頂門の一針 |
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
□■■□──────────────────────────□■■□
わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1548号
□■■□──────────────────────────□■■□
平成21(2009)年5月16日(土)
自民は「鳩山当選」を期待:花岡信昭
心配なのは医系技官の水準:石岡荘十
日本の水を狙うChina:パティ・リー
札幌にも台湾領事館:宮崎正弘
上坂さんが書いた韓国の「しつけ塾」:岩見隆夫
話 の 福 袋
反 響
身 辺 雑 記
□■■□ ──────────────────────────□■■□
第1548号
発行周期 不定期(原則日曜日発行)
御意見・御感想は:
ryochan@polka.plala.or.jp
購読(無料)申し込み御希望の方は
下記のホームページで手続きして下さい。
http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm
バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/
ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/
━━━━━━━━━━━━
自民は「鳩山当選」を期待
━━━━━━━━━━━━
花岡 信昭
民主党の新代表が今日16日に決まる。事前の予想では鳩山由紀夫氏が優
勢で、岡田克也氏が猛追しているといったところらしい。
麻生首相はじめ自民党側はどう見ているか。当然ながら、鳩山氏のほう
が御しやすいはずだ。鳩山氏が「親小沢対反小沢の戦いではない」とい
くら強調したところで、小沢氏の意中の人が鳩山氏であることは広く知
れ渡っている。
自民党とすれば「小沢傀儡」をアピールして攻撃できる。だから鳩山氏
が当選することを「願って」いる。
逆に岡田氏になった場合、想定を超える人気が出る可能性なしとしない。
岡田氏が「小沢院政戦略」に対抗することで、「新生民主党」のイメー
ジが出てくる。
ネット投票などでは岡田氏のほうが優勢だ。だが、党内的には小沢氏の
意向を無視できないという思いが強い。
民主党所属の国会議員221人は、どう判断するか。思いがけない結果にな
ったとき、民主党の新たなステージが生まれるような気がする。
産経新聞 2009.5.16 01:45
<【ポスト小沢】鳩山氏、過半数の勢い 参院に体制継続志向
民主党の小沢一郎代表の辞任に伴う代表選は16日に行われ、同党所属議
員221人の投票で、鳩山由紀夫幹事長(62)と岡田克也副代表(55)のい
ずれかが同日中に新代表に決まる。
産経新聞社が議員本人らに行った取材によると、鳩山氏は小沢グループ
や参院議員を中心に、100人以上の支持を取り付けており、過半数に迫る
勢いだ。岡田氏は激しく追い上げているが、鳩山氏は参院議員の約6割
の支持を集めている。
民主党の所属議員は衆院112人、参院109人とほぼ同数。参院議員は、小
沢氏が指揮した平成19年の参院選で当選した議員が多いため、幹事長
の鳩山氏が代表に就く「体制継続」志向が強い。
鳩山氏は、自身を支持するグループのほか、小沢氏のグループ、羽田孜
最高顧問のグループの大半から支持を受けている。旧民社党系や、輿石
(こしいし)東(あずま)参院議員会長ら旧社会党系議員の過半数も固
めたもようだ。
一方、岡田氏支持は、小沢氏と距離を置く前原誠司副代表や野田佳彦
(よしひこ)広報委員長を中心とするグループ。岡田氏は「グループご
との選挙は避け、親しい同志や当選同期で支持をお願いする」として、
各報道機関の「次期代表にふさわしい人物」の世論調査で鳩山氏に差を
つけていることを追い風に支持拡大を図ってきた。
衆院議員の当選1、2回の若手議員や、岡田氏と同期の6回生など中堅
議員では支持を得たが、広がりに欠けていた。菅直人代表代行を中心と
するグループは自主投票としたが、多くは岡田氏支持に回る見通しだ。
小沢体制を支えてきた鳩山氏の「安定感」と、岡田氏の「選挙の顔とし
ての魅力」のどちらを選ぶかが、多くの議員の判断基準となってきた。
ただ「16日の鳩山、岡田両氏の討論をみて判断する」(中堅)という議
員もいる。>
━━━━━━━━━━━━
心配なのは医系技官の水準
━━━━━━━━━━━━
石岡 荘十
明けても暮れても新型インフルエンザ騒動。世界的パンデミックや国内
蔓延は心配だが、この際、もっと関心を持たねばならないのは、医系技
官の専門能力のレベルである。
日本では27万人が医師免許を持っているが、全員が直に患者と向かい合
って病気の治療に当たっているわけではない。
厚労省には医系技官と呼ばれる600人の医師のエリート官僚が在籍し、主
に、医療行政の制度設計と33兆円にのぼる年間医療費の分配に専門能力
を発揮している---ことになっている。彼らのさじ加減一つで、最終的に
は国民の健康が左右される。
この時期に、その防疫を含めた医療制度設計の当事者である医系技官を
告発し、完膚なきまでに批判する本が出版され、とりわけ医療の業界関
係者の関心を集めている。
といっても、出版は新型インフルエンザ騒動が始まる直前の3月末日の
ことで、いわゆる際物では決してない。結果的に、新型インフルエンザ
の発生が世界的な大事件になる今日を予測したような絶好のタイミング
の刊行だった。
『厚生労働省崩壊』(講談社)。著者は木村盛世。現役の医系技官、厚
労省キャリア官僚で、防疫の専門官である。
筑波大学医学部卒業、研修医時代に結婚・離婚、シングルマザーとなる
が、まだ首の据わらない双子の乳飲み子を連れて、米国の大学に留学。
公衆衛生学修士号を取得、いま話題になっている米国疾病予防センター
(CDC)のコーディネータを経て、帰国。内科医として患者を診る経
験を積んだ後、疫学研究者として仕事をしてから、医系技官として入省
した異色の経歴を持つ。
厚労省で与えられたのは「統計情報部訓令室長」というポスト(課長と
課長補佐の間)だったが、ことごとく上司と意見が合わず、衝突。いじ
めに遭い、挙句、西日本のドクター1人、看護婦1人というある検疫所
にとばされる。<「出る杭は打たれる」の10年間だった>と帰国後を回
顧している。
普通、医系技官は大学を卒業して入省し、入省後、2年間の臨床実習を
行ってドクターとして働くことになる。あとはOJT(オン・ジョブ・
トレーニング)という形で仕事を覚えていくことになるのだが、この程
度の経験では、医療の現場も知らず、日進月歩の医学の動向からも遠く
なり、
<実際、現在の医系技官は文学部を出た事務官と何の違いもなくなって
います>。<運転免許は持っているけど運転したことのないペーパー・
ドライバーと同じように、医学の、公衆衛生の専門家という肩書きから
はあまりにも隔たりのある集団と化してしまう>と組織の恥部を歯に衣
着せることなく、著書は腑分けしてみせる。
産経新聞5月10日「主張」欄で、<政府のガイドラインがすでに出来て
いることは心強い>と賞賛の言葉を贈っている。そのガイドラインは、
A4で69枚の膨大なものだが、要は、「水際は国の責任で、そして、万
が一すり抜けて旅行者が国内に入ってしまってから発症したら、地方自
治体が所管する保健所を中心に『後はよろしく』」、と地方に丸投げし
ている。
その結果、騒動の初日から大臣と横浜市長が責任を擦り付け合う醜態を
テレビで演じ、発熱外来受け入れを求められた病院では、一般の救急患
者を断る事態も起きている。そうでなくとも日常的に医師不足の状態の
病院で一般の患者診療にも影響を及ぼしかねない。「心強い」などと能
天気なことを言っている場合ではないのである。
厚労省はなぜこんなに検疫にばかり力を入れるのか。国内の医療機関の
体制整備にお金や人手を振り向けようとしないのか。
木村氏はこういう。
<それは「検疫法」では、検疫は厚労省が公権力を行使して、直接行う
ことになっているからです。ところが、もし1例でも国内で発生すれば、
それ以降は現場の医療機関(地方自治体)の問題となり、厚労省の直接
的な仕事ではなくなります。
厚労省に限らず、役人の行動原理は責任回避が大きなウェイトを占めま
すから、国内の医療機関の体制整備より「検疫の実績」を重視するのは
十分に理解可能です。それが、いくら医学的には間違いで、国民の健康
を損ねる危険性が高くてもです>。
ここでいう「公権力」の実態は、前述した専門能力レベルの医系技官だ。
彼らが、机上で医師の定員を決め、診療単価を提案し、制度設計をし、
33兆円にのぼる医療費をどう配分するか、ガイドラインをどう作文する
かなど、国民の健康と生命を左右する重要な政策を担っているというの
である。
「幽霊の正体見たり---」である。
木村氏の専門は「天然痘テロ対策」である。生物兵器による危機に対し
て日本がいかに無防備であるか。「国防」というとすぐ、やれ核だイー
ジス艦だという議論になるが、国内の防疫対策こそが緊急の国防である、
と発想の転換を迫っている。 200990514
━━━━━━━━━━
日本の水を狙うChina
━━━━━━━━━━
パティ・リー
大陸China では内陸部の砂漠化が進んでいます。特に黄河流域では、少
雨傾向に加え、工業用水・生活用水の需要増が拍車をかけ、「水」不足
が大問題となって来ました。
「水」が無ければ、工場・産業・人間生活も共に成立しません。
「水」は重量に比して単価が低く、海外からの輸入には、全く適してお
りません。
海水を真水にする技術は、概ね確立していますが、「水」を内陸部まで
輸送するには、莫大な費用を要します。
奈良県の東南部で三重県との県境に位置する「大台ヶ原」地域(行政上
は奈良県吉野郡上北山村)の巨大雨量(年間雨量約5000ミリで1200〜1600
mの高地)に着眼したChina 側が、その下流にある三重県大台町に対して、
森林の買収を打診して来ました。
China 側の具体的な活用方法は、今のところはっきりしませんが、いず
れにしても、雨量の豊富な日本の地域を、自国側の支配下に組み入れよ
うとする魂胆(政策・謀略)と言えます。
China の戦略は、当該地域の木材資源ではなく、地中に吸い込まれて保
水状態にある「水」資源に対して、触手を伸ばしている(自分のものに
しようと接近しようとしている)と言わざるを得ません。
China は、13億人の人民を賄う(生活させる)ためには、旧来世界常識
に当てはまらない手法・手段を駆使して、石油エネルギーはもちろん、
他の鉱物資源の確保に乗り出しています。
中東から日本へ向かうシーレーン石油を横取りしようとするChina の魂
胆は、極めて高いのです。China 海軍の急激な増強と米国への海軍後退
要求(沖縄からグアム・ハワイへ)は、その有力な証拠と言えます。
「日本の進路」 日本戦略の研究会 No.0593 2009/05/1
━━━━━━━━━
札幌にも台湾領事館
━━━━━━━━━
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成21年(2009年)5月15日(金曜日)貳
通巻第2595号
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
台湾が札幌にも領事館相当のオフィスを増設で合意
彭栄次・亜東関係協会会長が来日、正式文書を交換
********************************
台湾の亜東関係協会新会長に就任したばかりの彭栄次氏が来日、札幌で
の弁事処設置に関する正式文書を交換した。
外交関係がないとはいえ、日本に「台北駐日経済文化代表処」(事実上
の台湾大使館)があり、その下部組織として大阪、横浜、福岡、那覇に
領事館に相当するオフィスがある。
最近、台湾から北海道を訪れる観光客が年間約28万人にもなり、札幌に
台湾のオフィスを設置する動きが進んでいた。とくに雪の無い台湾から
は札幌雪祭り、洞爺湖や定山渓温泉に人気が集まる。
13日に東京で開催された歓迎パーティに(小生も出席したが)、自民党
の細田博之幹事長を筆頭に古屋圭二、石原伸晃代議士、野党からは亀井
久興、藤井孝雄氏ら政界、財界から牛尾治郎氏ら、また学界からは中嶋
嶺雄、論壇からは屋山太郎、田久保忠衛、深田祐介氏ら数百名が出席、
大盛況だった。
彭栄次・会長は、「日台友好は100年以上の歴史があり、台湾の人々は日
本との交流を重視しており、選挙で選ばれた馬英九・総統は対日関係を
大変重視している」とされ、馬総統から半年にわたって就任を打診され、
断り続けたが、やはり自分の使命だと納得し引き受けたと心境も披露さ
れた。氏は李登輝前総統の側近として知られ、これまでは日台間の黒衣
に徹してこられた。
「日華議員懇談会」の平沼赳夫会長は台湾のWHO加盟に祝意を表し、
「これからの課題のひとつは台北市内の松山空港と日本の羽田空港とを
結ぶ直航便を前倒しで実現したい」とした。
石原慎太郎・都知事も祝意を述べた。「(この難しい時期に、しかも国
民党の元での就任に)『おめでとう』というより『ありがとう』と言い
たい。日本と台湾、韓国はアジアにおける自由民主の国だ」と強調した。
◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
♪
(お知らせ)
MXテレビ(東京メトロポリタンTV)
西部遭ゼミナール
『中国論』に宮崎正弘が出演しています
放映日 16日(土曜日) 午前11時
再放送 17日(日曜日) 午前7時半
話題は以下のようなテーマです。
◎中国の長期的な政治、軍事、経済そして文化戦略
◎人民元をドルに代替させる基軸通貨にさせようとしているが
◎空母貳隻体制が出来るとアジアに戦雲が
お見逃しになっても御心配ありません。23日よりユーチューブで再録
公開されます。
▲
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
読者の声 読者の声 読者の声 読者の声 読者の声 読者の声 読者
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
♪
(読者の声1)またまたサーチナで面白い記事がありました。
『中国の「漢服」知らぬ“愛国者”、和服と間違え罵倒の嵐』
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0513&f=national_0513_041.shtml
前略
漢服を広めようと、“同志”とともに、しばしば着用して街を歩くとい
う女性によると、いつも不思議そうな目で見られるという。「あなた方
は、日本人ですか、朝鮮族ですか」と聞かれることも、しばしばだ。
2008年の北京五輪大会を漢服着用で観戦した折には、会場スタッフが日
本人だと思い、丁寧な態度で英語で話しかけてきたという。さらにショッ
クだったのは、自分のブログに漢服姿の写真を掲載した時のことだ。
“愛国主義者”による「和服は出て行け!」、「小日本を打倒せよ!」
などの罵詈雑言が殺到したという
女性は、「日本人や韓国人が、自民族の衣裳を見間違えることはありえ
ない。ところが中国では、分かってくれる人の方が少ない」と嘆いた。
(引用終)
漢服というのは中国の明代以前の伝統衣装で、テレビドラマや映画でお
なじみ。婚礼写真店の貸衣装や観光地の着せ替え写真でもよくあります。
和服は日系企業の広告や日本のドラマなどでよく見かけますから普通の
中国人なら見間違えることはないと思います。
この記事には写真もありますが映画などでよく見る服装で和服と間違え
るとは信じがたい。もし本当に和服と漢服の区別がつかずに罵詈雑言を
浴びせる「愛国者」が多数いるとしたら、共産党政府の愚民政策がみご
とに成功した証しでは。
21世紀に伝統的な衣装を着るのは日本人=和服との短絡思考、大日本帝
国の幻に囚われ現実の日本を見ようともしない中国のゆとり世代? 東
京が中国のどこにあるのか、と聞いてくるような人もいますから驚くほ
どのこともないのでしょうか。
漢服で思い出しました。
桜の頃、竹橋から大手町へ向う途中、皇居のお堀沿いに大きな銅像が。
観光客や散歩の人たちが集まり、誰なんだろう、中国人みたいだね、な
どとささやきあっています。銅像の後ろに回ると首相林銑十郎の文字。
それでも銅像が誰なのかわからず周りをよく見渡すと石碑があり、碑文
を読むと道鏡事件で有名な和気清麻呂。戦前の皇国史観では皇室を守る
忠臣として紀元2600年記念に建てられたものでした。
日比谷のGHQから程近い場所にありながら撤去もされなかったのは和
気清麻呂が文人であったことや天皇訴追せずとの対日方針が決まってい
たためなのでしょうか。
GHQの所在地は皇居を睨んで、当時は有楽町にあった三大新聞からも
至近。情報統制しながら日比谷公園でのデモも扇動できる格好の立地で
すね。
貴誌で平泉澄論がいろいろ紹介されておりますが、高校時代が学生運動
全盛期だったためか、皇国史観というだけで敬遠しておりました。
最近、戦前の本をいろいろ読んでまさに目からウロコです。平泉澄教授
の門下生といっていいのかわかりませんが家永三郎などいつの間にやら
皇国史観から左翼史観へ転向し教科書裁判まで起こす始末。朝日新聞と
相性がいいのも頷けます。
近現代史から最新の世界情勢まで、毎日驚くほど守備範囲の広い貴誌を
読んでいると、データの乏しい情緒的な記事や結論ありきの世論誘導記
事ばかりの新聞など読む気が失せてしまいそうです。
(PB生)
(宮崎正弘のコメント)林銑十郎、ですか。懐かしき名前がでてきまし
た。昨年急逝した正慶孝(明星大学教授)は、このあたりが詳しかった。
もっとあの時代の事を聞いておくべきでした。
♪
(読者の声2)貴誌通巻第2593号でIT氏が(読者の声4)で以前私が
書いたものに対してコメントされました。私の文章がつたなかったため
本意が伝わらなかったようですので、補足させてください。
1.通巻第2579号に掲載された私の書いた「読者の声」で最初に通巻
第2576号に掲載された「しなの六文銭」氏の文章を引用して、[
(読者の声1)で「しなの六文銭」氏が、江戸時代の将軍家の通貨政策
に関して「貨幣改鋳を強く献策した荻原重秀、それを支持した柳沢吉保、
断行した将軍綱吉は、ケインズより二百年以上早く貨幣経済を先取りし
たと評価しています」とありますが、まさに慧眼の指摘です]と書きま
した。
私が、「慧眼」と書いたのは「しなの六文銭」氏が、荻原重秀の秀逸さ
を指摘した点です。ただし、荻原重秀が行ったことは、ケインズの理論
とは異なる点で氏の文章は不正確なので、その不正確な部分を補正して
「しなの六文銭」氏の本意を全うさせるため書いたのがあの小文です。
荻原重秀が行ったのは、通貨供給量の増加をもたらしました。
結果的に実体経済が拡大しましたが、有効需要の創出を目差したのでは
ありません。そもそも有効需要なる概念は未だにケインジアンとマネタ
リストの間で意見の一致しないいわば一般相対性理論のようなものです。
あの小文で首尾一貫して通貨供給量と書いて有効需要とは書いていない
のはこのためです。しなの六文銭氏は、この両者を混同していましたが、
小文で氏の論を補正することを試みました。もう一度読まれれば明快に
理解されると考えます。
私の論と軌を一にした議論を19世紀中葉に活躍したイギリス人エコノ
ミストのバジョット氏が当時の英国の金融に関して『ロンバード街―ロ
ンドンの金融市場』(岩波文庫)に書いています。名著です。勿論ケイ
ンズ理論や有効需要はでてきません。
2.皇統の正統性における三種の神器の役割に関しての井上博士と頭
山氏の議論に関して、貴誌2573号(読者の声1)で私が述べたこと
に対してSJ氏が質問されましたが、それに返事をしたあと、ある国学
者にその方のご意見を伺いました。
国学とくに国体論に関しては現在日本で一、二を争う大家ですが、世間
に名前を出すことを嫌われるのであえて名前は記しません。
その方のご回答は、
(1)井上博士の見解が正しい。
(2)日本人は元来実質を尊ぶ民族である。憲法で言うように天皇は
象徴である、というのは間違いである。象徴とは、天皇陛下の行幸の際
先に行く天皇旗のようなものをいうのである。
(3)三種の神器は、天皇を助けるものであって、皇統を担保するもの
ではない。
(4)頼山陽の日本外史に、楠正成がいなくて皇統が絶えたら、三種の
神器があってもなんにもならない、と書いてある。まさにそのとおりで
ある。
その方は、もともとご先祖は伊勢の出身で代々国学者であった。数百年
前に関東に移られました。非常に優秀かつ人格高潔のかたで、昭和天皇
陛下に信頼され、たびたび相談を受けておられた方です。
現在の人たち特に学者は西洋思想や西洋哲学における分析手法に子供の
頃から浸りきっているので、知らず知らずに西洋思想の観点から何事も
解釈してしまいがちです。
三種の神器は、トルキエンの「ロード・オブ・ザ・リング」の指輪やサー
サー王伝説の剣のように持つものに魔法の力を与えるものとは違います。
たとえていえば、親が旅立つ子供に与えるお守りのようなものです。親
が、お守りの方が子供より大事などとは思いません。しかし、子供は、
お守りを与えてくれた親の真心を想い、大切に身に着けていることでしょ
う。
何より、宮中で北朝が新たに作った三種の神器も大切に南朝から統合時
に受け継いだものと同様に保持し続けていることが、このことを明確に
示しています。これは、西洋哲学流の観念論で理解しようとしても無理
があります。
(ST生、神奈川)
(宮崎正弘のコメント)皇統の正当性をシンボライズする三種の神器。
さて中国は?
蒋介石が見つけた中国版三種の神器が故宮博物院の宝物です。あの夥し
い宝物を北京、上海、南京、重慶と持ち歩き、最後は軍艦十数隻に分載
して台湾へ運んだ。中国の正当な歴史の継承者である、というわけでし
ょう。
そして台湾の「統一派」や外省人を除く、多くの民衆は言います。「あ
んなもの、北京へ返せ」と。
♪
(読者の声3)小生の貴誌2598号への投書に対し「SJ氏」から懇切
な注意を受け、「東海子」からはまじめな質問を受け、後半部は少し勇
み足だったかと思っています。
師匠から「ヒットラー云々・・・・」の話を聞いたとき、あまりにも荒
唐無稽と聞き流してしまい、情報源を確かめなかったことは今にして残
念に思っています。
ST氏に対し通り一遍の反論では馬耳東風だろうなあ、何かパンチの効い
たことが書けないかと思いながら偶然思い出した話です。
ただ私の故師匠は実証精神が旺盛で、たとえば出口王仁三郎が有栖川宮
の御落胤との巷説を確かめるために、王仁三郎の生母を探し出し直接事
情を聞いたことや、松岡洋右氏とは親しい関係で、大島浩駐独大使とも
面識があったことなどから、まんざら根も葉もないことではないと今に
して思います。
このような話を本気になって調べようとする人は人文科学方面ではほと
んどいないと思いますが、より深い真理・神秘を探究し、常識を超えよ
うとする自然科学的精神を持った人には魅力的なテーマではないかと思
います。
三種の神器に対して敬意のない人には無縁のことですが・・・。
(IT生 千葉)
(宮崎正弘のコメント)出口翁に関しては!)橋和己も書いた。松本清張
の遺作『神々の乱心』も旧満州が舞台の近代史の裏面。モデルはおそら
く出口翁でしょう。
◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
♪
樋泉克夫のコラム
愛国教育基地探訪(その2)
―-「日本人からだけは、シナといわれたくない」
さすがに天津は早くから海外に開かれた港湾都市だけのことはある。戦
前の地図には市街中心を貫いて流れる海河の右岸に沿って上流から日本、
フランス、イギリス、旧ドイツ、対岸には同じく上流から旧オーストリ
ア、イタリア、旧ロシア、旧ベルギーなどの租界が記されている。
かくして旧市街には各国の銀行、商社、教会のみならず、清末の清朝高
官や軍閥の邸宅、さらには旧満州国領事館、北京の紫禁城から追い出さ
れた溥儀が逼塞の日々を送りつつ満州の地に清朝再興の儚い夢を育んだ
静園など――堅固・華麗・豪壮な石造りの建物が数多く残り、往時の繁
栄を偲ぶことができる。
だが、そのことごとくが、かつては国を挙げて否定して止まなかった帝
国主義列強侵略の残滓であり封建軍閥による人民搾取の象徴だったはず。
かりに天津の紅衛兵が精鋭無比で毛沢東思想を忠実に実践し、毛の煽動
のままに猪突猛進。これらの施設を徹底しで破壊していたら、おそらく
天津旧市街は外国人観光客からは見向きもされない潤いのない殺風景な
街並みになっていたはず。であればこそ、いまとなっては貴重な外貨獲
得観光資源だ。
天津市街を離れ、昭和8年1月に始まった熱河作戦の過程で関東軍と国民
政府側軍委員会との間で塘沽(停戦)協定が結ばれた会場に向かった。
黒い煉瓦造りの堅牢な建物はいまや廃墟。窓ガラスは割れたまま。内部
を覗き込むとガラクタの山。外壁には、都市再開発のための取り壊しを
意味する「折」の字を丸で囲った赤い略号が殴り書きされている。ここ
なんぞ、まさに民族にとって”屈辱の象徴”のはず。
ならば保存しておいてしかるべきだろうが、いまや無用の長物と化して
いる。誰も都市再開発には刃向かえないようだ。
かつて「百戦百勝」は毛沢東思想。いまやそれは都市再開発や外国人観
光客誘致に取って代わられてしまった。
ゼニ儲けには誰も逆らえないのだ。いやはや彼ら民族の一大特長である
無原則という大原則は、ここでも如何なく発揮されている。
大原則を守ろうとする律儀者はどこにでもいるらしい。
天津を案内してくれたガイドが別れ際に、「日本人からだけはバカにさ
れたくない。シナといわれたくない」と一言。やはり日本人だから気に
入らない、ということだろう。
その瞬間、かの林語堂の『中国=文化と思想』(講談社学術文庫)の一
節を思い出す。
暇潰しの名人である中国人からするなら、日本人を罵倒することは、
「蟹を食べ、お茶を飲み、名泉の水を味わい・・・」と同じく暇潰しの
一種だったのだ。彼の一言もまた、暇潰しという大原則に違いない。
天津から唐山へは北京と沈陽(瀋陽。旧奉天)を結ぶ京沈高速を走る。
片側3車線の高速道路は、どこまでも真っ直ぐ。道路の両側に緑地帯が
続き、その先は広大な農地だ。
中国最初の高速道路は80年代後半に広東省の広州と深センとを結ん
で建設されているが、路面は波打ち貧弱な舗装で素人目にも危険極まり
なく思えたもの。
それに較べると京沈高速は格段にリッパにみえる。ニ十数年の時の流れ
は建設技術を格段に進歩させたということだろうが、あるいは昨年のオ
リンピックも影響しているのかもしれない。
そういえば天津のタクシーは例外なくトヨタの新車。聞けばオリンピッ
クを期しての政府資金援助で新車に交換したとか。
聖火リレーのみならず多々問題の多かった北京オリンピックだが、それ
なりの効果はあったようだ。中国国内でも、もちろんトヨタにとっても。
(この項、続く)
━━━━━━━━━━━━━━━━━
上坂さんが書いた韓国の「しつけ塾」
━━━━━━━━━━━━━━━━━
岩見 隆夫
ノンフィクション作家の上坂冬子さんが亡くなった。日本を代表する保
守派の女性論客として評価が定まっているから、そのことは改めて書か
ない。
数年前、テレビでご一緒した時、テーマは安全保障にかかわることだっ
たが、隣席の上坂さんに、
「あなたとは意気投合できると思っていたのに、がっかりだわ」
と言われ、面食らったことがあった。私も年とともにいい加減保守化し
ているし、それは自然の成りゆきだと思っているが、上坂さんほど筋金
入りではないということだろう。
『生体解剖−九州大学医学部事件』など数々のノンフィクション作品を
残したが、私は『宰相夫人の昭和史』(文藝春秋・88年刊)に大変お世
話になった。池田満枝さんから竹下直子さんまで歴代夫人のことが、直
接取材によってこと細かに記され、開いてみるとあちこちに赤線が引い
てある。
上坂さんは首相夫人を知る第一人者のポジションを確保していた。廃刊
になってしまったが、『THIS IS 読売』という月刊誌が九〇年
七月号で〈歴代宰相夫人 政局を叱る〉と題する座談会を催した時も、
当然のように上坂さんが司会者だった。
池田満枝、三木睦子、鈴木さち、中曽根蔦子の4夫人が出席していたが、
〈男の権力闘争に揉まれて〉の副題がついていて、男性政治家の座談会
なんかよりはるかにズケズケ発言が多く、面白かった。上坂さんの腕で
もある。
今回書きたいのは、その話ではない。上坂さんは『産経新聞』朝刊1面
に死の間際まで、〈老いの一喝〉というタイトルのコラムを連載してい
た。最後の文章は、たばこを吸わない上坂さんが禁煙論者を皮肉ったも
ので、死後に掲載されたが、思わず、
「そのとおり!」と声をあげたほどだ。
〈一喝〉シリーズのなかで、特に印象深かったのは、必ずしも一喝では
ないのだが、昨年9月20日付に載った〈あっぱれ「しつけ塾」〉の一文
である。
〈耳よりな話を聞いた。
韓国に小学生のための「しつけ塾」があるという。
松下政経塾の杉本哲也氏がインターネットで探しあてたそうで、機械モ
ノによる検索を小馬鹿にしていた私は恥じ入るばかりだ。……〉
という書き出しだった。
政経塾の男女4人の塾生がソウルから列車とタクシーを乗り継いで約6
時間かけ、青鶴洞にある〈しつけ塾〉を訪問した時の話だ。このあたり
は韓国の古きよき時代の面影を残す観光地で、地元の古老が子供たちに
伝統的なお辞儀の仕方などを教えていたのが広まって、全国から親子が
訪ねてくるようになった。
◇社会の無秩序の慢性化に親が心を痛めているか
いまでは、古寺を改造した施設がいくつもあり、小は200人から大は800
人をブロック別に分け、地域全体で4000人ほどの収容能力があるという
から、ハンパな規模ではない。
1部屋に20人ぐらいずつ分宿し、若い教育経験者が同宿して生活指導
に当たる。地区ごとに50代から80代まで、訓長と呼ばれるリーダーがい
て、親はそれぞれの訓長の方針を確かめ、わが子にふさわしい人に預け
るシステムなのだ。
80代の古老は白装束に身を包み、生まれてから1度も手を入れたことの
ない長髪を韓国特有の山高帽のなかに収め、
「身体髪膚これ父母に受く……」
ではじまる儒教の精神を話して聞かせていたという。
滞在期間は1泊2日から長くて4週間、親は送り迎えだけで泊まらず、
子供たちの宿泊代は1泊2500円、地元の山菜中心の食事で、飲み物は清
水である。政経塾の4人はソウルに戻って、国会の教育常任委員会の重
鎮と話し合ったが、
「韓国で〈しつけ塾〉が必要とされた遠因は、朝鮮戦争による南北分断
以後、アメリカ文化を安易に受け入れすぎて伝統文化がすさんだこと、
度を越した受験戦争が子供たちから遊び心を奪ったことなどだ」
と述べたという−。
上坂さんは、
〈いずこも同じ時代の流れと思うにつけても、《しつけ塾》を打ち出し
た韓国の底力に私は圧倒されている〉
と結んでいた。
この上坂コラムがなぜ印象的かと言えば、あっぱれという評価は私も同
じだが、かりに日本にも同じような〈しつけ塾〉が開かれたとして、日
本の親は子供を連れて訪ねていくだろうか、という不安が強かったから
だ。多分、現状ではほとんど訪ねない。
日韓のこの違いはどこからくるのか。日韓とも社会の病理的な症状はよ
く似ていると思われる。上坂さんが言う機械モノが氾濫し、子供たちは
内にこもる日常に陥りがちだ。しつけ教育は文化のアメリカナイズの流
れの中で、おろそかになってきた。日韓共通の悩みだ。
しつけ(躾)とは礼儀作法を身につけさせることである。つけさせるの
はまず親、ついで教師、社会だろう。しかし、親子関係は次第にゆるく
なった。しつけのできていない子供がそのうち親になる。社会の無秩序
が慢性化していく。そこで、
「なんとかしなくては……」
と親が心を痛めているかどうか。韓国は若い親の多くがそう思っている
から、〈しつけ塾〉に馳せ参じた。私が日ごろ観察したところでは、日
本の若い親たちは、ほとんど切実に感じていないように見受けられる。
私の世代はいまの子供たちを見て、親は何をしているのかといらつく。
だが、考えてみれば、その親を育てたのは私の世代だ。きちんとしつけ
たか、と問われれば、はい、とは言えない。私の母親は四六時中、口や
かましく子供を叱っていた。戦前のことである。私の世代は口やかまし
かったか。深刻な反省がある。
いまからでも遅くない。韓国の〈しつけ塾〉の精神に学ぼう。それを書
き残してくれた上坂さんに感謝です。
<今週のひと言>舛添さん、露出オーバー。(サンデー毎日)
━━━━━━━
話 の 福 袋
━━━━━━━
◎「異常に多くの生徒」に症状=インフルで教員重体、3校休校−NY
【ニューヨーク14日時事】米ニューヨークのブルームバーグ市長は14日、
市内クイーンズ区の公立小中学校3校について、新型インフルエンザに似
た症状を訴える生徒・児童らの数が「異常な高水準」に達したため、来
週末まで休校にすると発表した。中学校の教頭1人が感染し重体に陥って
いるという。
市当局によれば、教頭の勤務先の中学校では生徒4人の感染も確認され、
今月6日には症状の出た生徒50人以上が帰宅した。残る2校で事態が発覚
したのは14日で、小学校の児童29人が保健室を訪れたほか、別の中学校
でも生徒241人の欠席が報告された。 5月15日10時0分配信 時事通信
◎地球は温暖化か寒冷化か
日本を代表する経済紙である日経が「もしかしたら地球は寒冷化へ向か
うのではないか」という吉川和輝・科学技術部編集委員の記事を載せて
いる。温暖化に疑問をもつ声は世界中で高まっているようである。要約
する。
<地球温暖化の科学的根拠に疑問を持つ「懐疑派」が今もっとも関心を
寄せるのが、太陽活動が先行きどうなるかだ。太陽活動は歴史的ともい
える静穏期に入っている。
太陽活動の活発さは表面に現れる黒点の数とほぼ相関するが、黒点がほと
んど観測されない日が延々と続いている。米航空宇宙局(NASA)は4月、
「太陽活動はほぼ100年ぶりの静かさ」であると明らかにした。
ここ20年ほどの黒点数の推移パターンが、(直近の寒冷期の)ドルトン
極小期の直前あるいは初期に近いという見方をする研究者が増えている。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、今後の太陽活動が一定と仮
定して将来予測をしており、少なくともその前提条件が崩れる。また、
現在のコンピューター・シミュレーションが、太陽活動のような自然変
動の要素を小さく、温暖化ガス増加の影響を大きく見積もりすぎている
のではないかという疑問が懐疑派の間には根強い。
常識的には、地球が温暖化するより寒冷化したほうが、人類にとっては
対処がより困難だろう。温暖化の弊害として語られることも多い食料問
題も、寒冷化の方が深刻だろうし、エネルギー・資源の制約も厳しくな
る>(日経産業5月15日)
太陽の黒点活動が年々低下していることは、2003年ころから指摘された。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によれば、その影響はこ
うだ。
<1970年代後期以降の黒点活動が不活発な時期における太陽からの放射
総量が、10年に約0.05%の割合で増加している。NASAのリチャード・ウィ
ルソン研究員は、「この傾向が何十年も続けば著しい気候変動を引き起
こす可能性がある。注意すべき傾向だ」と述べた>(海外レポート
2003.6.16)
この放射総量とは雲のようなもので、これが増えると結果的に地球を冷
えさせるのだという。
それから2年後の2005年、米国ツーソンの国立太陽天文所のウィリアム・
リビングストンとマシュー・ペンの二人の学者が、1990〜2005年に太陽
黒点の変化を観察し、「ほとんどの太陽黒点は2015年以後消える」と報
告したのだ。あまりにもとっぴ過ぎたために学会は無視をもって応えた
が、今、NASAによってその論文の正しさが改めて証明されたことになる。
地球は温暖化しているのか、それとも寒冷化へ向かいつつあるのか。世
界中の学者の英知を集めたのがIPCCの予測なのだと言うが、太陽黒点が
なくなり放射総量が増えることをスパコンに入力しなかった分析に信頼
性はあるのだろうかと、素人の小生は思うのである。もう神学論争だな。
(平井修一)
◎「美金」時代の終わり 宮崎正弘
決済ベースのクレジットカードが中国の多くで使えない。「米国ドル」
が「美金」と言われた時代の終わり。
たとえば日本の観光客が北京の土産屋で買い物をしてクレジットカード
で支払う。これまでは大歓迎だった。いまでも一流ホテル、レストラン、
盛り場のデパートでは使える。
ところが、昨今、一部の店舗では外国のクレジットカードが拒否され始
めた。
終局の決済がNYのドル決済となり、いざ最終決済のときにドルの価値
が目減りしている恐れがあるからだという。
そんな表面的理由より、そうやってドルが国内に貯まることを中国は避
けたいと理由が大きいのではないか。
これまで中国では米ドルを「美金」(メイジン)と呼び、誰もが憧れた。
1971年のニクソン・ショックはドルと金兌換を停止したが、当時、中国
の外貨準備高は1億6700万ドルしかなかった(こんにちのそれは2兆ド
ル)。じつに12,000倍もの外貨準備高の増加!
70年代後半、トウ小平は共産党幹部を集めた会議で「外貨準備を100億ド
ルにしよう」と訴え、座が白けた。そんな目標は達成可能とは思われな
かったのだ。
1986年、NY証券取引所のジョン・フェラン会長が北京を訪問し、トウ
小平と面会した。
この時、通訳をつとめたビクター・ジカイ・ガオによれば「あなた方は
豊かな富を誇る資本主義だが、中国は依然として貧しい上、富の蓄積が
ない。
あなた方はファイナンスと資本市場のノウハウを知っている。中国の市
場を育成するために手助けが必要である。中国もやがては証券市場を開
設したい」と言った。上海と深せんの証券市場は1991年に開設された。
大不況とウォール街の暴落を予告して、いま世界的有名人となったノリ
エル・ルービニ教授が言う。
「現在、ドル基軸体制は大きな挑戦を受けている。それはおそらく中国
の人民元が、十年以上はかかるだろうが、ドルを超越した基軸通貨にな
り仰せる可能性を持つ。英国ポンド、日本円、スイス・フランは、今後
も地域的なカレンシーとして残るが世界の基軸通貨にはならないだろう。
たとえ現在の中国の通貨が世界的に交換性がなくとも、或いは金融機関
が西側のレベルとはほど遠いところにあるとはいえども、米国の金融機
関の再建と信用の再構築がなされない限り、人民元の挑戦は早まる」
(ヘラルドトリビューン、5月14日付け)。風向きが変わった
◎
◎
━━━━━━━
反 響
━━━━━━━
1)かれこれ20年近く前のことになりますが、ロサンゼルスで大規模
な暴動がありました。複数の社会的要因が重なって一触即発の下地が出
来上がっていたところに、黒人青年を暴行した白人警官らに下った無罪
評決が発火点になりました。
全米でも4番目といわれる大都市が、数日間、完璧な無法地帯になった
のです。ロス市警やハイウェイパトロールでは秩序の回復は不可能で、
完全装備の陸軍や海兵隊部隊が動員されました。数知れぬ店舗が略奪、
放火され、死者は50名以上に上ったと聞いています。
トラック運転手が交差点で車両から引きずり出され、嬉々とした暴徒に
コンクリート塊で頭を殴打される様子が上空のTVヘリから実況中継さ
れました。「法による抑制」を失った人間の本性が茶の間になだれ込み、
これには暴動に馴れっこのアメリカ人も目を覆いました。
しかし、自分にとってより生々しかったのは、自らライフル銃で武装し、
暴徒から店舗を護る韓国系アメリカ人たちの姿でした。同じアジア移民
が、法治社会であるはずのアメリカで、生命財産を命がけで護っている
現実に「自衛」という言葉の持つ重さと非情と責任を突きつけられまし
た。
この暴動に実際に遭遇した日本人の知人がいます。以下、彼の体験です。
「ガソリンスタンドで給油していたら、数人の男たちが乗ったオープン
カーが中央線をまたぎ、大きく蛇行しながら近づいてきました。タイヤ
をきしませて車が止まるや、彼らはその場にいた客の給油ホースを奪い、
やおら手にしたビール瓶にガソリンを注ぎ始めたのです。『火炎瓶を作
っているのか? まさか……』妙なことですが、悪びれたところのない
素振りでした。
連中の目には、手綱を外された野生馬の開放感すら伺えました。その時、
数台のパトカーがわれわれを尻目にダウンタウンを目指して行きました。
『無法地帯だ』と直感しました。『ここにいたらやられる!』本能に突
き動かされ、ホースを放り出して車を急発進させました。赤信号など無
視して郊外を目指しました。フリーウェイを走るほとんど全車が制限速
度をはるかに超える暴走運転をしているように、法秩序があっけなく崩
壊してしまっていることを肌で感じました」
こんな状況に遭遇したら、読者はどう対応しますか?
日本にはいまも「自分は殺されても絶対に殺さない」という信念をもっ
た人々がいて、日米安保や自衛の不要を訴えています。大半の日本人も、
自衛のためとはいえ他人を殺(あや)める立場には反対の人が多いでし
ょう。
暴力の連鎖を断ち切る、という意味でなら、これらの主張は正義です。
しかし致命的な誤りがあります。生命の危険にさらされているのが自分
だけでない場合です。妻、夫、子供、友人、同僚が無法地帯に投げ出さ
れ、人間性を失った暴徒の餌食(えじき)になろうとしているとき、目
の前で、愛する者たちが陵辱(りょうじょく)され惨殺されようという
とき「絶対に殺さない」は卑怯以外の何ものでもありません。
極端な博愛主義や非暴力主義は、社会秩序が保たれている場合にだけ成
り立つ言葉のゲームです。しかし言葉では狂人の振るうダガーナイフや
暴徒の拳を止めることはできません。
ロス暴動を契機に、ぼくは「力なき正義は悪だ」と思うようになりまし
た。護身術を習うにせよ武器を取るにせよ、最後の護りは自分自身なの
です。(加藤喬)
2)鳴り物入りでしかも論議の的となっている第2次補正予算の目玉、
エコポイント制度は不思議なものだと思って眺めていた。二階経産相は
下俯きながら「ポイント還元はこれから決める」などと言っていた。
その不明確さを、私が知る限りではテレビで今朝初めて一木某が言葉激
しく責めていた。確かこれ皆税金であると言って。これだけでは別段何
の新鮮味もない。
私が奇々怪々と思うのはこんなことではない。対象品目がエアコン、冷
蔵庫、テレビに限定されていることだ。テレビでは早速罪なき一般人を
インタビューして「ポイントが溜まったら何を買おうか」などと提灯持
ちをしていた。
だが、一寸待って貰いたい。この収入が減る見通しだけが明確なこの時
期に、いくらポイントが何時かは何らかの形で還元されるからと言って、
あの3種を全て嬉々として買う、買い換える、買うだけの可処分所得があ
るとか、蓄財が出来ている人が何人いるのか。どれ可否と使って貰える
ポイントは数千点だ。1点=1円だったら家族でファミレスにも行けない。
しかも、未だに還元の方法は予算が両院を通過した後で決定するという
段階なのである。これが外交と経済に明るいはずの総理が考えたのか、
それとも官僚の発想か知らぬが、少し杜撰ではないか。「庶民」をなめ
ていないか。
地デジとやらに2011年に全面的に切り換えられるのに、確かエコポイン
トやらが貰える期限はその前に切れるのである。その時が来れば、テレ
ビは安くなるだろうと期待している人が多いだろうに。その前に1十数万
円も出して買える人の数はそう多いとも思えない。社民党さんよ「また
もや金持ち優遇だ」とでも声を上げたらどうだ。(前田正晶 )
3)若年層での自殺が増加していると言う。その原因の大半は、失業
など就職や生活苦などに拠るものです。片や、優越的地位にある人たち
のモラルハザードは甚だしい劣化ぶりです。
優越的地位という表現をしたのは、本来は国民の見本たる地位にある人
を含めての国会議員を含めても尊敬できる人物が見当たらない故の表現
です。
思えば、あのナチスばりの演説で郵政民営化を唱えた小泉元総理の時代
にその予兆は始まりました。
自民党どころか日本の文化風土をぶち壊し、米国型の弱肉強食文化を取
り入れたあの流れが日本の国民の精神を侵し、犯罪の増加や金のために
は手段を選ばない振り込め詐欺、脱税、引ったくり、殺人果ては親子の
殺人まで止まることを知らない恐ろしい国に成り下がりました。
国民生活を守るべき政治家や役人は、己のことにのみ執着、奔走するだ
けで一向に国民生活は潤う内容には及びません。彼らは己の地位が何に
より誰によって保障されているのか理解すら出来ていないようです。
警察は、自分たちの手落ちを抜かりが無かったと平気で嘘を公表し、罪
者には舐められっぱなしとも思える犯罪者の対応振りで、これでは犯罪
の増加を抑止できる訳など出来ないでしょう。
いくらグローバル化だとか何とか言ったところで、それは言う輩の都合
よさを進めるためだけであって、古来のわが国の風土まで譲り渡すよう
な国際化はすべきでなかろうと思うのですが。
如何せん、日本人は極端から極端に流れ、気前よく相手の言いなりにな
る人種だと最近は性根が無くなっているなぁとつくづく感じます。
いったい、こうした流れを止めて正常な日本を取り戻せる流れはいつ来
るのでしょう? ひたすらそれを願うばかりの毎日です。(なみお)
4)石原都知事が記者会見等で見せる,落ち着きのない,やたらまば
たきして視線が中を泳ぐことがしばしば見受けられる様子から,「ああ,
この人は気が小さいな」と,かねてより思っておりました。そこを,だ
れも指摘していないのがこれまで不思議でした。指摘しているのを私が
気がついていないだけかもしれませんが。
そして,根っこはお人よしで何か頼まれ事があると断り切れず,結果か
らすると軽率のそしりを免れないことをやってしまう。1995年に衆議院
議員を辞職をせざるを得なくなったのも,それが原因だと私は見ており
ます。
> この考え方を小澤氏に当て嵌めると、彼のややもすると恫喝的に聞こえ
> る反対者に対する表現、自分に不利と解るやいなや何ら説明せずに相手
> を押さえ込もうとする言動、無理としか聞こえない目標を掲げるが竜頭
> 蛇尾に終わるか結果が出せないことが多いのは、彼は「案外小心者で如
> 何にその弱点を相手に読まれないようにするかに腐心しているだけ」と
> 思わせる。
私もまったく同感に思っております。また,世の中,このような「こわ
もて」で通す人のことを,全く仕事ができないのに「仕事ができる」と
勘違いする輩が多いことも,かつての職場で経験しております。
(荒木純夫)
5)奨学金をもらう学生とか中退する学生が増えていますが、都心に
アパートを借りて学校に通うだけでも相当なお金が必要です。学生の通
学定期代(新幹線通学も含めて)の上限を設ければ(たとえば上限5万円
にすれば)、アパートを借りなくていい学生も多くなって、勉学が続け
られなくなる学生が少しは減らせると思います。(真)
━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━
曲がった「腰猫背」矯正に渋谷カイロ院に通っている、病院の整形外科
で「こうしたものは治せません」とはっきり断られたりが、15日午後、
猿江公園で見知らぬ小母さんから声をかけられ「殆ど治りましたね」と
いわれた。
腰に杖を当てながら散歩するという奇妙な姿を、かねて観察していたの
だろう。人間は何処で誰に見られているか分からない。気をつけよう。
きょう16日は内科の定期検診。終わったころは鳩山代表が決まっている
だろう。小澤傀儡の批判に同答えて行くだろうか、見ものだ。
ご投稿、ご意見をお待ちしております。読者:3967人
◆メルマ!メルマガの退会・解除はこちら
→ http://melma.com/contents/taikai/
--------------------- Original Message Ends --------------------
渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
