小学校中退で大学卒業の創作舞踊家・花柳幻舟と仲間たちが、日常の出来事から内外の政治、経済、教育等々の小さな疑問や大きな矛盾について、自由でユニークな観点であれこれ考え語るメッセージマガジン。
- 最新号:2008-10-10
- 発行周期:月2回(10日、25日)
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花柳幻舟さんとあれこれ考えてみる(2007.6.25号)
発行日: 2007/6/25< 親分だけが悪いのか > もうアナタは聴いたでしょうか、永世総裁コト花柳幻舟のCD アルバム『TABIDACHI(たびだち)−花柳幻舟の世界』 (1,500円)。日本にはこんなにいい歌があったのかと改めて感じ 入るとともに、かくも魅力的な歌の数々をこれほどまで魅惑的に 唄う人を、筆者は他に知らない。ぜひ一度、ジックリ聴いていた だきたいと思う。 このCDアルバムについては、後段で筆者の感想を述べたい。 さて、最近の「消えた年金」問題と、続出する大企業の不祥事 の数々、とくに全国の食品関連企業に出荷していた食品加工会社 ミートホープ!)による、牛肉ミンチ「偽装」事件のことである。 どちらも、いってみれば庶民感情ではサギという犯罪だと思う。 前者は、お国のやることだからと安心し信用して預けていた金 が戻ってこないとなったら、老後の生活を年金でと考えていた人 たちにとっては生きるか死ぬかの大問題になるのは当然、という ケースである。 「お上」まかせにしていた人達の「国家」観も相当に変わるだ ろうし、信用できない感や不信感がふくらんで、若者たちの公的 年金未払いが増える可能性も大だ。 なにしろ事態は自分の老後の人生にストレートに関わる。遠く の話ではなく自分の利害に直接に関係することだから、一週間や そこら参議院選挙の投票日を遅らせようと、なるほど夏休みに入 り若者の浮かれたくなるシーズンに入るけれども、それではたし て政権党の思惑通りにコトが運ぶだろうか。 運ぶとしたら、「熱しやすく冷めやすい」という国民性は、昨 日も今日も正しかったことになる。 一方、輸入牛肉を国産とウソ偽って解散に追いこまれた雪印食 品じゃないが、外国産の肉を「国産」と表示してインチキしたり、 本来なら捨てて廃棄処分にすべき腐ったに等しい肉を7〜8年に もわたって巧みにまぜこみ、ほとんど牛肉が入っていないのに「 100% 牛肉ミンチ」とウソの表示で仕出し屋や弁当屋ばかりか子 供たちの給食用、そして全国の食卓にも出していた事件。あくな き利潤追求のためにデタラメと退廃の限りを尽くした。消費期限 切れの原料を使って生産休止を食らった不二家もマッ青である。 「ひでえことをしやがるなあ。消費者を、客を一体なんだと思っ ていやがるんだ」 という声は、筆者が行きつけの三軒ほどの赤ちょうちんを黙っ て耳で取材した庶民の平均的な感想である。 年金に比べ、どこかまだ他人ごとなのである。死活問題という 感じではないのである。 ところが、可愛い自分の孫や子供、さらに自分自身が、本来な らとても食えないような腐った肉をダマされて食べさせられたら どうだろう。 食わされ、腹をこわし、しまいには痛いおもいまでし、病院に かつぎこまれ、さらに高額な医療費を請求されたらどうであろう か。 「運が悪かった」 ではすむまい。すむとしたら、言論や表現の自由は民主主義国 では一番目に優先されねばならないとしても、人がよすぎるとい うしかない。 発育途上の幼い子供たちの中には、かつて事情も知らず体調を 崩したり、深刻なダメージを肉体に受けた子もいるのではないか。 人間というものは、放っぽらかしておいたら、良いことより悪 いことをさんざっぱらしでかす危険な存在である。自然界の獣た ちのように、食べるだけ食べて満腹したらハイ終わり、というこ とを知らない強欲な存在でもあるから、チェックシステムの責任 も無視することはできない。 農水省か北海道庁かはともかく(両方の責任だと思うが)、何 年にもわたって行政のチェックが働かなかった機能不全ぶりは、 社保庁のグリーンピア同様、我々の税金がドブに捨てられたこと と同義ではないのか。 しかし、筆者が一番の関心を持っているのは、“親分”一人の 我利我欲、私利私欲だとしてカタづけしてしまおうとするハナシ のほうである。 はたしてそれで終わりで正しいのか。 テレビの記者会見を見ていたら、ミートホープの社長の隣りに 同席した工場長は、 「(外国産の肉を国産としてゴマかせとか、腐った肉をまぜろ等 の)指示は社長からありました。(社長は)雲の上の人なので、 (命令は)さからえませんでした」 という趣旨の発言を公にした。自白した。 では、工場長以下の現場で働いていた従業員や社員らも、 「工場長の命令に従うほかなかった」 と弁明するのであろうか。ついでに、自分はむろんのこと、可 愛い孫や子供たちには、 「うちの会社の肉だけは食うんじゃないぞ」 と教えていたのであろうか‥‥。 どうであれ、抵抗も内部告発もしなかった工場長を含む労働現 場の者たちも共犯の責任の何%かはあると筆者は思っている。 最近、“しつけ”だなどとフザけた言い草で、まだオムツも取 れないようないたいけな幼な児(ご)を虐待し、あげくに殺して しまうバカ親どもの愚かな犯行に対し、 「尋常(じんじょう)な泣きかたではなかったので、いつかはこ うなるのではと心配していました」 という例のノー天気で無責任な“ご近所のコメント”と、どこ か共通するものを感じるのは筆者だけであろうか。 生まれてきたばかりで、さあこれから旨いものや楽しいことを いっぱい味わえるハズの矢先に、食べ物も与えられずに飢え死に させられたり、オモチャの代わりに熱湯を浴びせられて無惨に殺 されてゆく罪もなき幼い命が、隣りの家やすぐ向かいの「ご近所 」で助けを求めていたとき、その罪をバカ親ひとりに負わせてコ ト足りるとすることができるのであろうか。 「戦争だけは断固として反対だ。人を殺すのも、殺されるのも絶 対にいやだ!」 というノーの意思表示を最初にしなかったために、一歩一歩、 また一歩とズルズル軍国主義に敗北していったあの時代の暗い経 験を、私たちはいま日々の生活の中で教訓化できているのであろ うか。 筆者は、ゼンブを「親分」ひとりの責任にしようとする流れや 空気こそ一番の問題だと感じている今日このごろなのである。 そんな血圧が上がりそうなときに聴く永世総裁のCDアルバム 『TABIDACHI(たびだち)−花柳幻舟の世界』は、人間 的なやわらかい感情を呼び寄せてくれる秀逸な作品である。 文字通り、抜きんでて素晴らしいアルバムに仕上がっている。 唄うほうはヘタな演歌しかできないが、聴く耳はそこそこの才 能があると自負している筆者にとって、今度の総裁のCDアルバ ムで改めて感じたのは、花柳幻舟という人は単なる唄い手さんと は異質の、筆者がいう本物の「芸能者」だということである。 高音域へも低音域へものびやかに美しく行きわたるその豊かな 声量と、あでやかさは、筆者の好きなイタリアの国民的な歌手・ ミルバを思い起こさせるが、やはり肉食系の大柄なオペラ歌手の 声質や唄いかたとは違って、こちらは日本的な情感を手厚く包み こんだこまやかさと繊細さにみちている。 あんなに細くて小柄な身体のどこにあのようなパワーが秘めら れているのかと驚くばかりのエネルギッシュでなまめかしい唄い っぷりだが、迫害の中を生きてきた花柳幻舟という人には、芸能 という世界が誕生した始源的なところへ舞い降りて立ち昇ってく るような深みと広がりがある。 それは前にも書いたかもしれないが、唄や踊りなど歌舞が、一 部の支配層や権力者たちの快楽やオモチャと化すより以前に、芯 から芸能を必要とし、それによって心から慰められた者たちの、 なつかしさすら漂う情念のようなものを花柳幻舟が色濃く体現し えているからではなかろうか。 そこには旅芸人としての出自や苦難、その後の強烈な生きざま も深く関係していようが、なにより詩(うた)の心を深いところ で掴(つか)むセンスと、持って生まれた天性の「芸能者」とし ての才能のなせるワザだと思う。 花柳幻舟の唄の世界は、創作舞踊とは別に、もっともっと、大 衆的に広く聴かれるべきである。 心が弱ったとき、人間らしい優しい感情を回復したいとき、夢 と希望そして勇気を失いそうになったとき、本物の唄の魅力にと ろけてみたいとき、愛がかなしいとき、恋がせつないとき、嬉し いとき、眠れないとき、眠りたいとき等々に最適のアルバムであ る。 これで1,500円ポッキリとは、1時間ばかり熟考してみたが、 いまどき格別に安いというほかはない。 【自操連(自転車操業インターナショナル連合会) ・副総裁=水平線世之介】 <お知らせデ〜ス!> ┌────────────────────────────┐ │ │ │ 大正琴と創作舞踊 そしてお話の夕べ │ │ │ │ 心を揺り動かす大正琴の響き。 │ │ 花柳幻舟の踊りとDa・カーポによる大正琴のコラボ。 │ │ 花柳幻舟独自の試みを魅せる創作舞踊。 │ │ 生きることの素晴らしさを伝える、 │ │ 躍動感にあふれた花柳幻舟のトーク。 │ │ │ │ — 感動と発見・新たな出会いの90分 — │ │ │ │出 演:Da・カーポ(大正琴演奏) │ │ 花柳幻舟(創作舞踊とお話) │ │と き:7月14日(土) │ │ 夜7時開場、7時30分開演 │ │ところ:長野県上田市 丸子文化会館小ホール │ │参加費:1,000円 │ │問合せ:「大正琴と創作舞踊 そしてお話の夕べ」実行委員会 │ │ TEL 090-5582-5505 │ │ │ └────────────────────────────┘ 「クラシックと流行歌、そして端唄(はうた)を舞う──これぞ創作 舞踊」 3つのまったく異なったジャンルの音楽を、幻舟さんはどのよう に“料理”するのか、素踊りでの創作舞踊、楽しみです。 さらに、幻舟さんのパワーいっぱいのお話などもあって、盛りだ くさんの90分。お近くの皆さん、ぜひぜひお越しください。お待ち しています! 【「大正琴と創作舞踊 そしてお話の夕べ」実行委員会】 ☆────────────────────────────☆ みなさまの熱烈なリクエストにこたえて CDアルバム発売! 幻舟が 子どものころに 愛唱していた名曲 胸にしみいる唄声 生きる歓び かなしみを とうとうと唄い上げ 愛の苦しさ 切なさ 人の世の無常を語り 熱唱する! =花柳幻舟の世界・T A B I D A C H I = 定価1,500円(税込) ●お買い求めの方法: CD代1,500円と送料1枚分は180円を下記郵便振替口座へ払い 込みください。 ※なお、払い込み手数料(窓口扱い=100円,ATM扱い=60円)は、 お客様のご負担になりますので、おゆるしください(お買い上げ枚 数によっては送料等ご相談に応じます)。 【郵便振替番号:00240−6−95909・(有)MINAえんたあぷらいず ●お問い合わせ:花柳幻舟事務所 TEL 03−3433−7668,FAX 03−3433−2773 ※その他、花柳幻舟の著書・花柳幻舟オリジナルグッズなども販売 しております。 詳しくは・花柳幻舟ホームページ【http://www.k5.dion.ne.jp/ ~genshu-h/】まで。 ☆────────────────────────────☆ △▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△ ▼ ▼ △ お近くの図書館に、幻舟さんの著書のリクエストを! △ ▼ ▼ △ 相次ぐ子どもたちの不条理な死。混乱をきわめる教育 △ ▼ 現場。社会的弱者へのいじめや暴力等々。悩みや苦し ▼ △ みをひとりで抱えこんでいる人たちに、問題の解決の △ ▼ ヒントが見つかり、生きる元気を与えてくれる幻舟さ ▼ △ んの著書を目にするきっかけを作りたい。その願いか △ ▼ ら、私たちは各地の図書館に幻舟さんの著書を置いて ▼ △ もらうようリクエストをしています。ぜひご協力をお △ ▼ 願いします! ▼ △(幻舟さんの著書一覧はホームページ上でも紹介されて △ ▼ います: ▼ △ http://www.k5.dion.ne.jp/~genshu-h/books.html) △ ▼ ▼ △▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
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