思想的には、対極に立つ人間といえるかもし
   れない。
    世の中の一部で誤解されているような方ではなく、
   彼は、もともと物静かで、いつも穏やかな、精神のバ
   ランスを常に保とうと努力をする人だった。
    私と彼は、二人で食事をしながら、今日の内外の政
   治や経済等の話をよくした。そんなときの彼は、いつ
   までも青年のように情熱的だった。
   「いくら年老いても、命を賭けて、人間としての責任
   を取らなければならない! それをやらなかったこと
   が、今日の無責任な社会を生み出し、自由をはき違え
   た人間、義理も人情もない人間を作り上げたんだ!」
    と、戦争責任について、きっぱりと述べてもいた。
    信義を重んじ、正義と人の情を貫く、この点でも彼
   と私は常に一致し、互いに認め合っていた。
    最近、彼が出した著書に、彼のサインと共に自筆で、
   私へのメッセージが細かく書かれている。
   「(前文略)まさに、この半世紀は嘘っぱちだらけ。
    幻(ゲン)は、人間として まともに闘っている。如
   何なる勲章よりも純で素朴だ。それが何よりも嬉しい。
   体大事にせいや!!(後略)」
 
    小学校中退の私が大学卒業をした記念に『小学校中
   退、大学卒業』(明石書店)を出版した。
    彼に私の著書と、卒業記念パーティーの招待状とを、
   共に送った。ちょうど彼の愛妻が病床等で、身動きで
   きず欠席とはなったが、そのときの手紙が残っている。
   その一節に、
   「オレは小学校の独学無頼。よくもまア、大学なんて
   行ったもんだと驚いたよ」
    出席できなかったことを残念がり、その後に、
   「支援者や応援団に囲まれて、どんなに照れているの
   かが見たかった。とにかくよくやったネ」
    そして、最後に私の著作に触れ、
   「この企画構成にあたった方の執念にも似た努力に脱
   帽します」
    彼の熱い思いが伝わる、熱烈たる賞賛のお手紙だっ
   た。
    また、私自身、精神的に弱っていたりしたとき、な
   ぜか、いきなり電話がかかってくる、まるで千里眼の
   ように。そのことに驚く私のリアクションを読み解き、
   次のように、彼は、笑いながら決まっていった、
   「“生涯助っ人”だからなアー」と。
 
    彼からいただいた著書に、
   「 “無償の友”幻舟 江
                生涯助っ人(サイン)」
    と残っているものもある。

    不当解雇撤回訴訟中の、我が同志 鎌田君の謎の死。
    そして、「無償の友」の死。
    今の私には、まるで誰かが、私自身の思想と、人間
   性を試すかのように、激烈な試練を私の全身にぶちつ
   けてくる、そんな出来事の連続だ。

    鎌田君の死は、なんのために? どんな手口で? 
   等々、日々明らかになる死の謎。
    鎌田君の死を解明し、白日の下に晒す日まで、今の
   私には、茫然自失さえ許されない。

    私を真底信頼し、私をひっそりと長年に渡り支え続
   けてくださった「無償の友」の分まで生き続け、闘い
   続けなければならない。
    しかし‥‥、今の私は、たまらなく哀しく、やり場
   のない痛恨に、身もだえしている。
    自分の真情を表す言葉さえ失ってしまった。

  ≪ずーっと以前制作した下記のCDに、私の「無償の友」
   作詞の曲が入っていたことが、不思議な思いを感じる≫                     
   ┌──────────────────────┐
   │  幻舟のCD               │
   │ 「TABIDACHI・花柳幻舟の世界」が │
   │ 全国で『USEN(ユーセン)』放送に入りま │
   │ した。                  │
   │  幻舟のCD全10曲の内から       │
   │                      │
   │ 1.生きているのか            │
   │ 2.おしどり道中             │
   │ 3.なみだの子守唄            │
   │ 4.大正くるわ小唄            │
   │ 5.おそれやま              │
   │ 6.まんじゅしゃげ            │
   │                      │
   │  以上6曲がリクエストセンターに電話1本 │
   │ で聴けます。               │
   │  リクエストをしていただくときは、    │
   │  歌手名<花柳幻舟>と、曲名を告げてくだ │
   │ さいますように。             │
   │  リクエストセンターは全国共通番号    │
   │ 0120(709)301 です。     │
   └──────────────────────┘


☆───────────────────────────────☆
      
 幻舟が 子どものころに 愛唱していた名曲 幻舟オリジナル曲など
  生きる歓び かなしみを とうとうと唄い上げ
   愛の苦しさ 切なさ 人の世の無常を語り 熱唱する!
      =花柳幻舟の世界・T A B I D A C H I =
                        定価1,500円(税込)

●お買い求めの方法:
 CD代1,500円と送料1枚分は180円を下記郵便振替口座へ払い込みく
 ださい。
 ※なお、払い込み手数料(窓口扱い=100円、ATM扱い=60円)は、
 お客様のご負担になりますので、おゆるしください(お買い上げ枚数に
 よっては送料等ご相談に応じます)。
 【郵便振替番号:00240-6-95909・(有)MINAえんたあぷらいず】

●お問い合わせ:花柳幻舟事務所 
 TEL 03-3433-7668,FAX 03-3433-2773

※その他、花柳幻舟の著書・花柳幻舟オリジナルグッズなども販売して
 おります。
 詳しくは・花柳幻舟ホームページ
 【http://www.k5.dion.ne.jp/~genshu-h/】まで。

☆───────────────────────────────☆

    △▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
      
        お近くの図書館に、                              
         幻舟さんの著書、CDのリクエストを!     
                          
      相次ぐ子どもたちの不条理な死。混乱をきわめる教育 
      現場。社会的弱者へのいじめや暴力等々。悩みや苦し 
      みをひとりで抱えこんでいる人たちに、問題の解決の 
      ヒントが見つかり、生きる元気を与えてくれる幻舟さ 
      んの著書を目にするきっかけを作りたい。その願いか 
      ら、私たちは各地の図書館に幻舟さんの著書を置いて 
      もらうようリクエストをしています。        
       皆さんのお近くの図書館に幻舟さんの著書をぜひ注
      文してください。多くの人たちに読んでもらうために、
      ぜひご協力をお願いします。CDも注文すればOKで 
      す、重ねてリクエストを!             
     (幻舟さんの著書一覧はホームページ上でも紹介されて 
      います:                     
      http://www.k5.dion.ne.jp/~genshu-h/books.html) 
                          
    ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△




 

 
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