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>> 2008/9/5
>> 衆議院議員加藤公一ジャーナル
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=====失政隠し=====
今週、福田首相が突如辞意を表明しました。8月に自らの手で内
閣改造を行い「安心実現内閣」と名づけた1ヵ月後のことです。な
かなか決められなかった国会の召集日も、ようやく9月12日とい
うことで落ち着き、本格的な国会での論戦の準備にとりかかってい
た矢先の出来事でした。皆様はどうお感じになられたでしょうか。
福田首相が辞意表明をして一週間もたたない現在、もう各種メディ
アは、自民党の総裁選の話題でもちきりです。そして、9月22日
に総裁選のお祭り騒ぎが一段落すれば、つづく9月下旬に開かれ
る臨時国会での衆議院解散。10月の中旬から下旬には総選挙が行
われるだろうという噂が、ここ永田町界隈では、囁かれています。
福田総理は、辞任表明の記者会見の中で、「これまで誰も手を付
けなかった国民目線での改革に着手した」と、自らの業績を自慢し
ています(しかし、道路特定財源の一般財源化をはじめとして、ま
だ一つも法改正などされていません)。その一方で、自分が結果を
出せなかったことの責任を、民主党に転嫁しようとしていました。
しかしながら、客観的に見ても辞任する理由が「政策を進めるた
めに新しい体制を整えるべきだから」というのでは、全く説明になっ
ていません。今回のような形で一国の総理大臣がいきなり職場放棄
をし、世界に大恥をさらして国益を害するようなことをするのは、
おそらく表に出せない本当の理由が他にあるからなのでしょう。
まず、考えられるのは、自民党の総裁選挙に世の中の注目を集め
ることです。総選挙を前に、総裁選をなるべく盛り上げ、新総裁の
打ち出す政策だの人柄だのを大々的に宣伝してしまおうという思惑
があるのでしょう。そして、なによりも、総裁交代によって、これ
までの自公政権の失政を覆い隠すという効果が大きいと思います。
本来、来るべき総選挙の主題は「これまでの自公政権を評価しま
すか?」のはずです。しかし、年金問題や後期高齢者医療制度で失
点を重ねてきた自民党は、そんなものを争点にはできません。そこ
で、総裁を代え、皆の意識をそちらに向けることで、失政が争点に
ならないようにするいわば「切り離し効果」を狙ったのでしょう。
福田首相は、辞意表明の記者会見で、自分は、安倍前首相の辞任
ケースと違い(病気を口実にして逃げるのではなく)自ら考えがあっ
て辞任するのだということをことさらに強調していました。これ
は、決して口に出して言えない「戦略」のために、あえて不様な役
柄を演じざるを得ない首相の、せめてもの矜持なのだと思います。
自民党と民主党は、政治理念や具体的政策は違っても、ともに国
益のため、互いに競い合う良きライバルでした。党益のためなりふ
りかまわず国益を犠牲にする今の自民党を見るのは、本当に悲しい
ものがあります。とともに、今回の一件は、これ以上自民党が政権
の座に留まると日本はダメになると確信させるものがありました。
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