トップ > ニュース&情報 > 社会・社会学 > 花柳幻舟さんとあれこれ考えてみる

小学校中退で大学卒業の創作舞踊家・花柳幻舟と仲間たちが、日常の出来事から内外の政治、経済、教育等々の小さな疑問や大きな矛盾について、自由でユニークな観点であれこれ考え語るメッセージマガジン。

  • 最新号:2008-09-25
  • 発行周期:月2回(10日、25日)
  • 読んでる人:105人
  • 創刊日:2004-02-26
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  • 発行者サイト:あり
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花柳幻舟さんとあれこれ考えてみる(2004.5.10号)

発行日: 2004/5/10

◇『自転車操業インターナショナル連合会』(略称:自操連)◇ < 創 立 宣 言 > 一,本日、私たち4名の有志は、堅い絆(きずな)をもって『自操連』   を結成したことを、世界に向かってほがらかに宣言する。 一,自操連は、創作舞踊家の花柳幻舟を永世総裁に、フリーライターの   水平線世之介を副総裁に、子煩悩なフリーターの中森秋彦を事務総   長に、日々追いつめられる印刷業界にあって凛(りん)とした姿勢   を貫く木戸光(ひかる)を最高顧問とする4名の役員で構成、運営   される。 一,「自転車操業」とは、たとえていえば、自転車のペダルを懸命に漕   ぎつづける(働く)ことで日々の暮らしを支え前に進む(生活する)   という、やや揶揄(やゆ)された慣用語である。    しかし、今日の社会状況を見渡してみると、日々まっとうに生き   る人間なら、その多くが自転車操業的生活とならざるをえない。    長期独裁政権による経済の破綻、不況に端を発した社会福祉の切   り捨て、強者優先の市場経済システム。混沌とした社会で、人間と   しての意地と誇りを失わず、ごくまっとうに生きつづけようとする   限り、“自転車操業”を余儀なくされるのは、現代にあっては当然   の理である。いいかえれば、“自転車操業”で生きているものこそ   が、自己を失うことなく気高く生きる真の人間であるといえよう。    私たち自操連は、自己を見すえ、自尊心を捨てず、誇り高く未来   に向かって歩もうとするものたちの集まりである。 一,よって、本会の入会資格は、情熱とプライドをもって真剣に自転車   操業生活を送っているもの。従って、年令・性別・国籍・人種・民   族・思想信条等々の違いは問わない。ただ前記創立者4名の資格審   査をパスすることを要件とする。 一,自操連設立の背景は、いずれ詳しく論述する予定ではあるが、永世   総裁と副総裁が、公衆の面前で両者の自転車操業的生活ぶりを、某   成り上がりの、おバカ社長に痛烈下劣に面罵(めんば)され、卑し   められたことが発端である。    これは、必死にペダルを漕いで今日から明日へと生きている、全   世界の自転車操業生活者の名誉と尊厳を著しく傷つけるばかりか、   私たちの存在を否定抹消せんとする、正しきもの・善良なものへの   愚かな挑戦でもあると考える。私たちはこの暴虐なる事件を契機に、   これに屈することなく、決然とした意地と誇りをもって自操連創立   を決意したのである。 一,ここで副総裁が身をもって体験した、実に象徴的ともいえる事象を   付記しておきたい。    さかのぼること数日前の4月某日。風速15メートルはあろうかと   いう猛風の中、副総裁は大事な所用で、愛車の中古自転車のペダル   を身体を二つ折りにして狂おしく漕いでいた。歯を食いしばり、運   動不足と栄養不足で逆走しそうになる力学に懸命に反逆し、くじけ   そうな心を鬼の形相に変え、ほとんどケイレン寸前なまで両腿(も   も)の筋肉が引きつれるのに耐え、どうにか目的地にたどり着いた。   だが、このときに味わった苦闘と達成感こそがまさに自操連そのも   のの姿だった。    ペダルをどうであっても漕ぐのをやめてはならない。すなわち漕   ぎつづけることこそが我が暮らし、自転車を漕ぐことをやめたとき   我が人生も終る。けれども、ときにはペースダウンもよいことで、   なんとか日々漕ぎつづけてさえいれば、喜怒哀楽ひき連れて明日の   希望も生活も見えてくるのだと、身をもって悟ったのであった。 一,という次第で、私たちは、おバカな社長や愚劣な風潮にひるまず、   屈せず、しごくまっとうな人間こそが持ちうる意地と誇りと夢と栄   光が、健全なグローバルスタンダードとして世界の常識になるよう、   活動の第一歩として本日ここに、自操連の創立を宣言する。 2004年5月1日              永世総裁・創作舞踊家  花柳幻舟              副 総 裁・フリーライター 水平線世之介              事務総長・フリーター  中森秋彦              最高顧問・印刷業  木戸 光 <良識派…その静かなるファシズム> □幻舟さんに向かって「過去の人」なんて陰口たたいた人がいるらしい。 社会的地位のある支援者の一人だと聞いた。本当にそう思ったのなら、 面と向かって堂々と持論を告げる勇気を持って欲しいものだ。それが、 敬意というものではないだろうか。 □ところで、いま大切なのは過去(歴史)ですね? なんたって、過去 (歴史)を忘れることが流行っている。記憶の抹殺というか。くだんの 陰口氏、ひょっとして過去を忘れたいのでしょうか。反戦デモで機動隊 と格闘した時代とかね。 □さて、過去の人…って何でしょう? 頑固に立場を変えない人、非転 向の人、という意味でしょ? くだんの陰口氏、この右へならえのご時 世で、非転向がどれほど凄いか、その価値が分からないのでしょうか。 □概して、この手の陰口をいう人は「良識派」が多いように思う。イラ クに自衛隊を送ったり、有事法制を作ったり、憲法違反なんて平気の平 左、まるでファシズムのようなこのご時世を「困ったもんですねえ」な んて批判する。しかし自分は安全地帯に…という感じの人。恐らく仕事 熱心ですよ、こういう人は。 □そういう人が幻舟さんに「過去の人」なんていう。あくまで陰口。こ こがポイント。とっくの昔に矛を収めた自分を免罪したいの? 現代の ファシズムは“静かなファシズム”といわれます。静かなる所以は、こ ういう良識派にも大いに支えられているから。如何か? 自戒をこめて。 【親衛隊 鵯(ひよどり)】 <あとがき>  大変うれしいニュースです。 花柳幻舟さんの著書『小学校中退、大学卒業』(明石書店)が、発売 から約2ヶ月で早くも3刷りになりました。  多くの皆さんから本著を称える声を耳にしますが、とりわけ巻末に収 められた放送大学での「卒業研究」(卒業論文)に関する反響は大きな ものがあります。  この論文は、幻舟さんに対する「ヌード日舞」というとんでもないレ ッテルは、いつどこでつけられ、そしてどうやって拡大されていったの か、様々な角度から検証し、マスメディアの誤った報道によってつけら れたイメージが、一人の人間をいかに大きくまた長い間に渡って傷つけ、 「個人」がそれをひとつずつ訂正するには途方もない労力が必要である かを、自身の体験を通して書かれた、まさに幻舟さんの心血を注いだ労 作です。  この論文の最後で幻舟さんは、情報を送る側の責任とともに、情報を 受け取る側にも『「おかしいゾ」、「変だゾ」、「本当だろうか?」と 予断を捨てて直感する能力と、自立したシャープな問題意識、あるいは 粘り強い懐疑精神が求められる』と述べています。  インターネット等々の普及で、ものすごいスピードで膨大な量の情報 が広く伝わる今の世の中、いつ自分が報道「被害者」になり、また「加 害者」になってもおかしくはありません。決して他人事ではないことを あらためて肝に銘じ、このメールマガジンの編集に携わっていきたいと 思います。 □前号でお知らせしました第7回ゆふいん文化・記録映画祭の詳細が決 定しました。  幻舟さんのドキュメンタリー映画「EAT THE KIMONO(イート・ザ・ キモノ)」の上映は、5月29日(土)夕方4時30分から5時40分。その 後、5時50分から6時30分まで幻舟さんのトークがあります。  お近くの方は、ぜひお出かけ下さい。 【へんしゅう・昇】

 
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