トップ > ニュース&情報 > 社会・社会学 > 花柳幻舟さんとあれこれ考えてみる

小学校中退で大学卒業の創作舞踊家・花柳幻舟と仲間たちが、日常の出来事から内外の政治、経済、教育等々の小さな疑問や大きな矛盾について、自由でユニークな観点であれこれ考え語るメッセージマガジン。

  • 最新号:2008-10-10
  • 発行周期:月2回(10日、25日)
  • 読んでる人:105人
  • 創刊日:2004-02-26
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  • 発行者サイト:あり
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花柳幻舟さんとあれこれ考えてみる(2004.11.25号)

発行日: 2004/11/25

          <自操連―「公開質問状」の効用>  腰痛で長年苦しんでいた知人が最近、自宅で転倒したのだが、打ちどころが “良くて”、すっかり腰の痛みが消え去ったという。  一方、こちらは知人の知人の話だが、幼時より彼女は某巨大宗教団体の熱狂 的な信者として教育、つまり洗脳されてきたのだが、風邪で発熱して身悶えす るほど苦しんでいたとき、それまで尊敬していた先輩信者に、 「それは信心が足らないからだ」  といわれ、カチンときて数秒後に洗脳が解け、自由人として生まれ変わった という。  ことほど左様(さよう)に、人間というものは肉体も精神も、思いのほかシ ンプル且つイー加減にできている面が否定できない。  ところで、ときどき見られる内部告発は、巨悪を憎む正義感より、愛人手当 が減ったとか、自分のライバルに出世競争で追い抜かれたとか等、わりかし個 人的な事情や気分でなされることが、実は少なくない。  巨悪は、守ることが多いぶんだけ、失いたくないモノがグンと増えたぶんだ け、欲が深く融通(ゆうづう)がきかなくなっているので、倒れるときは意外 にアッ気(け)なく倒れるものなのである。  日頃ごたいそうなことを吠えているやつほど薄情で、親分の利用価値が半減 したとみるや、逃げ足もすこぶる速い。  巨悪がしぶとくなかなか倒れないのは、まだまだ利用価値があると考える取 り巻き連中の現実的判断と、それ以上に、巨悪をなにか一段上の権威ある価値 であるかのように思っている我々シモジモの抱く「幻想」によって支えられて いるからにすぎない、ことが多い。  日々コレ自転車のペダルを漕いで生きる『自操連』の一員として、世上にい う権威者に対しては、色メガネのない子供のウブで素朴な目と感性を大切にし たいと念じている。そして特段の、失うものも、ない。  永世総裁の前著『小学校中退、大学卒業』(明石書店)は世の中のギマンや 偽善、マスコミのデタラメな体質を引っぺがして名著(快著)だが、放送大学 当局に出した「公開質問状」の項は実に痛快であった。 “信じて、頼らず”をモットーに生きる同総裁としては、誰をも頼らず、不条 理に独りで立ち向かうのはごく当然だったかもしれないが、悲壮な覚悟でなく 遊び心をふんだんに配した点が素晴らしかった。  いま、そして今後も、さまざまな場所で、さまざまな人たちがそれぞれの闘 いに挑み、挑んでゆくと思うが、そこで期待されるのはこのような遊び心では ないか。 「うーむ、敵ながら大したやっちゃ。いやあ、オモロイやっちゃなあ」  と唸らせるくらいでなければ、心ある民草(たみぐさ)の熱いハートを射と められないと思う。  それにしたって、「公開質問状」が、ゼニと権力を持たない者にとって、か なり有効な武器になることを覚えておきたい。いうところの紙バクダンってや つだ。  それは、ハガキ一枚、FAX一通の形でもいい。情報公開条例や情報公開法 よりも、はるかに手っとり早く、安あがりで済(す)む。  ただし、基本的には、撃つ対象が公人の、公的部分であることと、公開を前 提とする以上は事実関係、すなわちウラをしっかり取り、証拠固めをしておく 必要がある。  もっとも、公開といったって駅頭あるいは問題のある公人の公舎宅周辺に、 10枚か20枚ほどビラを作って撒(ま)くだけでも、充分に“公開”したこ とになる。  センスのいい良くできたビラなら、1枚でも100枚ぶん、クチコミ力で1 000倍の威力も持てるのである。  なによりも、「その腐った話は、この地元じゃ、もう皆〜んなが知っちゃっ ているずら」という情報公開的状況をみずから創り出せたら、力関係も変えら れるだろう。  実際に筆者は、たったハガキ1枚(目立つように速達という形に仕組んだの だが)で、筆者が住む町の遅れた古い体質を一変させるきっかけを作った経験 がある。  まさに、『逃げたらあかん!』(KKロングセラーズ=永世総裁の近著)。 いや、遊び心を持って挑(いど)めば、たった独りでもけっこう闘えることは ある。そのときに、「公開質問状」は馬鹿にできないツールになるだろう。  そして自操連のように失うもののない者たちは、ただの弱者では終わらない 存在に化ける可能性も充分にある。                        【副総裁・水平線世之介】        ☆ ☆ 講演会とサイン会のお知らせ ☆ ☆  幻舟さんの新著『逃げたらあかん!』(KKロングセラーズ)の出版記念講 演会とサイン会が、下記の通り開催されます。お近くの方は、お友だちなどお 誘いあわせの上、ぜひお出かけ下さい。 □講演会  日 時:12月4日(土) 開場−午後1時30分              開演−午後2時〜  会 場:熊本市市民会館      電話 096−355−5235  ※講演終了後にはサイン会もあります。  問合せ:花柳幻舟さん らいくま応援団      電話 096−325−7544 □サイン会  日 時:12月5日(日)11時より  場 所:紀伊国屋書店熊本店 1階特設コーナーにて      (熊本市下通り1−7−18)  問合せ:紀伊国屋書店熊本店      電話 096−322−5531 <あとがき> □去る11月13日土曜日、『逃げたらあかん!』(KKロングセラーズ)の発売 を記念して、大阪のジュンク堂書店難波店にて、幻舟さんのサイン会が盛大に 開かれました。  このサイン会は、今春、京都と大阪・難波で開かれた『小学校中退、大学卒 業』発売記念サイン会同様、長年幻舟さんを応援して下さっている、ジュンク 堂書店の南浦さんのお力添えで開かれたものです。新著が発売になる前から、 出版社の社長さんに自ら電話してサイン会の話を進めて下さった南浦さんの行 動力と温かな思いやりに心から感謝しています。  サイン会当日は大勢の皆さんが来て下さいました。  早くからお店で幻舟さんの到着を待っていて下さったMさんご夫妻は、幻舟 さんの「最後のお弟子さん」のご両親です。きっと幻舟さんを見て、不慮の交 通事故で亡くなられた息子さんの姿を偲んでおられるのでしょう、必ず会いに 来て下さいます。  また、以前、幻舟さんが大阪のテレビ番組でレギュラーコーナーを担当した 際に一緒にお仕事をして以来のお友だちのYさんも久しぶりに駆けつけて下さ ったり、長年の友人のカマタさんは、仕事の合い間をぬって今回も大勢の仲間 の皆さんと一緒に来て下さいました。  新しい仲間も増えました。卒業記念パーティーにも来て下さった、ビートル ズの演奏家として幅広く活躍されている永沼忠明さんがご紹介して下さった大 阪のご友人も、その中のお一人です。  もうお一人。幻舟さんのCD『残・曾根崎心中』の発売にあたり、オリジナ ルバッジのアイデアを下さったディスクユニオンのKさんにご紹介いただいた、 大阪のバッジ製作会社・クラフトハウスの山崎さん。この日のためにご自分で 創られた心のこもった数々の“幻舟”グッズを持参。人間の関係は日々希薄( きはく)で殺伐(さつばつ)とした世の中にあって、情の深い人も一杯いはる、 まだまだ見捨てたもんやないと、幻舟さんも大感激。  クラフトハウスの山崎さんは、幻舟さんがまだ旅回りをしていた幼いころに 出演した天満座(現在はストリップ劇場になっているそうです)のお近くとい うことで、今度は一緒に“思い出”(天満座の息子さんは、幻舟さんの初恋の 人だったとのこと)の天六筋を一緒にツアーしましょうと話がはずんだそうで す。  旧友に、そして新しい仲間に会えた1日。幻舟さんにとって忘れられない楽 しい1日になったことでしょう。私も幻舟さんを応援する人たちの輪が着実に 広がってきていることを実感し、大変うれしく思います。お忙しい中、駆けつ けて下さった皆さん、本当にありがとうございました。心から感謝します。 □「景気は順調に回復している」と政府や日銀等が発表していますが、そんな 実感などひとつもありません。むしろ生活は日々苦しくなる一方。  公演等で地方に出かけられることが多い幻舟さんも、「この町はこの前きた ところじゃないかなアと錯覚するくらい、行く先々の商店街はどこも同じよう に閑散としている。シャッターを閉めたままのお店が軒を連ねて、“シャッタ ー通り”になってしまっているような状況で、『景気が回復している』などと いえるわけがない。大ウソだ」といいます。  大きなデパートやスーパーマーケットを中心にした街づくりも、“バブル” がはじけるやいなや大手は早々に撤退。取り残されたのは無残なまでに寂(さ び)れ果てた商店街。そんな商店街の大通りを、リヤカーに積んで野菜売りの 人らがチラチラいます。この光景を見るとき、長期独裁政権の経済政策の大き な破綻(はたん)を見せつけられる思いに怒りさえ感じると、幻舟さんはいい ます。 □けれどそんな中でも、「人間としての意地と誇りを失わずに、ごくまっとう に生きづつけるために」(『自操連』創立宣言より)私たちは一生懸命に働か なければなりません。本メールマガジンの『自操連』について関心を持たれる 方が増えている理由もきっとここにあると思います。『自操連』に対するみな さんからのご意見、ご感想など、どうぞ編集部(genshu-h@mail.goo.ne.jp) までお寄せ下さい。お待ちしています                           【へんしゅう・昇】

 
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