トップ > ニュース&情報 > 社会・社会学 > 花柳幻舟さんとあれこれ考えてみる

小学校中退で大学卒業の創作舞踊家・花柳幻舟と仲間たちが、日常の出来事から内外の政治、経済、教育等々の小さな疑問や大きな矛盾について、自由でユニークな観点であれこれ考え語るメッセージマガジン。

  • 最新号:2008-09-25
  • 発行周期:月2回(10日、25日)
  • 読んでる人:105人
  • 創刊日:2004-02-26
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  • 発行者サイト:あり
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花柳幻舟さんとあれこれ考えてみる(2004.7.25号)

発行日: 2004/7/25

        <先人の教え−市町村合併と地名について>  国の財政が苦しいから地方への交付金を減らそうということで、行政主導に よる市町村の合併論議が全国各地で行われている。  最初に合併ありきというような住民不在の論議には様々な問題があるが、ひ とつ、合併後の新しい市町村の名前について考えてみたい。  先日「北軽井沢」というところに出かけてきた。  「軽井沢」といってもそこは長野県ではない、群馬県である。軽井沢に隣接 する群馬県嬬恋(つまごい)村や長野原町のリゾート地一帯を「北軽井沢」と 呼ぶのである。避暑地として全国的に有名な「軽井沢」の名前を使うことは、 この地域をアピールするのには確かに手っ取り早い。  長野県にも「西軽井沢」と呼ばれている地域がある。「北軽井沢」同様、リ ゾート地として売り出すために開発会社等によってそう呼ばれているだけで、 もちろん正式な地名ではない。  以下は、例えばの話である。  軽井沢町は財政も豊かで、国から交付金を受けなくてもやっていける町なの で他町村と合併する気はない。しかし、その周辺の町村が合併して「西軽井沢 市(町)」という新しい市(町)ができたらどうだろうか。  正式に「軽井沢」の名前が住居表示に入るのだから、不動産屋などは大手を 振って堂々と「軽井沢」を名乗って宣伝できるし、大喜びだろう。このような 例は、なにも軽井沢に限らない。東京の住宅地でも、道一本、わずか数メート ルしか違わないのに、「南青山」とか「田園調布」といった地名がつくだけで 土地の値段が大きく違うと聞く。  「軽井沢」の名前にひかれた人たちで、別荘地も沢山売れるかもしれない。 しかし、ここはおしゃれな雑誌に出てくるような「軽井沢」ではない。  木立の中をサイクリング。ちょっと汗をかいたらオープンカフェでティータ イム。こんな優雅なひとときを思い描きながら、「西軽井沢」から自転車のペ ダルを漕ぎ続けて、必死に坂道をのぼってきても、まだあこがれの「旧軽井沢」 の店は見えない。やっとついた頃にはもうヘトヘト、息も絶え絶えになってい ることだろう。  「こんなはずじゃなかった−」  これくらいならブランド信仰者のマヌケな笑い話としてすませられる(実際 「西軽井沢」と呼ばれる地区をがある町は、今のところどことも合併しないと 決まったそうなので、町名が変わることはない)。  しかし、安易な地名の変更には、もっと大きな意味で、私は反対したい。そ れは地名が意味する、昔からの「情報」を失うことになりかねないからだ。  この場所は昔は池だった、沼だった、海岸だった、あるいは川が氾濫しやす い所だった、ガケ崩れや地すべりの多いところだった、そんな「情報」を地名 として残し、後世に教えてくれているところもあるのだ。それが今や、池や沼 が埋め立てられたり、山がけずられたりして、昔の面影がまったくなくなった 上に、地名も「○○市中央一丁目」「○○町北三丁目」となってしまえば、新 しく移り住んできた人たちは、この地域の「情報」をまったく知らないという こともありうる。もしそこが災害の多い地区だったら‥‥。  「こんなはずじゃなかった−」  決して笑い話ではすまされない。  毎年言われている「異常気象」は、もはや「異常」ではないのだそうだ。お 年寄りが「こんな洪水は生まれて初めて」と言う新潟や福井の豪雨災害は、い つどこで起きても不思議ではない。  重ねて言うが、地名の中には、災害から身を守るための先人からの教えもあ る。その意味でも、安易な地名の変更には強く反対したい。  金儲けのためだけにしか存在しない家元制度によって守られている形骸化し た「伝統文化」を、文化事業の一環などと称して手厚く保護する前に、国や地 方公共団体は、本当に守らなければならない「伝統文化」があることを、今こ そ考えるべき時ではないか。国民の生命・財産を守るという観点からしても、 先人の教えに、国や地方公共団体は耳を傾けるべきだと思う。  もっとも国にしてみれば、面倒くさい難しい漢字など使わずに、いずれは住 所もみな数字で表示しようということなのだろうか、国民を管理しやすいよう に―。                              【坂 好子】 <あとがき> □体温よりも熱い日が続く毎日ですが、前号でもお知らせしましたように、幻 舟さんは今、「KKロングセラーズ」から、10月15日発売予定の新著、『 幻舟流元気が出る本−よし、それならばもう一度』(仮題)を執筆中です。  この合い間をぬって、八月末には、放送大学在学中に英語の家庭教師をつと めてくださった友人と、彼女のパートナーのご実家に、三人で旅行に行く予定 だそうです。  瀬戸内海に面した町だということで、魚好きの幻舟さんは、今から「魚が食 べ放題や」と楽しみにしています。  「でも、シケだったら魚は食べられないから、その時はトンカツね」との友 人の言葉に、今から天気を心配している幻舟さん。好天を祈っています。  「魚食べ放題ツアー」の後は、お父さんのお墓参り、そして長年の友人のお 母さんのお墓参りと、幻舟さんいうところの「墓参りツアー」だそうです。  四日間の夏休み、ゆっくり休養し、また面白いみやげ話など聞かせてくださ い。 □先日、久しぶりに放送大学時代の“ご学友”とお話をした幻舟さん。  「今年ももう残すところわずか、もうすぐお餅つきですネ」  昨年暮れ、“ご学友”のご友人宅に招かれて体験したお餅つき。幻舟さんは、 そのときの皆さんの温かい思いやりが忘れられないそうです。  「私もこれが楽しみで一年間、生きてきたワ」  「今年はもっと早く、お餅がいっぱいあるうちに行こうネ」  こんな楽しいやり取りの最後に、“ご学友”、  「どんなにつらいことがあっても、どんなに悲しいことがあっても、お餅つ きのこと、忘れないでネ」  と、おっしゃったそうです。  学校生活をほとんど知らない幻舟さんが、はじめて得た“ご学友”との会話 を、うれしそうに話すとき、大学に行ってよかったと、私も心から思いました。  「今年は、おみやげ用のお餅を、きれいに並べて持って帰れるような入れ物 を用意していかなくちゃ」と幻舟さん。  でも幻舟さん、お餅つきまでまだ五か月もありますよ、その前に元気にこの 夏をのりきりましょうね。                           【へんしゅう・昇】 ご感想などはgenshu-h@mail.goo.ne.jpまで。 ┌──────────────────────────────────────┐   ☆ 花柳幻舟、1975年のアルバム! 初CD化 ☆                                 ━━━━━━━━━━━━━━━              残 ・ 曽 根 崎 心 中              ━━━━━━━━━━━━━━━  演奏:  ミッキー吉野グループ(ミッキー吉野,スティーブ・フォックス,浅野孝己,原田祐臣)              (1)いも虫ごろごろ                (2)淋しい鳩              (3)人形の唄〜赤い靴 (4)輪廻 (5)大正くるわ小唄 (6)暗い情念 (7)サラバ地球ヨ (8)口惜しいな (9)逃避行 (10)いも虫ごろごろ (11)燃焼そして昇華 (12)限りないやさしさ 2004年7月25日発売予定! ¥2500(税込み) 発売元:BRIDGE−INC(株・ブリッジ) 詳細はhttp://bridge-inc.net/catalogs/bridge/bridge022.htmlまで。 └──────────────────────────────────────┘

 
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