頂門の一針 |
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わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1409号
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平成20(2008)年12月29日(月)
印パキ双方が兵力を増強:古澤 襄
麻生政権2009年の命運;花岡信昭
Rコメンテーターの20年:前田正晶
ドイツの国民病 鬱病:永冶ベックマン啓子
「08憲章」石平氏の見方:渡部亮次郎
話 の 福 袋
反 響
身 辺 雑 記
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第1409号
発行周 期 不定期(原則日曜日発行)
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印パキ双方が兵力を増強
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古澤 襄
インド国境に移動を開始したパキスタン軍は、当初伝えられた1万人規
模ではなく、少なくとも2万人規模に達していることが各種報道で明ら
かになった。実際には数万人規模という情報もある。
インド軍も手をこまねいている筈がない。ほぼ同規模の部隊移動をして
いるだろう。すでに小規模の衝突や戦闘が行われているともいわれてい
る。軍事情報だから手の内を知られたくない双方ともメデイアには情報
提供を制限している様子が窺われる。
イスラマバードからは朝日が「部族地域で後方支援などをしていた約2
万人が26日に移動を始め、東部ラホールの周辺に再配置されるとみられ
る」。
産経はバンコクから「パキスタンは、インドとの国境沿いに2万人の兵
力を移動した。インド軍による急襲を念頭に置いた予防的配備とみられ
る。
だが、パキスタン内で軍強硬派が主導権を強めれば、事態は一触即発の
状態になる恐れもある。米国主導のアフガニスタン国境付近でのテロ掃
討作戦が手薄になるとの懸念も、現実味を増している」。
また米国のAP通信によると、パキスタン軍の規模は約2万人としたが、
CNNは「パキスタン軍の兵力増強の規模は不明だが、数万人との情報
もある」と伝えている。
これに対してインド軍の動員状況は完全に情報統制が敷かれている様で
あまり伝わってこない。パキスタン軍の情報(高官筋)が豊富なのは、
ムシャラフ前大統領の退陣によって政府よりも軍当局主導で動いている
表れといえる。それも軍部内の強硬派がリードしている可能性が高い。
このまま双方が兵力を増強していけば、大規模な軍事衝突になりかねな
い。双方の調停役となるべき米国は、共和党から民主党に大統領の交代
期にあるため動きがとまっていると言ってよい。危険な兆候である。
<イスラマバード(CNN) インド西部ムンバイで11月26日起きた同
時多発テロでパキスタンとの関係が緊迫する中で、同国が対インド国境
付近に兵力を増強、インドによる地上侵攻に備えていることが26日分か
った。複数のパキスタン軍高官が明らかにした。
アフガニスタン国境の北西辺境州、政府直轄部族地域でアルカイダ系、
タリバーンの武装勢力掃討に当たっていた部隊をインド国境へ回したと
いう。兵力増強の規模は不明だが、数万人との情報もある。
北西辺境州などで任務に就いていない部隊を移動させており、同州での
治安作戦の継続に影響はないとしている。
兵力増強を進めている対インド国境の地点は不明だが、インド国防省当
局者は同国とパキスタンが領有権を争うカシミール地方の停戦ライン付
近でパキスタン軍の動向に変化があると指摘した。
パキスタン軍高官はまた、インドとの衝突に備え、パキスタン軍士官ら
の休暇を制限、全兵士を隊へ復帰させたとも述べた。パキスタンのハッ
カーニ駐米大使は「パキスタンは戦争を求めてはいないが、東部で国境
を接する当事国からの脅威に対処しなければならない」とインド国境付
近での部隊増強を事実上認めた。
同時多発テロでは160人が死亡し、インド当局は実行犯の10人はパキスタ
ン側のカシミール地方にあるテロ軍事基地で訓練を受けたと主張してい
る。
インドは、テロの首謀組織はパキスタンのイスラム過激派「ラシュカレ
トイバ」と断定し、同国に強い対応を要求している。パキスタンは、同
組織の指導者を自宅軟禁に置くなど一応の締め付けは行ったが、インド
側が求める関係者の身柄送還などは証拠不十分を理由に拒否している。
両国は事件発生後、軍用機の領空侵犯など挑発行為を応酬している。
(CNN)>
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麻生政権2009年の命運
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花岡 信昭
読者のコメントをいただくのは批判も含めて大変ありがたいのだが、と
きに「御用評論家」といった紋切り型のものがあって閉口する。この機
会に改めて明確にしておくが、取材の手法や内容を明らかにはできない
ものの、現役の政治記者とは異なる角度から政局の深部にさわってはい
る。
基本的スタンスはリアリズムである。自身の政治的信条はあるにしても、
政治を見る目はできるかぎり現実的、客観的でないと、見通しを誤るこ
とになる。
「政権交代可能な2大政党制」が理想である。政党政治と議院内閣制、
議会制民主主義を踏まえれば、これが最適な政治構造であろうと確信す
る。そこへ行くための道程に、われわれは立っている。そんなあたりが
当方の基本的な認識である。
以上を踏まえて、麻生政権を占いたい。支持率急落でいまにも政権が倒
れそうな論評が出回っている。本当にこの政権は崩壊寸前なのか。どう
もそうとは思えない。直視しなくてはならないのは、麻生首相の「気力」
である。しれっとして、したたかな一面を持つ政治家であるだけに、
「漢字が読めない」といったたぐいの批判におののくようなことはない。
気力さえ充実していれば、この政権は意外なまでの耐久性を持つ。そん
な気がしている。
*「衆参ねじれ」に戦略性を持って臨んでいる麻生首相
第一、自民党内では麻生首相にただちに取って代わって党内をまとめら
れる後継候補はいない。与謝野馨氏が最も近い位置にいるのだろうが、
「選挙のカオとしてはあまりに地味すぎる」というのが党内の大方の見
方だ。町村信孝氏ら派閥領袖クラス、あるいは小池百合子氏や石原伸晃
氏らが登場するような雰囲気にも至っていない。
福田康夫前首相は「衆参ねじれ」を政略的に使った民主党の手法の前に、
1年で退陣せざるを得なかった。麻生首相はそこを乗り越えようとする
戦略性を持っている。第2次補正予算案の提出を臨時国会ではなく通常
国会に先送りしたのが、その好例だ。
通常国会は普通の年なら1月下旬召集なのだが、これを早めて1月5日
召集とした。今年度第二次補正予算、続けて来年度予算が最大の焦点だ。
福田前首相は衆院での再可決を可能にする「参院60日規定」に振り回
されたが、麻生首相は最初からこれを織り込んで通常国会の日程を組ん
だ。
第2次補正も来年度予算も関連法案がついている。予算案は衆院通過後
30日で自然成立するが、予算を執行するための関連法案は参院でたなざ
らしにされると60日間待たなくてはならない。これを前提としての国会
日程なのだ。
どう批判されようとも衆院ではいざとなれば強行採決で臨み、参院送付
後、民主党がいかに審議拒否に出ようと放っておく。いかにも荒っぽい
国会運営だが、これを貫徹できたら、麻生首相の勝ちだ。
第2次補正は関連法案も含めて年度内成立が可能になる。定額給付金が
これに含まれている。世論調査では評判が悪いが、これはメディアの
「ばらまき批判」に影響されているためと見ていい。批判する一方で給
付金が振り込まれたら喜んで受け取る。誤解をおそれずにいえば、これ
が「庶民」である。
いまさら言うのもなんだが、総額2兆円をかけるのなら、国民1人当た
り1万6000円ほどになるから、住民基本台帳をもとに全員に同額でよか
った。
それも3か月か半年ぐらいの期限付きの金券にすれば、2兆円分の消費
刺激効果に直結したはずだ。実務的にもはるかに楽になっただろう。ど
うやろうと「ばらまき批判」はついて回るのだから、生活支援だの所得
制限だのといった理屈にこだわらないほうがすっきりしていたはずだ。
ともあれ、これによって給付金の年度内支給の体制がととのうことには
なる。その時点での批判が弱まっているであろうことは確実だ。
*年内の新党旗揚げはまずない
第2次補正に続けて本予算を提出する。これも同様の手法を使えば、4
月初めの「事実上の年度内成立」も不可能ではない。関連法案も5月連
休明けぐらいには決着しているだろう。
国会は大荒れ必至だが、麻生首相がどこまで腰を据えてかかるか、気力、
体力が充実しているか、が展開を左右する。「100年に1度の経済危機に
対応するのには、予算の早期成立が最優先」という主張も、有利に働く
のは間違いない。
問題は以上のシナリオが衆院3分の2での再可決を前提条件としている
ことだ。これが崩れれば、すべてがひっくり返る。現在、自公与党は3
分の2ラインを17人上回っている。ということは、衆院自民党から17人
以上の離党者が出た場合、再可決シナリオは使えなくなるのだ。
つまりは、巷間いわれている「新党」結成があるのかどうかということ
になる。中川秀直氏、あるいは山崎拓、加藤紘一、亀井静香、菅直人の
YKKK4氏らの動きが注目されるゆえんだ。
水面下では相当な多数派工作も行われている。各個撃破といっていい。
だが、新党は年内に結成しないと意味が薄れる。1月1日現在で政党助
成金が計算されるからだ。選挙を前にしての新党ならば、助成金は不可
欠であるはずだ。
ことしも残りわずかだが、年内の新党旗揚げはまず困難だろう。さまざ
まな動きは、総選挙後のキャスティングボートを握ろうとする思惑の要
素が濃いと見る。
では、解散、総選挙はどうなるか。前述の国会シナリオがその通りに運
ばれれば、5月連休明け以降ということになる。公明党は7月都議選と
の切り離しを求めており、その段階に至ってしまえば、都議選後を主張
するのではないか。となれば、9月の衆院任期満了まであまり時間は残
されていない。
麻生首相としては、4月のミニ統一地方選、7月都議選のいずれかとの
ダブル選挙も想定できることになる。公明党揺さぶりの主導権を握るこ
ともできる。
*総選挙後に予想される勢力図
念のためだが、麻生首相の自民党総裁としての任期は来年9月までであ
る。現在は安倍晋三元首相の総裁任期3年の残りの期間だからだ。どう
展開しても9月に総裁選が行われることになる。その前に解散、総選挙
を行って、勝利していれば、麻生首相の再任が確実になるのだが、勝敗
ラインをどう設定するかは難しい。
自公で3分の2を維持するなどということは、だれも想定していない。
与党過半数確保が自民党の最低目標だ。これを達成したとしても、現状
からは激減となる。そこをどう判断するか。
与党で過半数となった場合、「衆参ねじれ」は依然として残り、再可決
規定は使えないという状況に陥る。そこから先の政局運営は自民党とし
てもお手上げ状態となる。
厳しいのは総選挙以前よりも総選挙後なのだ。むろん、民主党が単独過
半数といった大勝利に終われば、政権交代が実現して、ねじれも解消さ
れるのだが、民主党は倍増しても過半数に達しないことを考えれば、こ
れまた想定しにくい。
自公与党も、民主党側も過半数に至らないという可能性が最も高い。お
互いに相手に手を突っ込んで一定勢力を引き出そうとするすさまじい攻
防戦が展開されるだろう。それが失敗すれば、そこで出てくるのが、や
はり「大連立」ということになる。2005年のドイツの先例と同様の
経過となる。
これからの日本のあり方を真摯にとらえようとすれば、大連立が最も望
ましいと考える。自民、民主を軸とした多数勢力が安定した強力な政権
をつくり、消費税、年金、医療、介護、道州制、自衛隊の海外派遣、集
団的自衛権、さらには憲法といった国家的課題に真正面から取り組む。
衆院任期は4年間だから、これを大連立期間にあてる。その期間の終了
が迫れば、小選挙区選挙を戦わなくてはならないわけで、当然、2大勢
力に分かれていく。その時点で現在の政党の状況から見れば、相当の出
入りがあるはずだ。その結果、何らかの対立軸が鮮明になっていくので
あれば、理想的な2大政党時代に近づくことになる。
年始の政局はそこに向かっての大きな一歩と受け止めたいのである。
【日経BP社サイト「SAFETY JAPAN」連載コラム「我々の
国家はどこに向かっているのか」第140回・24日更新】再掲
★★花岡信昭メールマガジン★★662号[2008・12・27]転載。
(はなおか のぶあき氏は産経新聞客員編集委員、元政治部長)
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Rコメンテーターの20年
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前田 正晶
契約上では今月で満12年を過ぎていたこの仕事が終わります。もう数年
以上も前から局内の関係者からラジオの苦境聞かされていましたので、
いつ何時終わりが来ても驚かないだけの心の準備はできていました。12
年も続けさせていただけたことには、ここからの感謝あるのみです。
私は広告の4大媒体のインターネットに圧されたための衰退については、
すでに採り上げておりました。その結果が私にも及んできたのでしょう。
これは、マスコミの立場に立って考えれば重大な問題でしょう。
局側の12年間お世話になってきた元プロデューサーの説明では「最早当
社の限られた予算には、局外の出演者にお支払い出来る余裕が残ってい
ない」となっていました。残念でも理解出来ました。
こういった苦境は、ここ6年間お引き受けてしている北米と南米の紙パル
プ業界の現地発のニュースで再三特集されている、北米の新聞業界の極
度の衰退からも熟知しておりました。
1996年10月に初めて出演した際には、スタジオ入りの前に極度の緊張で
手洗いに何度も走り、番組開始の数秒前にはディレクターが分厚くて重
たいドアを押さえて待っていた始末でした。
この経験からも、自分に繰り返して言い聞かせてきたことは「出演する
以上、何時まで経っても緊張感を失ってはならない」でした。
当時は録音も含めて毎月4回出演していました。シナリオも出演時間に合
わせて自分が書くのが当たり前と思っていました。しかも、馴れるに従
ってチャンとその時間の長さに合わせられるようになった頃、プロデュ
ーサーに厳重に注意されたことがありました。
それは「風邪を引いて喉を痛めないように。録音分に風邪声が続けば聴
取者からクレームがくるから」だそうです。以来、極力おかしくならな
いように注意して過ごしました。これは常に緊張感を持って生活するこ
とでもありました。
しかし、予算の関係もあり、スタジオからではなく自宅からの電話出演
に切り替わってからのことでした。放送の前夜から38度の高熱で喉の痛
みに苦しんでいました。だが、その時間が来るや、起きあがってキャス
ターの問いかけに答え、何とか番組終了まで漕ぎ着けました。
後日、プロデューサーには事実を告白しましたが、全くその気配を感じ
ていなかったそうで、良くも悪くも一安心でした。驚くべきことに、健
康上の問題で出演を辞退したことは2006年にショック症状で生死の境を
彷徨った大事故の2日後の1回だけでした。
自慢話はこれくらいにして、私は憂うべきは4大媒体の、何も広告だけと
は限らない、今日の衰退だと思うのです。
先日も懇談の機会があった某大新聞社のOBの方が「これから先にはイン
ターネットがより一層普及していくのだろうが、インターネットの何処
にジャーナリズムがこれまでと同様な活躍の場があるのだろうか。新聞、
出版(単行本と雑誌)、テレビ、ラジオがジャーナリズムの『場』では
なかったか」と言っておられました。
私にはメール・マガジン、ブログ、電子出版(携帯電話小説が入るかど
うかは疑問ですが)等があるかと思うのですが、そこに「ディジタル・
ディヴァイド」の壁が立ち塞がるのかとも考えられます。
現に、週刊新潮にエッセーというかコラムを連載されている私とほぼ同
年齢層のはずの渡辺淳一氏は「右手だけで原稿を書き続けてきた」と書
いておられます。
広告料の消長は、経済というか景気の動向に左右される以上、ジャーナ
リズムも景気の速やかな回復に期待するしかないのでしょうか。
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ドイツの国民病 鬱病
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永冶ベックマン啓子
「憂鬱なる感傷といはむ流れゆく 音にこもらふ深きしづけさ」
ボンに生家がある、ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの音楽を聞
いて作られたという詩歌の色紙が実家に掛けてあった。
ドイツ人の国民病の1つに意気消沈して生きる力を失う鬱病がある。気分
が憂鬱のみならず、異常疲労感、自律神経失調症的な不快な身体の症状
(センターラインの痛み)が伴うケースが多い。
緯度の高いドイツでは、11月から12月の冬至(クリスマスの頃)にかけ
て、太陽光線が毎日弱くなり、また日が短くなり、低く垂れ下がる暗く
重い空と濃い霧や雪の日が何日間も続いたりする。湿度が高くなり零下
の日も多い。
朝なのか昼なのか、夕刻なのか判断が付かない様な暗い日が続くこの頃、
ドイツでは1年で一番自殺が多い季節となる。2番目に多いのが5月だと
いう。
昨年のクリスマス時期に、知人の高齢の医師が自殺をされて、人も羨む
生活環境だったから、皆驚いた。
以前よりは少なくなったとは言うものの、ドイツでは47分に1人、年間
11,200人が自殺し、女性よりも男性が倍以上も多く、旧西側より旧東側
が多い統計が現在ある。この数字は、この20年間横ばいとなっている。
日本の自殺がここ数年、年間3万人というから、これまた異常な事態であ
る。
この季節、街や地下鉄などでドイツ人をよく観察すると、確かにデプレッ
シブな暗い目をした人が多いのに気が付く。アンケート調査では、ドイ
ツ人の69%が、クリスマス時期を家ではなく、太陽の多い、エジプトや
北部アフリカ、ギリシャ、イタリア、スペインなど地中海で過ごしたり、
スキー場で過ごしたいと答え、現に多くの人達が旅立っている。
太陽の替わりに室内で蝋燭の光りや、暖炉の美しい火が人々を助けてい
る。
人類の10%の人達が青い目だそうだが、この青い目が一番快適に感じる
光りが、蝋燭と薪を燃やす光りだとも言う。ヨーロッパのホテルが日本
人には薄暗く感じられるのは、目の色が異なるからだ。
稀に、晴れて青空が出たりすると、人々は外に出かけて太陽光を浴びる。
こんな季節に出合う青空は、まるで神様からの贈り物のように感じられ
る。
ミュンヘンでの薬草学会でも発表されたが、どの病気の為にも薬草が育っ
ていると言われ、副作用が色々とある化学薬品より自然の薬草成分が人
を大きく安全に助ける事がある。
重点が置かれている研究の一つが、3cm程の小さな黄金色の花をつけ
る西洋オトギリソウ・ヒペリクム ペルフォラの赤いオイルである。現
在初期と軽い鬱病には大変有効とされ、臨床試験も多く行われ、メンタ
ルサプリとして精神科医も処方している。世界の標準的な医学情報のコ
クラン・データーベースにも、西洋オトギリソウのエビデンスが紹介さ
れている。
葉酸やビタミンC、B群も、ストレスが多い鬱病の80%の人に不足して
いる。
西洋オトギリソウは、ドイツ語では、ヨハニスクラウト、英語ではセン
トジョンズワートと言う。2000年も前から、薬草として止血剤、抗炎症
剤に使われ、十字軍の兵士の傷の手当てにも使われていた。修道院の薬
草園には、欠かせない薬草植物でもあった。
主要成分は、ヒペリン、ポリフェノール、ヘペロサイド、タンニンなど
である。
(日本のサプリ市場ではまがい物も多いので、品質に注意が必要で、ま
た他の医薬品との併用には専門家に相談するのが良い)
日本では、オトギリソウの名前は、鷹の傷を治す家秘伝の薬草を弟が他
人に教えてしまい、激怒した兄晴頼はその弟を刀で斬ったので、(その
時、飛び散った血液が葉に黒いシミとなって残ったとも言われる)そこ
から弟切草の名が出た、と江戸時代の百科辞典『倭漢三才図会』 に記さ
れている。
以前、2人の子供を連れてドイツ人の奥さんが家を出てしまい、離婚問題
と経済問題で見るも哀れな程苦しんでいた知人に、このオトギリソウの
赤いオイルカプセルを1箱プレゼントした事がある。数ヵ月後、あの時
オトギリソウを呑んでいなかったら、僕は自殺をしていたと伝えられた。
昨年、この2人は同じ相手と再婚をした。あぁ、人生。 26.
12.2008 ながや べっくまん けいこ(ミュンヘン在住)
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「08憲章」石平氏の見方
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渡部 亮次郎
中国の民主化を求める「08憲章」は世界人権宣言採択60周年にあわせ
、2008年12月10日、インターネット上で発表された(AP)
中国の学者や弁護士ら303人が公表したものだが、89年の天安門事件で母
国と「精神的に決別し」、2007年日本に帰化した石平(せきへい)氏は
12日の産経紙上で論評した。
「共産党政権おそらく彼らは、08憲章の発表を中国の発展を阻害しよう
とする外国勢力の陰謀だと決めつけ08憲章」の連邦共和構想を「祖国を
分裂させるたくらみだと断罪した上で、いわば愛国主義の大義名分にお
いて民主化運動を潰しにかかってくるのであろう」と分析した。
石平氏はさらに「それでも事態の収拾がつかなくなる場合、国民的なナ
ショナリズム情念をもう1度焚付け、対外的な危機を人為的に作り出す
ことによって、内部統制を強化して生き延びていくというのは、政権に
とっての魅力的な選択肢の一つとなってくるはずである」とし以下のよ
うに述べている。
「08憲章」の原文に接したとき、昔の天安門民主化運動にかかわったこ
とのある私は、久しぶりに血が湧くような思いをした。民主化の夢は再
び、かの国の大地で蘇ってくるのか。
「08憲章」の示した民主化の理念と構想は、私たちの時代の単純な「理
想論」と比べれば、実によく成熟して高次元なものとなった。
それは、中国の現状に対する冷徹な分析と、民主化の障害となる諸問題
に対する深い洞察の上、政治・経済・教育・司法・宗教などの多方面に
おける変革の構想と問題解決の道筋を提示し、中国民主化のための総合
的なガイドラインを打ち出したものである。
その中で、たとえば「軍の国家化」の主張はまさに現体制の核心部分を
突いた鋭い切り口であり、「連邦共和制」の構想はまた、「中国のよう
な巨大国で民主化が実現可能なのか」という長年の難題の解消に方向性
を示した歴史的な突破である。
発起人の多くが天安門民主化運動の中心人物の生き残りであることから
すれば、今の成熟は過去の運動の挫折に対する反省の結果であると思う
が、完成度の高い「08憲章」の発表自体は、民主化運動の一歩前進を示
した画期的な出来事である。
何よりも注目すべきなのは、天安門事件から19年目の2008年に、この
「08憲章」が発表されたタイミングの重大な意味である。
天安門事件以来の19年間、中国の民主化運動が低潮期に入ったことは事
実だが、その最大の原因はやはり、1990年代から始まった市場経済への
本格的な移行と、その結果としての高度経済成長にある。
つまり、時代のパラダイム(思考の枠組み)が「政治」から「経済」へ
と変えられていく中、この国のエリートと民衆が富と豊かさを求めて市
場経済の波に呑(の)み込まれていくと、民主化の理想と欲求が徐々に
忘れ去られる。そして高度成長のもたらす経済の繁栄はまた、共産党の
一党独裁に新たな正当化の根拠を与えて政権安定の基盤を作った。
その結果、党と政府の思惑通りに、十数年にわたる「繁栄と安定」の時
代が「めでたく」出現したわけである。
しかしその半面、政治的一党独裁と経済的市場化との矛盾が棚上げにさ
れたままの経済成長は、やがて腐敗の蔓延(まんえん)や貧富の差の拡
大や農村の疲弊などの問題を生み出し、経済が繁栄しながらも年間に数
万件の暴動が起きるようないびつな社会を作り出すに至った。
かくて運命の2008年から、肝腎の経済繁栄も陰りを見せ始め、特に08年
後半に入ってからは、「急落」、「減速」、「減産」、「リストラ」、
「倒産」などの不吉な単語が毎日の新聞記事に登場してくる中、十数年
間の高度経済成長はその終焉(しゅうえん)を告げようとしている。
これまで経済の繁栄によって覆い隠されていた社会的諸矛盾が一気に噴
出してきて、経済の後退がもたらす失業の拡大が社会的不安をさらに増
大させる事態の発生が必至だ。つまり今度は、「繁栄と安定」の時代に
取って代わって、衰退と混乱の時代が再びやってくるのである。
そうすると、中国はどこへ向かうべきか、という忘れ去られていた根本
問題が再び浮上してきて、変化と改革を求める声は再び時代のパラダイ
ムとなってくる。
したがって、このような歴史的な節目に堂々と登場してきた「08憲章」
は、まさに中国の直面する難局を打開し、国づくりの新しい道を切り開
こうとする民主化運動の「再出発宣言」となるのである。
インターネットが発達し、市場経済の広がりが党の直接支配の及ばない
自由空間を作り出したこの時代、彼ら民主派知識人や人権活動家を中軸
に、いびつな経済繁栄から取り残された農民工や都市部労働者、経済衰
退の中で生活破綻(はたん)をきたしていく中産階層、
卒業しても職にありつけない大学生、そして「中華帝国」の支配に反発
するウイグル人やチベット人などが、自由・人権・民主の普遍的価値を
掲げた「08憲章」の旗印の元に結集してくるのであれば、それが間違い
なく、中国の行方を決定する大きな流れを作り出していくのであろう。
日本がどう対応すべきかこそはわれわれにとっての大問題であるが、と
にかく、08年12月から、巨大隣国・中国の変革と激動の時代がいよいよ
その幕を開けようとしていることを、まず認識しておくべきであろう。
◇
■天安門事件 1989年6月、中国政府が軍隊を出動させ、民主化を求め
る学生らを弾圧した事件。4月15日に急死した中国共産党の改革派指導
者、胡耀邦氏の追悼を契機に、学生らが北京の天安門広場でデモを繰り
返し、党の腐敗を批判する大規模な民主化要求運動を展開。トウ()小
平氏ら指導部は運動を「動乱」と断じ、6月3日夜から4日未明にかけ
て、軍を動員して広場を制圧し、少なくとも数百人の死者が出た。
◇
■せき・へい 1984年北京大哲学科卒。88年に来日。89年の天安門事件
で母国と「精神的に決別」。95年神戸大大学院で博士課程修了。2007年
日本に帰化し08年拓殖大客員教授。「私は『毛主席の小戦士』だった」
(飛鳥新社)など著書多数。四川省出身。46歳。産経ニュース
2008.12.23 18:18
━━━━━━━
話 の 福 袋
━━━━━━━
◎「文明の衝突」サミュエル・ハンチントン氏 死去
【ニューヨーク=長戸雅子】冷戦終結後の世界で宗教による対立を警告
した著書「文明の衝突」で知られ、米国を代表する政治学者のサミュエ
ル・ハンティントン氏がマサチューセッツ州内の医療施設で亡くなって
いたことが、27日明らかになった。81歳。ハンティントン氏が昨年まで
教授を務めていたハーバード大学が、同大のサイトで24日に亡くなった
と発表した。
ハンティントン氏はハーバード大で58年間、教職についていたほか、
1970年代にはカーター政権で国家安全保障会議のメンバーも務めた。93
年に外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」で宗教による対立を提起。
この理論を体系化した96年の著書「文明の衝突」で世界的な注目を集め
た。
また、2004年の著作ではメキシコからの大量の移民が米国の伝統を破壊
すると主張し論議を呼んだ。産経ニュース2008.12.28 08:00
◎中国官僚、公費で「観光」「カジノ」「高級土産」
【北京=野口東秀】中国の公務員が公費で行う海外視察は、観光にカジ
ノ巡り−。「管理訓練」「企業誘致」「学会」などの名目で行われる公
務員の海外視察の実態は、大部分が名目とは異なると、中国紙「先駆導
報」などが批判した。中国経済の鈍化傾向は鮮明であるにもかかわらず、
中国の公務員らによる“公費天国”ぶりは相変わらずのようだ。
江西省新余市の役人11人による「人的資源考察団」は今年4月、米国を
視察した。しかし、人材育成関連の活動は一切なく、自由の女神やホワ
イトハウスなどの観光に終始した。南アフリカを視察したある地方政府
の視察団は、8日間の日程で半日だけ座談会が組まれただけで、残りは
すべて観光だった。
また、浙江省温州市の米国視察団は、名目上は「行政・公共管理」を視
察するはずで、観光は予定されていなかった。しかし、2月に実施され
た「21日間の視察」は、ハワイにラスベガス、サンフランシスコへの旅
行となっていた。その費用も23人で総額65万元(1元約13円、約850万円)
と巨額だった。
南アフリカは、人気の高い視察先となっている。平均で年間200余もの視
察団が訪れる。総計で年間5000万元(約6億5000万円)の公費が費やさ
れたという。お土産も、78万元(約1000万円)のダイヤモンドや、ロー
レックスといった高級腕時計、バッグなど「湯水のごとし」(中国紙)
のようだ。
さらに、相手国の受け入れ当局に「招聘(しようへい)」するよう要求
したり、架空の学術団体を作り出したりする役人もいるという。
産経ニュース 2008.12.27 19:16
◎中国共産党、汚職などで15万人処分
新華社電によると、中国共産党の規律検査委員会当局者は26日、胡錦濤
指導部の2期目が発足した直後の昨年11月から1年余りで、汚職などに
絡んで党員ら計15万1000人を処分したことを明らかにした。
このうち、中央機関の課長や地方の県トップ以上の幹部で処分を受けた
のは4960人に上り、801人は刑事事件容疑者として司法当局などに移送し
た。
昨年末の共産党員数は7415万人。当局者の腐敗などに対する不満から地
方を中心に暴動が多発しており、検査委当局者は汚職に対する取り締ま
りを強める方針を強調した。(共同)産経ニュース 2008.12.26 23:16
◎「外洋型海軍」へ1歩 中国艦隊ソマリア沖へ出航
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【北京=野口東秀】中国海軍艦艇3隻が26日、海賊対策としてアデン湾、
ソマリア沖に向け出航した。中国政府は「(国際社会における)義務を
履行し、責任ある大国としての姿と能力を示す」と強調しており、愛国
・民族主義を高揚させるという効果を視野に入れている。
しかし軍は、「近海防御型」から「外洋型」の海軍へ脱皮するステップ
と位置づけており、インド洋で中国軍の存在感を示す“絶好の機会”と
とらえている。
出航したのは、「武漢」「海口」の駆逐艦2隻と補給艦1隻で、約70人
の海軍特殊部隊も派遣された。
中国のメディアは今回の活動を「15世紀の鄭和以来、中国海軍で初めて
で最大の外洋作戦行動」であり、「新中国の改革・開放30年の平和的発
展の実力を示す」としている。
これら艦艇が活動するのは、中国への輸入貨物の85%が通る重要海域。
中国のメディアは「国連安保理常任理事国」として派遣は当然と強調。
軍事的にも「外洋作戦の総合能力を向上させる1歩」「貴重な初の実戦
経験」などとする軍高官らの意見が頻繁に紹介されている。
来年は建国60周年で、中国は10月の国慶節では過去最大の軍事パレード
を開催する予定。来年に向け指摘される中国経済の低迷、社会の混乱は、
「軍部の発言権を高める」(消息筋)とも予想されており、今回の派遣
は軍の強硬派を勢いづかせるとみられる
中国軍事筋は、空母建造にも“追い風”と指摘した上で、インドの目前
での中国軍の活動は「インド洋でのインドの影響力に挑戦する形ともな
ることは間違いない」と述べた。
一方、艦艇は台湾の船舶も護衛対象としており、「一つの中国」を国際
的にアピールする狙いもあるようだ。産経ニュース 008.12.26 20:08
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反 響
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1)不公平も不平等もない。自然そのものである。無実で死刑になる
のも広島で原爆で死ぬのもアウシュビッツで死ぬのも関東大震災で死ぬ
のも変わりはない。人為と天災の違いもない。
人間そのものが自然の一部である。犯罪も津波も変わりはない。ともに
天に向かって嘆き叫ぶことにおいて同じ。そしてすべては無に帰してし
まう。名誉も悲惨も伝統も地球が太陽の膨張の前に蒸発するとともに。
そして太陽も爆発して消えてしまう。初めが無だったように終わりも無
である。すべてあるがままの如の世界。Let It Beである。諸行無常。諸
法無我。涅槃寂静。長尾勇治
2)>主宰者より:運命は不平等です。甘えてはいけません。自分の運
命は自分 >で生きるしかないのです。
ご助言を肝に銘じ,己の運命を自分の意志で生きたいと想います.有り
難うございました.
良いお年をお迎え下さい.
2008/12/28 大坂
主宰者より:今年は病気で入院。お互い頑張りましょう。
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身 辺 雑 記
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ハンチントン教授の逝去を悼みます。それにしても「文明の衝突」がベ
ストセラーになったことはアメリカがいかに広大で、国民の殆どが他の
世界をいかに知らずに過ごしている国であるかを証明した事件でした。
文明は気候風土によって異なる。生産する食糧が違えば宗教も異なる。
だとすると文明が宗教が衝突する事は自明の理。新説でもなんでもない。
読者タルアメリカ人が他に文明のあることを知らなかっただけ。
ネオコンや2代目ブッシュガイラクを攻めて行ったのはアメリカ以外にも
文明が存在する事を知らなかったか、知っていても知らないふりをした
傲慢さがあったからだ。
わたしはアメリカ合衆国は土方の飯場のようなもの。科学国ではあるが
文明国なんかではないと思ってイル。イラクのほうが科学国ではないが
文明国だと思う。砂嵐の国に衆愚政治たる民主主主義の合わないことを
知っているだけ文明人だ。出かけて行って初めてアラブの文明を知った
アメリカは非文明国だ。
28日夜は向島行きにつき、月曜版を予め配信します。アルコール半減計
画ナカナカナラズ。それで再挑戦?
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