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いつもご愛読ありがとうございます。「市場調査しよう!」担当の伊藤です。
今年のゴールデンウィークに栃木の鬼怒川温泉に行ってきました。東京から東
武・特急スペーシアで2時間程度。気楽に行くことができる距離です。最近、
温泉街は低迷していると聞いていたとおり、ここ鬼怒川も閑散としていました。
ホテルまでの道のりは閉店した店が目立ち、ホテルもまるでマンションか団地
のような外観で風情なんて感じられません。
しかし、泉質はアルカリ性単純温泉で肌にも良く、満足できる泉質です。これ
程の資源を持ち、ネームバリューもありながら落ち込んでいく温泉街。
タクシーの運転手さんが言うには、「9件の旅館が機構に言っちゃいましたよ。
1件は売れたけど、どこも大変ですよ」
機構ってことは産業再生機構のことで、9件も再生の対象になっていたなんて
知りませんでした。
旅館だけじゃありません。お土産だって買いたくなるような物はありません。
相変わらず温泉饅頭は店頭で湯気を上げて売っていましたが、購買意欲をそそ
るようなものではありません。ニジマスの釣堀があって、見ていると店の方が
声をかけてきた。「塩焼きにできますよ。いかがですか」と言われても・・・。
携帯ストラップだって欲しくない。これだったら一時期勢いのあった100円シ
ョップの方がはるかにワクワクさせてくれました。
ここで気になるのは、温泉街は今までどうやってニーズの調査をしてきたのか
ということです。Web上に何かあるだろうと思い、検索してみると国土交通省の
サイトから「鬼怒川温泉の現状と課題」というファイルが出てきました。→
http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/souhatu/h16seika/06jyuurai/06_fuji_hon1.pdf
これによると鬼怒川・川治温泉入湯客数は1993年の年間341万人をピークに減少
の一途を辿り、2003年には100万人少ない240万人程度になっています。宿泊客
へのアンケートも取っていて、「行ってみたい温泉」を調査しています。選択肢
では、温泉街らしい風情がある/買い物や飲食が楽しめる/お祭やイベントが行
われている/などを聞いています。当然のように温泉街らしい風情があるが圧倒
的に回答率が高いのですが、温泉街らしい風情って何でしょう?むしろ○○温泉
のような雰囲気の温泉とか選べるようにしてもらえたら、もっと具体的だったの
にと思います。せっかく調査するのですから。
しかし現状を把握するにはよくまとまっていると感じました。次にアンケートだ
けではなく、グループインタビューや競合調査などを実施して、具体的なお土産
や飲食、イベントなどを調査する必要があるのではないでしょうか。
ちなみに、先ほどの運転手さんに聞いてみました。「中国人などは来ないのです
か? 中国のお金持ちを対象に営業されたらどうですか」、運転手さん「う〜ん
、中国からは来てないなぁ」
あまりその気はなさそうでした。
温泉に関連する市場調査情報を探してみましたが、的確なものはほとんどありま
せんでした。
環境省温泉利用状況
http://www.env.go.jp/nature/onsen/use_chrono.html
JTB宿泊白書2007
http://www.tourism.jp/publication/report/jtb-whitepaper.php
財団法人日本交通公社受託調査事業・温泉地の魅力作りと旅館の魅力再生
http://www.jtb.or.jp/investigation/index.php?content_id=57
2007年版 スパ市場の展望と戦略
http://www.yano.co.jp/market_reports/C49201800
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