小学校中退で大学卒業の創作舞踊家・花柳幻舟と仲間たちが、日常の出来事から内外の政治、経済、教育等々の小さな疑問や大きな矛盾について、自由でユニークな観点であれこれ考え語るメッセージマガジン。
- 最新号:2008-10-10
- 発行周期:月2回(10日、25日)
- 読んでる人:105人
- 創刊日:2004-02-26
- Score!:非表示
- コメント数 : 0
- メルマガID:111008
- バックナンバー:全て公開
- 発行者サイト:あり
- >> 月間ランキング
花柳幻舟さんとあれこれ考えてみる(2004.3.25号)
発行日: 2004/3/25「花柳幻舟さんとあれこれ考えてみる」発刊にあたって このメールマガジンは、タイトルが示すとおり、小学校中退で大学卒業の創作舞踊家・花柳幻舟と彼女の仲間たちが、日常の小さな出来事から今日の内外の政治・経済・教育・恋愛問題等々について、これまでの古い因習に根ざした既成概念や、「文部省」教育によって作られた画一的な思考回路、日々マスメディアによって植えこまれる幻想などといったものを超えて、何ものにも縛られず、色々な角度から、自由にあれこれ考え、こんな見方や考え方もあるのではないかということを、広く伝えようと立ち上げたものです。 閉塞状態にある今の日本社会に一筋の光となり、多くの方々に元気を与えられるようなメッセージマガジンを私たちは発信していきたいと考えています。 どうぞご期待下さい。 【花柳幻舟さんとあれこれ考えてみる会】 「完投幻(かんとうげん)」 ■世には様々な問題提起を行う人がいる。その中でも突出した方法で人々の関心を喚起した一人の女性舞踊家がいる。花柳幻舟。彼女とは浅草の木馬亭などで公演活動を続けていた頃からの、20数年来の友人だ。彼女はこの世の不条理をラジカルな手段で問いかけた。そのために過去、二度も刑務所に入って“お勤め暮らし”をしている。 ■何をやってムショに入ったか。一度目は舞踊の自派宗家家元を「思い知りなさい」と言って斬りつけた。家元制度の不条理を非常手段で世に問う行動だったと解している。時は1980年2月。もう22年前の出来事だ。この時は8カ月のムショ暮らし。二度目は1990年11月。畏れ多くも天皇即位式典のパレードに割って入り、爆竹の束を投げつけた。気鋭の舞踊家として、飛ぶ鳥を落とす勢いだった幻舟。そのすべてを惜しげもなく(惜しいに決まっている)投げうっての行動だった。 ■パレードの時は新聞やテレビに生々しい映像が流れた。車列大いに乱れ、現場は大騒ぎ。小柄な幻舟は、逆上した若い右翼青年や屈強な機動隊員にぼこぼこにされた。幸運にも(?)パレードの主に怪我はなく「道交法違反」で釈放されたが、幻舟は罰金の支払いを拒否、二度目の刑務所暮らしとなった。天皇に爆竹でっせ…、よくぞ生きて帰ってきたものだ。敗戦まで、大逆罪(天皇ニ危害ヲ加エ、又ハ加ヘントシタル者)は死刑だった。 ■その幻舟。消えたと思ったら、何とある大学に通って猛勉強をしていた。大学? 彼女は高校はおろか、小学校も出てないはずだが…。何と司法試験のゼミナールにも通い、トップの成績まで上り詰めた。この知らせを聞いて、ポンと膝をたたく思いであった。長い沈黙の中で、きっと彼女は“言葉”を捜していたのだ。自分を投げ打っての行動の意味を、何としても世に伝えたいと念じていたのではないだろうか。 ■何しろ幻舟は小学校3年中退という“低学歴”(失礼!)である。旅芸人への差別に苦しみ、登校を断念した。このハンディは、舞踊の世界で名をあげてからも彼女を苦しめた。世の不条理をただす“言葉の武器”を磨く時間を得られなかったハンディは大きいと思う。言いたいことが言葉にならない苛立ちほど、苦しいものはないからだ。彼女の主張は、たぶん「打倒家元制度」や「反天皇制」といった言葉の枠組みにも収まらないと感じる。 ■幻舟は「差別」という日本社会の悪習に敏感だ。旅役者の子として幼年期を過ごし、転々とした旅先で日替わり入学で、風変わりな少女は、周囲の子供たちや教師からも大変な差別待遇を受けた。「あんたナニ人?」とか。親の授業参観日、教師は少女に“自宅待機”を命じた。“異物”の排除は日本社会の大きな特徴だ。少女の心はひどく傷つき、いつしか学校には行けなくなった。 ■ガラス細工のように傷つきやすい代わりに、幻舟は人並みはずれた自由な感性を持っている。権威や肩書きがものを言うこの社会で、どんな権威者を前にしても動じた姿を見たことがない。爆竹を投げたやんごとなき人たちも、彼女にとってはただのオッサン、オバハンなのだ。「あんたら、エエとこ住んでるなあ。何がそんなに偉いの?」てな具合であろうか。 ■その幻舟が猛勉強をしていた。その苦労のほどは、本人以外には分からないかもしれない。ついこの間まで横文字がまったく読めなかった人だ。それが、わずかの期間に法曹予備校でトップの成績? 大学の全過程を終了して卒業? ……。頭と体がパニックを起こしていないか? なにしろ彼女が人に弱音をはくのを私は見たことがない。一体どうやって心の平衡を保っているのだろう。長い沈黙を思うと心が詰まる。 ■おこがましい物言いながら、ひとつだけ希望を伝えたい。今度は塀の中に入らず花を咲かせて欲しいと思う。ついに底の抜けてしまったこのご時世だ。堤防崩壊。一歩踏み出せば、足場もろとも流されかねない濁流である。それでも幻舟は舟を出すだろう。幻舟のメッセージを多くの人に伝えたいと思う。人間にとって何が大切かのヒントが満載されているからだ。言葉さえ通じれば…。周囲の自称友人の一人として、このメールマガジンが、そのための一助となることを願う次第である。 【友人A(40代・出版業)】 「あとがき」 幻舟さんの待望の新著『小学校中退、大学卒業』(株・明石書店)が発刊された。 『進路に迷っている中学生、高校生に。進路に迷っている小学生、中学生、高校生の保護者たちに。なにを見ても、なにをしていても、やたら腹が立ってしまう人に。生きていることが面倒になっている人に。いま、自殺を考えている人に。長年信頼していた仲間にコロッと裏切られた人に。大切な人を失った人に。家族に縁のないひとりぽっちの人に。孤独に暮らす中・高年の人に。なにがあっても意地とプライドをしっかり持ち続ける、凛々しい人に。などなど……。これらの人たちに私は読んでいただきたい』(同著「まえがき」より) 小学校を中退せざるをえなかった原因である学校や教師から受けた「傷」を、彼女はいかに克服したか。まさに奮戦記といえるこの本は、自分と向き合うことの大切さを教えてくれるとともに、多くの人々に希望と勇気を与えることでしょう。ぜひご一読を。 ご感想などはgenshu-h@mail.goo.ne.jpまで。
このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます
- Info Moon
- 月の総合サイト「The Moon Age Calendar」から様々な情報を毎日お届けしています。月を意識しながらの生活は、きっとあなたを変えて行く...
- 宮崎正弘の国際ニュース・早読み
- 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析
- メルマガ・るい
- 答えの出せないゴマカシだらけの学者やマスコミに代わって、現実を直視して生きる普通の人々が、時代を読み事実を追究するサイト。毎週500〜700投稿の中...
- 【いざ、日本再生へ!】 日本再生ニュース
- 「わが国のあり方はこれでいいのか」「日本は国家としてのバックボーンが失われつつあるのではないか」との問題意識のもと、日本の伝統的な価値の「再建」を広...
- 暦のツボ
- 「○○の日」って、誰がどうやって決めたの?「旬の魚」って、どんな魚なの?生活や食、歴史の視点から、暦や記念日に関する疑問を一歩踏み込んでズバッと解決...
![メルマガスタンド[メルマ!]](/img/common/backnumber_article/melma_logo.gif)


