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花柳幻舟さんとあれこれ考えてみる(2008.2.10号)

発行日時: 2008/2/10

□花柳幻舟さんと、あれこれ考えてみる(2008.2.10号)

                   < 赤 い セ ー タ ー  >

 父に赤いセーターを買った。きれいな紅(べに)赤色で、ウール+
カシミアのクルーネック。なかなかよく似合う。本人も気に入ったよ
うだった。赤は父がいちばん好きな色なのだ。
 とても3800円には見えない。冬物大バーゲンのおかげ。暖かくてい
い、高かっただろう、とニコニコ顔の父に、私は「ムフフ」と笑って
ごまかした。
 もう20年以上も前のこと、父に赤いセーターを編んでプレゼントし
たことがある。
 私は何年か周期で編み物に熱中するクセがあり、そのときも、ちょ
うどその周期に当たっていたのだろう。編むものは、模様編み、編み
込み模様入りなど、複雑であればあるほど好きだ。根気がないからだ
ろう、同じ編み方で、しかも無地となると、退屈ですぐに飽きてしま
うのだ。
 そんなわけで、父のセーターも当然、凝(こ)りに凝った。前身頃
と両袖は全面、アラン編みという縄模様の編み方に決定。それも超複
雑なものにした。デザインが決まったところで、大枚をはたいて英国
製の上等な毛糸を大量に買い込む。目が覚めるように美しい、少し紫
がかった赤。
 さいわいこのときは失業中だったので、私はもう、昼も夜も、他の
ことは何もせずに編みまくった。編み方の本を脇に置き、一日中、編
み棒をカチャカチャカチャカチャ。私の場合、ジグゾーパズルと編み
物は、いったん始めると、終わるまで止まらない。
 2週間ほどで、めでたく完成。複雑に入り組んだアラン模様が燦然
(さんぜん)と輝いていた。うっとり。私って天才じゃないかしら♪
 予定よりちょっと大きくなった気もしたが、まあいいわさ。些細(
ささい)なこと。大は小を兼ねる。さっそく小包にして父に送った。
 2、3日後、父から電話がかかってきた。もちろん父は喜んでいた。
しかし、どうもイマイチ歯切れが悪い。
「どうしたの?」
「いや、その、手触りは素晴らしいねえ」
「もう着てみた? 入ったでしょう?」
「……ゆかりちゃん、あれは、セーターみたいにシャツの上に着るん
じゃなくて、コートの上に着るものなんやろか」
 ガーン、ガーン、ガーン! 大きすぎたのだ。聞けば、丈は身長175
センチの父のほとんど膝まであり、袖は指の先がチラとも見えぬほど
長いとのこと。父と母は、これはいったいどうやって着るのだろうか
と悩んだらしかった。
 その後、このセーターは、いったんは 身長190センチの姉の夫に貰
われていったが、ここでも大きすぎると返され、やむなく、母が袖と
丈をほどいて編みなおそうということになる。しかし、凝った編み方
が災いしてうまくほどけず、結局、バザーに出される身の上となった
のだった。
                                                【嶋田ゆかり】


      <あとがき>
    一度、みんなで、≪責任≫という言葉について考える、
   もしくは辞典等を引いていただきたい。 
    責任を果たす。責任が重い。自分のしたことから起こ
   る損失や制裁。責任を負う人。等々と、簡単な辞典(三
   省堂)にも載っています。
    日本人の美意識でもあったこの≪責任感≫は一体どこ
   にいってしまったのか。毎日のニュースの根底に流れて
   いる問題、小さい出来事を大事にしてしまった問題すべ
   てこの≪責任≫に起因していると、私は考えます。すな
   わち 今かかえている事象のキーワードはすべて≪責任≫
   なのです。
    犯罪的行為が明らかになり、突きつけられても、
   「従業員が勝手にやりました」と、最高責任者である社
   長が自ら恥ずかしくもなくケロッといってのける。
   「悪いと思っていましたが、家族のために‥‥」と、泣
   いて責任逃れで終わらせようとするテクニシャンもいた。
    マザコンも結構だが、ことここに至ってまで、老いた
   母親からセリフを耳打ち、教えてもらいながら公衆の面
   前で喋る老舗(しにせ)の最高責任者が哀れな姿を晒し
   ていたヤツもいた。
    極めつけは、日本相撲協会。
    補助金という名目では国の税金からは出ていませんが、
   日本相撲協会は財団法人(公益法人)営利目的の企業よ
   りはるかに税制面では優遇されているのです。
    「財団法人日本相撲協会寄附行為施行細則」という法
   則(第74条)に、役員および役員外の常勤年寄(としよ
   り)<参事を含む>に支給する給与が細かく記されてい
   る。
    “伝統”などという“美名”の下に、稽古と称しての
   集団暴行、リンチ、差別、なんでもOKの日本相撲協会。
   その組織の長である最高責任者の理事長は、まるで地球
   の裏側で起きた話のように、
   「各部屋の問題だから‥‥」と、ふてくされて答える。
   各部屋を統括しているのが協会。協会の最高責任者が理
   事長であることをオッサン、忘れておられるのか?
   「君、何のためにその役やっているの!」と、メディア
   の人も聴いてあげたら、といらつくが、“ボクサー”の
   父親亀田史郎サンより恐ろしげな理事長の目線に威嚇(
   いかく)されてか、メディアの質問も曖昧(あいまい)
   で まぬけ。

    現理事長が支給されている給与は、
    基本給1,090,000円+手当て274,000円等で、
    月額1,40,5000円。
    在勤手当として理事長はプラス50,000円、
     合計1,455,000円。
        これが1ヶ月分として理事長に給与されているのです。
    年間1千746万円。日割にすると、1日約5万円となる高
   給取り。しかしこれはあくまで公になっている収入。裏
      の裏が大手を振って通る前近代的な日本相撲協会。届け
      られていない金品は膨大といいます。
    ふんぞり返り、稽古と称し犯罪的暴行を繰り返すオッ
   サンがこの収入!
    “責任なんてどうでもエエ! ワシは、この支給され
   ているゼニが一番ジャァ〜”と、しがみついて、人間と
   しての、モラルも美意識などかけらもなく、卑しい姿し
   か見えてこないのが 尚 許せない。
    真に伝統というのなら、歴史に汚点を残すような集団
   暴行による事件を、稽古場といえども土俵の上で逮捕者
   を出す、殺人事件を発生させたのです。
    “不浄”といって、女性を土俵に乗せない日本相撲協
   会が守る“伝統”とやらは、殺人事件で流した大量の血
   を、どのように説明されるのか。
    親方の命令は絶対的強権で、反論などタブーという世
   界。戦時体制下にある旧日本軍を髣髴(ほうふつ)とさ
   せる古色蒼然(そうぜん)たる階級性の反動的、日本相
   撲協会の仕組み。
    大多数のメディアは、なぜか遠慮がちな質疑。私はこ
   の点にも問題ありと、怒りを禁じえない。
    昔、関西の漫才に、「時事」ネタを扱った、実に素晴
   らしい芸人さんがいました。
   「責任者! 出てコイ!」というのが、その芸のキーワ
   ード。あの芸人さんに生き返ってもらい、怒鳴ってもら
   いたいような今日。
    すぐバレるセコい ウソを平然とついて、バレたらテレ
      ビの画面に大人たちが横一列に並んで“セーノ!”で深
   々と頭を下げている姿が毎日のように映し出される。お
   子さんもいらっしゃるようなオッチャン達が、哀れでブ
   ザマな姿を晒す。これを観たお子さんがどう思われるか。
   「人間はなァ、人さんに迷惑かけず、責任もってなァ!」
    なんて 日頃言ってきた親が、このザマかよ! と、子
   ども達にいわれてしまう。

    ウソつきはドロボーの始まり! なんてみだりにいっ
   たら、ドロボー君達が怒るような、大ウソつき続出。ド
   ロボー以下の人間どもに、
    コラー! 責任者、出てコイ! 隠れても、きっとあぶ
   り出すぞ!と、責任をもって、私は怒鳴ります。
                  

      ─‥─‥─‥─‥─‥─‥─‥─‥─‥─
   
  □ 不当解雇撤回訴訟中の鎌田君の裁判は、
    第3回目を迎えます。
           2月15日(金)
           午後4時〜
           大阪地裁 民事609号法廷です。
       多くの方の傍聴を、心からお願いいたします。
                         【幻】



    ┌──────────────────────┐
    │  幻舟のCD               │
    │ 「TABIDACHI・花柳幻舟の世界」が │
    │ 全国で『USEN(ユーセン)』放送に入りま │
    │ した。                  │
    │  幻舟のCD全10曲の内から       │
    │                      │
    │ 1.生きているのか            │
    │ 2.おしどり道中             │
    │ 3.なみだの子守唄            │
    │ 4.大正くるわ小唄            │
    │ 5.おそれやま              │
    │ 6.まんじゅしゃげ            │
    │                      │
    │  以上6曲がリクエストセンターに電話1本 │
    │ で聴けます。               │
    │  リクエストをしていただくときは、    │
    │  歌手名<花柳幻舟>と、曲名を告げてくだ │
    │ さいますように。             │
    │  リクエストセンターは全国共通番号    │
    │ 0120(709)301 です。     │
    └──────────────────────┘


☆───────────────────────────────☆
      
  幻舟が 子どものころに 愛唱していた名曲 幻舟オリジナル曲など
   生きる歓び かなしみを とうとうと唄い上げ
    愛の苦しさ 切なさ 人の世の無常を語り 熱唱する!
      =花柳幻舟の世界・T A B I D A C H I =
                      定価1,500円(税込)

●お買い求めの方法:
 CD代1,500円と送料1枚分は180円を下記郵便振替口座へ払い込みく
 ださい。
 ※なお、払い込み手数料(窓口扱い=100円、ATM扱い=60円)は、
 お客様のご負担になりますので、おゆるしください(お買い上げ枚数に
 よっては送料等ご相談に応じます)。
 【郵便振替番号:00240-6-95909・(有)MINAえんたあぷらいず】

●お問い合わせ:花柳幻舟事務所 
 TEL 03-3433-7668,FAX 03-3433-2773

※その他、花柳幻舟の著書・花柳幻舟オリジナルグッズなども販売して
 おります。
 詳しくは・花柳幻舟ホームページ
 【http://www.k5.dion.ne.jp/~genshu-h/】まで。

☆───────────────────────────────☆

   △▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
      
       お近くの図書館に、                              
        幻舟さんの著書、CDのリクエストを!     
                          
     相次ぐ子どもたちの不条理な死。混乱をきわめる教育 
     現場。社会的弱者へのいじめや暴力等々。悩みや苦し 
     みをひとりで抱えこんでいる人たちに、問題の解決の 
     ヒントが見つかり、生きる元気を与えてくれる幻舟さ 
     んの著書を目にするきっかけを作りたい。その願いか 
     ら、私たちは各地の図書館に幻舟さんの著書を置いて 
     もらうようリクエストをしています。        
      皆さんのお近くの図書館に幻舟さんの著書をぜひ注
     文してください。多くの人たちに読んでもらうために、
     ぜひご協力をお願いします。CDも注文すればOKで 
     す、重ねてリクエストを!             
    (幻舟さんの著書一覧はホームページ上でも紹介されて 
     います:                     
     http://www.k5.dion.ne.jp/~genshu-h/books.html) 
                          
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