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出家僧・オモロイ坊主と学ぶ、使えるブッダ教え。 82号

発行日時: 2006/8/2

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 出家僧・オモロイ坊主と学ぶ、使えるブッダ教え。
「オモロイ坊主を囲む会」通信   http://www.omoroibouzu.com/

         2006年8月2日  82号    読者数398人
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最近は天気も良いし、気持ちのいい日が多くて
お休みには外を散歩したくなります。
散歩の後は近所にあるカフェ・ド・クリエでお茶。
http://www.pokkacreate.co.jp/
ここのワッフルは幸せの味がしておすすめです。

さて8月にはいりました。
今回はお盆の話です。
(武田)

━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(1) オモロイ坊主の人生問答!“好評連載中!”
 「本当に、ご先祖様が喜んだり、
   霊が成仏したりするのでしょうか?」26歳OLより
    〜読者の方からのどんなご質問にも、藤川和尚がお答えします。〜
     人生問答の質問は、info@omoroibouzu.comまで

 (2) 〜ナニワの坊主の仏教入門〜
    その55・・・日本の仏教、東南アジアの仏教

(3)スタッフのあとがき
   
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 (1)オモロイ坊主の人生問答!
   『本当に、ご先祖様が喜んだり、霊が成仏したりするのでしょうか?』
  〜読者の方からのご質問に、藤川和尚がお答えします。〜
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<質問します>
 お盆にはお墓参りをして先祖供養をするとか、
 人に悪さをする成仏していない霊を供養するとか。
 本当に、ご先祖様が喜んだり、
 霊が成仏したりするのでしょうか?
 お釈迦様は何かおっしゃっていたのでしょうか?
(26歳・OL)

<お答えします>
お盆の起源は『仏説盂蘭盆経(ぶっせつうらぼんきょう)』と言う
5〜6世紀(釈迦尊(しゃかそん)の死後1000年位)に、おそらく中国で
作られた大乗(だいじょう)仏教のお経(きょう)から始まったとされている。
 そのお経によれば、釈迦尊の二大弟子で神通(じんつう)第一と称された
モッガラーナ尊者が、その神通力で亡き母を六道(ろくどう)に探した求めた
ところ、母が餓鬼(がき)に生じ飲食物を得られず、皮骨が浮き出て苦しんで
いる姿を見た。釈迦尊に事情を述べたところ『雨安居(うあんご)明けの日に、
修行者・お坊さんなどに食事供養の布施(ふせ)をして、その功徳(くどく)を
七世の父母と現在の父母に回向(えこう)すれば、餓鬼道で苦しんでいる母を
救える』と説かれたと言う。
大陰暦(だいいんれき)では雨安居明けは『七月十五日』なので、お盆は
『七月十五日』と言うことになったのですが、従ってお盆と言うしきたりは
大乗仏教のしきたりで、上座部仏教を信じるタイにも、釈迦尊が生きて
居られた時代にもありません。

タイの仏教では人は亡くなったら、即、次の瞬間には必ずその生前の行いに
よって積んだ業に従って、六道(天・人間・修羅/しゅら・畜生/ちくしょう・
餓鬼/がき・地獄/じごく)の、いずれかに転生(てんせい)すると信じられて
いて、霊が中途で迷ったり、彷徨さまよったりすることはありえません。

成仏(じょうぶつ)と言う本来の意味は『釈迦尊のように、この世で修行を完成
され(悟られ)、二度とこの世に(六道のいずれにも)生を受けない身になら
れた聖者(せいじゃ)』のことを言うのです。

釈迦尊は『親や親族が“亡くなってから供養する”のでは遅すぎる、親が生きて
おられるときから、自分を産み育ててくれた両親を尊敬し孝養を尽くすことが、
本当の“供養”だ』と説いておられる。
すなわち普通の『親孝行』が先祖供養の原点です。
『己は財豊かであるのに年老いて衰えた母や父を養わない人・
                  彼を賤(いや)しい人であると知れ』
                            スッタニパーダ
因果(いんが)・輪廻(りんね)・を信じるタイの仏教徒は、生前にどれだけ
善行為(ぜんこうい)を行い、どれだけの功徳(くどく)を積むかによって、
死後の行く先が決まると信じていて、タイではサンガ(寺)や比丘(僧)に
食事や金品の布施をし、死後生まれかわって六道のどこかで新しい生をえて
いる先祖や、六道に生きる全ての生きとし生けるものに、布施と言う善行為
によって積んだ功徳を回向し分け与えると言う。
善行為を行うことによってより多くの功徳を積むために、お盆と言う
『先祖供養や施餓鬼供養(せがきくよう)』を行うための特別な行事期間は
無いが、なにかにつけ功徳を積むための供養は日常的に盛んに行われていて、
朝の托鉢で比丘に食事を布施するのもその一つです。

(藤川チンナワンソ清弘)

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(2)〜ナニワの坊主の仏教入門〜
 その55・・・日本の仏教、東南アジアの仏教
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ようやく長かった梅雨も明けて夏本番になってきました。
例年より遅い気もしますが大阪でも毎日セミがジャンジャン鳴いています。
今年の梅雨は集中豪雨が多くて九州南部や長野県など全国的に被害が
大きかったと感じます。被災された方には勇気と希望を持って立ち直って
欲しいと思います。それとレバノンとイスラエルの紛争が一刻も早く停戦し
これ以上子供や一般人に被害が出ないようにして欲しいと願います。

さて前回の続きです。中国・朝鮮半島経由で日本に伝わって来た仏教
ですが、インドの仏教と比べて、途中でいくらか変質していると言えます。
仏教はその教えが広がって行く中で、その土地の土俗信仰や習俗と
うまく融合して広がって行ったと言えるでしょう。ですから中国では儒教や
道教と融合し、それが日本へ伝わり、日本では古来の神道と融合して
日本独自の仏教観が形成されます。例えば墓参りや葬送儀礼が仏教だと
思っている日本人は多いでしょうが、本来の仏教は墓参りや葬送儀礼とは
あまり関係がありません。本来は自分が真の幸福になれるよう三法印や
四諦八正道の教えを学び、実践するのが釈尊の仏教ですね。ただ仏教が
墓参りや先祖崇拝、葬送儀礼等を否定しているわけでもありません。

ではなぜ日本では仏教があまり正しく伝わって来なかったのでしょうか?
理由はたくさんあると思いますが、その一つに漢訳の経典をそのまま
読んでいて、一般の人にはお経の意味がほとんどわからないと言うのが
あると思います。古代日本では正式な文書や論文は漢文で書くと言うの
が常識でした。知識人は漢文の素養が必要で、漢文で書かれているもの
は権威があると見られていました。ですから漢文で伝わった経典をわざわざ
日本語に訳し直すと言う事をしなかったのです。その伝統が今でもあって、
法事や葬式で坊さんは漢字がずらずら並んだ文章を唱えているけど、
後ろで正座して聞いている一般の人には意味がわからないし足が痛い
から早く終わらないかなぁと思われるような全くわけがわからない状況に
なっているのです。個人的に仏教に関心がある人は自分で経文の意味を
調べたり、仏教の教えを理解しようと努力するのでしょうが、ほとんどの
日本人は墓参りと先祖供養と法事をやっとけばバチは当たらないだろうと
言うのが仏教に対するスタンスだと思います。キリスト教では聖書は
ヘブライ語から日本語に翻訳されていますし、教会でも日本語で儀式を
します。東南アジアでもその国の言葉で生きた仏教の教えが伝えられ、
実践されています。そう言う意味でも日本の伝統教団は仏教儀礼を
現代日本人の感覚にあったものに早急に見直すべきでしょうね。

もう一つ日本人独特の宗教感覚として、特定の宗教に固執しないという
のも原因の一つと思います。日本人は生まれた時は神社へお宮参りに
行って、結婚する時は教会で神様に愛を誓い、死んだら坊さんを呼ん
でお経をあげてもらうと言う感じですし、クリスマスと除夜の鐘と初詣を
一週間でこなす民族ですから、良く言えば宗教に寛容で悪く言えばなん
でもありでええかげんと言えるでしょう。敬虔なクリスチャンやイスラム教徒、
ユダヤ教徒にはとても考えられない感覚でしょう。それと日本人はあまり
自分で選択した信仰や宗教を持たず、家の宗教というのに順じています。
やはり信仰や宗教は家が主体になるのではなく、個人が自分で選び取るのが
本来だと思いますね。

あと一つ中国経由で日本に伝わった仏教は『法華経』や『阿弥陀経』などの
大乗仏教が主体で、阿含経典はほとんど重要視されなかったのが原因で
しょう。明治以後に東南アジアで重視されるパーリ語の聖典が日本にも
伝わり、たくさん日本語にも翻訳されるようになって、ようやく本来の釈尊の
教えというのが注目されるようになりました。それまでの日本の伝統教団の
仏教は宗派仏教でその宗派の宗祖の教え、例えば最澄や空海や法然や親鸞や
道元や日蓮などの仏教観を中心に教えを学び、その宗祖のフィルターを
通しての釈尊観というものしか学んで来なかった歴史があります。
一概にそれが悪いとは言えませんし、日本で仏教を伝え民衆の心の拠り所
として栄えて来たのも事実です。ただ現代はIT時代で仏教に関する情報も
おびただしいものがありますし、そのような宗派仏教の役割は葬送儀礼や
習俗としての儀式以外は、ある意味もう終わったのかもと思います。
自分から主体的に仏教を学び、釈尊の教えを聞いて理解し、実践してみて
自分の限界を知り、個々人がそれなりに自分独自の釈尊観や仏教観を
形成していければ素晴らしいと思います。ではまた、合掌。岩井均臣

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(3)スタッフのあとがき
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最近、忙しい忙しいと言っていたら、
あるサイトで「多忙は怠惰の隠れ蓑」という言葉に出会いました。
「多忙は怠惰の隠れ蓑」
忙しい時には、「考えること」を停止してしまって、
目の前にあることだけになってしまう。
それは自分に対して怠けているだけだ、とは
非常に厳しいながらも、背筋が伸びるような想いをする言葉でした。
(吉松)

コーチングのセッションで、20年後の自分に会いに行き、
今の自分にアドバイスをもらうという事をしました。
その彼のいる部屋の様子、服装や髪型、アドバイスが思いのほか明確だった事は驚きで

した。別れ際には、
またいつでもおいでと言われたりしました。(笑)
半信半疑ながら面白い体験でした。
(福本)

「オモロイ坊主を囲む会」通信 隔週水曜日発行
  発行元:「オモロイ坊主を囲む会」 http://www.omoroibouzu.com/
         ご意見・ご感想・ご要望
         また人生問答の質問は、info@omoroibouzu.comまで

〜日本上座部仏教協会・「オモロイ坊主を囲む会」〜
〒162-0065 新宿区住吉町2-18 ウィン四谷808
Tel:03-5919-2435 Fax:03-5368-6839
編集人:武田・吉松史章
発行人:福本誠也
監修 :藤川清弘
________________________________
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ゴータマシツダルタ上座部仏教の日本定着化に期待しています   日時:2006年8月11日


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