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頂門の一針 1138号  08・03・28(金)

発行日時: 2008/3/28

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 わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1138号
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         平成20(2008)年3月28日(金)

 
                              民主党の先も明るくない:渡部亮次郎

                         「ねじれ国会」状態を脱した台湾;泉 幸男

                                   中共の言論封殺(1):平井修一

                                 墓場まで持っていく情報:古澤 襄

                               陳良宇裁判が天津で開廷か:宮崎正弘

                         話 の 福 袋
                         反     響
                         身 辺 雑 記


□■■□  ──────────────────────────□■■□
第1138号            
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           御意見・御感想はchomon_ryojiro@yahoo.co.jp

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民主党の先も明るくない
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         渡部亮次郎

日本人は、成功して陽の当たる道を歩いた頼朝より結局報われない悲劇
のヒーロー義経を好む。民主党は昨年夏の参院選挙では判官だったが、
経済界が混乱した今となっては判官は自民党になった。次期総選挙で民
主党は負ける。

様々な調査を分析すると、国会を混乱させる事によって福田政権の打倒
を実現し、民主党政権を樹立するという民主党の戦略は国民の支持を失
っている。小沢代表は戦略を間違えた。

産経新聞の元政治部長花岡信昭さんは2008年3月中旬、モスクワに出張さ
れた。それを26日の産経新聞で触れたが、次の1節が気になった。

<先週の数日間、粉雪の舞うモスクワで過ごした。「日露専門家対話」
というシンポジウムに招かれて、日本政治の現状を報告した。

「衆参ねじれ」を背景にした混乱は、向こうの日本研究者にも理解不能
のようで、説明に難儀した。(中略)

モスクワ訪問は学者、政治家ら十数人のメンバーだったが、その中に、
民主党の前原誠司副代表(元代表)もいた。この重大な時期に国会を離
れていたのは、不毛の攻防戦から距離を起きたかったためではないか。


また一流商社マンの泉幸男氏は自らのメールマガジンで自らがしばしば
仕事で滞在する台湾について、その政治状況に触れた後、

<さしずめ小沢一郎氏などは、馬英九当選者のひそみにならい、衆院選
に勝って民主党の首相を成立させ、「ねじれ国会」解消でとんとん拍子
の田中角栄式政治を……と夢見ているかもしれない。

国民党の立法院がこの8年間、陳水扁大統領の足を引っ張りつづけたよ
うに、民主党の参議院も自民党政権の足を引っ張りつづける。きっと国
民は「ねじれ解消」を何よりも切望して、衆院選でも自民党を負けさせ
るだろう……というわけにはいくまい。

それなりの新鮮感を武器に闘った台湾の馬英九陣営と異なり、日本の民
主党執行部はあまりに古顔揃いだ。

参院選のときに、日本の一部をおおった漠然とした期待感は、「何でも
反対」戦術を見せつけられて、萎えきった。>(26日)

大學出、中堅サラリーマンが、支持しかかった民主党について、硬直し
た国会対策を見て「萎えた」とは尋常ではない。民主党はこうした批判
に全く気付いていないのだ。

確かに福田首相や伊吹幹事長の国会対策は上等とはいえないにしろ、民
主党の「何でも反対」と映る国会戦術は、それ故に潰えた嘗ての日本社
会党を彷彿とさせ、国民に決して好い印象は与えていない。

ガソリンが1リットル当たり25円も安くなれば消費者が一時的に民主党を
評価するだろうが、その代わりあく地方への道路財源の穴はどうするの
か。そんな事は知らぬことでは、地方から猛反撃を食うことは必定だ。

百戦錬磨の小沢代表。まさかこれだけで福田倒閣が実現し、自らが直ち
にそれにとって替われると思っているはずは無い。いわゆる「大連立」に
応じた際、その理由として自ら説明したように、民主党に政権担当能力
に無い事を挙げたではないか。

本来の小沢であれば一般財源化プラス何かしらを引き出して引き下がる
というのが角栄直伝の戦術だった。それが益々過激化する硬直戦術にも
口を出して止めよういるそぶりは見えない。

おそらく「行け行けどんどん」といきり立つ過激勢力を抑える「統治能
力」を失い、戦術論への立ち入りを阻止されているのでは無いか。或い
は党内が分裂寸前なので、過激論でしか党内を纏めることが不可能にな
っているのか。

なんだか悶える自民党の将来も暗くなっているが、取って替わるべき民
主党にも、明るい日差しは全く見えない。文中敬称略。2008・03・27



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「ねじれ国会」状態を脱した台湾
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            泉 幸男

 <訂正とおわび>

3月18日号で筆が滑りました。

目下のチベット漢人支配のボスである張慶黎・共産党チベット自治区委
員会書記の前歴について

≪54歳のときには新疆ウイグル自治区人民政府副主席に。(中略)実際
の権力を握っているのは漢人ポジションの「副主席」だから、要すれば
この段階で張慶黎氏は、新疆ウイグル自治区の事実上のトップとして君
臨したわけです。≫と書きましたが、「事実上のトップ」は誤り。

 「漢人支配のナンバー2」と書くべきでした。

チベット“自治区”でも新疆ウイグル“自治区”でも、実質のトップが
「共産党の委員会書記」であることに変わりはない。

新疆ウイグルの漢人支配の大ボスは、昭和19年山東省生まれの王楽泉
(おう・らくせん)氏。平成7年以来ずっと、共産党の委員会書記のポ
ジションにいます。

新疆ウイグルの歴代の共産党委員会書記と人民政府主席の一覧サイトが
あります。参考になさってください。
http://dadao.kt.fc2.com/turuk39shoki.htm

       *     *     *


台湾の大統領選で与党・民進党が負けたのは、先のオーストラリアの選
挙でハワード首相が退陣するハメになったのに似ている。

「与党も野党も公約に大した差はないが、とにかく いまの政権には厭
きた」という気分が浮動票を左右した。

国民党が立法院・行政院の両方を制しても、蒋介石時代のような言論抑
圧の日々が戻ってくることはありえないという安心感もある。

なにしろ台湾の自由なメディアは辛辣さ十分で元気がいいのだ。(報道
の正確さには、まま 疑問符がつくにせよ。)

民進党系の『自由時報』紙でコラムニストの曹長青(そう・ちょうせい)
氏が、さばさばと書いている。

≪西側の成熟した民主国家を比べ合わせれば、与党敗北は想定外ではな
く当たり前の現象だ。2期8年もやれば、その実績がどうあれ、負けて
おかしくない。責任与党というのは、野党に突っ込まれるものだ。≫

■「ねじれ国会」で停滞した8年間 ■

米国の新聞論説を読んでいると、保守系の『ウォールストリート・ジャー
ナル』紙でさえ陳水扁(ちん・すいへん)大統領には冷淡で、「台湾第
一主義の identity politics は いい加減に止めたほうがいい」と、中
国共産党の代言人のようなことを言う。

立法院がつねに国民党に牛耳られてきたから、民進党政府の提出する改
革法案が次々と否決され、政治が停滞した8年間だったことは否めない。

コラム子も商社マンとして台湾を本格的に担当しだしたとき、まず市中
銀行の多さに驚いた。

日本では市中銀行は国際競争に向けて統合が進み、片手で数えられる状
態だが、台湾で大型の融資組成をしようとしたら「最終的には、台湾地
場の市中銀行が 40行(こう)くらい参加します」と言われて、椅子から
ずり落ちそうになった。

実際、台湾のビジネス街を歩くと、次から次へと異なる銀行の看板があ
る。昭和の日本、いや大正時代の日本かもしれない。

じつは与党・民進党も、銀行統合をすすめて台湾金融界の国際競争力を
高めたいと考えはしたのだが、関連法案を立法院に提出するたび多数派
の国民党に否決され、経済改革が進まなかった。

■ 国民党の初仕事は防衛力強化だろう ■

中国の脅威に対抗する防衛力整備が十分に進まなかったのも、国民党の
「何でも反対」路線があったからだ。

台湾といえば、米国にとってのいちばんの関心事は、まず武器輸出であ
る。

行政院を民進党が握り立法院を国民党が占める「ねじれ」状態では、米
国製の武器がなかなか台湾へ売れねぇじゃねぇか。

だから5月に馬英九(ま・えいきゅう)氏が台湾の大統領に就任したあ
と、まず何が起こるかといえば、

コラム子の予想は、立法院が、これまで頑強に拒んできた米国製武器輸
入の大型パッケージをあっさり賛成多数で承認し、対潜哨戒機P3Cや、
ディーゼル潜水艦、新型の対空迎撃ミサイルなどの導入が進み始める…
ことではないかと思う。

これで台湾国民は安心する。米国政府は満足する。

馬英九大統領になってしばらくは、これまで民進党政権がやりたくても
やれなかった改革がとんとん拍子に進み、「台湾の政治は国民党政権に
なって随分と活性化した」といった論評を享受するかもしれない。

行政府と立法府の「ねじれ」状態が解消されただけなのだが。

■「自己確立」の政治 ■

陳水扁大統領の8年間は日本の政治にたとえて言えば、参議院で民主党
が多数を占めて「何でも反対」路線で居座るなか、しぶとく「日本らし
さ」を追求しつづける安倍晋三政権といった趣きだった。

じっさいの安倍晋三首相は、首相就任前からひそかに懸念されてはいた
持病が噴火して余りに早く退陣なさったのが惜しまれるが、陳水扁大統
領は感心するほどタフだった。

改革政策が軒並み国民党の立法院に否決されるなか、陳水扁大統領とし
て行える施策は、立法院の同意がなくてもやれる identity politics に
限られた。

「中国」「中華」「中正(= 蒋介石の本名である蒋中正を指す)」の名
がつく施設や国営企業を次々と改名させて台湾色を鮮明にした。

北京語と並んで台湾語(=福建方言)や客家(はっか)語の併用を政策
的に支援し、先住民文化保護にも力を入れるなどして、台湾人意識を急
速に高めた。

経済改革が進まず、 台湾国内の基盤整備が はかどらなかったのは事実
だが、その罪をひとり陳水扁大統領に押し付けるのは酷だろう。

むしろその治世は、台湾が「独立国家の気概」をごく自然な日常の風に
した8年間として、台湾史のなかに記されてゆくはずだ。

■ ひるがえって日本ですが…… ■

さて、さしずめ小沢一郎氏などは、馬英九当選者のひそみにならい、衆
院選に勝って民主党の首相を成立させ、「ねじれ国会」解消でとんとん
拍子の田中角栄式政治を…………と夢見ているかもしれない。

国民党の立法院がこの8年間、陳水扁大統領の足を引っ張りつづけたよ
うに、民主党の参議院も自民党政権の足を引っ張りつづける。

きっと国民は「ねじれ解消」を何よりも切望して、衆院選でも自民党を
負けさせるだろう……

……というわけにはいくまい。

それなりの新鮮感を武器に闘った台湾の馬英九陣営と異なり、日本の民
主党執行部はあまりに古顔揃いだ。

参院選のときに、日本の一部をおおった漠然とした期待感は、「何でも
反対」戦術を見せつけられて、萎えきった。

■ 停滞脱却を求める心に訴える新鮮感とは ■

新鮮感を体現した馬英九候補と異なり、ひたすら旧態依然を象徴する民
主党指導部の古顔が、停滞脱却を求める日本の選挙民を引き付けられる
だろうか。

自民党は麻生太郎氏が新鮮感を保持しているが、民主党はどうか。

やはり、前原誠司さんであり、野田佳彦さんだろう。民主党の古狸ども
は、期待の星たちをいつまで謹慎させておくつもりか。

 
▲ 後記 ▼
 
最近のコラム子のブログ記事から ――

チベット人暴動  泳がせたり、煽動したりの漢人当局対応
http://plaza.rakuten.co.jp/yizumi/diary/200803260000/

危な奴らは泳がせ、つけあがらせて、退(ひ)くに退けなくなったとこ
ろを叩く。それが中国共産党の“百花斉放,百家争鳴”(昭和31年)だっ
た。

批判的な意見を述べることが許される日々がいっとき続いたあと、共産
党性善説に立って“争鳴”してしまった人々は一網打尽にされたのだっ
た。チベット暴動への共産党の対応ぶりにも、これに似たものを感じる。
  
くだらない「挑発」にのる情緒的な衆院解散には反対
http://plaza.rakuten.co.jp/yizumi/diary/200803250000/

民主党の「参院で何でも否決」の手荒な挑発にのって局面打開のために
衆院の「話し合い解散」だ、なんて議論がなぜありうるのか、さっぱり
分からない。

衆院選をやっても自民党+公明党が勝てば今と同じ状態に戻るだけだ。

自民・公明で3分の2は確保できまいから、むしろ今より悪くなる。政
治がほんとにまったく動かなくなるだけだ。

国際派時事コラム「商社マンに技あり!」
           http://www.f5.dion.ne.jp/~t-izumi/
第220号  平成20年3月27日発行 から転載(許諾済み)

 

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中共の言論封殺(1)
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           平井 修一

産経新聞は中共から「言論テロ」という評価をもらっている。自由・民
主・人権・法治を重んずる自由陣営のマスコミとしては最高の名誉だろ
う。

中共への阿り(おもねり)、諂い(へつらい)、追従(ついしょう=お
べっか)がない。中共の嫌がるであろうことを正々堂々と報じている。
「正論路線」と言っている。

先日の紙面には、「世界新聞協会」が「中国の報道の自由のためのキャン
ペーンを進めている」旨の記事があった。The World Association of
Newspapers、略してWAN。猟犬のごとく 中共に噛み付いている。

日本新聞協会はほとんどが中共を畏怖し、良識人のふりをしながら中共
の圧政に知らんぷりをし、ときには進んで阿諛追従をして恥じることが
ないが、その日本新聞協会も加盟しているWANについて調べてみた。

それによると、WANは1948年に設立され、72カ国の新聞協会、100カ国
の新聞社主個人会員、13の通信社、9地域の報道機関からなり、全世界
18000社の報道機関が関わっているNPO組織。パリを拠点に報道の自由
の促進および維持に努め、経済独立の維持を強調するのは報道関係者が
報道自由を促す重要条件であると主張している。

WANのサイトでは、中共に報道の自由を求めるとともに、拘束されて
いる記者を釈放するように訴えている。以下、翻訳する。
・・・・

世界新聞協会(WAN)は、中国政府に対し、オリンピック大会前に改
革の約束を守るように求める大キャンペーンを開始した。キャンペーン
は、すべての収監された中国のジャーナリストとサイバーリポーターの
釈放を必要としている。

2008年の北京オリンピックのための組織委員会は2002年に「北京オリン
ピックの行動計画」を出し、ホスト都市であるための北京の準備の一部
として一連の約束を盛り込んだ。

そこには「大会の準備において、中国は他の国と全世界にあらゆる面で
オープンにする。中国は他の成功した経験を引き継ぎ、国際標準と基準
に従う」とある。

中国は、その確約を守らなかった。実際、中国政府は自由な表現と報道
の自由の抑制を増やし、大会のオープニングが近づくにつれ、公然と話
す勇気がある人々を収監し、悩まし続けている。

30人以上のジャーナリストと50人以上のサイバーリポーターが中国で収
監されており、国のメディアは中国当局の完全な制御下にある。

中国がオリンピックホスト国として認められたいのなら、中国当局は彼ら
の約束を果たさなければならない。ジャーナリストと普通の市民に表現
の自由を与えなければならない。

中国は、ジャーナリストを収監する世界最大の刑務所である。我々が知っ
ているだけで少なくとも30人のジャーナリストと50人のサイバーリポー
ターが刑務所に拘束されている。

全体では非常に多いだろうが、収監されたジャーナリストの家族と友人
が脅かされ、沈黙しているために、我々には他のケースに関する情報は
必ずしも入ってくるわけではない。

WANは、収監された中国のジャーナリストとサイバーリポーターのリ
ストを継続的に更新している。彼らのうちの10人に関する情報を、ここ
に紹介する。

 1. ホワン・ジンシュー、フリージャーナリスト
逮捕:2003年9月13日

2004年9月に、ホワンは「破壊活動を組織し、計画し、実行するため」に、
インターネットに「反動的な」記事を書いたとして懲役12年と市民権4年
の剥奪を宣告された。

彼は2003年9月13日から逮捕・拘留されたが、逮捕が公表されたのは同年
12月中旬で、国外の小さな中国語メディアによって明らかにされた。彼
の拘留は2004年1月、中国当局によって公式に認められた。

18才で、ホワンはジャーナリストとして働き始め、Y-angCheng WanBao
(広東の有名な日刊紙)を含むいくつかの新聞と雑誌の編集に携わった。
彼が20才とき、最初の本を出版した。彼は、北京の有名な魯迅文学究所
とイギリスのリンカーン大学を卒業している。

ジャーナリズムを研究するために奨学金を獲得した後、ホワンは中央芸
術アカデミーで研究するため2000年にマレーシアに移転した。海外で、
彼は米国に拠点を置く中国語のニュースウェブサイトBoxun Newsのため
に、ペンネーム Qing Shuijun(清水人)で記事を書いた。

彼のエッセイと投稿は、彼を中国のインターネットコミュニティで有名
にし、2冊の本として結実した。1冊目は本名による非政治的なもの、2冊
目はペンネームによる政治的な内容である。

2003年1月に、ホワンは中国愛国民主党(CPDP)を設立する意向を発表し
た。CPDPは実現しなかったが、彼は2003年8月に中国へ帰還すると同時に
警察による尾行が始まった。

9月の初めに、ホワンは彼の両親を訪ねるために山東省へ旅立った。彼の
最後の記事は「私と私の公安の友人」というタイトルで9月10日に発表さ
れた。彼は、連雲港(江蘇省)で3日後に逮捕された。

彼の裁判は、常州中級人民法廷で2004年6月22日に始まった。法廷は、伝
えられるところでは、証拠不十分のため、最初の判決に達することがで
きなかった。しかし、検察側に再付託されたあと、更なる証拠により結
局2004年9月27日に彼の有罪宣告になった。

訴えの少なくとも2つの試みは、検察側の不当とされた。第1は(逮捕・
起訴前に本人に対する)聴取がなかったこと。第2は、2005年3月に上海
司法省が、彼の弁護士(Guo Guoting)が共産党に対して本件を話したと 
して弁護士免許を中止したことである。

伝えられるところでは彼は南京市に近い浦口刑務所に収監されており、
刑務所の会報を編集しているという。(続く)



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墓場まで持っていく情報
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          古澤 襄

2008.03.27 Thursday - 10:04 comments(0) trackbacks(0) by 古沢襄 

昭和30年代の文部省記者クラブに半年いたことがある。別に文教行政を
勉強したかったからではない。池田内閣が誕生して首相官邸記者クラブ
にいたのだが、新任の官邸長(キャップ)と大喧嘩して飛ばされた。27
歳で血気盛んな頃だったから、よく喧嘩した。

当時の文部省は低姿勢内閣の”高一点”といわれた荒木万寿夫文相。口
を開けば「日教組バカ野郎」、中央交渉を求める日教組とは会おうとも
しない。池田首相とは熊本の旧制第五高等学校、京都帝大法学部を通し
て同級生。

初等中等教育局長に内藤誉三郎という超タカ派がいた。あだ名が”タカ
三郎”。後に大平内閣で文部大臣として入閣、文相としては槙枝元文日
教組委員長と会談したり、松村謙三とともに中国を訪問して熱心な日中
国交回復推進派となったから「タカがハトになった」とも揶揄された。

タカ派の巣窟のような文部省だったから真面目に取材して歩く気も起こ
らない。閑をもてあまして荒木氏の家に夜回りしたことがある。池田と
のよしみで荒木氏は宏池会に所属していたが、その一方で自民党のタカ
派集団である素心会のメンバーでもあった。

政治記者に夜回りをかけられたのは初めてではなかったか。応接間に通
されて「しばらく待っていてくれ」と言われた。話を始めると役所でみ
せるタカ派文相とは別人の様な人物の素顔をみせた。

「妻の下着を洗っていたので・・・」と照れながらいう。奥さんが病気
で臥せっているとは知らなかった。女中さんがいるのだが、他人に下着
を洗わせるのは厭がるという。それ以来、すっかり荒木フアンになって
しまった。

70年安保を控えて佐藤首相はタカ派で名を売った荒木氏を国家公安委員
長に登用。不思議な縁で私も内政記者クラブのキャップになっていた。
仕事の方はサブ・キャップや記者たちに任せて、もっぽら国家公安委員
長の大臣室で油を売っていた。

私が顔を出すと荒木氏はなかなか離してくれない。大臣室の外には後藤
田警察庁次長が苦虫を噛みつぶした様な顔で待たされている。遠慮して
腰を浮かせると「いいんだ。待たせておけば・・・」と大臣様は四方山
話を続ける。70年安保はたいした事にはならないと見極めをつけていた。

私が荒木氏から聞き出したいことがあった。文部省時代に「日教組の小
林委員長ら幹部四十数人が社会党に集団入党する」というスクープを抜
いたことがある。このニュース・ソースは自民党のタカ派集団である素
心会からであった。

この情報を持って新井薬師の槙枝書記次長の家に夜回りをかけた。「日
教組は社会党系と共産党系に分裂する記事を書く」とぶつけたら槙枝氏
は「分裂ではない」といって真相を語ってくれた。

スクープ以来、私が疑問を持ったのは素心会がどこから情報を仕入れた
かであった。日教組の幹部の中に素心会に通じるスパイがいたことが考
えられる。伊藤律事件のこともある。素心会にいた荒木氏なら真相を知
っている筈である。

「新聞記者はニュース・ソースを秘匿する鉄則があるね。政治家も官僚
も墓場にまで持っていく情報のひとつやふたつ持っているよ」というの
が荒木氏の返事であった。

杜父魚ブログの全記事・索引リスト(3月21日現在1684本)



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陳良宇裁判が天津で開廷か
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成20年(2008年)  3月28日(金曜日) 弐
通巻第2136号  
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

陳良宇(元上海書記)の裁判が天津で開廷の模様

   胡錦濤の権力闘争のやや怪しげな結末がまもなく出る

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3月26日付け「博訊新聞網」によれば、天津の第2中級人民法院(高
等裁判所)で陳良宇の裁判が開始されたと伝えた。

「裁判所対面の商店主目撃談によれば、早朝から法院の周辺は厳戒態勢
が午後四時までつづき、警備車六両に守られていた」という(香港「大
公報」)。

天津で、大物の裁判が開かれたのは四年ぶりのことで、2004年12月に湖
北省副省長だった張国光が懲役11年に処せられて以来。

陳良宇は江沢民の上海における利益代弁者で汚職の巣窟。

デベロッパーの周正毅と組んで、上海の土地をつぎつぎと強制収容し、
転売。あげくに上海市職員の福祉年金から600億円を流用して不動産物件
や土地の投機にあてていた。

胡錦濤は、江沢民一派を追い込むために、陳を逮捕させ、北京の泰城監
獄に収容(上海閥からの拉致奪回を恐れた?)、しかも裁判を天津へわ
ざわざ移して極秘の裁判を行っている。

一時は死刑の噂も流れたが、昨秋の第十七回党大会で江沢民派が大量に
政治局員を占め、さらに法務、公安、規律部門を江沢民派と太子党が固
めたため、陳良宇の裁判は可能な限り延長されている。

江沢民が三月の全人代を欠席したのは、顔面神経痛と伝えられ、その病
状次第で裁判が早まったり遅延されたりするのではないか、と観測され
る。



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話 の 福 袋
━━━━━━━


 ◎韓国政府当局者を追放   北朝鮮、開城工業団地から 

【ソウル27日共同】韓国統一省は27日、北朝鮮が24日、開城工業団地に
ある「南北経済協力協議事務所」に常駐する韓国政府当局者に対し3日
以内に撤収するよう要求、韓国側は27日未明、11人全員を撤収させたと
発表した。北朝鮮による事実上の追放で、南北関係が一気に冷え込む可
能性もある。

同省によると、北朝鮮側は、韓国の金夏中(キム・ハジュン)統一相が
19日、南北経済協力の中心事業である開城工業団地について「核問題が
このまま妥結しなければ拡大は困難だ」などと発言したことを問題視し
ているという。

先月25日に就任した韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は南北間で
も核問題解決を最優先とし、経済協力事業については相互主義で臨む姿
勢を表明。北朝鮮は今月に入り、李政権に対し「保守勢力」などと激し
い非難を始めていた。

統一省報道官は27日の記者会見で「南北間の合意事項に反する措置であ
り、すべての責任は北当局にある」とし「深い遺憾」を表明。
2008/03/27 12:10  【共同通信】 


 ◎マンゴーの出荷始まる さつま町の農家で収穫祭

福岡政博さんのビニールハウスでたわわに実ったマンゴー。オレンジ色
に色づき熟れると落果する 鹿児島県
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/photo/20080327/20080327_001.shtml

さつま町でマンゴーの収穫が始まり25日、同町広瀬の福岡政博さん
(60)のビニールハウスで収穫祭があった。

福岡さんの農園(10アール)では、ハウスミカンから転作して初めての
収穫。果皮が赤紫色で果肉はだいだい色の「アーウイン種」という品種。

長さ15センチ前後、400‐450グラムのマンゴーがたわわに実る。熟れて
落果した果実をネットで受け止める方法で収穫する。収穫祭には生産農
家ら約30人が参加し、初出荷を祝った。福岡さんは「実も大きく、いい
マンゴーができた」と話していた。西日本新聞 27日


 ◎カメラ付き携帯を活用 県が新年度から、家畜の疾病や病害虫診断      
 
徳島県は新年度から、カメラ付き携帯電話の撮影機能を活用し、家畜の
病気や農産物の病害虫診断を始める。農家が撮った写真や動画を県の担
当者に送信し、診断、アドバイスを受けるシステム。

迅速で正確な判断につながり、早期予防や被害の拡大防止などの効果が
期待されている。普及するカメラ付き携帯電話の機能を活用した行政サ
ービスは今後も広がりそう。

「家畜疾病らくらく診断事業」「撮った送った判わかった病害虫診断シ
ステム」とそれぞれ銘打った事業で、農・畜産業の生産指導の一環とし
て実施する。ともに事業費をかけない「ゼロ予算事業」。

家畜診断は、徳島家畜保健衛生所(徳島市南庄町五)が担当。病性鑑定
室内に受信サーバーを設置し、農家から送られた写真や動画を見ながら、
専門職員が家畜の異常の原因や対策を診断する。

従来は電話連絡だけで疾病相談を受けていたが、言葉だけでは分かりづ
らいケースが少なくなかった。早期の判断を示すには「画像を見ながら
の診断は有効な手段」(県畜産課)という。

農産物の病害虫診断も家畜と同様の方法で、石井町の県農業支援センタ
ーで実施。病害虫の画像を農家がメールに添付して送信すると、担当者
が判定して結果を返信する仕組み。

これまでは農家が実際に地域の支援センターに害虫を持ち込むなどして
いた。企画管理課は「今後、写真の精度や運用システムをより細かく検
証していきたい」としている。

県は防災面でも携帯電話の撮影機能の活用法を模索。今年1月の防災訓
練では、被災状況を把握する目的で初めて取り入れ、一定の有効性を確
認している。

携帯電話は大半の機種に撮影機能が付いている。高画素、オートフォー
カスなどデジタルカメラに匹敵する高性能機種も増えていて、行政サー
ビスへの活用も本格化しそうだ。徳島新聞  2008/03/27 10:42


 ◎猫原因不明大量死、不安の日々を過す住民=タイ

【大紀元日本3月27日】タイ中部の紅統府地区では最近、突然数百匹の猫
が死んでおり、住民らは感染を恐れ、猫の飼育を放棄し、捨てるなどの
ケースが多発している。タイ農業省は、感染を予防するために、紅統府
地区における猫の移動を禁止した。

タイ家畜局の統計によると、紅統府の猜育県だけでも、今年1月から現
在までに850匹の猫が死に、特にここ数日間ではすでに200匹以上の猫が
死んでいる。住民らは、大量死の数字があまりにも大きいため、猫から
人への感染を恐れ不安に陥っており、飼っている猫を寺院などに捨てる
行為が後をたたない。そのため寺院側も困惑しているという。

大量死した猫に現れた症状は、元気がなく、嘔吐、血尿などで、一部の
猫の顔から出血する症状もあったことが明らかになった。関係部門は、
今週中に猫の大量死の原因を突き止めるために、猫の死骸からサンプル
を取り、分析を行っている。

一方、感染拡大を防ぐために農業省のソンサク長官は、紅統府地区の猫
の移動および飼育放棄を禁止し、猫の死因を究明し、対策を取ると示し
た。ソンサク長官は、猫から人への感染する可能性は低いとし、住民ら
に対して、パニックにならないように呼びかけた。

家畜局は、今回の大量死の原因は猫の病毒性気管支炎、フェリン・カリ
シ・ウイルス(Feline Calici Viral Disease)病または、猫病毒性腸炎
が起因しているとみている。家畜局は、住民らに対して路上で猫の死骸
を見かけたら、直ちに関係当局に連絡するよう呼びかけている。
 

 ◎小樽沿岸ニシン漁 水揚げが昨年の半分 今季終了、価格は高め

今季の小樽沿岸のニシン漁が終了し、刺し網でとれた最後のニシン約100
キロが26日、小樽市漁協地方卸売市場(色内三)で競り落とされた。 

ニシン漁の漁期は資源保護を目的に、1月10日から3月25日まで。今季
の総水揚げ量は約120トンで、「とれすぎた」(市内の漁師)昨年の226
トンの半分程度だった。 

そのため、平均キロ単価は昨年の400円弱を4割程度上回る600円超となっ
たが、漁獲金額は昨年より1000円余り少ない約7400万円となった。同漁
協幹部は「漁獲量が極端に少ない日は、1キロ2000円近くで取引される
日もあった」としている。 

今季は漁の初めから1カ月程度、不漁続きで漁業関係者をやきもきさせ
たが、2月下旬からとれだした。北海道新聞 (03/27 14:57)



━━━━━━━
反     響
━━━━━━━


 1)27日朝はテレビもスポーツ新聞も松井秀喜の結婚を大騒ぎして伝
えてくれた。誰に言うべきかに迷う「ご苦労さん!」である。

テレビでは何もスポーツ新聞に限ったことはないが、朝刊の記事を画面
に出して、新聞が何を伝えているかを知らせるコーナー(こんな意味の
英語はないから、これは日本語)がある。

その中でどのスポーツ新聞だったかも見ていなかったが、まさかテレビ
局が東スポは取り上げないだろう!!紙面一杯に「松井結婚」が大見出
しで、その横に縦書きで「サッカーの日本代表がバーレーンに負けた」
と細々と報じられていた。

何という価値観の倒錯かと思う前に、矢張りスポーツ新聞は「芸能ニュー
ス指向」であり、松井秀喜は最早芸能扱いかと再認識できた。

それにつけてもゴシップ(失礼、松井君)に負けているようでは困るよ、
サッカーの岡田監督さん。浦和レッズはリーグ戦2連敗で実績がある監督
をクビにしていたよ。奮起して貰いたいものだ。
以上 前田正晶 


 2)「教えて厳ならざるは師のおこたりなり」木村先生の座右の銘は
『教えて厳ならざるは師のおこたりなり』というものであった。

すなわち師とは弟子を育てる上で全身全霊を以って厳しく望まねばなら
ない、そうしないのは師としての怠りであると言うほどの意味である。
 もともとは先生のご父君の座右の銘であり、たしか佐竹藩の儒学者の
言葉だと聞いた。

東北大医学部解剖学教室の後方の壁に、この額がかかっていると義父に
聞いた。そのとき「教えて現ならざるは師のおこたりなり」と聞こえた。
成果主義を感じたものだった。

おしえるということ、なかなか難しい、卒啄同機で師と弟子の同期が要
る。これが難しい。聞く人に合わせるしかなく、聞く人の境地が上がっ
てこないことには、如何ともしがたい。

そういう意味で、学歴社会とか、経歴社会というのは、そのような上が
ってくるまでの時間を予想する上で、ソコソコ便利なモノサシのように
感じております。  酒井富雄



━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━


なにごともなし。

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