トップ > ニュース&情報 > 社会・社会学 > 花柳幻舟さんとあれこれ考えてみる

小学校中退で大学卒業の創作舞踊家・花柳幻舟と仲間たちが、日常の出来事から内外の政治、経済、教育等々の小さな疑問や大きな矛盾について、自由でユニークな観点であれこれ考え語るメッセージマガジン。

  • 最新号:2008-10-10
  • 発行周期:月2回(10日、25日)
  • 読んでる人:105人
  • 創刊日:2004-02-26
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  • 発行者サイト:あり
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花柳幻舟さんとあれこれ考えてみる(2005.9.25号)

発行日: 2005/9/25

< エ イ リ ア ン >  国勢調査の時期になり、調査用紙が配布され始めた。知り合いのイ ギリス人女性がぼやいている。 「この調査は国内に住んでいる“人”が対象なんでしょ? ふだんは 私のこと異星人呼ばわりしといて、こんなときばかり“人”として協 力しろと言われてもさ」  異星人? 解(げ)せない顔をしている私に、彼女が財布の中から 一枚のIDカードを取り出して見せてくれた。そこには日本語で「外 国人登録証」と書いてあり、その下に英語でこう記してあった。       Certificate of Alien Registration  (サーティフィキット・オブ・エイリアン・レジストレイション)    たしかにalien(エイリアン)には、一般によく知られた「宇宙人、 異星人、エイリアン、のけ者、部外者」の意味のほかに、「外国人」 という意味がある。辞書によれば、   外国人、居留外人[法律上のまたは公式な語:foreigner(フォ   ーリナー)が一般的]  となっている。しかし、「これは役所用語で時に冷たい感じを与え る」と注が入っている。 「いくら法律的には正しい言葉で、辞書に出ていても」と彼女は言う のだ。「エイリアンにはネガティヴな意味合いしか感じられない。 “エイリアン登録証”なんて書かれた身分証明書をいつも携行しなき ゃいけない身にもなってよ。見るたびにイヤーな気分になる。私だけ じゃなくて、同じように感じている外国人は多いのよ」  ちなみに、この外国人登録証を発行する市役所の窓口に行ってみた ところ、案内プレートは「Foreigner Registration」(フォーリナー ・レジストレイション)となっている。  以前はこれも「Alien Registration」(エイリアン・レジストレイ ション)だったのだが、在日外国人の反発もあって変更したのだとい う。だが、案内プレートの表記変更はその市の権限でできるが、登録 証自体の表記変更は法務省の管轄(かんかつ)なので、「エイリアン 登録証」への不快感・違和感は十分理解できるし同感ではあるものの、 自治体では如何(いかん)ともしがたい、とのことであった。  永住権を持ち納税義務もきちんと果たしていながら、地方選挙の選 挙権さえない「エイリアン」である友人は、こうなったら法務省に手 紙を書きまくるしかないね、とため息をついていた。                        【嶋田 ゆかり】 ※参考までに、アメリカ合衆国の場合も、通称「グリーンカード」と 呼ばれている外国人登録カードは、正式には「Alien Registration Card」(エイリアン・レジストレイション・カード)という名称だそ うです。その他の国ではどのような表記になっているか、もう少し調 べてみたいと思います。ご存知の方がいらっしゃいましたら情報をお 寄せください。お待ちしています。                           【編集部】 <あとがき> □幻舟さんは、2冊の単行本を同時期に上梓(じょうし)するという 生まれて初めてのチャレンジに、ただいま大奮闘中です。  このうちの1冊は、これまでにもお知らせいたしましたように、少 年犯罪への厳罰化(げんばつか)が叫ばれている今日、少年少女が日 々の生活の中で身近な問題として関わざるをえなくなっている様々な 法律について詳しく解説しながら、幻舟さんから彼らへの心からのメ ッセージが込められた、中学生にも解(わか)る法律の本、『14歳の 死刑囚』です。  そしてもう1冊は、『ウソつきは人間の始まり』。  この本は、「私の人生に勇気と希望を与えてくれた数々の“言葉” を、今度は私から、誰にもいえない心の傷を、ひとり抱きしめながら 懸命(けんめい)に生きておられる人たちに、何かしらのヒントにな ることを願って贈りたい」というコンセプトで書かれる本だそうです。  幻舟さんのやさしく温かい視点から書かれた誠実な書は、私たちに 必ずや生きる活力を与えてくれることでしょう。  今秋の発売まであと少し。  幻舟さんの新たな一面が見られそうな2冊の新著、大いに楽しみで す。 □幻舟さんは、この頃、しばしば、昨年亡くなられたお母さんの夢を 見られるとか。  きっと、原稿書きでちょっとお疲れ気味の幻舟さんに、お母さんが 声援を送ってくれているのではないでしょうか。私はそう思います。 「秋になると、お母ちゃんが京都から、いつもマツタケや栗を送って きてくれたことを思い出すなあ。けど、これからはもうない‥‥」と、 新著の執筆中、ポツリとつぶやく幻舟さん。  空気そのものがどこか静かで心が落ち着く季節、秋。秋は、幻舟さ んが一番好きな季節だそうです。 □このメールマガジンについてのご感想などは、  genshu-h@mail.goo.ne.jpまでどうぞ。                       【へんしゅう・昇】

 
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