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〜元地上げ屋にして上座部仏教出家僧・藤川和尚とその仲間が送る〜

発行日: 2005/3/30

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   〜元地上げ屋・出家僧・藤川チンナワンソ清弘とその仲間が送る〜
「オモロイ坊主を囲む会」通信   http://www.omoroibouzu.com/

         2004年3月30日  第48号   読者数218人
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こんにちは。
桜がそろそろ見ごろ、という東京より配信します。

先日、メイッティラーのツアーに参加された方より
帰国のお知らせをいただきました。
生徒さんや近所の皆さんが本当に喜んでいるとのこと。
詳細は後日、お伝えします。
これで、教室というハードは充実。
残るは先生や教材といったソフトが課題です。
皆様のお知恵を拝借できればと思います。
━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(1) 今週の坊主のひとこと 
  〜「人生問答」シリーズ6「人を見たら泥棒と思え?!」 

(2)水輪の「瞑想合宿」ご案内

(3)〜ナニワの坊主の仏教入門〜
 その19・・・現代仏教の誤解

(4)藤川和尚の、東南アジア巡業記 〜8〜
  〜スリランカ篇〜

(5)  スタッフのあとがき
   
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(1)今週の坊主のひとこと 
  〜「人生問答」シリーズ6「人を見たら泥棒と思え?!」 
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<質問します>
次の世代に教えるべきこと 
ここのところ、日本では子どもが巻き込まれる事件が多くなり、 
我が家にも五歳の子どもがいて心配しています。 
妻は子どもに「知らない人には気をつけなさいよ」と教えていますが、 
「人を見たら泥棒と思え」と教えているようで、 
人への思いやりを教える前に、こんなことばかり教えていていいのだろうか、
と思ってしまいます。 
藤川さんは、子どもには、やはり「知らない人は警戒するように」と
教えるべきだと思いますか? 
 
<お答えします>
私がまた京都にいたころ、
妻は幼い子どもたちに「知らない人には気をつけなさいよ」と教えていました。 
こんな事は今の時代だけの話ではなく、私の子供の頃にだって、
よく「夜遅くまで家の外で遊んでいると、怖いおじさんが来て何処かへ連れて行かれ、
サーカスや見世物小屋に売り飛ばされるぞ!」と脅かされました。 
それは、親だけではなく、ご近所の大人誰でも、日が暮れた後に遊んでいることもを
心配して、注意をしていたのだと思います。

このように私達の子供の頃には、
近所に一人や二人は誰の子どもであろうと区別なしに叱りつけたり誉めてくれる
大人がいたものです。 
それが、ここ十〜二十年で近所付き合いが少なくなってきて、
「他人の子どもに嫌な事を言ったら、その子の親から苦情がでるかもしれない。
それなら、見て見ぬ振りした方が無難だ」と言う風潮が広がり、
他人の子どもを叱ったり・誉めたりする大人が地域からいなくなりました。 
ここのところ、日本では子どもが巻き込まれる事件が多くなった大きな原因は
これだと私は思っています。 
今だけではなく昔から子どもの誘拐事件も有ったし、
子どもに危害を与える悪質な人間もいました。いや、今よりも多かった。
でも「これは他人の子どもだから」とか
「これは自分の子どもだから」との区別なしに、
地域の大人皆でが子供達を見守っていたので、
犯罪にまで発展しなかったケースが数多くあっただけなのではないでしょうか? 
次代のこの地球を引き継いでくれるのは、自分の子供一人ではないのです。 
隣に住む子も、遠くに住んで居る子も、
肌の白い子も、黒い子も、黄色い子も世界中の子供達が、
この地球を引き継いで行ってくれる、かけがいの無い大切な命なのですのです。 
もうここらで「我が子さえ良ければ」と言うケチな考えを捨てないと、
日本や東京という規模ではなく、
この地球は大変な事になってしまう、と心配しています。 
私は「人を見たら泥棒と思え」とは言いませんが、
まず、あなたから自分の子どもだけではなく、
誰の子どもであっても、危ないことや間違ったことには注意することを
始めてみては、と思います。

オモロイボウズの質問コーナー
ぜひ、質問・疑問・相談のメールをください
info@omoroibouzu.com

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(2)水輪の「瞑想合宿」ご案内
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前号に続き、水輪の「瞑想合宿」のご案内です。

 「ヴィパサナー瞑想実践合宿」
※ヴィパサナーとは、自分の中で起こること全てに気づき、
同時にそれに反射的な反応をせず淡々と観れる心の平静さを養う瞑想のこと。
それが、瞬間瞬間の調和のとれた正しい考え、言葉、行動に結びついていきます。

 ●講  師 藤川     チンナワンソ  清弘(タイ国 ポムケウ寺   比丘) 
 ●と  き  2005年度  第1回  5月15日(日)〜21日(土)
          /第2回 11月17日(木)〜23日(水/祝)」 
 ●会  費 正会員 51,000円/ビジター 56,000円
     (夕朝食、6泊7日の宿泊、講師渡航費・謝礼・滞在費含)
 ●内  容 慈悲の瞑想、座る・立つ・歩くの瞑想、講話、ミーティング、個別指導

 ●定員15名(先着順)
ホームページ:http://www.suirin.com/


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(3)〜ナニワの坊主の仏教入門〜
 その19・・・現代仏教の誤解
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今回はちょっと趣向を変えて「現代仏教の誤解」についてお話をしましょう。

まず戒名や法名と言うものは
今では死者につける名前のように思われていますが、
本来は仏門に入門した人が師匠から授かる仏弟子としての名前であって、
決して死者に付けるものではありません。
死んだ人が仏道修行に励めるはずがありませんよね。
ですから死んでからいくら高価で長い戒名をもらっても無意味で、
坊主をよろこばすだけです。
それを高価な位牌に彫って高価な仏壇に安置しても
仏教本来の意味など何もありません。
本来は生きている間にブッダ釈尊の教えに従い修行に精進すべきなのです。

そして今はお経も死者供養・先祖供養のために亡くなった人に対して
回向したり、あるいは辛い苦しい時にお経をとなえれば
何か良いご利益がある呪文のようなものだと思われているかもしれませんが、
これも間違いです。
お経とはブッダ釈尊が弟子達に対して、
どう生きて行くべきか、何をどう修行するのか説いた教えを、
後世の弟子達が書き記した書物です。
言ってみればブッダ釈尊から私達仏教徒に対するメッセージなんです。
ブッダ釈尊が死者に対して説法した事など一度もありませんから、
死んだ人にお経を回向しても気休めにしかなりません。
しかもそのお経を自分で読むのならまだしも、
他人の坊主に読んでもらっても全く無意味ですね。
また漢文で書かれたお経を意味もわからずにとなえても、
何のご利益もありません。
そもそもご利益とは自分の煩悩・欲望をかなえるためのものであって、
仏教はそういう煩悩を抑制しなさいという全く逆の教えです。
お経とは自分の生きる拠り所として、
自分で読み・理解する様に努力すべきであって、
決して先祖供養や現世利益のために読むものではありません。

また坊主の身に付ける「袈裟」とは
元々サンスクリット語のカーシャーヤを音写したもので、
カーシャーヤとは濁った色、渋色、柿色、赤褐色と言うような意味で、
タイ・ミャンマーやスリランカなどの僧侶が着ている法衣の色ですね。
もともとインドの猟師などが着ていたボロ布の事で、
糞掃衣(ふんぞうえ)とも言って、
糞を拭った後のように用無しになってゴミの中に捨てられたボロ布を
繋ぎ合わせて衣にして最初期の仏教僧侶は身に付けていました。
ある仏典には
「衣はただ暑さ寒さを防ぎ、蚊・虻・蜂などの虫の害を防ぎ、
身体の陰部を隠すためだけに受用するのです。」とあります。
外見を飾り立てたりするのは、様々な欲望を増大させるだけであって、
修行者には無益な事なのですね。
坊主が剃髪するのも同じ様な意味があって、
髪の毛があるとおしゃれに気を使ったり、
薄くなった事を悩んだり、
修行にとって邪魔な事を考えるようになりますからね。

ブッダ釈尊も弟子達も同じような衣を身に付けていて
法衣によって僧侶の階級差別など本来の仏教教団にはありませんでした。
仏教教団では出家して弟子入りした順番に、
後輩は先輩を尊敬するのが礼儀です。
それが中国〜日本と仏教が伝わる中で様々な誤解が生じ、
ボロ布が豪華な金色で装飾のある袈裟衣に変貌し
(法衣屋のカタログを見ると一着数百万円!の袈裟もあります)、
さらに差別的な僧侶の階級なども出来て、
今では袈裟の色で僧侶の階級がわかるようにもなっています。
全くバカげた事でブッダ釈尊が聞けばびっくりして即、破門になるでしょう。

煩悩を持ったまま、欲望の制御と真実から離れて、
袈裟衣を着てもその人に袈裟衣を着る資格無し。
(ダンマパダ・第9詩)
と私にも耳の痛い教えがあります。

このように仏教に対する誤解が甚だしいのは全く坊主の責任であります。
仏教は死者や欲望のためにあるのではなく、
今ここで自分達が幸福に生きるにはどうすべきかを
ブッダ釈尊が教えてくれるもので、
それを真剣に学び、自分なりに精一杯伝えるのが本来坊主の仕事なのです。
そのような大切な仕事を放棄してきたのが私を含めた日本の坊主であって、
その結果日本では仏教に対する誤解が甚だしいのですね。

ではまた、合掌、岩井均臣。

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(4)藤川和尚の、東南アジア巡業記 〜8〜
  〜スリランカ篇〜
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ツナミ災害でマスコミを賑わせていたスリランカへ、
今年1月15日から訪れました。
マスコミ報道とは違い、一部の海岸沿いを除き、
国全体的にはいたって平穏という印象を受けました。
多くの、観光関係の方々からも、今こそ遊びに来て欲しい!
と熱い思いを感じました。

藤川和尚は、出家5年目に(今から8年前)に初めてスリランカを訪れ、
今回は2度目の訪問です。
当時は、このままタイで一生僧侶としての人生を歩むべきか、
またビザの関係で3ヶ月ごとに一旦タイを出国しなければならないという
金銭面の不安も相まって、相当悶々とした時期を過ごしていました。

僧侶の旅は、ほとんどお金を持たず、
托鉢とお寺への宿泊をしなければなりません。
タイ周辺の国とは習慣も言葉も全然違うスリランカへの旅は、
藤川和尚にとって、かなり大きな挑戦であったようです。
このスリランカの約一ヶ月の旅が、僧侶として一生を過ごす腹が決まった、
大きなターニングポイントだったようです。
その後、吹っ切れたようにインド、ネパール、オーストラリアと続く、
旅の人生が動き出しました。
今回は、8年前の藤川和尚の道のりを辿(たど)る旅でした。

最初に、コロンボのイシパタ・ナラヤマ寺院を訪れました。
このお寺は、藤川和尚が8年前の初めてのスリランカで、
初めて飛びこんだお寺です。
言葉も通じず、大きな不安の中、住職さんが快く滞在を許してくれたお寺です。
藤川和尚は涙ぐみながら、本尊(ほんぞん)に挨拶をしました。

その後は、本来の藤川節に戻り、世界遺産の仏教遺跡の数々を、
日本人観光客をからかいながらの、にぎやかな旅となりました。
パパイヤ、マンゴー、ジャックフルーツ、パイナップルにバナナなどの豊かな
果物や、スパイスの効いたバラエティーに富んだカレーの数々、
おいしいセイロンティーも存分に堪能(たんのう)しました。

特に、藤川和尚が世界で一番好きだという仏像は、アヌラーダプラ遺跡にある、
ガルヴィハーラ寺院跡の、岩を彫って作られている巨大なアーナンダ仏像です。
涅槃(ねはん)に入るシャカのそばで、悲しそうにたたずむその姿に、
感動を隠せない様子です。同じシャカの弟子同士、出家してからずっと、
このアーナンダには、親近感を持っているようです。岩の目も美しく、
高い芸術性も併せ持っています。

また、藤川和尚が一段とニコニコと饒舌(じょうぜつ)だったのは、
同じく世界遺産シギリアロックにある、
グラマラスで妖艶(ようえん)な美女群の壁画を前にした時です。
この美女たちは、上半身がほとんど裸で、
顔の表情や体の仕草、アクセサリーが、“妖艶”とはこういうモノかと
知らせてくれる、エキゾチックな美が楽しめます。

道中、日本語を学ぶ地元の若者達と会い、また偶然の結婚式や葬式にも出会い、
素顔のスリランカを垣間見る事もできました。

主要な仏教世界遺産を回るスリランカ8日間の旅を終え、
藤川和尚は、「今は幸せやー。」と、
出家人生の楽しさをしみじみ噛み締ていました。
そして、「死ぬまで旅を続けるでー。」との思いを新たにした様子です。

タイ、ミャンマー、カンボジア、ラオス、スリランカと延べ、一月の巡業が終わり、
少しタイのポムケウ寺に滞在した後、
今はまたミャンマーのメイッティラーへ旅しています。
来月末からはまた、日本全国巡業も始まります。

ご本人は、
「ワシみたいなええ加減なボウズは、到底みんなのお役には立てんと思うけど、
師匠のおシャカはんのサンドイッチマンとして、一生を終えたい。」との事です。
どうぞ、藤川和尚へ皆様の思いを伝えてみて下さい。
info@omoroibouzu.com

ありがとうございました。
(事務局 福本)

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(5)スタッフのあとがき
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ミャンマーは2000年の年末に行っていらい、
また行きたい国ですが、なぜだか縁がないようで、今回も留守番。
ちなみに、地名は「メッティーラ」ではなく
「メイッティーラ」だそうです。
メイッティーラ出身の方に注意されました。
今まで間違えていて、すいません。
(吉松)

「オモロイ坊主を囲む会」は、ボランティアスタッフを募集してます!
藤川和尚の日本全国巡業のお供、ウエブやメルマガ、勉強会や瞑想会の企画運営、
ミャンマー・メイッティラーでの先生など、ご興味ありましたらどうぞお問い合わせ
ください!
(事務局 福本)

「オモロイ坊主を囲む会」通信 隔週水曜日発行
  発行元:「オモロイ坊主を囲む会」 http://www.omoroibouzu.com/
         ご意見・ご感想・ご要望などは、info@omoroibouzu.comまで

〜日本上座部仏教協会・「オモロイ坊主を囲む会」〜
〒162-0065 新宿区住吉町2-18 ウィン四谷808
Tel:03-5919-2435 Fax:03-5368-6839
編集人:吉松史章
発行人:福本誠也
監修 :藤川清弘

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