頂門の一針 |
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わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1211号
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平成20(2008)年6月 8日(日)
大阪府知事は「示談屋弁護士」?:斉藤惇司
過去官僚・現在官僚:山堂コラム:219
東京優駿復活の日:渡部亮次郎
挑発的・冒険的な中国の軍拡(中):平井修一
「宮中祭祀廃止論」の愚:須藤尚人
話 の 福 袋
反 響
身 辺 雑 記
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第1211号
発行周期 不定期(原則日曜日発行)
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大阪府知事は「示談屋弁護士」?
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斉藤 惇司
就任から4ヶ月、橋下徹府知事が危機的府財政を建て直すため練り上げ
た「大阪維新プログラム案」は、大半の府民や市町村だけでなく、府庁
内でも同様な戸惑いと不満が広がる予想外の展開となっている。
橋下知事は、府政機能をマヒさせる要因の5兆円の借金地獄から脱却す
るため、府事業費や府職員人件費を削ることなどで08度総額1100億円の
収支改善を図ることにした。その一方で、当初削減の対象にしていたセ
フティネットの「障害者」「治安」「救急救命」の3骨子の強化策を復活
させた。
ところが一見合理的、大胆に映るこの削減案とセフティネット復活の裏
には、橋下知事の交渉相手の出方の強弱を物差しに掛ける姿が見え隠れ
したことから、府民などに不満と戸惑いが増幅し出したのだ。
庁内30台の若手職員で構成する「プロジェクトチーム」(PT)に、
仔細に言い含めて作らせた改革案を、橋下知事はあくまで第三者的立場
を取り関係先の意見を傍聴しながら、相手出方を測る手法を取った。メ
ディアが見守る中で見せた涙の訴えも、執念の決意らしく見せ付けるプ
ロバガンダに映った。
その結果、345億円の府職員の人件費カットや、高齢者への医療費・私学
助成・零細企業への支援等、物を言いやすいところに向けられた削減は、
当初から強気一点張りで貫かれたものだった。
重大な住民サービスが見捨てられた瞬間だった。一体、関係先との真の
意見聴取とは何だったのか。
こんな中、府庁職員の間では、橋下知事の手法は「示談屋弁護士」のや
り口そのものだというシラケが噴出していると某幹部職員が打ち明けた。
すなわち モノの道理はさておき 200%暴論を吹きかけておき、100%
ならトントン、150%で決着したら50%の儲けという、理屈も何も無いや
り口だとの指摘だ。
しかも「文化の価値論」は分からないので議論せず、優先順位を決める
のは自分という優位性を最大限利用した傲慢さは、政治家としても品も
格もないというやり場のない憤懣に結びついている。
特に過大な人件費カットは 給料減額前の7月に一定の技量をもった職
員の早期退職を誘発し、結果として技量伝承がなされないのではないか
という懸念に繋がる。
と同時に、安月給という前提ではこの先大阪府庁に優秀な若い人材が集
まる筈がないと危惧する同僚も沢山いると、別の幹部職員がいう。
「クビになってでも知事に諫言する職員はおらんのか」と府教育長OB
の枚方市長が後輩を叱咤激励した話も伝わってきたが、現実は権力の縦
社会の大阪府庁。
高齢者医療、私学、府下市町村への補助削減などを巡り、府民サービス
低下に直結する問題で、職員は勝手に手が差し伸べられず、府民との関
係がギクシャクするのは必至だ。
ところでこの知事改革案は、「ビジョンなき改革」だと酷評する府庁O
Bが多い。大阪商人の商い哲学では「始末」が最優先される。しかし
「削ればいい」というだけのものではない。あくまで「算用」が前提と
なり、「収入への算段」が商家の腕の競い処になる。
橋下知事の府政商法は、「始末」という削減が主であって、「算用」は
今度のビジョンの中に全く見当たらない。むしろ零細・中小企業の活動
意欲を摘み取る方策に踏み込んだとも受け取れないところも目に付く。
「弱者の暮らしの切り捨て、文化の価値の見殺し」に橋下知事が気づか
ないとすれば、大阪府の将来は期待できる筈がない。この方策を府民に
示すことこそが、7月から開かれる府議会での知事に課せられる使命で
はないだろうか。(了) (ジャーナリスト)08.06.06
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過去官僚・現在官僚
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山堂コラム:219
渡辺喜美・行革担当大臣が執念でとりまとめた「公務員改革法案(国家
公務員制度改革基本法案)」を骨抜きにした功労者は誰か―――
霞ヶ関の官庁街で役人らが今こぞって表彰しようとしているのが町村官
房長官、二橋副長官、伊吹自民党幹事長の3人。他にもいるのだが、こ
の3人が最大の功労者。
いずれも政府与党の中枢にいる超要人である。町村が通産、二橋は自治、
伊吹は大蔵の各省出身。この3人、永田町担当のブンヤの間では「過去
官僚」(昔、官僚だったという意味?)と呼ばれている。
「過去官僚」?オラに言わせればとんでもない買い被り。「国会に天下
りしただけの立派な現在官僚」だ。
別に官僚出身の国会議員であってもそのこと自体は構わない。官僚の立
場を脱皮して国民というか、国全体の立場でものを見て政治に携われば
それでいい。
ところがだ、この3人はいまだに官僚の権益だけを守る者として政治に
携わっている。国民の利益代表ではなく官僚たちの利益代表。だから問
題なのだ。
国の政治(まつりごと)―――、教育、福祉にしても外交、防衛にして
も、これらを実効に移すための要員として官僚は存在し、彼らの給与・
生活費は税金で賄われる。
戦前は軍閥官僚が寡占化・肥大化して国家予算の大部分が軍事費と戦争
の遂行に費やされた。まさに国家滅亡寸前にまで立ち至ったのであるが、
「昔陸軍、いまは官僚」。いまやわが国は官僚機構が戦前の軍閥以上に
増殖・肥大化した。
国家予算が教育や福祉といった政治(まつりごと)本来の方途に使われ
るのでない、官僚とその天下り先の組織の維持のために大部分が使われ
るようになった。これぞ本末転倒の時代の到来。国家衰亡の兆し。
「税金は自分たちのもの」とばかりの官僚の傲慢さ。それはさらにエス
カレートして健保に年金に失業保険、郵貯まで。
つまり国民から預っている金までも、全てテメエらのものだと思い上が
ってのやりたい放題。○○機構に○○ピア。天下り先をジャブジャブつ
くり、後期高齢者の歳になっても官僚だけは高給食んで業者とつるんで
ノーパンシャブシャブ。
総理の私的懇談会が今回の「公務員改革法案」で示した目玉は、「国家
公務員が政治家と接触すること」ならびに「天下りの」制限であった。
而してその両方とも見事に骨抜きになった。渡辺喜美(ミッチーの子)
が切歯扼腕するも宣(む)べなるかなだ。現状よりも大幅後退、公務員
の「焼け太り」。
それにしても同法案、骨抜きになった途端に民主党が賛成に回ったのも
笑える。なぜ笑えるか?修正協議は実は喜美を完全に埒外、蚊帳の外に
おいて自公民の「国対関係者」らで進められた。
修正案そのものが民主党の主張を聞き入れる形で合意されたというので
あって、何のことはない、民主党も骨抜きに加担しただけ。
「官公労抱えるから同じ穴の狢(むじな)」などとは言わぬまでも、政
府与党の「過去官僚」たちはそれで大満足。かくしてわが国の官僚天国、
ますます百花繚乱の大盛況。年金も医療も崩壊必至。(了)
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東京優駿復活の日
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渡部亮次郎
河野一郎番の時代は毎週末、中山や府中での競馬観戦に付き合わされた。
何しろ当代随一の政界実力者が東京、下目黒のNHKのボロアパートに高級
車リンカーンで乗りつけて下から「りょうじろう!競馬行こう」と叫ぶ
のだからNHKはぶったまげた。
或る時、中山でアラブ7頭のレース。あてずっぽうに馬券を200円買った
ら的中、11万円の配当がついた。何しろ他の5頭が悉く転倒したからで
ある。
君、そんな当てずっぽうな買い方はいけない、と厳しく諭された。帰り
は浅草の焼き鳥屋でビールをご馳走になったが、ご自分は一滴も飲めな
い。
おい、やれよ、やれよと言いながら,益谷秀次(元衆院議長)を見ろ、若
い時に大酒を呑んだから小便を自分でできないざまだ、と毒づく。呑ん
だ気がしない。
翌年、6月、佐藤栄作首相と対立して下野。7月8日の夜、腹部大動脈瘤破
裂のため急死、僅か67だった。国民的人気は高く、一度は総理にしたかっ
たとの声は満ちたが、生きていても実現はしなかったろう。
河野さんは競馬についてはレースよりも馬が好きだった。だから自分で
も那須に牧場を所有して競走馬を飼育していた。そんな馬主は自分の馬
が出走するレースでは、不調と知りつつも馬券は買うものだが、河野さ
んは買わなかった。一種の合理主義。
1965(昭和40)年の新潟競馬へ一緒に行こうと言っていたが、東京優駿
(日本ダービー)を終えてすぐ急死してしまった。選挙区神奈川県平塚
名物七夕の朝に倒れ、翌日の夜には死んでしまった。多分私の運命もこ
れで大変化した。
ところで東京優駿(とうきょうゆうしゅん)=日本ダービーは、日本中
央競馬会(JRA)が東京競馬場(府中市)の芝2400mで施行する競馬の重賞
競走である。
敗戦2年後の1947(昭和22)年6月8日に復活した。正賞は内閣総理大臣賞、
日本馬主協会連合会会長賞、東京馬主協会賞。優勝騎手には朝日新聞社
より優勝旗、また副賞として高級車が与えられるほか、使用ムチが東京
競馬場の競馬博物館に永久保存・展示される。
一般的にはレース名の副称である日本ダービーの名で広く知られており、
現在の日本の競馬においてその代名詞とも言える競走である。「競馬の
祭典」という呼称もマスコミが広く用いている。
1929年(昭和4年)以前に東京競馬倶楽部会長の安田伊左衛門が競走馬生
産者たちから「イギリスのクラシック競走であるダービーステークスの
ような高額賞金の大競走を設けて馬産の奨励をしてほしい」という意見
を真摯に受け止め、馬産の衰退を食い止める手段としてイギリスのエプ
ソム競馬場のダービーステークスを範した。
!)4歳(現在は3歳)牡馬・牝馬の最高の能力試験であること。
!)競走距離が2400m、又は2400mに限り無く近いこと。
!)(開催国で催される競馬の)最高の賞金額を設定すること。
!)2歳(現1歳)秋から4回の出走登録を出走資格の条件とすること。
!)負担重量は馬齢重量とすること。
!)施行時期は原則的に春季とすること。
!)以上1から6を満たす競走は国内において本競走のみとすること。
という7大原則のもと、1932年(昭和7年)に4歳(現3歳)牡馬・牝馬限
定の定量の重賞競走東京優駿大競走として創設することを1930年(昭和5
年)4月24日に発表。
初回登録が同年10月に行われた(牡92頭、牝76頭、計168頭)。第1回は
目黒競馬場(旧・東京競馬場)の芝2400mで施行された。
1934年(昭和9年)からは目黒競馬場の廃止により東京競馬場に施行場を
変更。これ以後「東京競馬場2400m」の条件は現在まで1度も変更されて
いない。
敗戦2年後の1947年(昭和22年)からは前年の10月17日からの国営競馬再
開に伴い、他のクラシック競走(桜花賞・農林省賞典・優駿牝馬・農林
省賞典4歳馬)と天皇賞(春・秋)とともに再開された。
1950年(昭和25年)からは名称を現在の「東京優駿」に変更、また「日
本ダービー」という副称も付けられ、正式名称を超える競馬の代名詞と
もいえる認知度に至った。
1953年(昭和28年)は本競走で初のNHKによるテレビ中継を行った。
2001年(平成13年)からは外国産馬の活躍による出走資格の見直しの一
環により総収得賞金額上位2頭の外国産馬が出走可能になり、2005年(平
成17年)からは青葉賞での優先出走権の取得を設けたことにより上位4頭
に拡大された。
2006年(平成18年)はさらに上位5頭までに拡大された。これによりクロ
フネやシンボリクリスエスといった後に日本を代表する外国産馬も出走
したが2008年(平成20年)までにまだ外国産馬から優勝馬は出ておらず、
2002年(平成14年)にシンボリクリスエスが2着に入ったのが最高成績で
ある。
中央競馬が誇る8大競走の1競走で皐月賞・菊花賞とで中央競馬の牡馬ク
ラシック三冠競走を構成し、牡馬のクラシック三冠競走として皐月賞は
「最も速い馬が勝つ」、菊花賞は「最も強い馬が勝つ」と言われ、東京
優駿は「最も幸運な馬が勝つ」という謳い文句がある。
更には桜花賞・皐月賞のどちらかとNHKマイルカップを合わせて変則三冠
競走と呼ばれることもある。
事実上日本の3歳の最強馬決定戦であり、日本の全てのホースマンが憧れ
る最高の舞台である。騎手にとってはこの東京優駿を制すと晴れてダー
ビージョッキーの仲間入りを果たすことが出来る。出走枠は18頭まで。
負担重量は定量で牡馬は57キロ、牝馬は55キロである。
2006年(平成18年)において総額賞金は2億8600万円で1着賞金1億5000万
円、2着6000万円、3着3800万円、4着2300万円、5着賞金1500万円と定め
られている。
1973年(昭和48年)までは日本ダービーが日本競馬での最高賞金額であっ
たが、現在はジャパンカップ(1着2億5000万円)、有馬記念(1着1億
8000万円)に次いで3番目に高い賞金額となっている。資料:「ウィキペ
ディア」2008・06・06
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挑発的・冒険的な中国の軍拡(中)
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翻訳:平井 修一
米上院外交委員会でのカート・キャンベル博士の講演の抄訳を続ける。
・・・・
日本の外交官は最近こう書いています。「中国の軍拡が不透明なまま現
在のペースで続くならば、東アジアに関心をもつ諸国は多かれ少なかれ
中国を安全保障上の脅威として認めざるを得ない。
日本、米国、中国の間の三者間の安全保障対話は、そのような脅威認識
を最小にする1つの方法だ」。
アメリカの関与は、信用を構築し、緊張を減らすこうした努力の鍵です。
これらの軍拡は何も驚くべきことではありません。列強は強い軍隊を持
ちたがるもので、アメリカもこの論理を享受しているのですから。
しかし、列強はしばしばその能力をもって現状を打破しようとします。
ロバート・ゲイツ国防長官は、中国軍の近代化への用心深いながらも懐
柔的なアプローチをしました。彼の訪中は成功との評判をとっています
が、軍隊同士の協力の範囲を広げ、危機を回避するために米中の直接的
な軍事ホットラインを確立しました。
紫禁城でゲイツ長官は、協力関係を進展させる必要を強調し、それは地
域でのアメリカの戦略的な目的と一致するとの見解を表明しました。
訪中と米国太平洋司令部の一貫した努力は、良き役割を果たしたいとい
う中国の意向の宣言への第一歩でした。
アメリカは不確実性ではなく透明度こそが将来誤算を避けることへのキ
ーであると人民解放軍リーダーに信じさせる必要があり、特に海軍能力
ではそれが求められています。
残念なことに2007年の感謝祭では空母キティーホークの寄航が拒絶され、
さらに掃海艇の活動を拒絶するという中国の決定は、北京が挑発的にふ
るまい始めていることを示唆しています。
続く1月の宇宙衛星破壊テストの成功を含めて、これらの事件と、米国
政府短期国債の大規模な買い付け、そしてペンタゴンと他の米国のコン
ピュータシステムへの厳しいハッキングは、アメリカに対する潜在的に
冒険的な中国の軍の政策を際立たせています。
個々に、これらの出来事はおそらく重要でありませんが、要するに中国
の行動が変化していることを示しています。
推奨する政策:
テロとの戦いと同時に台頭する中国に耐えるというふたつの挑戦は、全
く異なる努力と能力を必要とします。どちらも大きな脅威ですが、それ
が一緒になっているのですから圧倒的な脅威です。
イスラムジハード戦士との戦いは現在のアメリカの外交政策の避けられ
ない課題ですが、中国との関係では協力と競争の複雑なミックスで、必
ずしもむき出しの敵意に変質する定めというわけではありません。
アメリカの政策担当者は、近視眼的な外交政策の危険を理解し、南米か
ら中東、アジアまでバランスある政策遂行が望まれます。
アメリカの戦略家にとり、これらの同時的挑戦に対処する方法を考慮す
ることには慎重さを求められます。たとえば、テロとの戦いにおける中
国の協力は、北京に対するアメリカの外交戦略の主要テーマであるべき
です。
アメリカ同様に中国にとってもジハード戦士の成功から失うものは大き
いのです。東南アジアは穏健なイスラム教徒と急進的なイスラム扇動者
との戦いの主要な戦場になりそうですが、中国は前者が勝つために大き
な役割を担うべきです。
さらに、政策担当者は現実的かつ実際的な中国政策を明瞭に表現しなけ
ればなりません。消費者の安全から重要な景気の失速についてまで北京
への高まる関心は、自由貿易協定を延期しようという議会の懐疑論者を
勢いづかせています。
中国の秘密主義の軍の近代化プログラムと、例えば2007年の人工衛星撃
墜テストのようなあからさまな挑発は、外国の保守的な政策担当者の間
に相当な懸念を引き起こしました。
アメリカの戦略的な中国政策は、懐疑論者と保守派、封じ込めと協働・
調和の間でバランスがとれていなければなりません。
効果的な中国政策を実施することは、北京との相互作用以上に多くのも
のを含みます。アメリカは貿易関連の問題について相互的な意見交換と
協力に努めなければなりませんし、北京の貿易標準、知的所有権につい
て必要な調整をさせ、中国元の再評価も求める必要があります。
より重要なことは、北京とワシントンが軍隊同士の接触を促進すること
です。2カ国間でホットラインをつくるというゲイツ長官の前向きの決定
は、アジア太平洋の全域で誤算・誤解による危険を減らすためのもので
す。(次号完結)
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「宮中祭祀廃止論」の愚
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須藤 尚人
ミルチャ・エリアーデ『聖と俗:宗教的なる物の本質について』(法政
大学出版局)を読むと、「無神論」というものは「宗教的感情の一形態」
に過ぎない事がわかる。
現代社会であっても我々の日常は宗教的儀式に満ちていて、無神論的な
考えを自覚的に持っている人間でさえ、いろいろな宗教的儀式に無意識
に従って生きている。
人は生まれてから死ぬまで様々な宗教的な起源をもつ儀式に囲まれて生
きている。
人は生まれるとたくさんの人に誕生を祝ってもらい、100日のお食い初め
の儀式、桃の節句、端午の節句、誕生日の祝い、七五三、成人式、結婚
式、葬式・・・・。
新年を祝うのは世界中で宗教を問わず行なわれており、新年の祝いが
「死と再生」「生命の更新」の象徴であるというのは広く知られている。
それら「日常の習俗や伝統」を軽視してきたことにより、現代人は精神
の安定を失い、価値観を喪失し始めている。
かつて一世を風靡した動物行動学者のコンラート・ローレンツはハイイ
ロガンの観察を通して習慣と儀式について考察し、次の様に述べている。
「もし約束を結ぶ相手が、儀式となった犯しがたい習慣の土台を自分と
共有していなければ、誓いは立てられず、条約は効力を持たないだろう。
この習慣を破れば、その人は、わたしの小さなマルティーナ(ハイイロ
ガン)があの時玄関の階段の5段目で襲われたあの不思議な破滅的な不
安に襲われることだろう。」(「攻撃」みすず書房、p120)
伝統的な習俗や行事を総て拒否して生きられる人間は貴重だが、ただの
馬鹿である。
「人知を超えたもの」「人間の有限性」について謙虚な気持ちを持って
いれば、「唯物論」だの「無神論」だのの限界がわかる。
私の家は真言宗だが私は特に熱心な宗教を持っているわけではない。し
かし、自然の中に「八百万」の神を感じた日本人の謙虚さは受け継いで
いるつもりだ。そういう、日本人の宗教観を支える祭司として天皇は存
在してきた。
昭和10年代以降、特に戦時中の「現人神」信仰は日本の国家危機の時代
に現れた一種のヒステリー状態だった。しかし、日本の危機に際して日
本人を結集させる象徴として機能したことをむしろ評価すべきだ、と私
は思っている。
それをもって「皇室制度」を否定するのは、ものごとの判断のための適
正な尺度をもっていないか、政治的な思惑があるのだろう。
戦前、戦中の国家戦略や個々の戦闘・戦略についてはよく議論すべきだ
し、反省すべきことも多いだろう。
しかし、「宮中祭祀」は日本人の宗教の祭司としての天皇の存在意義そ
のものの根幹に関わる問題だ。「宮中祭祀廃止論」は皇室制度不要論と
同じである。
日本の皇室は世界で最も長く続いており、国際儀礼上の歓待序列(世界
的な元首の冠婚葬祭などの席順)は世界最高位といわれている。
そして、それは日本という国の国力や国際関係上の評価とも関わってい
る。
公式の場でローマ法王のとなりに座って話ができる人間は日本の天皇だ
けだとも言われている。
中国や韓国は日本よりも文化的には先輩国家であるという自負があるが、
国際儀礼上の歓待序列ははるか下である。その理由のひとつは天皇制に
ある。
だから、日本の天皇制は彼らにとっては面白くないし、天皇陛下を悪し
様(あしざま)に言う気持ちはわからなくもない。
長い間続いてきた、守ってきた、ということはそれだけで価値のあるこ
とだ。屋久島の縄文杉に価値があるのはそういう事ではないのか?
日本の皇室制度は「世界の文化遺産」として継承していく義務が日本人
にはあるのだ、と私は考えている。だからこそ、「皇室の政治利用」は
できるだけ控えるべきだ、とも思う。
古代インドや古代ギリシャ、古代中国の哲学者が人間の成熟度として現
代人より劣っていたわけではない。
1000年後、2000年後に人類はこの時代をどのように振り返るか、そうし
て「皇室制度」をどのように評価するだろうか?
「皇室制度」は政治的な問題としてだけでは測れない。
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話 の 福 袋
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◎<梅雨入り>13年ぶり逆転現象…九州北部より関東甲信早く
6月6日15時1分配信 毎日新聞
梅雨入りは例年、南の地方ほど早いが、今年は関東甲信地方が梅雨入り
したのに、九州北部や中国地方はまだという逆転現象が起きている。気
象庁によると、関東甲信の梅雨入りが九州北部より早いのは13年ぶり
で、統計を取り始めた1951年以降で5回しかない珍事という。
気象庁は、5月22日の沖縄と奄美地方を皮切りに、同28日に九州南部と
四国、6月2日に関東甲信、東海、近畿が梅雨入りしたとみられると発
表した。関東甲信と東海は平年に比べ6日早い。
気象庁によると、通常は太平洋高気圧の勢力が強まり、梅雨前線が北へ
押し上げられていくことに伴って、南から北へ順次梅雨入りする。
ところが、今年は5月下旬〜6月初めにかけ、オホーツク海と三陸沖に
高気圧が出現。梅雨前線はそれほど北上していないが、関東甲信には高
気圧から冷たく湿った空気が入って悪天候となり、梅雨入りが早まった。
一方、前線の北上が遅いため、九州北部や中国地方の梅雨入りがずれ込
んでいるという。
関東甲信が九州北部より梅雨入りが早かったのは、62、63、64、 66、95
年しかない。95年の場合、関東甲信は6月3日に梅雨入りしたが、九州
北部は同8日だった。
今年の梅雨について気象庁は「全国的に平年に比べ気温が高いうえ、例
年通り曇りや雨の日が多い見込み。降水量は平年を上回りそうだ」と話
している。
◎<町村派>「中川勉強会」に動揺 「分派活動」との批判も
6月6日21時12分配信 毎日新聞
4代続けて首相を輩出してきた自民党最大派閥の町村派で、代表世話人
の中川秀直元幹事長を中心に「中川勉強会」が発足し、派内に動揺を広
げている。経済成長と歳出削減を優先する「上げ潮」路線の中川氏の近
著をテキストにした政策勉強会だが、派内からは「分派活動だ」との批
判が上がる。
同派最高顧問の森喜朗元首相は6日、TBSの番組収録で「(首相を支
える)わが派から雑音を出さない方がいい」と、勉強会に苦言を呈した。
5日の派閥総会でも「総裁派閥が一番謙虚な姿勢を取らなければならな
い」と語気を強めたばかりで苦悩を隠さない。
しかし、当の中川氏は活動を活発化している。4日、東京都内のホテル
で開かれた第1回勉強会には派所属の衆参86人の議員のうち33人が
駆け付けた。中川氏は「納税者に(消費税増税を)お願いする前にやる
べきことがある」と述べ、歳出削減を先行すべきだとの持論を強調した。
中川氏は、秋の税制改革論議で最大の焦点となる消費税を巡り、増税に
積極的な与謝野馨前官房長官との論戦を展開している。税制論議が政界
再編に発展する可能性にまで言及したこともあった。
中川氏と距離を置く町村派幹部は「総裁派閥が提言を出す必要はない。
今は首相を静かに支えるべきだ」と批判。別の幹部は「(同じ代表世話
人の)町村信孝官房長官は気が気でないだろう」と語り、派の跡目争い
に発展することを危ぶむ。
◎カトリック香港司教「中国の極端な愛国主義は危険」
【大紀元日本6月7日】カトリック教香港教区のトップ陳日君・司教はこ
のほど、中国で最近台頭してきた「極端な愛国主義」は非常に危険と述
べ、バチカンと中国当局の関係は依然ギクシャクしていると語った。
司教は6月2日、四川大地震で亡くなった人々への追悼の祈りを捧げた後、
上記の見解を示した。また、司教が5月11日にイタリアのメディアの取材
を受け、
「北京五輪のトーチリレー中に中国人が見せた過激な愛国主義が、最終
的にファシズムに発展する危険性がある」との発言に、海外の中国人留
学生と国内の若者が強い怒りを示し、反対の意を呈したことについて、
「他人の平和的抗議を冷静に聞き入れないのは極端的な行為であり、こ
の種の状況を我々は憂慮している。理性のない愛国主義を発揮させ続け
れば、危険が生じる」などと述べた。
また、司教は、中国当局がオリンピック招致の際に交わした人権状況改
善の約束を履行していないと指摘、四川大地震後、当局が比較的にオー
プンな姿勢を見せているが、中国国内で依然、カトリック信者に対する
厳しい取締りが行われていると説明、「多くの神父は24時間監視されて
いる」との情報を明かした。
◎ゴリラ目的果たせずお役ご免
猿も木から落ちる、ならぬ、ゴリラもビルから落ちる−!? JR長岡
駅そばの長岡市大手通で5日、ビル2階の外壁に取り付けられたエアコ
ンの室外機に腰掛けていた“ゴリラ”が歩道に落下した。
実はこれ、同ビルを所有する同市三ツ郷屋1の断熱材工事会社社長吉田
好徳さん(60)がビル1階で開店を予定したライブハウスの人集めに
と手作りした人形。
キングコングをイメージし、昨年秋にビル2階の外壁に取り付けた。た
だライブハウスは開店に至らず、今回ビルの解体が決まり、ゴリラもお
役ご免に。
はしごで上った男性作業員が接着剤で固定されたゴリラを外すとドスン
という音ともに歩道に落ち、ゴリラは天を仰いだ。
しかしゴリラは無事「再就職」した。吉田さんは思い入れのあるゴリラ
をどこかに飾りたいと、同市宮内3のスナック「メルシー」に無償で提
供、既に同店の店先に鎮座している。新潟日報2008年6月7日
◎日航が武道館で株主総会 開館以来初、出席者急増で
日本武道館(東京都千代田区)で25日、日航が株主総会を開く。日本武
道館で株主総会が開かれるのは、1964年の開館以来初めて。
約4200人が出席した昨年の株主総会は都内のホテルで開催したが、会場
が4カ所に分かれ、多くの株主がテレビ中継を見る羽目になった。
今年は5000人以上の出席が見込まれ、会場を1カ所とするため1万人以
上を収容できる日本武道館を選んだ。
日航は「株主に経営陣の話を直接聞いてほしいと考え、交通の便などを
総合考慮して決めた」と話している。
2006年の出席人数は約2800人だったが、同年夏の大型増資で議決権を持
つ株主数が約27万人から約36万人に増えたことなどから、昨年は急
増した。
今年は全員を同じ会場に収容できるが、課題は多い。受付での待ち時間
をどう減らすか、質問者が使うマイクを何本用意するべきかなど、シミュ
レーションを繰り返して本番に備えている。
2008/06/07 16:29 【共同通信】
◎公園利用する愛煙家が急増中、住民から苦情相次ぐ
路上喫煙を禁止する条例の反動で、愛煙家の「一極集中」が強まってい
るためだ。自治体へは住民からの苦情が絶えない。
全国の先陣を切って2002年、罰則付きの路上喫煙禁止条例を施行した東
京都千代田区。だが、区の担当者の顔色はさえない。
「厳しくするだけではだめなんですね。歩きたばこやポイ捨ては確かに
減ったのですが……」。今年初め、57か所の区立公園を調査したところ、
「喫煙者のたまり場になっている」とのデータが出たのだ。
調査報告書によると、公園を喫煙目的で訪れた人が利用者の6割を超え
たケースが、57か所中20か所を占めた。さらに昼から夕方までの時間
帯に限ると、7割を超す公園が続出。
最高では麹町と九段北の2か所で利用者の9割が喫煙目的だった。日本
人の喫煙率は約3割だから、いかに公園に喫煙者が集中しているかがわ
かる。6月7日14時37分配信 読売新聞
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反 響
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1)今日は地域の自治体病院長の会議がありました。総師(婦)長と
事務長もあつまりました。
会議の後、懇親会があり、それぞれの院長さんたちがマイクを持って語
るのは、「日本の医療制度が危機に直面している」ということです。
このまま、財政問題を理由に日本の医療行政を後退させていいのか、地
方の医療が自治体病院によって支えられてきたことを国の政治家はわか
っているのか?と気炎を上げます。
「事務長さんたちは、首長へもっと病院にカネを出すように伝えていた
だきたい」という発言まで飛び出しました。
わたしはそれを聞きながら複雑な心境でした。確かに彼らの言うことは
もっともなことが多いと思います。
しかし、地理的に不利な不採算地区の病院は別にして、たいていの自治
体病院は黒字転換できるはずだ、と私はおもっています。そのつもりで
改革に取り組んできました。
「診断・治療・看護」という病院の作り出す商品の品質を高めれば、必
ず患者は来てくれる。「患者満足度」を高めるために日常の仕事を見直
し、精一杯自分の仕事に打ち込むことしか黒字になる方法はない、とハ
ッパをかけてきました。
世界一の平均寿命や医療のレベル、誰もが高い医療を受けられる等々、
といういろいろな指標から、世界トップクラスの医療を提供して来た日
本の医療は、医療費そのものは世界で18番目くらいの水準です。ある意
味では身を粉にして働いてきた勤務医たちの犠牲の上に乗っていたとい
う面があるのかもしれません。
今では医師不足のために月に6〜7日も宿直をする勤務医がザラにいます。
(宿直というのは翌日もたいてい勤務で、三十数時間働くことになりま
す)。
そういう医師たちは我慢が限界になると開業したり救急のない医院へ移
りはじめます。そういう過酷な現実を前にして、医師たちにもっと頑張
れ、とはいえません。
しかし、自治体病院にはもっとやれることがあるはずだと思います。
救急時に必要な医療情報カード(血液型、アレルギー、既往症など)が
あれば救急救命率は格段にあがるはずです。(これは災害時の備えにも
なります)。
自治体病院は、単に病院に来た患者を診るというのではなく、住民のプ
ライマリーケアからアフターケアまで、二次救急から三次救急まで役立
つ情報センターとなるべきなのではないか、というようなことを考えて
います。(津軽)
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身 辺 雑 記
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<ヘモグロビンA1c(えいわんしー)を調べると過去2ヶ月間の平均血糖値
が分る。
ヘモグロビンA1c(%) 平均血糖値(全血)mg/dl
10 高い 240
9 210
8 やや高い 180
7 これ以下が目標 150
6 120
5.5 正常値 105
5 90
上の表はDCCTというアメリカの1型糖尿病の大リサーチで得られた成果
のひとつ。ヘモグロビンA1cは明らかに合併症のリスクに関連するのです。
まず7%以下に保つのが望ましく、8%以上になると治療の見直しが必要と
されます。8%以上になると合併症のリスクが急に大きくなるからです。
ヘモグロビンA1cを1ポイント・パーセント下げると、心臓病、脳卒中、
神経障害、腎不全などのリスクを明らかに減らすことが分っています。
たとえば心臓発作のリスクを20%も少なくできるのです。>
「ヘモグロビン エーワンシー」と読む。4月は「6・0」だったが、7日は
さらに下がって「5・7」。正常者に近付いた。医師は「6・1」ぐらいで良い
のですよ」と。
4,5月は雨の日が多くて散歩に苦労した。21階の階段昇降で頑張った
甲斐があった。油断大敵。
2ヵ月後は血液検査で、験しに胃の中にピロリ菌が居ないjか調べる事に
した。
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