頂門の一針 |
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わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1303号
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平成20(2008)年9月3日(水)
清和会は静観の構え:古澤 襄
特派員電が偏るわけ:渡部亮次郎
大阪の「教育非常事態宣言」:毛馬一三
「日暮硯」松代藩の財政再建(1): 翻訳:平井修一
息子をドイツの徴兵に送って(11):永冶ベックマン啓子
話 の 福 袋
反 響
身 辺 雑 記
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第1303号
発行周期 不定期(原則日曜日発行)
御意見・御感想は:
chomon_ryojiro@yahoo.co.jp
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清和会は静観の構え
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古澤 襄
自民党内の最大派閥で5人の総理大臣を出した清和会(町村派)は、後
継総裁選びで派閥としての統一行動はとらない方向にある。
本来なら安倍政権、福田政権で幹事長として内閣の屋台骨を支えた麻生
太郎氏を一致して推すところだが、派内から小池百合子元防衛相も総裁
候補として立候補する意欲があるという。
森元首相、安倍元首相、福田首相は麻生支持だが、小泉元首相は経済財
政政策を巡って麻生氏と違う立場にある。小泉改革以来の歳出削減路線
を貫くために中川秀直元幹事長や小池百合子氏に近い。
下手をすると後継総裁の支持をめぐって清和会が分裂する危機がある。
それを避けるためには派閥としての統一行動をとらずに自由投票にまか
せるしかない。
中川、小池氏らは小泉チルドレンを巻き込んだ小泉改革の継承路線を党
内に訴え、麻生氏の対抗馬を立てることを狙っている。
自民党の総裁選挙は、小泉路線からの転換を図り、大幅な財政出動で内
需拡大を図る積極経済政策の麻生氏と、あくまで小泉改革路線を堅持す
る中川、小池氏ら”上げ潮派”との政策論争になる様相を示している。
<自民党の麻生太郎幹事長は2日午前、福田康夫首相の退陣表明を受け
た党役員会後の記者会見で「福田首相がやりたくてもやれなかったこと、
(これから)やらねばならないことを実行していきたい」と述べ、党総
裁選に立候補する考えを表明した。01年の総裁選から4回目の挑戦にな
る。
小池百合子元防衛相も2日朝、出馬に意欲を示し、準備を始めた。総裁
選日程は「22日投開票」を軸に調整が進む見通しだ。
◇「22日投開票」軸に調整
麻生氏は会見で「緊急経済対策を含めて首相と話をしてきた。(後継総
裁を)受ける資格はあるかなというところだ」と述べた。小泉改革以来
の歳出削減路線を転換し、大幅な財政出動で内需拡大を図る経済政策を
中心に政権公約を練る方針だ。
これに対し、経済財政政策を巡って麻生氏と対立する中川秀直元幹事長
に近い小池氏は2日朝、東京都内の自宅前で記者団から総裁選出馬の考
えを聞かれ、「(福田首相の退陣は)日本の危機そのもの。危機感をみ
んなと共有していきたいと思う」と語り、意欲を示した。
福田首相(自民党総裁)は2日午前の自民党役員会で「ご迷惑をおかけ
するが、ご理解いただきたい。臨時国会では新しい総裁の下、反転攻勢
をかけてほしい」とあいさつ。党総務会では「民主党の対応によっては、
衆院の解散にならざるを得ない。私が辞めることで局面を変えるしかな
い」と語った。
首相は総裁選の日程などについて早急な調整を指示し、役員会は臼井日
出男・総裁選管理委員長に一任した。21日が民主党代表選、23日が公明
党大会と重なるため、22日投開票が有力になっている。
実施方法は前回同様、党所属国会議員と都道府県代表による投票になる
とみられる。
総裁選を巡っては麻生、小池両氏の他に谷垣禎一国土交通相、石原伸晃
元政調会長、野田聖子消費者行政担当相なども立候補が取りざたされて
おり、行方は混とんとしている。
このうち谷垣氏は2日午前、東京都内の自宅前で、「今はそういうこと
は考えていない」と慎重な姿勢を崩さなかった。
野田氏は閣議後の会見で「仲間や先輩議員の意見を聞き、判断する。今
は全く白紙」と述べた。
また、与謝野馨経済財政担当相は、閣議後の会見で「総裁選出馬は一度
も考えたことはない」と可能性を否定した。
自民党内最大派閥、町村派の代表世話人を務める中川元幹事長は、国会
近くの衆院赤坂議員宿舎で記者団に「安倍、福田と2代続けて(同派出
身者が)こういうことになっているので、派閥が前面に出るのはよくな
い。とにかく静観だ」と述べた。ただ「小泉改革の継承者を出さないと
いけない」とも述べ、派閥横断で小池氏らを擁立する考えを示唆した。
(毎日新聞)>
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特派員電が偏るわけ
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渡部亮次郎
<日本の大手マスコミが、いつもアメリカ大統領選挙で予想を大きく外
す傾向があります。
第1に特派員の多くがNYタイムズなど北東部のリベラルな新聞の後追い
が多いため、気づかない裡に民主党有利の記事を書いていることです。
第2に日本の特派員はワシントンやNYにいても、記者クラブというムラ
に住んでいて、独自取材が不得手。積極性がないのが致命傷ですね。も
ちろん産経の古森さんとか、例外もたくさんいますが。
第3は共和党との人脈が極端に薄いためです。まして特派員の多くの日
本人が本質的に民主党リベラル支持派ですから、その分析が偏向してい
るのです>。(「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成20(2008)
年9月1日(月曜日)通巻第2303号)。
私は国内政治だけの記者をたった20年しかしなかった中途半端記者だっ
たが、NHKというマスコミに居た事は間違いないので他人事(ひとごと)で
はなく受け留めた。
記者の途中で1977年11月に、福田赳夫内閣の改造で官房長官から外務大
臣になった園田直(そのだ すなお)氏に求められて秘書官(政務担当)
に就任した。
その後も園田氏は外務大臣を次の大平正芳内閣、鈴木善幸内閣と3代に
亘って勤めたので、私もそれなりに外務省に知己ができた。それとなく
彼らの話を聞いていると「外国語に優れた外交官は外務事務次官にはなれ
ない」というジンクスがあるということだ。
その後の外務省人事では、これは外れもあったかもしれないが、その時
までの説明によると、人間の頭脳は左脳と右脳があり、外国語を記憶す
るための脳を発達させると、総合判断力を磨く能力が落ちる。
外国語を磨くと通訳には優れるが、外交官としての判断力とか洞察力、
推理力、人事管理能力とかは二の次になってしまうから、省内ナムバー
2として、官僚の頂点には立てない、と言う事だった。
NHKや民報、新聞各社も同様だと思うが、記者の採用試験の際、人事部は
予め、将来の海外特派員候補として、外国語に優れた人材を採用する。
ただし将来の海外特派員を保証はしない。知らん振りをしてまず地方の
支局に一般取材記者として赴任させ、一般的な取材能力を磨かせる。数
年後に一旦、東京本社に引き揚げた後、政治部なり経済部なり社会部な
どで仕上げをした後に、特派員として海外に派遣する。
ワシントンは政治と犯罪NYは国連と株と犯罪が分からなければ話になら
ないから、予め訓練は東京で受けてきたはずだが、すんなりとは行かな
い。発表物はこなせるけれども、役人や企業幹部はなかなか単独では取
材に応じてはくれない。
日本にいた時のように「朝駆け」や「夜回り」に応じてくれる役人や会社
幹部は皆無。よほど親しくなれば昼食を共にしながら取材の応じてくれ
るが、そこまでなった時すでにほぼ3年の任期は終了。
仕方ないから取材は発表物だけにとどめ、現地新聞早版の「翻訳」に集
中しがちになる。ところが、対象とする新聞は日本でもよく名が通って
いるNYタイムズとかワシントンポストに偏ってしまう。
それら各紙の社是が民主党支持なのだから日本への記事も民主党寄りに
なり、自然、共和党への人脈を築けなくなってしまうという構図なのだ。
宮崎さんご指摘のように、記者クラブに籠もっているわけではない。
ワシントンに定年過ぎてもいる産経の古森義久氏とか10年以上もNYやワ
シントンにいたNHKの某氏らは特殊な理由があって長期滞在できているの
であって一般的な例では無い。
各社の外報部、外信部、国際部といった海外取材部にはアメリカ、モス
クワ、北京、上海、パリ、ロンドン、中東など特派員希望者が日ごろ、
横文字を縦にするだけの退屈を偲びながら虎視眈々と現任者の帰国を待
っている。だとあっては現任者としては悠々と深い取材を続けてはいら
れないのだ。
そういう事情に理解の無い評論家から批判されるたびに、各社の関係者
は「何を言ってやがんだい」とニガ虫を潰していることだろう。関係者
と宮崎さんの双方を知る私は苦笑するしかない。
産経は中国総局長とソウル支局長をいずれも共同通信社からスカウトし
て長いこと勤めさせているが、後任希望者の鬱憤はどうやって捌いてい
るのだろうか。
序に触れるが、中国駐在の特派員たちが、自由な取材活動も、活発な中
国共産党の批判もしないのは、田中角栄首相による国交回復以前にマス
コミ各社が北京への特派員派遣を抜け駆けしようとしていたため中共に
足元を見られ、全く不利な記者交換協定を結んでしまい、以後絶対に改
定の応じてもらえないからである。マスコミ各社の自業自得、自縄自縛
なのである。2008・09・01
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大阪の「教育非常事態宣言」
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毛馬 一三
大阪府の橋下徹知事が1日、「教育非常事態宣言」の発令を検討すると
いう異例の意向を示した。全国に例のないことだけに大きな波紋を投げ
掛けている。
小学6年と中学3年を対象にした今回の全国学力テストで、大阪府の小
中学校が都道府県別で小学校41番目、中学校45番目になるなど、前回テ
ストに連続2回目の全国下位の低迷が、知事の決断を後押ししたものだ。
「子供が笑う」を柱とする「大阪維新プログラム」構想をブチ上げたば
かりの知事にとり、学力テスト低迷の最悪現実は、予想もしなかった事
柄であり、それよりも何よりも「子供が笑う」構想が、真っ先に教育分
野から崩れだし、橋下府政の挫折に繋がり兼ねない危機感も加味してい
る。
橋下知事はすぐさま動き出した。この緊急事態を改善するためには、所
管する大阪府教育委員会の果たす役割が欠かせないと判断し、数次にわ
たって意見の調整に臨んだ。
ところが当の府教育委員会は、
i)8月26日の会合で、改善の具体案を提示しなかった。知事は「何
もビジョンが感じられない。教育委員会が機能を果たしていないのでは
ないか」と不満をあらわにした。
i)さらに9月1日会合でも、市町村ごとの成績を公表するよう求める
知事要請を拒否した。その際も知事は「府教委は都合が悪くなったら逃
げる」と痛烈に批判している。
この事態が、知事に「教育非常事態宣言の発令」も辞さない意向を決断
させたもので、今後成績の公表について、マスコミなどを通じて府民に
も訴えていく方針を示すことに繋がっている。<産経新聞>
知事の切なる提案と要請をどうして頑なに府教委は拒否したのか。府教
委の腹の内には、下記のような建前を拠りどころにしていると、関係者
は指摘する。
それは、<!)地方自治法第138条4、第180条5に基づき、地方公共団体に
設置される行政委員会(教育委員会、選挙管理委員会、人事委員会、監
査委員)は、 政治的中立性を確保する観点から、長の指揮監督を受けな
い。また、委員は、議会の同意等を経た上で選任される。
!)行政委員会は、その権限に属する事務の一部を、長と協議して、長の
補助機関等に委任又は補助執行させることができる>ことになっている
からである。<出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
>
しかも上記!)に明記された「長の指揮監督を受けない」という条項を駆
使して、「縄張り」を最大限確保するとともに、知事の発案によって条
例改正などで職務分野への侵蝕を阻む根拠を、この事例によって知らし
めるしたたかな計算が働いているのが真意だろうと、別の関係者も指摘
する。
だとすれば早い話、国の法律で担保された行政委員会の教育委員会に、
知事を補助的に使うことはあっても、何をやり出すか分からない知事に
教育行政を介入させないようにしたかったのが本音に近いようだ。
さらには、府下市町村や労組との関係に軋轢を作らず、従来通りの親密
関係を維持したいのも、腹の内に秘められた事実だという。
しかし、この知事排除の「縄張り根性」は、早くも府民の批判を受け始
めた。
知事が「教育委員会には最悪だと言いたい。これまで『大阪の教育は…』
とさんざん言っておきながら、このザマは何なんだ」と府教委を厳しく
批判したことに共感を寄せる府民からのメールが府庁に集中し出した。
且つ「現場の教職員と教育委員会には、今までのやり方を抜本的に改め
てもらわないと困る」と注文をつけた知事への府民の賛意は多い。
こうした状況を受けてか、早速2日に府教委の対応に変化が生じた。同
日府教委は知事と協議に出向き、府教委が一旦拒否していた「市町村に
対してそれぞれの自治体の学力テストの結果を公表させないという方針」
を変更、一転して要請する方針に切り替えたというのだ。勿論知事は理
解を示している。
子供の教育に関する府民の関心は高い。政治・経済で第二の都市の座を
失ったと実感している府民は、せめて小中学校の学力が伝国最低レベル
から脱却させ、子供たちの学力を向上させれば、大阪の将来は期待でき
るというのだ。
「教育非常事態宣言」の発令があれば、府民は挙って喝采を送るだろ。
そうなれば府教委の「縄張り根性」と「閉鎖性」も自然と解消され、子
供たちの学力向上に繋げる知事とのタグマッチもいい方向に向かってい
くのではないだろうか。(了)2008.09.02
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「日暮硯」松代藩の財政再建(1)
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翻訳:平井 修一
「日暮硯」(ひぐらしすずり)という江戸時代の書物がある。書写によ
りずいぶんと出回っていたようであるが、誰が書いたのかは不明だ。
笠谷和比古校注の本によれば、江戸中期、信州松代藩十万石真田家の家
老、恩田木工(おんだもく、忌み名・民親)の財政再建の事績を記した
ものである。
読み始めたらなかなか面白かった。小生もとより学者にあらず、正確性
は心もとないが、浅学菲才を省みず現代語に訳してみる。誤訳は平にご
寛恕を願い奉り候。
・・・・
●名君あれば良臣おのずからあり
古語に曰く「名君あれば良臣おのずからあり」と。誠に至言である。
ここに信州川中島、松代藩のご城主、真田公(第六代藩主、真田幸弘)
の幼い頃から現在に至るまで、ご政務のありさまを伝え聞くに、まこと
に賢君、名将であられる。
あるときお側衆が真田公に「お慰みに鳥を飼ってはいかがですか」と申
し上げた。真田公は「飼鳥はおもしろいか」と問えば、臣下は「お慰み
にもなりますし、鳴き声は朝の目覚ましにもいいでしょう」。
「それならば飼ってみよう、よしなに取り計らえ」
「ははー、かしこまりました」
さっそく大工仕事を管理する作事奉行に鳥籠を作らせた。高さ2.1メート
ル、幅2.7メートル、奥行き1.8メートル、漆塗りで装飾金具付きという
大層立派なものができあがった。
真田公の居間の近くに置くと、真田公は飼鳥を勧めた臣下を「鳥籠がで
きた、見に来よ」と召しだした。
臣「結構なできばえです」
公「その方も気に入ったか」
臣「これ以上の鳥籠はないでしょう。江戸でも将軍様といえどもこれ以
上のものはないと思います」
公「その方が気に入ればそれだけで満足である」
臣「それではさっそく鳥を調達してまいりましょう」
公「いや、急ぐには及ばない。まずは祝いの献立をそちの好きなように
作れ」
臣「その面につきましては私は不調法ですのでご容赦を」
公「どのようなものでも苦しゅうない。そちが心からいいと思う献立を
作れ」
臣「ははー、かしこまりました」
料理人とあれこれ相談して献立をお見せする。
公「よくできた。そちもこれにて満足か」
臣「不調法で、これ以外には考えられませんでした」
公「その方の心にさえ叶えば我も満足である」
真田公は料理人に、この献立で明日の昼飯に2人前を用意するようにお
命じになった。
翌日、料理が整うと、件の臣下を召しだし、「あの鳥籠の中に入って様
子を見よ」。
臣下は籠に入った。
公「どうだ、よくできているであろう」
臣「なるほど、よくできたものでございます」
公「その中でたばこを吸ってみよ」
お側衆が籠の中に煙草盆を入れる。
公「たばこを吸いながら、その中で話をせよ」
そして料理の膳を自分の前と籠の中に置かせ、
公「その中で食べてみよ。その方が望みの料理なれば、さぞ旨からん。
我もこれにて相伴すべし」
臣「それはどうぞご勘弁ください」
公「余の慰みである。食べてみよ」
殿のたっての仰せに是非もなく、籠のなかで食べる。
公は「なんなりと好きなものをお代わりせよ、たくさん食べよ」と強制
し、お菓子、濃茶、薄茶などまでお振る舞いになる。
食事も済み、四方山話をし、二時(4時間)ばかりを籠の中で過ごした
が、真田公から「出よ」のお言葉がない。こらえかねて「出してくださ
い」とお願いすると、
「いや、出すことはならぬ。その中で一生を過ごせ。なんなりと望み次
第に取り寄せて食わせるから、そのように諦めよ」。
臣下は苦痛が高じて盛んに嘆願するが、「なんでも奉公である。嘆願に
は及ばぬ」と許さない。臣下は涙を流し、お側衆にも嘆願し、幾重にも
謝りますと申し上げ、お側衆もあれこれお願いすると、公は「その方、
苦しかろう」とお尋ねになる。臣下は「ことのほか苦しく、ぜひともお
出しください」と懇願する。
「苦しかば出よ。その方を苦しめて慰みにするつもりはない。ここへ参
れ。申し聞かせることがある。次の間の者もここへ参れ。よく聞け。
その方もよく了見してみよ。その方が屋敷にて平生生活するところは、
せいぜいが八畳か十畳であろう。その居間より見れば籠の内は少々狭い
が、三畳ならそれほど狭いとは言えまい。
外で仕事をすることもなく。大小便の時には外へ出てよいし、山海の珍
味を望み次第食わせ、難儀なことは何もないはずなのに、『出ることな
らず』と言えば苦しがり、涙を流し、詫び言を言う。
いわんや鳥類は天地の間を住まいとし、空を自在にかけめぐり、心のま
まに食物を求めるものである。狭き籠の内に入れられ、こちらはいろい
ろ心を尽くし、食物をくれても、鳥の心に叶うだろうか。
鳥の苦痛は、その方の難儀の何百倍だろう。鳥だからといって、それを
苦しめて、自分の慰めになるはずもない。よくよく合点し、慎むべきで
ある。
しかしながら、これを聞いてその方が面目を無くして残念と思うだろう
が、そうではない。その方は忠義者で、平生よく奉公しており、なにも
悪いところはないが、ふと感違いをして我に飼鳥を勧めただけだ。
世間の人は上下となく飼鳥しているが、それが悪いことだと気が付かな
いのはもっともである。初めにこれを申し聞かせても、その方は納得し
ただろうが、それではその方の忠義が表に出ないし、我の楽しみにもな
らぬ。
人の心は変わるもので、明日の心は分からない。また飼鳥を勧められた
らその気になるやも知れぬ。その方を籠の内に入れ、ものを食わせて苦
しめたからには、二度と飼鳥を勧めるものはいまい。
我も飼鳥したき心になったとしても、その方への手前、飼うことはでき
ない。これに限らず万事気をつけて嗜まなければならず、これからの我
が身の慎みにおいて、諫言よりも百倍、千倍の厳しい戒めになった。殊
の外の忠義であり、広大な奉公である。
上の好むところ、下必ず随(したが)うというが、我ひとり飼鳥を好め
ば領分十万石の人々も飼鳥を好むだろう。これは大きな悪事だ。その方
が籠の内にてものを食うという奉公をしたことで、領分の人々は飼鳥を
止めるだろう。
これは大いなる善である。さらに、悪事と知れば我に勧めるものもいま
い。もしまた我に悪事があれば(飼鳥でさえ思いとどまったのだからと)
諫言してくれる人も多くなるだろう。
その方一人にて大勢の人に善を勧める師範となれば大いに善きことであ
る。面目を無くして残念などとは思ってはいけない。変わらずに奉公せ
よ。心外なることは微塵もない。
我らへの忠義、諸人に善事を勧める指南であり、この上なき大功、当家
繁盛の基である。これ皆、その方一人の働きなり」
これによって臣下は十両の褒美金を拝領した。面目も立ち、さらに恩賞
もいただき、ありがたき幸せである。御政務における大慈大悲のご仁徳
は言うまでもない。
以上は真田公が15歳におなりになった時のことである。生まれながら
にして正しいことをして、自然にものごとを成就していく「生知安行」
の才徳を備えた聖君、前代未聞の名将である。そうであるからして後に
恩田木工を起用なさったのも道理である。(つづく)
主宰者より:本稿は随時、掲載するものとする。
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息子をドイツの徴兵に送って(11)
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永冶ベックマン啓子
10月の上旬、10kgのリュックザックを背負い、30km行進する日がと
うとう来た。今までこんな距離を歩いた経験は誰にもなかったそうだ。
30人位でスタートし、最初の半分15kmは勢いをつけてかなり早く歩い
たが、休憩地点に近い時点では、リュックザックがずしりと肩に食い込
んで重く感じられ、足が何箇所かひどく痛み、足の裏全体もあまりにも
重く痛く、林檎とフルーツティをもらい、林檎をかじりながら休憩した
という。
靴を脱いで見ると、水泡が幾つか出来て、破れているものがあった。
休憩している間に、どんどんと追い抜かれていくが、痛くて歩けない。
バンドエイドもなく、仕方がなくティッシュペーパーを入れて、痛みに
耐えながら、ゆっくり歩いてゆくと、同じ部屋の仲間が膝が痛くて歩け
ないと休んでいたので、「じゃ、一緒に歩こうか」と休憩しながら、時
計を見ながら進んだ。
ゴール近くまで来た時、仲間が「俺 ビリにはなりたくない!」と急に言
い、凄い勢いで走って行ってしまった。1人、足を怪我して途中でやめた
仲間がいたので、4時間30分で全部終了し最後から2番目で一応合格。
週末、足の裏を見ると、たこやまめや傷があり、見るも悲惨な足になっ
ていた。みんなの足も、酷い状態だ。角質などは、特殊な化粧水で溶か
して簡単に綺麗に取れるが、しばらくこのままでいいという言うので、
消毒とクリームの簡単な手入れで済ませていた。
10月には、アフガニスタンの現状を、映像や写真を見ながら、話を色々
と聞いた。アフガニスタンの厳しい自然条件や、ロシア軍に男性が殺さ
れてしまい、今の男性の平均年齢が30歳で悲惨な国だと話し、息子はP
Cでアグガニスタンの事を更に検索していた。
94歳の祖母が、ころんで右手首を打撲し腫れ上がり入院してしまい、息
子と父親が兵舎での写真を持って見舞いに出かけた。(私は仕事でミュ
ンヘン不在)
ロビーで、赤いガウンをきて、1人ポツリと物思いに沈んでいた祖母を見
つけて驚いたという。涙ぐんで「本当に2人とも良く来てくれたわね!」
と孫の写真を喜んで見た後、「ちょっと、あんた達2人にお願いがある
のよ」。
病室は3人部屋で、82歳と85歳の女性がいて、もう病気と年金の話ばか
りで、暗くて厭になり廊下を散歩したりしてたけど、2人にどうしたの
よ、あんた、落ち着かないわねと言われたの。
それで、「話が暗いから、ちょっといい男でも見つけてくるわよ!」と祖
母は言い、部屋を出て、それでロビーに1人で居た事がわかった。
2人の大きな男が、小さなおばあちゃんを真ん中にして、抱きかかえる
ように病室に入り「ほらッ、いい男を見つけてきたわよ〜」と自慢そう
に言い、もう2人の老女が本当に嬉しそうに驚いたそうだ。
直ぐに家族だとわかるが、部屋に明るい太陽が急に差し込んだように、
話が弾んで笑い声が溢れた。山岳隊の話をみんな聞きたかったそうだ。
冗談を言って笑わせ、最後にクラウスはお別れの挨拶でわざと眼鏡を外
し、隣のおばあちゃんの頬にチュッとして、「マミーライン(お母ちゃ
ん)、今日は何だか感じが違うね」、とふざけるとみんながまた大笑い
して、笑い過ぎて1人がプーッと音を出してしまい、また5人で爆笑。あ
まり笑い声が聞こえるので、看護婦さんが何事かと様子を見に来たそう
だ。
兵役代替で老人ホームや病院で勤務する若者も多いが、高齢者と若者が
接する事はお互いに意味が大きいし、人件費の節約にもなり、ドイツの
福祉を支えている事は確かである。
もうかなり寒くなった11月の半ば、戦車に乗りこみ、オーストリアと
の国境近くに4日間の迫撃砲の訓練に出かけ、今度は夜寝るのはテント
ではなく、戦車の中だった。
戦車での演習は繋ぎのユニフォームを着るという。特殊なブーツを履い
たままで寝て、2時間ごとの交替の見張りがあるから、続けて寝ること
は出来なかった。しかも外は、かなり冷え込んでいたという。
暖房は効いていたものの、内部は狭く隊長だけが横になり、4人は壁にも
たれて寝たそうだ。この時の訓練用の戦車は、ベトナム戦争の時使用さ
れたものだ、と聞いたそうだ。他にもヘリコプターや、何種類かの武器
も中古品が使われているという。 (つづく)
━━━━━━━
話 の 福 袋
━━━━━━━
◎17歳長女が妊娠と発表=女性副大統領候補ペイリン氏−米共和党
【セントポール(米ミネソタ州)1日時事】米共和党の副大統領候補に抜
てきされたばかりのペイリン・アラスカ州知事(44)は1日、声明を出し、
長女のブリストルさん(17)が妊娠5カ月で、おなかの赤ちゃんの父親と
結婚する予定だと明らかにした。出産予定は大統領選後の12月という。
ペイリン氏は今年4月に5人目の子供として男児を出産したばかりだが、
本当はブリストルさんの子供ではないかとのうわさがインターネット上
に流れていた。同氏は、ブリストルさんの妊娠を明らかにし、そうした
うわさを打ち消したい考えだ。 9月2日6時9分配信 時事通信
◎ 橋下知事、政調費返還求め元職含む府議14人提訴へ
大阪府議会の政務調査費のうち平成16、17年度分約3億4000万円が外部
監査で目的外支出と認定された問題で、橋下徹知事が府の返還請求に応
じない元職を含む議員14人を相手取り、計3500万円の返還を求め、大阪
地裁に提訴することを決めたことが2日、分かった。
提訴には府議会の同意が必要で、府は関連議案を19日開会の9月定例議
会に提案する。府議の多くは「司法の場で明らかにしたい」としており、
議案は可決される見通し。
府によると、全額返還に応じていないのは現職10人、元職4人。当時
の所属会派別では、自民4人▽共産9人▽社民1人。1人あたりの請求
額は500万円〜15万円で、いずれも政務を行う際の調査費や人件費などに
使用したとしている。
府議会政調費については、大阪市の市民グループが昨年2月、16、17年
度の支給額15億6000万円のうち人件費など約8億1000万円が不正に支出
されたとして、返還を求めて住民監査請求を行った。
監査委員は昨年6月、約3億4000万円を目的外支出と認定し、太田房江
前知事に対し、府議らに返還を求めるよう勧告。太田前知事は同9月に
返還請求を行った。
しかし、15人が返還請求に応じず、府は同10月31日に督促状を発送。そ
の後も数回にわたって口頭で返還を求めたが、今年3月に返還した1人
以外はまだ返還していない。
地方自治法では、自治体の債権の督促に応じなかった場合、首長は返還
を求めて訴訟手続きをとるよう定められている。9月2日11時49分配信
産経新聞
◎シンクロの井村コーチ離任、中国側「慰留したが…」
シンクロナイズドスイミングの中国国家隊でヘッドコーチを務めていた
井村雅代氏が1日、離任を発表した。中国側は慰留したが、契約終了にと
もなう勇退の意思は変わらなかった。
井村氏は1978年から日本代表を指導し、04年のアテネ五輪大会終了後に
勇退。06年に中国国家隊のヘッドコーチに就任した。
中国では、北京五輪大会の女子チームの銅メダル獲得など、中国のシン
クロを世界的レベルに引き上げた功労者として高く評価され「花様教母
(シンクロの教えの母)」などと呼ばれている。
井村氏は1日の記者会見で、当初の契約通り、北京五輪終了をもって離任
すると述べた。契約更新の申し出を断った理由は明らかにしなかった。
今後の予定は決まっていないが、日本のクラブで指導する可能性もある
という。また、中国との交流は続けたいと話した。
中国国家体育総局水泳センターの兪麗水球シンクロ部部長は、「井村コー
チは世界最高の理念とレベルを持っていただけでなく、職務を尊重する
精神の持ち主だ。非常に優秀なコーチで、チームも水球シンクロ部も留
任を望んでいた」と述べた。
中国では近く行なわれる重要な競技会はなく、ヘッドコーチの後任も未
定という。中国青年報によると、井村コーチは2日に帰国する。9月2日12
時30分配信 サーチナ・中国情報局
◎<リニア>年内本格調査へ 政府、慎重姿勢を転換
政府は1日、JR東海が表明しているリニア中央新幹線建設計画につい
て、年内にも本格調査への着手を認める方針を固めた。
自民党内では「整備新幹線を優先すべきだ」との慎重論もあったが、
「低炭素社会実現につながる」として建設を後押しすることにした。建
設費用や輸送の需要見通しの見積もりを含む本格調査に入ることで、J
R東海の目指す25年のリニア開通に弾みが付きそうだ。
リニア新幹線の建設にあたっては、全国新幹線鉄道整備法(全幹法)の
規定に従い、本格調査を実施する必要がある。
だが、国家プロジェクトとして自民党が強く要望している整備新幹線網
建設との兼ね合いを重視する国土交通省はこれまで、本格調査の前段階
の地形・地質調査だけを認め、JR東海からの「年内の本格調査開始指
示を」との要望への回答を保留していた。
しかし、政府は8月29日にまとめた総合経済対策に、福田康夫首相の指
示で「超電導リニアによる次世代高速鉄道実現に向けての本格調査着手」
と明記。リニア計画を後押しする姿勢に転換した。
環境対策とともに、税金投入なしで経済活性化に役立つ面を評価したと
いう。
JR東海は昨年末、首都圏−中京圏間のリニア中央新幹線を自己負担で
建設する方針を発表。実現すれば、先行開業する東京・品川と名古屋駅
間を40分、その後の延伸計画では首都圏−近畿圏間を約1時間で結ぶ。
9月2日2時31分配信 毎日新聞
◎福田首相辞任 4月から「辞めたいなあ…」
福田康夫首相の退陣表明から一夜明けた2日、首相の存在は忘れられた
かのように総裁選への手続きが進んだ。首相はマスコミとは接触したく
ないと、記者団との「ぶら下がり取材」を拒否。心の動揺は隠し切れな
かった。
退陣会見は突然のものだったが、首相にはすでに今年4月から退陣の2
文字が頭をよぎっていた。
首相が後見人でもある森喜朗元首相に辞意を漏らしたのは、改正租税特
別措置法の衆院再可決を前にした今年4月だった。
大連立構想の破綻(はたん)に始まり、日銀総裁の空席、ガソリン税の
暫定税率失効と「ねじれ国会」にくたびれ果て、「辞めたいなあ。もう
外遊もしたくないよ」と、森氏に赤裸々に語っていた。
首相は、4月末から5月の大型連休にかけて予定していたロシアとイギ
リス、ドイツ、フランスの欧州3カ国訪問を取りやめたいと漏らした。
ロシアとのパイプが深い森氏は「少なくともロシアだけは行くべきだ」
と説得した。
その結果、首相は欧州3カ国歴訪は見送ったものの、ロシアには出向き、
メドべージェフ、プーチンの新旧大統領と会談した。
森氏らは、北海道洞爺湖サミットが終了後、声高に内閣改造熱をあおっ
た。
森氏は福田首相が内閣改造(8月1日)を断行する半月ほど前の7月中
旬、周辺にこう語った。「おれは福田さんの背中を押してやるだけだ。
自前の内閣を作って、9月までしか持たないかもしれないが、そこまで
は頑張ってほしい」
人事を断行しても支持率は低迷。身内の公明党からも揺さぶられ、臨時
国会の乗り切りは誰の目から見ても容易ではなかった。
森氏が首相から、退陣表明の連絡を受けたのは1日午後7時半過ぎ。緊
急会見のわずか2時間前だった。2人の関係からすれば水くさいものだ。
驚いた森氏は「待て。慌てるな。これから官邸に行く。話し合おう」と
電話口で食い下がった。
首相はきっぱり拒否した。「来なくていいですよ。もう遅い。記者会見
をすでにセットしたから」
決断できないリーダーと言われた福田首相の最後の決断だった。
◇「負け幅」縮めるシナリオ
小池百合子元防衛相が自宅で飼うメスのヨークシャーテリアの名は「ソ
ウ」。いつかは、と総理大臣のソウから名付けた。
小池氏は2日朝、東京都内の自宅前で記者団に総裁選出馬への意欲を示
し、午後には「(総裁選では)文明論、経済対策論、そして何より希望
を示すべきだ」と語った。
福田康夫首相の退陣、麻生太郎幹事長と小池氏で総裁選、新首相のご祝
儀相場で解散・総選挙。自民党議員が期待交じりに口にしていた、衆院
選での「負け幅」を縮めるためのシナリオだ。小池氏の出馬の有無は、
総裁選が国民注視の“大興行”になるかのカギになる。
キーマンはともに小泉改革を支えた中川秀直元幹事長。小池氏には自ら
推薦人を集め、総裁選戦略を巡らす力はない。小泉純一郎元首相や中川
氏らの担ぐみこしに乗るしかない。9月3日2時31分配信 毎日新聞
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反 響
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1)ここ1年ほど地下鉄やバスなどの公共交通機関の中で席を譲って貰
うことがめっきり増えてきた。有難いことと感謝している。我が国の礼
節は時代が変わっても変わっていない。
だが、正直なところ後期高齢者の初年度としては、多少思い半ばする時
もある。先日も都バスの中でわざわざ通過する私を手で制して座らせて
くれた中間管理職風の方もおられた。有難く座らせて頂いた。
何で思い半ばするかと言えば、私は常日頃「若く見える」と言って頂け
ることが多い。今朝も長年指名している女性理容師に「着ているものの
ファッションも一因では」と言われた。
それは納得できる指摘である。と言うのも欧米人の服装には年齢や性別
を感じさせる点が誠に少なく、それの影響があると自覚しているからだ。
ここまででは説明不十分だろうが、その服装と一見前期高齢者風(?)
ではあっても、サッと立ち上がって「どうぞ」と言われるのである。
「何だ、世間の方は単なる社交辞令で若く見えると言って下さっている
だけで、実態は年相応に老化して見えているのだ」と感じるのである。
そうであれば高齢者に相応しい立ち居振る舞いが必要かと自戒するよう
努めている。すなわち「座らせてくれ」と思わせてはならない−という
ことである。
実は、こんなことを言いたくてこの一文を書き始めたのではない。我が
国の年長さをいたわる美風はチャンと残っているのだと、大いに意を強
くしているのである。感謝しているのである。
14年前に会社を去った後は「優先席」に座ることを意識的に避けていた。
「俺はあのような席に座るほど老化してはいない」との妙な抵抗感から
だった。
それが、6年ほど前にバスの中で若い大学生風の女性がいきなり立上が
って私に向かって「どうぞ」と言って下さった時には言葉を失ってオロ
オロするだけで、結局辞退してしまった。
この話を当日の訪問先だった某大学の若手教授に語ったところ「それは
困ります。譲った方は相当の決意で立ち上がっているのです。その決意
と好意を結果としてであっても断られると、もう2度と譲ってやるかと
いう気になるのです。学生たちはそう言います。
今後は如何に複雑な思いがあっても、素直に受けてお座り下さい」と、
かなり厳しく言われてしまった。大いに反省した。
世の中は上手くできているもので、こちらにそういう自覚があると、席
を譲って貰える機会が徐々に増えてきたし、抵抗感が全くなくなってき
た。
そして、優先席にも素直に座れるようになってきた。ところが座ってみ
て解ったことは、若者にはそこが空いていると当然のような顔で座り、
有権者?が目の前に来ても知らん顔をする者と、直ちに立ち上がる者と
完全に二手に分かれていることだった。
さらに明らかに勤め人と見える者どもには譲る気が全くない者が多く、
見苦しい姿勢で座って意味もない雑談に耽っているので、ウンザリさせ
られる。だが、中には空いていても素通りか、座らないでいる者もいる。
そこで思い出すのが反日感情を云々されている某国のS市の地下鉄での経
験である。乗るのがやっとという大混雑の中で、立っている我々夫婦を
発見した若者2人はサッと立ち上がって手招きして座らせてくれた
。多謝と言って座ったが、感情問題と年長者に対する礼儀は別なのかな
と思いながら座っていた。(前田正晶)
2)さすが「頂門」。夕刊拝読、「あ、そう」とはならないよとの主
宰者の記事を大変興味深く読みました。暫くは政局から目が離せません
が、「次は福田よりは少しはマシではないか」と祈るばかりです。とこ
ろで、以下は下世話な話。お口(お目)汚しですが・・・
「アンタ、7月の給与が数万円多かったから、あれが退職金なの?」
「ああ、多分そんなものだろうよ」とスズメの涙の退職金にカミサンと
もども小生も納得し、以来、前の会社のことはすっかり忘れていたが、8
月末にどさっと振り込まれてきた。
「どさっ」と50万円。人によっては「ポッチリ」だろうが、4年と3ヶ月
だからこんなものだとしても、まったく期待していなかったから、それ
はまことに棚からぼた餅である。お陰でカミサンから遠近両用めがねを
作ってもらう許可を得た。3万3000円也。
9月2日、できあがってきて、それを掛けてこの文章を書いている。「遠
近」だと頭が痛くなったので「中近」にしたが、PCも手元の文書もこ
の中近眼鏡で事足りるので、すこぶる快適だ。
この50万円でカミサンのご機嫌はすこぶる(今のところ)良い。一昨日
カミサンは美容院へ行った。昨日はフェイシャルエステへ行った。今日
は友達と温泉へ行った。女はいくつになっても可愛い。平井修一
3)ワールド・サッカー。その最初のバーレーン戦が6日となった。
矢張り不安である。何故かと言えば、あの惨敗に終わったU-23と基本的
には同じサッカーしかできない国の代表であるからだ。勿論、勝ち抜い
て貰いたいのであるが。
先日、何年振りかでイングランドのプレミア・リーグのサッカーをテレ
ビで見た。感想は「イングランドのサッカーを初めて見たのと同じ」で
あった。
我々世代の認識では「イングランドのサッカーとはひたすら前に向かっ
て蹴る古き良き“キック&ラッシュ”で、技術や技巧重視よりも懸命に戦
うサッカーであったから」である。噂ではイタリアやスペインと同様に
世界各国から優秀な選手が参加し、その昔のスタイルから変貌ていた。
現実は当にその通りだったのだが、その中には我が国が是非学んで欲し
い点があった。それは全員とは言わぬが、誰もが隙あらばシュートして
点を取ってやろうという強い意欲に満ち溢れていることであった。
兎に角、1度攻め上がったならばシュートで終わるという激しい争いの
サッカーで、民族性の違いを見せつけられた気さえした。それだけでは
ない、その当たりの激しさとボールへの執着と競り合いを恐れぬ、時に
は反則になってしまう闘志も、我が国に欠けている点ではないかと痛感
させられた。
今度の対戦相手の中近東勢には欧州勢の技術も闘志の表現もないが、そ
れなりに寄せが早く当たりは激しいのである。しかもそれのみではなく、
我が国のフェアープレー精神からは考えられない、また実行できない?
ずるさと言うか狡猾さが備わっている。
その辺りを切り抜けて勝つためには、個人の勝手と言われることを恐れ
ない、隙あらばシュートしてやろうという意欲と姿勢、彼らの狡猾さを
圧倒するだけの技術がなければならない。そのために岡田監督は欧州組
を招集したのだろう。
今更急にフェアープレーを忘れろと言っても無理だろうから、「何が何
でも勝ってやろう」という気持ちを、あの女子のソフトボールにも負け
ないように表して、あのオリンピックの惨敗を忘れさせても貰いたいも
のである。(前田正晶 )
4)またまたロシアの外国人力士白露山と露鵬が大麻汚染とのニュー
スが流れた。そもそも、国技と言いながら一方で出稼ぎ中心の外国人力
士の人気で相撲界は支えられている。
ここにも日本のいまの建前と本音の違う、偽装社会が横行している。国
民もそれを良しとして認めている。政治もそうだが、日本はこうした顕
著な例を見るまでも無く国の内部からメルトダウンしているのが現状だ。
本音でモノを言い、本音で物事に取り組む姿勢が失われているのがもっ
とも危機なのだ。
かつて問題にされていた「みんなでゴールしよう」と言う左翼の主張す
る見せ掛けの平等主義が浸透して、国民の間にそれが正しいこととして
蔓延してきた結果がこれである。それを信じる者たちには、その裏に隠
された真実が見抜けない。
お隣の中国や過去のソ連邦、もっともひどい北朝鮮などのこうした思想
が主張とはかけ離れた現実がどうなっているか、見えないし見ようとも
しないのが彼らの主張なのだ。
国技なら国技にすべきで、人が集まらなかった消滅するだけだ。外国人
を入れて維持する国技などない。こうしたことを続けていると、日本文
化はあらゆるところで消えて行くだろう。(なみお)
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身 辺 雑 記
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2日の東京湾岸は、さながら梅雨明けのような眩しい日差し。久しぶり
の晴天なのだ。早朝から蝉が鳴いているが、数は減っている。公園でも
死骸を沢山見受けるようになった。
樹木の裏では、しがみついたまま,啼かないでじっとしている蝉を2羽も
見つけた。「死の床の蝉」? まさか。
「福田は辞めるよ」とのオフレコ情報は4月8日に入ってきた。毎日新
聞によると震源地は森だったようだ。口の軽い人、と言う事になる。福
田は恨んでいるだろう。
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