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「予算と税法」◆◇◆衆議院議員加藤公一ジャーナル第211号◆◇◆

発行日: 2008/3/28

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>>  2008/3/28
>>         衆議院議員加藤公一ジャーナル
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=====予算と税法=====

 「ご利用は計画的に」。どこかの消費者金融の宣伝にありました
が、「自分の稼ぎに見合う範囲でお金を使う」これが家計の鉄則だ
と思います。「今月は豪勢に遊んじゃったから、収入を増やそう」
なんて発想で生活していると自己破産への道まっしぐらです。翻っ
て、我が日本国政府のお金の使い方を見てみるとどうでしょう。


 政府が来年度どのようにお金を使うのか、その計画が書いてある
のが、予算案です。今年4月から執行される「平成20年度予算案」
は、すでに衆議院を通過しています。そして、憲法の規定によれば、
予算案の審議については衆議院の優越が認められるので、このま
まいけば、来年度の予算案は今日中に成立することになります。

 一方、お金の集め方を決めるのが税法で、これが、今最大の争点
です。民主党が暫定税率を廃止して国民の負担を少なくしようとし
ているのに対し、政府は、ガソリン税を高く維持し国の税収を多く
しようとしています。当然、政府が提出した予算案は、ガソリン税
が高いままでたくさん税収があることを前提に組まれたものです。

 このため、今年度中(3月中)に政府の税法案が通らなければ、
予算上使うはずのお金が充分に集まらなくなるのです。ガソリン税
の暫定税率を廃止すると「歳入欠陥が生じる」、「道路を作れなく
なる」と政府与党が騒いでいるのは、このことを指します。しかし、
税法を予算に合わせるという考え方がそもそも間違いなのです。


 歴史的に議会は、行政からの課税圧力に対する歯止めとして発達
してきました。現在の憲法でも、税金をどのように集めるかは、必
ず国会に諮り、法律で決めることになっています(租税法律主義と
いいます)。税金というのは、直接国民のおサイフに手を突っ込む
事柄であり、税法というのは国会の最も重い判断の一つなのです。

 一方、予算は最終的には衆議院の承認だけで成立が認められます
が、これは行政サービスを提供し続けなければいけないという極め
て現実的な必要性から、迅速な手続きを認めたというだけのことで
す。議会制度の沿革と国会の本来の機能からすれば、両院の議決で
決まる税法のほうに予算編成を合わせるのがスジというものです。

 そんなわけで「予算ができちゃったから税法を通してね」という
のは、まさに本末転倒なのです。家計では収入の範囲内で予算を組
むのは当り前のことですが、国の予算でも全く同じことです。予算
は、国会で税法が通る見通しをつけた上で組むべきですし、税法が
通らないのならば予算のほうを税収に見合うよう変えるべきです。


 民主党が夢のある前向きな政策提言をすると、与党は一つ覚えの
ように「財源がない、財源がない」と繰り返します。しかし、予算
編成を財源の裏づけなしに行う現在の政府の態度のほうが、よほど
問題にされるべきです。政府与党は、自分の望む法案を自由に通せ
る状態が続きすぎて、感覚が麻痺しているのではないでしょうか。

koichi@katokoichi.com

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編集・発行:衆議院 加藤公一議員室
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