億の近道 |
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投資情報メールマガジン 2004/04/02号
イ意 の 近 道
−プロが導く「億」資産への近道− 週4回発行
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−本日の目次−(本日の担当:両津勘吉)
◆コラム「たまには株ネタ以外でも」
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◆コラム「たまには株ネタ以外でも」
三菱自動車のリコール問題が新聞紙面を賑わせている。なんでもトラックの
ハブに問題があるとか。トレーラーの車輪が外れ、巻き添えになった方が出た
ことが新聞報道となり、この問題が大きな事となっている。
何でもこのハブ問題は数年前にさかのぼり、路線バスの前輪が外れたことが
始まったようだ。前日に点検したばかりのバスが翌日走行中に前輪が外れ運転
手がなんとか車をうまく止めたようだが、この事故について旧三菱自動車は2
ヵ月後に異常なしとの報告をしたらしい。ところがその後の社内会議で技術者
がハブの設計問題を指摘していたことを、今週のテレビが放映していた。
フライパンのような形をしたハブだが、構造がシンプルなだけに素人から見
れば誰でも設計できるシロモノと考えやすい。だがシンプルな構造だけに、荷
重や応力を考慮して設計するのは意外に難しいのではないかな?
話は市販車から反れるが、今から30年前に爆発的人気を誇ったブルーバー
ド、それもSSS。別名510と言われたブルーバードSSSのレースが盛ん
に開催されていたが、競技用510SSSのハブは市販車と大きく異なる。レ
ース車輌は耐久レースとはいっても数時間で、この数時間さえ壊れなければO
K。しかし市販車輌と違い過酷な条件、特に大きな加重が加わるためデザイン
が異なる。全ての510競技車輌ではないものの、日産ワークス510は突貫
工事でハブの設計をしたことがある。ある技術者にノーマル(市販車)ハブを
見せて、2倍の強度に耐える代わりに重量はノーマル比1グラムの重量増に抑
えよとの命令だ。しかも明朝までに仕上げ。大変ですよね。
話を市販車に戻します。当時はCAD、CAMなんてない時代ですから技術
者は自分で図面を引き、試作担当者に試作品を作らせ人員の少ないときは自分
で車輌に組み込み、自らステアリングを握っていた。しかも検査機器も乏しい
ですから、テストコースの制限速度を軽くオーバーしながら技術者自らが命を
張って走行実験をしたものです。市販車で重大な欠陥事故が起きないよう、技
術者は社内規則を破ってでも自分の命を張ってテストしていたわけです。
全ての技術者がそうしていたわけではありませんでしょうが、少なくとも3
0年前の日産自動車にはこうした技術者が存在しており、時には箱根に車を持
ち込んで走り込んでいたようです。
こうした技術者達のハンドリングは素晴らしいの一言に尽きます。当時、北
野元、黒沢元司、高橋国光といった日産ワークス専属ドライバーは技術者達の
前で走行テストをしていたようですが、彼らのようなプロドライバーになると
まさに神技。しかし走り込んでいる日産技術者はこのプロドライバーに次ぐセ
ミプロ級の腕前です。
こうした走り大好き、車大好き技術者の多かった日産は確かに良い車を作っ
たが、労働組合で長年もめました。2代の社長が労働組合と争い、本来の経営
を失っていく。組合が特に強く、技術者達は自分の乗りたい車に精を出した。
結果はトヨタとの戦争に疲労し体力が弱まり、値引き販売が横行。走行性能が
決して良いとはいえないがデザイン、内装の良いトヨタに対し、性能は良いが
デザイン、内装の悪い日産。一般市民はトヨタを選んだ。しかもトヨタ車の故
障の少なさは業界トップで、日本人の故障嫌いが余計トヨタを選ぶ結果となっ
た。
ただ、これは少し違う意味もある。メーカーディーラーでない個人商店はお
得意様がいるもんだが、金持ちになればなるほど故障を嫌がる傾向があり、零
細企業の社長ともなると新車で直ぐにエンジントラブルを起こすと車輌を返還
してしまう方もいるのだ。こうした場合、メーカー側はあくまで修理をするだ
けだが、現実は車を返還したいオーナーとあくまで修理を主張するメーカーの
間に立っている個人商店新車ディーラーが辛い立場となる。
私の知り合いは新車セドリックが納車1週間後にエンジントラブルで泣く泣
くそのセドリックを買い取るはめになった。大のお得意さんだから仕方ない訳
だ。それ以降、売るなら故障の少ないクラウン(トヨタ)となってしまった。
三菱自動車も似たようなもんですね。走り屋から見れば確かに三菱車は魅力
あるクルマがあるけれど、かつての日産と同じ道を来ている。隠蔽体質を新聞
が指摘しているが、それはどこのメーカーも同じだった。
私は学生時代にリッターカーターボで腕を磨いたが、そのクルマが欠陥車で
あったが、メーカーはリコールをしていない。20年前の話だが、症状はエン
ジン回転アップ時に4,000回転で一瞬エンジンが止まってしまう。キャブ
レター仕様だからキャブに問題があるのかと思って、整備工場を営む叔父に修
理依頼を頼んだが全く原因が掴めずメーカーディーラーのドック入り。ところ
が帰ってきた車の症状が改善されていなく、再度修理依頼。しかしディーラー
はお手上げの状態になってしまい、終にメーカー自身が修理をすることになっ
た。それでも症状が改善されず、私が運転、その後メーカーに持ち込んでエン
ジンを下ろしてエンジンを分解すること数回。その度に本社から持ち込んだ試
作ピストンを使用したり、多少重いフライホイールを入れたりと…このフライ
ホイールは参りまして、アイドリングからアクセルを踏み込むとレスポンス良
くエンジン回転が上がらず、サイドブレーキを用いず坂道発進が出来なくなっ
てしまい、私はメーカー技術者に対して発狂してしまいました。1ヶ月私が運
転、1ヶ月ドック入りが何ヶ月も続きましたが、その度にブレーキパッドやブ
ッシュを無償で交換してくれたことは感謝でした。フルに走りこむとブレーキ
パッドは1〜2ヶ月で交換しないといけませんので、大変助かりました。
ところがこの話を聞いた元日産技術者が、「それはおかしいぞ。いくら何で
も毎回ブレーキパッドやブッシュを無償交換するはずがない」と。そこで私は
そのメーカー技術者のMさんに直接電話し、レッドゾーン手前の6000回転
でのミニ耐久走行を要求した結果、Mさんは深夜の湘南バイパスで140〜1
50キロでテスト走行を実施。ところが私の車は白煙を上げてエンジンブロー。
その後Mさんから電話が来まして、「両津さん、実は何台かに1台の割合でエ
ンジン回転上昇中にエンジンが息つく現象がある」のだという。しかも万全の
設計をしたのに原因が不明だという。
それならリコールをかけろよと思いましたが、その後、温帯低気圧の中、山
中湖に走りに行った帰り道に電柱4本分の距離をドリフトし最後に失敗、電柱
めがけて突進しあえなく廃車。ボロボロになった愛車を見て思わず涙が出まし
た。
その廃車寸前のクルマを横浜で有名な2個1業者(「ニコイチ」とは廃車の
車2台を切断し、今度は各々を溶接して1台に仕上げてしまう凄腕テクニック。
ここは神奈川県でも抜群の修理技術を誇る事で有名な代わりに、2個1を掴ま
される可能性から、ここを出た中古車は敬遠されていたのが実情)の社長に私
の事故車を直接見てもらい、2年経過していない、ターボ仕様であることを理
由に、私の叔父が無理やり15万円で引き取らせた。社長は修理しても、まず
真直ぐ走る可能性は少ないと言いながらも修理を施し、埼玉か栃木で転売を行
いました。なぜ神奈川から遠く離れた地域で転売するかといいますと、事故車
は最低2つ隣のところで販売するのが業者の常識でして、売っちまえば後は知
らんぷり。私の愛車は真直ぐ走らない上、半年後にタービンが破損し、ユーザ
ーに販売した業者はクレームだらけで後で苦労したことが伝わってきました。
一昨年、千葉県の日産某ディーラーに東北ナンバーのエルグランドが修理に
入ってきたとか。走行距離も少ないし、傷もなく、事故の形跡が全くないのに
中古価格がお買い得プライスということで、ユーザーが飛びついたらしいが、
どうもエンジンの調子が悪く、最悪エンストしてしまう。持ち込まれたエルグ
ランドを調べてもどこも異常がないが、どうも様子がおかしい。ディーラーが
調べてみるとそれは水没したエルグランド。ユーザーのミスで、川もしくは海
にエルグランドと一緒にダイビングし、車内清掃を施してメーカー以外の業者
を通じて千葉県で売られたらしい。水没した車は絶対に掴んだら駄目です。特
にディーゼルエンジンは水に弱く、吸気系からシリンダーに水が入ったらもう
終わりです。他府県ナンバーには注意が必要ですよ。
(両津)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
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