頂門の一針 |
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
□■■□───────────────────────────□■■□
わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1213号
□■■□───────────────────────────□■■□
平成20(2008)年6月10日(火)
日本を永久に武装解除せよ(1):平井修一
親の意見とナスビの花は:渡部亮次郎
使命に殉じた将軍:伊勢雅臣
アメリカの介入こそ独立への道:Andy Chang
心の病の心もとなさ:平井修一
教育情報プロジェクトの夏期研修会
話 の 福 袋
反 響
身 辺 雑 記
□■■□ ──────────────────────────□■■□
第1213号
発行周期 不定期(原則日曜日発行)
御意見・御感想は:
chomon_ryojiro@yahoo.co.jp
購読(無料)申し込み御希望の方は
下記のホームページで手続きして下さい。
http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm
バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/
ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/
━━━━━━━━━━━━━━━
日本を永久に武装解除せよ(1)
━━━━━━━━━━━━━━━
平井 修一
近年の若者の会話は、ほとんどが「さえずり」のようである。「え!
ウソ! マジ!?」が連発、繰り返される。言語の貧困で、高等教育も
最高学府もほとんどディズニーランドと化した。
「大学の4年間で読んだ本がハリーポッターだけ、なんていう学生は珍し
くないですよ、入社試験のための受験勉強はしても学問と言えるものは
ゼロ。むしろ学問以外はすべて体験するのが今の大学でしょう」
と言っても、学生諸君は「え! ウソ! マジ!?」。
「4年間の学生生活で、2年間はバイト、1年間はサークルと飲み会と遊び、
残りの1年は受験勉強ですから学問なんてする暇がありませんよ」
学生諸君は再び「え! ウソ! マジ!?」。
「ところで諸君はなんのために大学へ進学したのですか?」
しーん。これってありか、小生も「え! ウソ! マジ!?」。ま、小
生も1年生のときはそんなだったか。
ところで、「真面目な話は暗くなる」と言ったのは誰だったろう。しば
らく真面目な話をしたいが、当然暗い話になる。言いたくないことを言
わねばならないから、書くほうも読むほうもともに楽しくはない。辛う
じて知的好奇心がある読者から「おもしろい」と思われることを信じな
がら以下文字を紡ぐ。
「国家とは国語である」
山本夏彦翁が語っていたが、つまり「国家なくして国語なし」「国家あ
りて国語あり」ということになる。
小生が子どもの頃、「みっともないことはおよし」などとよく母に言わ
れた。マナー違反、公衆道徳違反、人倫(人間として守るべき道)や世
間の良識にもとることは「恥ずかしいことだ」と教えられた。
「みっともない」は「もったいない」とともに日本から消え去りそうな
言葉である。「操を守る」「貞淑」「親孝行」「忠君愛国」なんていう
言葉はすっかり消えた。国語がどんどん消えているということは国家も
また日々溶けているということだろう。北極海の氷のように。
「日本の統治体制の改革」と題する昭和21(1946)年1月7日付けのGH
Q(連合国総司令部)の最高機密ファイルがある。敗戦後の日本をどう
改造するか、その大本である憲法をどう作るかという米国国務省・陸軍
省・海軍省調整委員会(SWNCC、スワンク)が承認した米国政府の
指針を示す文書で、一般的に「SWNCC228」と呼ばれているそうだ。
浅学非才の小生は57歳の今日まで知らなかった。
<日本における軍部支配の復活を防止するために行なう政治改革の効果
は、この計画を日本国民が受け容れるか否かによって、大きく左右され
る。・・・日本国民がこの変革を受け容れ易いようにする方法を考慮す
るとともに、変革の順序と時期の問題をも考慮しなければならない。・
・・本文書は、公表されてはならない>
GHQが戦後の日本の骨格、憲法を作ったことがばれたら問題になる、
と言っている。それはそうで、大層「みっともない」ことである。
<日本人が、天皇制を廃止するか、あるいはより民主主義的な方向にそ
れを改革することを奨励支持しなければならない。しかし、日本人が天
皇制を維持すると決定したときは、最高司令官は、日本政府当局に対し、
・・・安全装置が必要なことについても注意喚起しなければならない>
「安全装置」とは、天皇陛下万歳、大日本帝国万歳と言って国民が火の
玉になって外国の悪逆と戦わないための仕組みで、「友だちの嫌がるこ
とはしない」というスキームである。
<「降伏後における合衆国の初期対日政策」において、日本に対する合
衆国の究極の目的の1つは、次のようなものであると述べられている。
「他の諸国家の権利を尊重し、国際連合憲章の理想と原則に示されてい
る合衆国の目的を支持する、平和的かつ責任ある政府を最終的に樹立す
ること」>
ここにアメリカの属国として、軍事権、外交権の無い戦後日本が誕生し
たのである。
そう言えば「知識人、インテリゲンチャー」という言葉もほとんど死語
だ。その知識人、インテリの最後の一人である福田恆存氏が「滅びゆく
日本」で嘆くまいことか。以下次号。
━━━━━━━━━━━
親の意見とナスビの花は
━━━━━━━━━━━
渡部亮次郎
Eggplant
ナス科の1年草(熱帯では多年草)で,ナスビともいう。果実を食用とす
る重要野菜である。インドの原産で熱帯から温帯地方に広く栽培される。
中国での栽培はきわめて古く、千数百年の歴史を有する。
日本への渡来年代は不明であるが,最古の記録として,正倉院文書に
〈天平勝宝2年(750)6月21日藍園茄子を進上したり〉とあり,古くから栽
培され重要な野菜であったと推定される。
木質化する茎は枝分れして高さ60〜120cm。花は普通単生であるが,品種
により房状に2〜3花つける。花色は紫。果形は卵形から長楕円形まで,
なかには球形のものもある。すべての花が実を結ぶ。
このことから日本では古来、諺として「親の意見(教え)と茄子(なす
び)の花は千に一つの仇(あだ=無駄)は無い、と子を納得させてきたが、
最近は親が諺を知らない。
茄子は古くから主要野菜として発達しただけに各地で栽培され,交雑採
種も容易なことから,日本の各地域ごとに多くの地方品種ができあがっ
た。これら地方品種で,はっきり区別できるものだけでも150以上ある。
(1)丸ナス群 巾着(きんちやく),芹川(せりかわ)に代表される品種で,
北陸地方,東山地方,京阪で栽培。
(2)小丸ナス群 橋ぎ(もぎ),民田(みんでん)などの品種で,生育日数
の短い東北,北海道で栽培。
(3)卵形ナス群 千成(せんなり),真黒(しんくろ)などの品種で,関東
で栽培。
(4)中長ナス群 橘田(きつた),大市(おおいち)などで,関西,山陰,
東海地方で栽培。
(5)長ナス群 南部長(なんぶなが),大阪長(おおさかなが)などで,東
北と関西以西で栽培。
(6)大長ナス群 博多長,久留米長などで,九州で栽培。その他へたが
緑色の米国大丸ナス,観賞用に作られるタマゴナスなどがある。
日本では大正末期から数多くの品種が育成されており,現在栽培されて
いる品種の大部分は一代雑種である。おもな品種は千両,新早真,千両2
号,黒陽などである。主産地は埼玉,群馬の各県で,促成栽培の盛んな
地方は高知,福岡,熊本の各県である。
露地栽培は普通3月にまき,5月に定植し,収穫は6月から10月にかけて長
期間行われる。開花後20〜25日のものを収穫する。
温暖な気候を好み,気温が低いと落花や不良果が発生するが,近年はホ
ルモン剤の利用によって低温期の着果も容易となっている。
果実100g中の成分は水分94.1g,糖質3.4g,タンパク質1.1g,脂質0.1g,
灰分0.6g,ビタミン A23IU(国際単位),ビタミン B10.04mg,ビタミン
B20.04mg,ビタミン C5mgである。糖質をすこし含むだけで栄養的価値は
ほとんどない。
果皮の色素の本体はデルフィニジン delphinidin で、この色素は鉄塩と
青色の複塩を作りやすい。漬物に鉄釘やミョウバンを加えると鮮やかな
青になるのはこのためである。
果実は各種の漬物や煮食用に利用され,葉は粉末にして,沢庵(たくあん)
漬にぬかに混ぜて利用される。また,果汁やへた,茎,葉の匙汁などは
いぼ,凍傷,にきびなどに外用として効きめがある。
奈良時代すでに蔬菜(そさい)として栽培、売買されてもいた。《延喜式》
には,おもに〈捺漬(ひしおづけ)〉〈糟漬(かすづけ)〉〈荏裹(えづつみ)〉
などの漬物にされていたこと,ならびに,その耕作についての記述が見
られる。
漬物,汁の実,煮物,揚物,あえ物,焼物と,きわめて利用範囲の広い
野菜であるが,しぎ焼といえば,いまではナスを油で焼いて練りみそを
つけて仕上げるのが普通であるが,もともとは当然ながら野鳥のシギを
用いたものであった
鴫壺は漬けナスの中をくりぬき,そこにシギの肉をつめて煮るものであっ
たが,鴫壺焼になると焼きナスの上に木の枝でシギの頭を作ってのせて
出す料理になり,油とみそを使う現在のものはその後の変化である。
しもやけの治療には,根や茎,葉を枯らして匙じ,これに患部を漬ける
処方などもあった。2008・06・05
参考:世界大百科事典(C)株式会社日立システムアンドサービス
━━━━━━━━
使命に殉じた将軍
━━━━━━━━
伊勢 雅臣
■1.ヨーロッパのアジア支配を全面的に崩壊させる一撃■
大東亜戦争が始まった昭和16(1941)年12月8日、マレー半島北端に上陸
した日本軍は、抵抗するイギリス軍を蹴散らしながら、2ヶ月足らずで
1100キロを進撃し、翌昭和17 (1942)年2月15日、ついに英国の東洋支配
の根拠地であるシンガポールを陥落せしめた。「大航海時代以来の、ヨ
ーロッパのアジア支配を全面的に崩壊させる一撃であった」と評されて
いる。
英国の歴史家クリストファー・ソーンは著書『太平洋戦争とは何だった
のか』の中で、日本の勝利を眼前にしたインド人将校や外交官の言葉を
紹介している。
<日本軍の勝利はアジア人の志気を大いに高めた。武器がイギリス人の
手から日本人とインド人の手に移るとともに、英知もまたわれわれの手
に移った。とくに日本人がイギリス人よりもずっと折り目正しい聡明な
態度をとりはじめた ので、アジア人全体が、イギリス人を低級な人種の
ように思い始めた。>
ソーンは、イギリス植民地支配の失墜の最大の原因が、「白人」が面目
を失い、打ちのめされたことである、としている。
■2.束の間の成功■
大東亜戦争開戦時の日本はオランダ領東インド(インドネシア)の石油
を確保して、自存自衛の体制を確立することを目指したが、それに立ち
はだかっていたのが、イギリス東洋艦隊の根拠地・シンガポール要塞で
あった。
海に面した南側は重砲群とトーチカ群に守られ、また北側のマレー半島
は1100キロにおよぶジャングルとゴム林が広がり、大小250本の河川が流
れて、天然の防壁をなしていた。
日本軍は戦車と自転車装備の歩兵部隊に、航空兵力、工兵部隊による渡
河支援、自動車による兵員・物資輸送、舟艇による海上からの側背攻撃
を組み合わせて、この天然の防壁を突破したのである。
日本軍の大胆かつ細心の作戦を指導したのが、山下奉文(ともゆき)陸
軍中将だった。山下中将はこの成功によって国民的英雄になったが、そ
れも束の間の事だった。以後、次々と悲運が襲ってきた。
■3.「イエスかノウか」■
2月14日、英軍から降伏交渉をしたいとの軍使を迎えた夜のことを山下
は次のように記している。
<いよいよ英国軍の降伏となったのですが、実はその前の 晩、恥ずかし
い話だが、わたしはもう嬉しさで一杯で寝れなかったくらいだった。
むかし評判であった乃木大将とステッセルの会見の場面を、夜中に何度
も思い出したりした。そして、乃木将軍のように敵将をいたわり、慰め
てやろうと、ひそかに考えていました。
軍人として、一生の間にこの日をもった自分は、何という幸せ者だろう
と、私は涙が出るほど嬉しかった>
ところが、山下の思惑は見事に外れてしまった。敵将パーシバル中将は
約束した時間に遅れてきたうえ、緊張のためか落ち着きがなく、キョロ
キョロしている。
イギリス側は、日本側が示した12条の一つ一つに対して、少しでも条件
を緩和しようと粘る。
日英双方の通訳も拙くて、なかなか要領を得ない。なぜ潔く降伏しない
のか、と山下は苛立った。腹立ちのあまり怒鳴るような調子で、通訳に
対して、イエスかノウか結論だけを聞けばよろしい、と言った。
しかし、「イエスかノウか」という言葉は痛烈に、イギリス 側の耳朶に
響き、交渉は一転して妥結した。
<わたしは通訳の言葉に対して、イエスかノウか、結論だけ聞けばいい、
という意味を、その時通訳にいったので、決して、パーシバル中将にい
ったのではなかったのです。
ところが、わたしが直接パーシバル中将に、イエスかノウ か返答を詰め
寄ったように新聞、ラジオで宣伝されてしまった。
前夜来、わたしは、精一杯の温情をもって、美しい会見にしようと思っ
ていたのに、そんな気持は無惨にこわされ、その上、勝利に思い上がっ
た傲慢な態度であったごとく宣伝されてしまったことが、今でも私は寝
ざめの悪い思いでいるのです。>
英国側が交渉で粘るつもりなら、とことん粘ればよいのに、山下の一言
に勝手に怯えて、妥結してしまったとすれば、その程度の敵将を相手に
しなければならなかった山下の不運というほかはない。
そして堂々たる体躯の山下が敵将を一喝する、という作られたシーンは、
日本国内に報道され、連戦連勝に湧く国民の歓喜をいやがうえにも盛り
上げたのである。
■4.再び表舞台へ■
この降伏交渉からわずか5ヶ月後、山下はシンガポールから満洲北部、
ソ連との国境近くの牡丹江へと転任になった。任地に直行するよう、大
本営は厳命を下した。
山下は帰国して天皇に戦勝を奏上し、マレー戦についてご進講する事を
希望して、その草稿まで準備していたが、それもムダになった。この処
置に、東條英機首相兼陸相の山下に対する警戒心を見る論者は少なくな
い。
確かに陸軍大学校を抜群の成績で卒業し、将来の陸軍大臣と噂されてい
た山下が、歴史的なマレー戦勝利を掲げて凱旋帰国すれば、東條を脅か
す存在になったろう。
現実に昭和20年1月、近衛文麿は、天皇に対して、戦争終結のために山
下を首相にすべきと奏上している。
山下は満洲という舞台裏で2年間を過ごし、いつしか国民から忘れられ
ていった。しかし、この間にも山下は対ソビエト戦の準備を怠らなかっ
た。
もともと日本陸軍はソ連を仮想敵国として準備してきたもので、米英を
敵とすべきではない、というのが山下の考えであった。マレー作戦自体
が、山下の志ではなかったのである。
山下が再び舞台に姿を現すのは、昭和19(1944)年9月、フィリピン第14
方面軍司令官に任ずる命令が届いた時である。
山下にしてみれば、南方作戦をやらせるなら、そのままシンガポールか、
ジャカルタなりに配置しておけばよいものを、と脈絡のない人事に憤懣
やる方のない思いであったろう。
山下は、満洲からフィリピンに向かう途中、東京に立ち寄り、天皇によ
る親任式を受けることに強くこだわったという。
山下はかつて2・26事件で反乱を起こした青年将校たちに深く関わり、昭
和天皇から遠ざけられている、という風聞があった。このままでは死ね
ないという思いが強かった。
幸い、今回は拝謁を許され、昭和天皇から「帝国の安危は一に比島(フィ
リピン)軍の肩にかかっている」と励まされた。
■5.一蹴された持久戦構想■
しかし、フィリピンで待っていたのは、またも悲劇的な状況だった。日
本軍はフィリピン周辺での制空権も制海権も失っていた。正面から決戦
を挑んでも勝ち目はない。
航空機の攻撃を受けにくいルソン島北部の山間部やジャング ルに強固な
陣地を敷いて、アメリカ軍に持久戦を強要し、兵力を消耗させる。
それによって、台湾、沖縄への侵攻を可能な限り遅らせる。それが当時
のフィリピン方面軍にとって唯一、戦況に貢献できる作戦だ、と山下は
判断した。
実際にこの戦法は、翌年春、栗林忠道中将が硫黄島で採用し、小さな島
ながら36日間も米軍を引き留め、米軍に死傷者2万6千余の打撃を与え
ている。
しかし、山下の構想は認められなかった。南方総軍は米軍上 陸の予想さ
れるレイテ島での決戦を命じてきた。山下から見れば、狭隘なレイテ島
では持久戦は成り立たず、むざむざ兵と資材を浪費するだけである。山
下は意見具申したが、一蹴されてしまった。
やむなく、ルソン島から第1師団、第26師団をレイテ島に送ったが、
到着する前にほとんどが米潜水艦と爆撃によって海中に沈められてしま
った。海軍も総力をレイテ沖海戦に注ぎ込んだが、敗北に終わった。
昭和20(1945)年1月1日、山下奉文率いるフィリピン方面軍は、マニラ
を放棄し、ルソン島北部の高地バギオに司令部を移した。
■6.持久戦■
山下軍司令部は、米軍の攻勢にさらされながら、4月半ばまでバギオで
持ちこたえた。そこからフィリピン方面軍は、じりじりと北方山中へ後
退しながらも、米軍との持久戦を戦った。
日本軍の抵抗は凄まじかった。斜面全体に蛸壺を掘り、迫り来る米軍に
反撃を加え、奪われた陣地を、夜間の切り込みで奪 回する。戦車を道路
側面に穴を掘って隠し、米軍の戦車の通過 を待って体当たりするという
戦法をとった。
山下は全将兵に対して、玉砕をきびしく禁じ、何があっても生き残るよ
う命じた。決戦を避けて、一人でも多くのアメリカ兵をルソン島に貼り
付けておくことが、祖国防衛のためにフィリピン方面軍がなし得る貢献
だった。
物資・食料の輸送もままならず、飢餓に襲われながら、日本軍は戦った。
もはや山下の乗る車もなく、険しい山道を杖をつきながら夜陰に紛れて
退却した。道路沿いには、マラリアなどに倒れた兵士や、軍とともに逃
れてきた在留邦人たちがうずくまっていた。
■7.最後の使命■
9月2日、ポツダム宣言を日本政府が受諾してから2週間以上もたった
後、山下は幕僚を連れて、山々に囲まれた町キアンガンまで降りてきて、
米軍に投降した。
シンガポールの南方軍 総司令部から与えられた命令が「停戦」だったこ
とを盾に、無 条件降伏を拒否し、条件付停戦をアメリカ軍に呑ませてい
た。
翌日、山下はバギオに連行され、降伏調印式に臨んだ。会場 にはマッカ
ーサーの指示で、かつてシンガポールで降伏した英軍のパーシバルも参
列していた。山下への意図的な侮辱である。
山下はその後、マニラに護送されて、10月9日に戦争犯罪容疑者として
起訴された。フィリピン各地で配下の将兵が起こしたとされる事件に関
する容疑で、山下自身には何の覚えもない事ばかりであった。
山下につけられた米人弁護士フランク・リールは、指揮官が命令もせず、
知りもしなかった部下の戦争犯罪について、責任を問うことは、従来の
法理論を覆す悪法になると考えていた。
■8.山下に惹きつけられた米人たち■
リールのアドバイスに従い、山下は積極的な法廷闘争を行った。磨き上
げられた拍車付長靴を履き、ありったけの勲章をつ けて証言台に立った。
山下にとっては、1人でも多くの部下を 無事に帰国させ、また祖国の名
誉を護るための戦いであった。
降伏調印式や戦犯裁判で屈辱を味わうよりは、ひと思いに自決してしま
った方が、山下個人としては、はるかに楽であったろう。しかし、司令
官として戦いを収め、一人でも多くの部下を無事に帰国させることを、
山下は自らの最後の使命と考えたのである。
そんな山下の人柄にリール弁護士は魅せられてしまった。「私が知る限
り、山下を知って、個人的に彼にひきつけられな かったアメリカ兵は1
人もない」
山下の法廷への出入りの警護を受け持っていたケンワーシー少佐も、リ
ールに対して「法廷がどのようなことを言おうとも、私は、いつも彼を
偉いやつ----本当の紳士だと思っているということを山下大将に告げて
もらいたい」と頼んだという。
山下はその人格で、祖国の名誉を護ったと言える。
■9.「赤ちゃんを大事に立派な日本人になるよう育てゝ欲しい」■
年開けて、昭和21(1946)年1月7日、山下らを収監している既決犯収
容所を、フィリピン方面軍のかつての部下たちが訪 れて、草むしりをし
た。処断されるかつての上官たちの住居の、 せめて周りだけでも見苦し
くないようにしたい、という思いでれている。
閣下が私共の側に歩み寄られて、「ご苦労さん、皆元気かな」と言葉を
かけて下さり、次のことを仰いました。
<私は現在米軍の捕虜収容所にいる君達全員が1日も早く内地へ送還さ
れるのを見届けたいと思っていたが、米軍の都合はそうは参らぬ様であ
る。君達は恐らく復員したら自 分達が頑張って、焦土と化した日本を復
興させるのだと意気込んでいることゝ思う。そこで私から諸君に言って
置きたいことがある。
それは、君達が内地に上陸した時「お母さんの膝の上で抱かれてオッパ
イを飲んでいる赤ちゃんを大事に立派な日本人になるよう育てゝ欲しい。
その赤ちゃんが、きっと将来日本を復興させてくれると思う。そのこと、
しっかりと頼むよ>と仰言って、かすかな笑みを浮かべてその場を去られ
ました。
山下は辞世として次の3首を詠んでいる。
野山わけ集むる兵士十余万かへりてなれよ国の柱と
今日もまた大地踏みしめかへりゆく我がつはものの姿たの
もし
待てしばしいさを残して逝きし戦友(とも)あとをしたひ
てわれもゆきなむ
昭和21(1946)年2月23日午前3時、マンゴーの樹の下に設けられた絞
首台の前に山下は立たされた。黒い袋を頭にかけられる際に、「皇室の
弥栄(いやさか)を祈り奉る」とつぶやいた。煌々たるライトの下、山
下は13階段を昇っていった。
■■ Japan On the Globe(551)■ 国際派日本人養成講座 ■■■■
人物探訪: 山下奉文、使命に殉じた将軍
シンガポール攻略の英雄は、使命に忠実に
その後の悲運の人生を生き抜いた
■転送歓迎■ H20.06.08 ■ 38,272 Copies ■ 2,864,349 Views■
無料購読申込・取消: http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/
■リンク■
JOG(191) 栗林忠道中将〜精根を込め戦ひし人
「せめてお前達だけでも末長く幸福に暮らさせたい」と、中将
は36日間を戦い抜いた。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h13/jog191.html
■参考■(必読〜★:専門家向け)
→アドレスをクリックすると、本の紹介画面に飛びます。
1. 福田和也『山下奉文―昭和の悲劇』★★★、文春文庫、H20
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167593076/japanontheg01-22%22
■ 編集長・伊勢雅臣より
読者からのご意見をお待ちします。以下の投稿欄または本誌への返信とし
て、お送り下さい。掲載分には、薄謝として本誌総集編を差し上げます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jog/jog_res.htm
━━━━━━━━━━━━━━
アメリカの介入こそ独立への道
━━━━━━━━━━━━━━
Andy Chang
馬英九政権が発足して1週間の間に急速な中国接近が進み、交渉は中国
の言いなりになって国民党の主張は成果がない。このような状況になっ
ても一般の台湾人は殆ど反応がなく、無気力、無感覚である。
多くの台湾人は今でも民進党が台湾独立の主体だと思っている。民進党
は頼りにならないとわかっていても、独立運動派民進党が推進するもの
と思っている。だが民進党は独立を主張しなくなり、利権のみを追及す
る私利私欲の団体となった。
台湾が独立するためには打倒中華民国が最優先である。中華民国の制度
のもとで中華民国を打倒することはできない。国際法によれば台湾の主
権はアメリカが握っている。アメリカの介入こそ独立への道である。
●路線検討;「台湾の過去と将来」の開催
ある台湾の評論家が、いまでは国民党妥協派が増えて独立派が減少した
と嘆いていた。独立派の減少という批判は民進党の内部批判であって、
実際に台湾人の独立志向が減少したのではない。
人民には組織がないから政党や民間団体に頼る。ところが民進党は妥協
派が主流となって、独立はやらない。「和解共生」は泣き言にすぎない。
妥協派は何をするのかもわからない、[お情け頂戴]だけで目標がない
のである。
選挙に負けた原因は陳水扁の独立路線であるという妥協派の言論が出て
きて、一部の民間人もこれを信じる傾向がある。新潮流派、謝長廷派が
和解路線を取ったため、民間人が民進党を唾棄して投票率が下がったこ
とについて民進党は言及しない。反省がないのである。
謝長廷は落選すれば政界から引退すると公言したが、急に544万人が私の
投票したから引退しないと居座った。とんでもない。544万人は謝長廷に
賛成して投票したのではなく、「涙を呑んで」台湾人の謝長廷に投票し
たのである。人間は信義が大切、謝長廷は消え去るべきである。
敗戦から二ヶ月も経つのに反省はなく、独立派に責任転嫁するのは許せ
ない。失敗の原因は独立路線か和解路線という問題は公開場面で議論す
べきである。謝長廷が反省しなければ民間団体が主体となって公開討論
すべきである。これは単なる民進党の問題ではない、全台湾人の運命を
変えた、責任追及の人民裁判である。
台湾人は今後どうすればよいのか、中国人の奴隷に甘んじるのか?これ
こそ重要な議題である。「路線検討会と台湾の将来」についての台湾独立
会議を提議したい。
●冷え切った米台関係
確かにこの数年来、アメリカと台湾の関係は冷え切っていた。陳水扁が
「台湾名義」を主張して中華民国の名義を台湾に変更する政策と、台湾
の名義で国連加盟を推進したからである。
アメリカは台湾問題の現状維持を主張しているから正名運動に反対した。
表面上はそうである。しかし、真相は陳水扁が「アメリカの同意なくし
て勝手に国連加盟を推進した」から反対したのである。
台湾は米国の暫定占領領土である。台湾の地位問題は未決で、今でもア
メリカが台湾の主権を握っている。それなのに断りもなく台湾名義で国
連加盟するのはアメリカの国策に反する。
●独立と国家意識の袋小路
台湾人が直面しているのは国家意識と独立意識が混乱しているからであ
る。台湾は民主国家ということに拘り続けている。国家であるといいな
がら、中華民国を承認する国は世界で二十数カ国だけ、商業では「台湾」
を認めるが国家として承認しない。
台湾はアメリカの領土ではない、暫定占領地区である。国際法によれば
戦争で占領した地域は占領国の領土に組み入れることは出来ない。但し
占領国は暫定占領権を持ち、やがて占領領土の人民が帰趨を決定する権
利を持つ。
アメリカは台湾の暫定主権を持つが半世紀以上も放置している。台湾人
民はアメリカの無作為のために半世紀以上も苛酷な中国人の圧政下で苦
しんでいる、この責任は重大である。
中華民国は滅亡したが、国民党と民進党は今でも中華民国を維持してい
る。これが台湾人の国家意識の混乱の原因である。国民党は中華民国と
して中華人民共和国と統一、現状維持を討議し、民進党は中華民国制度
のもとで正名制憲を推進して失敗した。失敗したあと馬英九政権が発足
するとすぐに台湾名義を切り捨てた。民進党は選挙で復帰を期待してい
るが人民は期待していない。
中華民国の束縛から逃れるのが課題であるのに、台湾人はアメリカの責
任を求めない。つまり台湾での独立運動はアメリカが国際法的に台湾の
占領権を放棄していないことを知っているが、知っていながら方法を講
じようとしない。
台湾の主権は今でもアメリカが握っていると林志昇/ハーゼルの二人が
主張して三年になるが、台湾では二人の主張を無視している。民進党は
中華民国を擁護している団体だから林志昇/ハーゼルの主張を無視する
が、民間団体はこの問題を正視して討論する必要がある。
●馬英九は台湾を放棄した
これに反して馬英九政権は発足して10日の間に中国に特使を送って講和、
相互交流などを進めた。そして政府は今後の外交文書では「台湾」を削
除すると発表したのである。つまり「中華民国は台湾ではない」と宣言
したのに人民の反応は鈍い。馬英九は台湾を放棄したのである。
和解共生を選挙の主軸とした謝長廷でさえ、馬英九の誹謗罪で起訴され
たのである。謝長廷は法廷で「馬英九は和解共生を唱えていたのはウソ
だったのか」と叫んだという。謝長廷の過ちが台湾人を独裁政権に追い
込んだのである。
謝長廷個人の誹謗罪は些少なことだが、彼は台湾人民に謝罪すべき、万
死に値する罪である。国民党の主席である呉伯雄が中国を訪問し、南京
で孫文の墓を参拝したが、このとき二つのことがあった。
一つは呉伯雄が「われわれは政権を取り戻したことを国父・孫中山にご
報告します」と講演したこと。これは中華民国は台湾人の者ではなく中
国人のものであると宣言したことである。
もう一つは呉伯雄が南京で題字を求められ、「天下為公、人民最大」と書
いたことである。この題字の内容は、「中国の天下を公的(つまり中国人
の)見地から見ると、中華“人民”共和国が最大である」と解釈される。
中華民国は中華人民共和国の臣下として屈服したのである。
●いまこそ民間運動の発足をすべき
台湾は中華民国という独裁国家となった。台湾人の政府ではなく、中国
人の政府となったのである。人民がこの事実に気が付かないまま民進党
を頼って選挙で国民党から政権を取り返すことは不可能である。民衆の
覚醒はいつになるのか不明である。
台湾が自由を取りもどすには中華民国を打倒しなければならない。これ
は革命ではなく、国際法に基づきアメリカの介入を独立運動の中心とす
べきである。
民進党は頼りにならないし、頼りにしてはならない。これからの独立運
動は政府や政党を無視して民間で推進し、台湾島内と外国の台湾人が一
体となり、遅すぎたアメリカの介入を要求すべきである。
[AC通信:No.237] (2008/06/07)
[AC論説]No. 237
━━━━━━━━━
心の病の心もとなさ
━━━━━━━━━
平井 修一
身長185センチ、体重120キロもあるラグビー選手のような大男が入院し
てきて終日病院は大騒ぎだった、と精神病院の看護婦であるカミサンが
過日帰宅するや元精神病(ウツ病)の小生に報告する。
カミサンは思い切り話さないと「腹ふくるるわざ」(徒然草)になり欲
求不満が昂じるのだ。ガス抜きである。小生は必死で聞き役になる。
この病院は基本的に包丁を持って人を殺すような重症患者は受け入れて
いないが、時々自損、他損行為をする患者はいる。
ところがこの大男は入院が厭で大暴れ。なにしろ力があるから男性看護
師が5人で押さえても振り回されてしまう。どうにか保護室のベッドに拘
束し、注射して眠らせたが、2人の看護師は眼鏡を壊されてしまったと
言う。
精神病患者は急性期と慢性期に分けられる。急性期は病気になりたての
ため症状が緩和することもあるが悪化することもあるという微妙な時期
で、自損、自殺も多いから眼が離せない。一方、慢性期は「心が壊れて
回復が期待できない状態」で、食事やトイレもできない人もいる。
心の病気には誰がかかってもおかしくない。現役の女医さんが担ぎ込ま
れたり、看護婦さんが入院したり、普通の人が入院してくる。(ここま
での原稿はカミサンにチェックしてもらったから大筋間違いはない。以
下は小生の元患者の経験からの類推)
心は結構ヤワで、筋肉を鍛えるようにはいかない。心の健康状況はレン
トゲンでもCRT、MRI、血液検査でもまったく補足できない。ある
日、突然、あるいは徐々に症状が悪化してダムが決壊するように病気が
発覚する。
自殺は罪がないほうで、人を殺めることも多い。それで初めて「こいつ、
病気か」と周囲は分かるが、殺された人は救われない。
ここまで書いたら日曜出勤のカミサンが帰宅した(8日)。話題は今日の
「秋葉が原の通り魔殺人」になった。小生は27年前、昭和56(1981)年6
月の川俣軍司の「深川通り魔殺人」を思い出した。クスリでおかしくな
り「電波がひっついている」と言って心神耗弱が認められ、死刑を免れ
た。
おかしい人がおかしいことをやる前には何らかのサインがある。それを
読み取れる場合と読み取れない場合がある。少なくとも川俣軍司のケー
スでは際立った反社会性があり、事前に鎖につないでおくべきだった。
おかしな奴を拘束しておく「予防拘禁」は必要ではないかとカミサンに
言うと、「あんたが真っ先に拘束されるよ」。ふーん、それはありだな、
よく観察しているなあ、「ははは、俺もそう思うよ」と自分でも認めて
しまうほど「本源的自分・野生の自分」に不信感をもっている。正直言
って自分が怖い。
飼育員を襲ったベンガル虎のような、あるいは川俣軍司のような暴発、
激発をしでかしかねない(自暴自棄、反社会性の)血が流れており、ウ
ィリアム・フォークナー の「燃える納屋」を読んだときは放火犯 に我
が身が重なり本当に怖かった。理性と知性、教養、道徳、愛国心など善
なるものを総動員して我が身の野性、暴性を辛うじて押さえ込んでいる
が、「こいつ大丈夫か?」と己に常に疑念を抱いている。
こんな人、他にいるのなら悩みを共有したいものである。ちょっとおか
しい、あるいはかなりやばいキャラである。とにかく迷惑をかけずに晩
年を静かに過ごしたいと思い、それをカミサンも家族も望んでいる。精
神病質というのはやはりあるようだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━
教育情報プロジェクトの夏期研修会
━━━━━━━━━━━━━━━━
<受付開始>
NPO法人教育情報プロジェクト(e-pros)が毎年夏休みに開催する恒
例の夏期研修会です。2学期からの授業に直接役立つセミナーとして、
毎年絶対の人気です。ぜひご参加ください。
<7月期フォーラム>
開催日:7月27日(日)
会場: 日本教育大学院大学特別講義室
講 師:
太田 洋先生
(駒沢女子大学「英語を教える50のポイント」「アノ先生・ヒロ先生
の日々の授業にひと工夫」
授業を改善するための「ひと工夫」を対談形式で毎月紹介『英語教育』、
他 NHKラジオ講座でもお馴染み。3月期フォーラム参加者からアンコー
ルの要望が沢山寄せられ、夏期講座に合わせて、特にお願いしました)
畠山雄二先生
(東京農工大学「例文で学ぶ読解のコツ」「あなたの知らない英文法の
世界」など著書多数。根強い畠山ファンをお持ちです)
島岡 丘先生
(聖徳大学教授(外国語学科兼英米文化学科長)・筑波大学名誉教授・
言語学博士『語源で覚える英単語飛躍増殖辞典・増補版』ほか著書多数、
語彙指導の第一人者。当日のテーマは「語彙指導によるコミュニケーシ
ョン能力の育成」
<8月期フォーラム>
開催日:8月20日(水)
会場: 日本教育大学院大学特別講義室
講 師:
田口 徹先生
(府中市立府中第二中学校 東京都教師道場指導、NHKテレビわくわ
く授業でもお馴染みの先生。歯切れのよい軽快な講義はバツグンの人気
です)
久保野りえ先生
(筑波大学附属中学校 2004年、卓越した指導技術と指導理論が評価さ
れてパーマー賞を受賞。先生の授業組み立て方は有名ですが、e-prosフ
ォーラム初登場です)
参加費:両フォーラムとも4,000円、学生無料
(「7・8月の両方」、あるいは「2名以上で参加」、「e-pros会員」
は3,500円に割引きです)
参加申込み方法:下記必要事項をご記入のうえ、
Fax03‐5213‐2029 かメール:info@e-prosjp.comでご送信ください。
(1)□両方のフォーラムに参加
(2)□7月フォーラムに参加
(3)□8月フォーラムに参加
上記参加希望の番号を書き、氏名、郵便番号、住所、電話番号、他の参
加者名、勤務先(学生は大学名・学年)、Fax番号あるいはメールアドレ
ス、 e-pros会員の方はは会員番号
NPO法人教育情報プロジェクト
〒102-0073 東京都千代田区九段北1−1−7−304
電話03(5213)2028 Fax03《5213》2029
e-メール:info@e-prosjp.com
URL:http;//www.e-prosjp.com
━━━━━━━
話 の 福 袋
━━━━━━━
◎内閣改造の観測強まる=「牛肉」混乱、閣僚が辞意表明も−韓国
【ソウル8日時事】米国産牛肉輸入再開問題で揺れる韓国の李明博大統領
が9日にも内閣改造に踏み切るとの観測が強まっている。李大統領は内閣
改造で混乱収拾を図りたい考えとみられ、聯合ニュースは韓昇洙首相を
はじめ閣僚全員が一両日中に辞意表明するとの見方を伝えた。
混乱を受け、これまでに柳佑益大統領室長ら主な青瓦台(大統領府)高
官全員が辞意を表明。しかし、輸入再開に反対する国内世論は米国との
再交渉を求めており、閣僚更迭だけで事態沈静化は困難とみられる。
李政権は4月に米国産牛肉の輸入再開方針を決めたが、安全性に関する説
明が不十分で、BSE(牛海綿状脳症)を懸念する国民の不満が広がった。
5月以降、ほぼ連日、ソウル中心部で大規模な抗議集会が行われ、李大統
領の支持率も10%台に低迷している。
青瓦台の李東官報道官は8日の記者会見で「大統領はきょう、あすの公式
日程を一切入れず、政局収拾策を模索している」と語った。 6月8日17
時0分配信 時事通信
◎スタンダール『赤と黒』 新訳めぐり対立 「誤訳博覧会」
「些末な論争」
「まるで誤訳博覧会」−。光文社古典新訳文庫から昨年刊行されたスタ
ンダールの『赤と黒』について、誤訳が数百カ所にのぼり、全面的な改
訳が必要だと批判する書評が、スタンダールを研究する専門家でつくる
日本スタンダール研究会の会報に掲載された。
新訳文庫の訳者は東京大学大学院准教授の野崎歓氏で、これを手厳しく
批判したのは立命館大学教授の下川茂氏。
「『赤と黒』の新訳について」と題した下川氏の書評は「前代未聞の欠
陥翻訳で、日本におけるスタンダール受容史・研究史に載せることも憚
(はばか)られる駄本」と同書を断じ、
「訳し忘れ、改行の無視、原文にない改行、簡単な名詞の誤りといった、
不注意による単純なミスから、単語・成句の意味の誤解、時制の理解不
足によるものまで誤訳の種類も多種多様であり、まるで誤訳博覧会」と
書いた上で、「生まれてこのかた」という成句になっている「Dela
vie」を「人生上の問題について」とするなどの具体例も列挙してい
る。
また、今年3月15日付で発行された同書の第3刷で19カ所が訂正された
ことについて、「2月末に誤訳個所のリストの一部が(訳者に)伝わっ
ている。そこで指摘された箇所だけを訂正したものと思われる」と指摘。
改版とせずに、初版第3刷として訂正したことを「隠蔽(いんぺい)」
だと非難している。
産経新聞の取材に下川氏は「野崎氏に会報と絶版を勧告する文書を郵送
しました。学者としての良心がおありなら、いったん絶版にしたうえで
全面的に改訳すべきだと思います」と語った。
一方、光文社文芸編集部の駒井稔編集長は「『赤と黒』につきましては、
読者からの反応はほとんどすべてが好意的ですし、読みやすく瑞々しい
新訳でスタンダールの魅力がわかったという喜びの声だけが届いており
ます。
当編集部としましては些末な誤訳論争に与(くみ)する気はまったくあ
りません。もし野崎先生の訳に異論がおありなら、ご自分で新訳をなさっ
たらいかがかというのが、正直な気持ちです」と文書でコメントした。
6月8日12時24分配信 産経新聞
◎四川大地震被災地、報道を含む規制開始=中国当局
【大紀元日本6月9日】四川大地震発生後、中国本土および外国メディア
並びに数千人のボランティアは制限無く被災地入りできたが、中国当局
が海外の救援チームを受け入れたのもつかの間だ。中国軍部はすでに敏
感地区に対して封鎖をし始めたと同時に、メディアに対しても厳重な報
道規制を敷いた。
海外メディアによると、四川省成都市の雑誌編集者・冉雲飛さんは「最
初のころは、中国当局はコントロールする能力はなかった。しかし、そ
の機能は回復してきた。外国メディアは中国政府に対して、楽観視し過
ぎる」と指摘したという。
校舎倒壊がもっとも深刻な都江堰および聚源地区への道路にここ1週間で、
すでに数箇所の検問所が設けられた。子供を失ったこの地区の親たち300
人あまりが6月1日に、亡くなった生徒たちの追悼会を開いた当時、記者
は自由に取材ができた。
しかし、一部の親が地元当局に対して抗議を始めてから、公安および武
装警察部隊がこの数日間で新たに建設した小学校を封鎖し、記者の撮影
も禁止した。
中国人記者によると、大地震発生後、中央宣伝部門からは被災地報道時
に関する規則を発表したが、1週間前より初めて強制執行されたという。
この規則を熟知する側からの情報によると、記者は被災地で英雄的な活
動をする人物の報道に集中し、特に政府関係者または共産党上層幹部の
事績を報道し、校舎の倒壊など敏感な話題に触れないように要求したと
いう。
一方、中国部隊は6月7日朝方に、数十万人の命を脅かす唐家山堰止湖の
湖水を人工水路へ流し、堤防が受ける圧力を軽減し決壊を解消した。
四川省?川市で起きた大型地震により30数箇所の堰止湖が発生し、その内、
唐家山堰止湖がもっとも規模が大きい。中新社によると、唐家山堰止湖
の7日の水位は地面と同じ高さで、貯水量は2億2千立方メートルを超え、
緊急事態として同日午前7時8分に放水したという。
午後6時までに、堰止湖ダム前の水位は741・2メートルに達した。放水量
は毎秒10立方メートルに達し、人工水路の下段部分の浸食が強まってい
る。
◎「秋葉原で人を殺す」と書き込み=携帯電話掲示板に犯行予告?−
秋葉原通り魔
秋葉原の通り魔事件をめぐり、携帯電話のネット掲示板で、事件発生の
約7時間前に「秋葉原で人を殺します」などと犯行予告とも取れる書き込
みがあったことが8日、分かった。
書き込みは、8日午前5時20分に「秋葉原で人を殺します」とのタイトル
で記載。「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います
みんなさようなら」と書かれており、事件に酷似した内容だった。
別のインターネット掲示板「2ちゃんねる」では、5月27日の書き込みで
「秋葉原で大惨事」とのタイトルとともに、「6月5日以降絶対事件起こ
るだろうから先に立てとくね」との記述も見つかっている。
6月8日21時31分配信 時事通信
◎沖縄県議選、与党が過半数割れ…高齢者医療への批判か
沖縄県議選(定数48)は8日投開票された。改選前に27議席を確保して
いた自民、公明などの県政与党は22議席で過半数を割り、野党24議席、
野党寄りの中立2議席となった。
後期高齢者医療制度(長寿医療制度)に対する有権者の批判が影響した
とみられる。
野党は仲井真弘多知事が推進する米海兵隊普天間飛行場(沖縄県宜野湾
市)の県内移設に反対しており、与野党逆転により、移設計画にも影響
が出そうだ。投票率は過去最低だった前回の58・72%を割る57・82%だっ
た。
立候補したのは、14選挙区に計74人。うち2選挙区(3人)は無投票だ
った。野党側は前哨戦から党首クラスを投入し、後期高齢者医療制度の
廃止を主張。与党系候補は制度の運用改善を訴えたが、逆風をかわしき
れなかった。
当選者の内訳は、与党が自民16人(改選前20人)、公明系会派5人(6
人)、無所属1人(1人)。野党は社民系会派8人(9人)、民主4人
(1人)、共産5人(3人)、諸派5人(5人)、無所属2人(1人)。
中立は2人(1人)。改選前は欠員1。 6月9日1時6分配信 読売新聞
━━━━━━━
反 響
━━━━━━━
1)1121号「大阪府知事は「示談屋弁護士」?」拝読しました。
私は橋下知事の目指している方向を評価したいと考えています。当然拙
い政策の部分もあるでしょう。そこだけを突いた批判ばかりではなく、
必要なのは後押しであるはずです。
健全な府政財政があってこそ府民の安心な生活が得られると思います。
しかし、斉藤惇司氏の文章を読んで、何かの違和感がありました。
その違和感は何かと考えてみたところ、やたら「府職員は・・」「府OB
は・・」が登場する事です。文脈からは「橋下つぶし」としか感じられ
ません。
まるで、反橋下派か、あの朝礼にも登場したサヨクのプロパガンダ発言
としか感じられませんでした。
斉藤惇司氏は自らをジャーナリストだと書かれていました。どのような活
動を成されているのかと、yahooとGoogleで「斉藤惇司」で検索したとこ
ろ、標記投稿文と同じ文章を掲載した2件しかヒットしませんでした。
1つは、公明党 大阪府議「みつざわ忍」氏のホームページ
http://mituzawa.seesaa.net/article/99729593.html
一つは、毛馬一三氏の百家争鳴です。
http://hyakka.seesaa.net/article/99689082.html
まさか、あの「中核派の女」ではないですよね。これはジョークです。
失礼かと思いましたが、率直な考えを書かせてもらいました。(関東人)
2)貴誌1211号の斉藤氏「大阪府知事は「示談屋弁護士」?」を
読みました.よく調査されているようでなるほどと橋下知事の問題点が
浮き彫りになった様な気がします.難しいものですね.知事など簡単に
なるもんじゃないということが庶民によく理解できる解説でした.
橋下さんは「俺だったらもっとちゃんとできる」とタカをくくったのか,
ご本人がどう自問自答,あるいは自省しておられるかですが,それも庶
民にはわかりません.
齋藤氏の解説には反論の仕様がなく,大阪府民としてはそれが見抜けな
かったということになるのやろうかと落胆しております.まあ自業自得
だから仕方ないし,選んだ府民も同罪なわけで..
ただ,では,橋下さんは今後どうすれば良いのだろうか,あるいは誰が
なればうまく行くのだろうか,ということがどうしても次に出てきます.
それにしても,ここぞとばかりもっともらしく非難する「多くの府庁O
B」とは,いったい何なのでしょう? 府民の税金を長期にわたって食
い物にし,その結果として5兆円の借金を生み出した共同責任者がたく
さん混じっているのではないのですか?
それに,斯様な批判をするということは,即ち「以前の府知事はまとも
だった」と暗黙に評価しているわけでしょう.その様な輩がこの5兆円
の借金を生み出してきたのではないのですか? 斯様な輩の恥知らずな
見解を取り上げて橋下知事への批判を根拠付けて解説するのは如何なも
のでしょうか?
「分析と解説と批判」だけならただの「評論家」に過ぎません.何故な
ら,「自分ならこうする」という段階で初めて己にリスクが生じ,それ
故に発言に重みが出てくるのではないでしょうか. 2008/6/8 大阪
3)「ミッドウェー敗北の端緒」に関連して。
>アメリカは事前に日本海軍の暗号解読に成功しており、作戦行動のすべ
てを知っていたことが勝敗の分かれ目となった。
以下の動画後半で暗号解読関連の映像が見られます。岡山 宇野
http://jp.youtube.com/watch?v=ETlGQ3RB5D8
━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━
朝から雨。うんざりです。静岡から東京へ殺しにきた男は青森県人。南
部なのか津軽なのか。
ご投稿、ご感想、ご意見を待っています。3552
◆メルマ!メルマガの退会・解除はこちら
→ http://melma.com/contents/taikai/
--------------------- Original Message Ends --------------------
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
