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頂門の一針

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頂門の一針  631号

発行日: 2006/11/16

□■■□  ────────────────────────   □■
      渡部亮次郎のメイル・マガジン 頂門の一針  第631号
□■■─────────────────────────── ■□ 
              平成18(2006)年11月16日(木)

 
                         取引不成立知事逮捕:渡部亮次郎
                           黄菊副首相が失脚へ:宮崎正弘
                                       クライン孝子日記
                   日本にとってヒラリー政権は:花岡信昭
                 e-pros英語教育11月フォーラムのお知らせ
                                話 の 福 袋
                         反    響
                       身 辺 雑 記


□■■□  ─────────────────────────── □■
第631号            発行周期 不定期(原則日曜日発行)
           御意見・御感想はchomon_ryojiro@yahoo.co.jp

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取引不成立知事逮捕
━━━━━━━━━


             渡部亮次郎

<談合の共犯容疑で和歌山県知事を逮捕 収賄容疑も捜査

和歌山県発注工事をめぐる談合事件で、大阪地検特捜部は15日、同県
が04年に入札を実施した下水道工事を受注した共同企業体(JV)に
知事選で支援を受けた地元企業を参入させたとして、同県知事の木村良
樹容疑者(54)=辞職表明=を競売入札妨害(談合)の共犯容疑で逮捕
した。

知事が談合容疑で逮捕されたのは初めて。同県首脳の逮捕は前出納長水
谷聡明(さとあき)容疑者(60)に続き2人目になる。>

(Asahi  Com 2006年11月15日22時30分)

木村知事は「這いつくばってでも続ける」と言い放ったかと思うと、翌
日には辞表を提出。辞めることで逮捕を免れる「取引」をしたのかと思
われたが、大阪地検はハラを固めていたようだ。

談合罪による知事逮捕は異例である。これまでは収賄罪を最初は適用し
ていたからである。

収賄罪は懲役5年以下、談合罪は2年以下と、比較的軽い。だから検察
内部では選挙で選ばれた自治体のトップを比較的軽い罪で逮捕すること
には疑問視する声も内部にでたようだ。
 
「無罪がとれると信じている」と木村知事が逮捕直前に知人に語ったと
言うのもその辺を物語っている。何が何でも逮捕。どう裁判が展開する
か。

<「改革知事」自負、足元は「ワンマン」 和歌山談合事件

和歌山県を舞台にした談合事件は、県のナンバー3の出納長からトップ
の知事に関与が波及した。大阪地検特捜部は15日、知事の木村良樹容
疑者(54)を競売入札妨害(談合)の疑いで逮捕した。

「改革派」を目指して全国発信に余念がなかった半面、足元では「脇が
甘い」「ワンマン」との声があり、信頼できる側近を持てなかった。知
事は、任意同行を求められ6年余りを過ごした公舎を後にした。

「今までの知事が2期8年かかって出来なかったようなことを、この3
年半でやってきた」 

半年後に2期目の知事選を控えた04年2月ごろ。木村知事は記者たち
に話し始めた。 

「宮城の浅野知事はやり手だ。長野の田中君もセンスはいい。高知の橋
本も、ばっさり切り捨てるところはすごい。鳥取の片山は時々よくわか
らないことをする」。浅野史郎、田中康夫、橋本大二郎、片山善博の各
氏。全国の「改革派知事」たちの評価にも及んだ。 

自民党県議団や一部首長による「木村降ろし」が公然化していた時期。
「今辞めてしまうと、和歌山は確実に後退する」。「改革派」の強烈な
自負を見せていた。 

    ■ 

大阪府池田市の出身。幼いころ父を亡くした。府立北野高から京大法学
部へ。「学生時代はマスコミ志望だった」というが、先輩たちが官僚に
なるのを見て74年、自治省(現総務省)に入る。 

00年9月の就任直後から、強烈な個性で県庁を引っ張った。しかし、
和歌山県とのつながりは、県総務部長を務めた93年からの3年間のみ。
「大阪から来た知事」への風当たりは強かった。 

「木村知事は和歌山のことを『近畿のおまけ』と言った」。地元紙のイ
ンタビューを受けた木村知事の言葉が独り歩きした。実際は、和歌山を
パロディーにした「キンキのおまけ」という歌のタイトルに触れただけ
だった。だが、地元政財界には「『おまけ』は本音ではないか」という
反発が広がった。 

ワンマン、独断専行とも評される。ある県関係者は「自分が一番、頭が
いいと思っている」。 

    ■ 

「何でも持って行ってくれ」。9月20日、大阪地検特捜部が県庁知事
室を家宅捜索した際、木村知事は係官に向けて語気を強めた。 

10月4日夜、知事公舎前。記者を前に特捜部の知事室捜索を批判した。
「地検が本気でうれしそうにやってるんだったら、もう少し勉強してか
らやれという感じ。何のつもりか知らんけど、荒っぽいというか、頭が
悪い」と言い放った。 

特捜部の捜査は、確実に知事周辺に迫った。一転、弱気になり、「逮捕
されるぐらいなら死んだ方がまし」と知人に電話をしたこともあった。 

前出納長が起訴された11月1日。木村知事は「退職金返上、給与半額
カット」を発表して続投を宣言。翌2日午前の定例部長会議で、20人
近い幹部に「新聞に出ている『知事は死に体』と言ったのは誰ですか」
と切り出した。出席者はみな言葉を失った。 

それから約6時間後。木村知事は辞職表明会見の席上にいた。「ものす
ごく、和歌山県絡みでいろんな、僕はいいことをしてきた」。最後まで
改革派のつもりだった。 

任意同行の直前、木村知事は知人に電話で心境を伝えた。「無罪がとれ
ると信じている。むしろ(地検が)来てくれてほっとしている。針のむ
しろだった」  (Asahi Com 16日)



━━━━━━━━━
黄菊副首相が失脚へ
━━━━━━━━━
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成18年(2006年)11月16日(木曜日)   
通巻第1618号  
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

やはりきた、黄菊副首相が事実上の失脚
上海汚職事件の爆発、陳良宇失脚についで黄菊夫人の逮捕も時間の問題

********************************

香港の有力雑誌『動向』が11月号で「中国共産党の陳良宇・前上海市
党委書記の汚職事件についで、中国共産党政治局は10月26日に黄菊
副首相を“休養扱い”としていた」と報じている。

ただし今後も「職位」をかろうじて維持させ、名誉的な式典参加の可能
性も残るが、政治生命が事実上、終幕となった。

これにより上海スキャンダルの裏にある、あやしげな高速道路企業買収
に、地元ブローカーに便宜をはかったといわれる黄菊夫人の拘束、逮捕
も時間の問題となった。一部に夫人はすでに逮捕されているという情報
もある。

共同によれば「黄氏は今月初旬に北京で開かれたアフリカ48カ国との
首脳会議の際に9人の政治局常務委員の中で唯一、姿を現さなかったと
香港各紙が伝えており、最近の動向が注目されていた」。

これで中国の政局は、 「上海幇の黄昏」。(これは「紫禁城の黄昏」
に比喩してください)。
   ◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(読者の声1)貴誌15日付け「読者の声1」の(AI生、渋谷)さん
へ一言あるのですが、小生も去年、ダライ・ラマ猊下のお話を熊本で拝
聴させていただきました。

縁あって、猊下に近いインド亡命で生まれたチベット人とお話ができま
した。

そのときにこの中国からの侵略問題をぶつけてみたのですが、その会話
の中から理解できたことは、法王は宗教指導者であって、政治指導者で
はない。国籍や民族にとらわれない人間の魂の浄化を望んでおられると
言うことでした。仏教を少しかじると、必ず出てくるのが、目の前のも
のに固執するから悩みがおきると説かれています。

このように、中国の侵略という政治的危機よりも、それにより、チベッ
ト人はもとより、中国人の心もすさみ荒れる事から救いたいというお気
持ちなのではないでしょうか?

仏陀の出身地も他国に侵略され滅びてしまいました。人間の決めた国境
ではなく人の心の中は人種も政治もないものなのです。だから仏教は平
和の宗教と呼べるのではないでしょうか?
   (MI生、福岡)


(宮崎正弘のコメント)ダライ・ラマ猊下のような現代世界でも稀な
“活佛”の心境なぞ、畏れ多くて、とても小生は忖度できません。

一般的な話をしましょう。

ロシア人が、「タタールの頸城(くびき)」をいまも畏怖するように、
中国人にとってチベットは「吐蕃(とばん)の頸城」ではありません
か? 

あの当時、吐蕃は、現在のチベットから青海省、四川省、雲南省を抑え、
長安を軍事陥落させたほどの軍事大国でした。

ダライ・ラマ猊下は、平和主義、暴力を否定しておられるチベットの精
神的指導者ですから、その周辺には「歴史認識」の違いから話し合い路
線に不満をもつ人達もいるでしょう。


   ♪
(読者の声2)アマゾンに下記のように貴著『三島由紀夫の現場』の書
評があります。

『三島由紀夫!)以後!)』『三島由紀夫はなぜ日本回帰したのか』に続く、
著者(宮崎正弘)の三島由紀夫三部作の完結編である。

当時、少しでも物心がついていた人間であるならば、昭和45年11月
25日の事件を忘れることなどできはしまい。評者は大学浪人中だった
が、今もなおあの日のことを鮮明に昨日のことのように思い出す。

あの日から完全に世界の相貌が変わったのだ。

そして三島は当時生きていたすべての人に、“三島以後”を問いかけた
のだ。お前はどう生きるのだ、と?

この本の著者のように三島に学生として教えを受ける立場にあった人に
とっては、その強烈な磁場ゆえの衝撃波は想像を超えたものであったに
相違ない。それを受け止めるなり、解読するなりの作業は全人生をかけ
たものにならざるを得ない。

この本はそうした著者の尊敬する師の足跡をたどる“三島由紀夫巡礼の
旅”というべきものだ。それは国内にとどまらず、地球を一周する規模
にまで達する。

「這うように私は辿りついた。汗が身体を流れ、歩き方も散漫になるほ
どの猛暑だった」「私はアジャンタの石窟群を夢中で観察した。一つひ
とつの祠、仏堂、礼拝堂などの洞窟を目を凝らして見つめ、それから
「滝」を探した」。

いかなる苦行であっても、それは成し遂げられなければならない巡礼行
だ。しかしその巡礼の旅にも、報われることがある。三十数年続く三島
事件の衝撃波がイタリアにもたらした「ローマ憂国忌」である。それは
三島の足跡をたどり、顕彰する著者の人生において、大きな光明として
受け止められている。

三島は今も生きている。著者の喜びはそこに見出す確信の中にある。
     (飛山)


(宮崎正弘のコメント)素晴らしい書評でした。

このあと、いくつかのメディアでも拙作の書評が取り上げられるとの連
絡を頂いております。掲載された後、そのメディアの発売期間がおわっ
た時点で、この欄に紹介させて頂きます。


    ♪
(読者の声3)新刊『三島由紀夫の現場』を早速、読みました。

三島のギリシャへの傾斜と離脱、インドへの傾斜と、貴台の訪問印象記
の違いが興味深いものでした。リオのカーニバルはどういう反映をした
のか、不明です。あれは沈溺すると癖になるのでは。小生も一度だけ、
サンパウロで。

暑気に蒸せる中でのタイの寺院の陰影は、僧服で散策すると、独特の生
理感覚が生じるのですが、『暁の寺』の主題とは関係ないですね。

いずれにせよ世界を股にかけた作業そのものが辛苦辛苦、ご苦労さまで
した。貴台の膂力には改めて敬意を表します。
  (NI生、静岡)


(宮崎正弘のコメント)「辛い苦しみ」が転じて「お疲れさま」ですね。
「辛苦了」。

さて、サンパウロ? 三島由紀夫は一時期、御神輿をかつぐことに一種
快感を覚えていたのではないでしょうか。あの御神輿とブラジルのお祭
りのリズム、エネルギー、その灼熱が似ていると考えたのではありませ
んか。


   ♪

(読者の声4)先月以来、貴誌でもときどき話題になっているユアン・
チュアンの香港に於ける講演をパソコンで聞いてみたが、3分の2が司
会者の発言や聴衆との質疑応答で、肝心の講演は中身がいまひとつでし
た。
特に多くの聴衆はたんなる質問ではなく、中国人一流のおしゃべりで、
自分の見解や自分の家族史を延々と語る始末。

会者も困りはて「好了好了! 謝謝」(もう結構、ありがと)と何度も
発言を制止しようとして汗だくの様子が目に映るようでした。

チュアンはかなりの知識人と思っていましたが、実際に聞いてみると、
話し方が一般のおばさん風で、言葉の使い方、話の筋立てから大した知
識人ではないという印象を受けました。

英国人の夫の協力がなければ、とても「ワイルドスワン」や「マオ」が
かけなかったのではないか?

中共のスパイとされた胡宗南将軍について触れた部分が「開放」(香港
の月刊誌)では紹介されていませんが、実は講演のポイントはここにあっ
たと思います。

台湾で中国版を出そうとして胡宗南将軍の親族から「訴訟を起こす」と
いわれ、出版中止となったことはご存知でしょう? 

香港講演ではチュアンは細かい史実を挙げ、自らの著書の正しさを何度
も強調していました。但し胡が中共のスパイではなく、「中共との協力
(あるいは呼応。原文は「配合」)した指導者」と言い方になっていま
したが・・・。


(宮崎正弘のコメント)先週、台北滞在中、それほど時間がなかったの
ですが、それでも書店を三軒ほどまわってユン・チアン(張戒)女史の
当該本が、どこの本屋にもないことが判りました。

これも一種のニュースでしょう? 事実は台湾版は書店に配本された直
後に回収された、ということですが。。。
          ◎ ◎ ◎


━━━━━━━━
クライン孝子日記
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■2006/11/15 (水) ようやく「日本版NSC」立ち上げ! 歓迎! 

以下、何と素晴らしいメンバーではないか。ようやく日本も正常に機能
し始めたということでしょうか。もっとも国の根幹に関する有識者会議
に怪しそうな人間が紛れ込んではせっかくの立ち上げが徒労に終わって
しまいます。

女性は小池百合子女史一人。ややさびしい気がしないではありませんが、
この問題に女性も男性もない。何しろ国にとって大変重要な会議です。

くれぐれも早まらないよう、功名心が先行しないよう、一先ず私心は片
隅において、じっくり腰を落ち着けて、日本国のために、日本の未来像
を築くべく日夜血を吐く思いで身を粉にして取り組んで頂きたいもので
す。

<<NSC創設で有識者会議を設置、民間議員は11人

塩崎官房長官は14日午前の記者会見で、首相官邸主導で外交・安保政
策を立案・決定する「日本版NSC(国家安全保障会議)」の創設に向
け、有識者による「国家安全保障に関する官邸機能強化会議」を設置す
ることを正式に発表した。

同会議は安倍首相を議長に、塩崎長官と小池百合子首相補佐官(国家安
全保障問題担当)のほか11人の民間議員で構成する。22日に初会合
を開き、来年2月をめどに見解をまとめる。

これに関連し、久間防衛長官は記者会見で「各省庁から集まってくる安
全保障に関する情報を一つにまとめ、首相や官房長官に上げるのは大事
なことだ」と語った>>

 同会議の民間議員は次の通り。(敬称略)

▽相原宏徳(トランスキュー・テクノロジーズ会長)
▽石原信雄(元官房副長官)
▽岡崎久彦(元タイ大使)
▽小川和久(軍事アナリスト)
▽北岡伸一(東大教授)
▽佐々淳行(元内閣安全保障室長)
▽佐藤謙(元防衛次官)
▽塩川正十郎(元官房長官)
▽先崎一(前統合幕僚長)
▽森本敏(拓殖大海外事情研究所長)
▽柳井俊二(前駐米大使)

読売新聞>>



━━━━━━━━━━━━━
日本にとってヒラリー政権は
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              花岡 信昭

米中間選挙で民主党が上下両院を制した。これによって、2年後の大統
領選で民主党のヒラリー・クリントン上院議員の当選が確実視される情
勢になったのだという。だが、日本の大方のメディアが民主党勝利、ヒ
ラリー大統領誕生を歓迎するかのような報道をしているのは、いったい
どう理解したらいいのか。

アメリカのメディアはほとんどが民主党支持だから、今回の中間選挙の
結果を誇大に伝えるのは分かる。だが、日本のメディアがこれに付き合っ
ていていいのかどうか。民主党勝利を伝える各紙は、朝日、毎日、読売、
産経が勝利宣言をするヒラリー上院議員の写真を1面に大きく扱った。
解説でも次期大統領選での「ヒラリー登場」を確実視する見方が目立っ
た。

確かに情勢分析ではヒラリーが早くも大統領選で大きく先行しているの
は事実なのであろう。共和党はいまだに指名が確実視される候補が見当
たらない。ライス国務長官の登場となれば、野次馬的には女性対決とし
て面白いのだが、その可能性はきわめて薄いようだ。

俳優のシュワルツェネッガー・カリフォルニア州知事なら人気度では負
けないだろうが、憲法の規定によりアメリカで生まれた者でないと大統
領にはなれない(したがって外交官の中には、将来、自分の子どもが大
統領選挙に出馬する夢を追って、任地から妻を帰国させアメリカで子ど
もを生ませるというケースもあるのだという)。

オーストリア生まれのシュアルツェネッガーはいかにアメリカン・ヒー
ローとして知名度が高かろうと、大統領にはなれない。一時は憲法修正
の動きもあったらしいが、民主党が上下両院を押さえてしまってはそれ
も無理だ。

問題は日本の国益にとって、「民主党天下」が好ましいのかどうかとい
う点だ。日本のメディアには、国益の観点から考えるという側面が欠落
しているのではないか。ヒラリー政権誕生の事態になったら、筆者には
「悪夢の再現」といったイメージが浮かんでくる。

ブッシュ大統領はイラク戦争の処理や政権周辺の不祥事などによって追
い込まれている。支持率も低下の一途で、ラムズフェルド国防長官を更
迭せざるを得なかった。上下両院を民主党に制圧されて、一段と手足を
縛られることになろう。

もっとも、共和党政権下で民主党が議会を制していたことは過去にもあ
り、アメリカ議会では日本のような党議拘束はなく、議員個人の判断に
よるクロス・ボーティングが日常的に行われるから、喧伝されるほど議
会対策が危機的状況に陥ったということでもないらしい。

ブッシュ時代の日米関係は戦後最良とまでいわれるほどだったのだが、
ポスト・ブッシュを民主党が握ると、良好な関係が一変するのではない
か。「小泉―ブッシュ」から「安倍―ブッシュ」への引き継ぎはうまく
運んだように見えるが、それが引っくり返されることを懸念する。

クリントン前大統領の時代には、政権内部に「日本通」はほとんどいな
いとされた。中国傾斜が著しく、「ジャパン・パッシング」「ジャパン
・ナッシング」などという言葉が飛び交ったものだ。

今回の中間選挙をリベラルvsネオコンの対立ととらえる向きも根強い。
その構図からいえば、安倍首相はネオコン支持派であるといっていい。
リベラルを嫌い、自らの信条を「開かれた保守主義」と形容している。

著書「美しい国へ」では、アメリカのリベラルについて、「社会的平等
や公正の実現には政府が積極的に介入すべきであると考える、いわゆる
『大きな政府』を支持する立場」として、そうした立場には立たないと
明確に述べている。

中間選挙での共和党敗北はイラク戦争の手詰まりが大きく作用した。米
兵の死者2800人。ベトナム戦争時と似た厭戦気分がアメリカ内部に
高まっているようだ。

であるにしても、「9・11」以後、国際テロとの対決の先頭に立つと
宣言したブッシュ大統領の基本姿勢は支持されてしかるべきだろうし、
アメリカとの同盟関係堅持という立場からしても日本はブッシュ世界戦
略を理解し支えていかなくてはならない。

イラクへの派兵規模は14万人である。日本の場合、マッカーサー率い
る占領軍は最盛期で43万人もが駐留していた。それからしても、宗派
対立の激しいイラクで、14万人はいかにも少ない。

ラムズフェルド国防長官の責任が問われるのであれば、兵力の大増強で
一気に勝負をつけるという作戦が図れなかった点であろう。

民主党の台頭で懸念されるのは、北朝鮮対応である。民主党内には、米
朝間協議に持ち込むべきだとする主張が存在する。93−94年の核危
機で、ときのクリントン政権は日本の頭越しにカーター訪朝など米朝間
での事態収拾を図った。

それによって生まれたKEDOの国際的枠組みが無残に潰され、北朝鮮
に核開発の余裕期間を与える結果になった。

中間選挙の結果を北朝鮮のメディアは速報している。民主党台頭、ヒラ
リー政権誕生を待ち望む北朝鮮の思惑が浮かんでくるようである。この
側面でも、日本にとって好ましい事態ではない。

民主党は基本的に「内向き」であり、保護主義的色彩が強い。過去のも
のとなったと思われていた日米貿易摩擦が再燃することも覚悟しておか
なくてはなるまい。日本製品をハンマーで打ち壊す映像を再び見たくは
ない。

次期大統領選をアメリカの国内問題という次元だけでとらえていては、
日本の対米外交パワーは生まれてこない。ヒラリー登場を日本は歓迎し
ないという意思を浮き彫りにする国家的努力が必要なのではないか。

<日経BP社サイト「SAFETY JAPAN」連載コラム「我々の
国家はどこに向かっているのか」第34回(14日更新)再掲>

《 読者から 》

☆ 新聞各紙は「労働局不正1,432人処分」と報じています。隣国中国を
見ても然り、役人天国とも言える国には腐敗が尽きない。

我が日本でも過去から続いていた側面はあったのでしょう。しかし、現
状は役人社会と民間社会との格差が広がるに及び、その悪辣振りが露骨
にあぶり出されてもいます。

ここでの問題は、処罰の結果が非常に不公平、不公正である点です。当
然、犯罪であるべきこれらの行為が、内部規定だけで処理されている。
言わば、その時だけのお咎めで放置されているのみである。当然刑事告
発すべきである。 

赤信号みんなで渡れば怖くないという標語(?)のたとえではないが、
この種の不正は官僚組織全体ではどれほどあるか、底知れぬ闇を感じる
のは国民全体の意識ではなかろうか。一罰百戒、まさにここで本腰を入
れて退治しないことには、かの国の幹部が発した「どうせこの日本とい
う国なんぞ地球上から消えてしまうだろう」との言葉、まさに敵は内な


組織から発生しています。国民には重税を押し付けながら裏では裏金と
ともに裏の顔が笑っている。(岡目八目さん)

[花岡コメント]
 
お気持ち、よく分かります。官製談合にしろ裏金づくりにしろ、「公」
の世界のゆがみが出てきていますね。

★★花岡信昭メールマガジン★★
NO.349号[2006・11・16]から転載。

★ブログ「はなさんのポリログ」 http://hanasan.iza.ne.jp/blog/
★メルマガバックナンバー http://www.melma.com/backnumber_142868/



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

e-pros英語教育11月フォーラムのお知らせ

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


―― コミュニケーション能力育成への効果的取り組み ――

日 時:平成18年11月26日(日)午後2時30分〜7時00分
会 場:東京・市ヶ谷 アルカディア市ヶ谷(私学会館)
参加費:3千円 (2名以上の参加とe-pros会員は2,500円・学生無
料)

予約申込方法:下記事項を記入して、info@e-prosjp.comにお申込みくだ
さい。
    (1)氏名、(2)勤務先(学生は大学名)、(3)住所、(4)e−アドレ


<講座と講師名>

(1)コミュニケーション育成トレーニング「弾丸インプットの底力」
  ◆教材開発者  川村光一先生(春日部市立中野中学校教諭)
(2)コミュニケーション能力育成「中学での校効果的な取組み法」
     杉田和子先生(埼玉県吉見町立吉見中学校教諭)
(3)「英語を話せる日本人」指導対策へのヒント
     赤塚裕哉先生(東京都立足立新田高等学校教諭)
(4)意見交換「コミュニケーション能力育成法の疑問・悩み解決法」
(全員参加)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
NPO法人教育情報プロジェクト  〒102-0073 東京都千代田区九段北
1-1-7-304(当メルマガ主宰者が理事)

電話03(5213)2028(代表)   Fax03(5213)2029
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お送りします。



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話 の 福 袋
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 1)電子入札 別府市が県内初試行運用 

大分県別府市が県と共同で導入を進めてきた電子入札システムの試行運
用が15日、県内各市町村に先駆けてスタートした。来年三月まで試行を
続け、二〇〇七年度から入札業務の完全IT(情報技術)化を目指す。

来年度から完全IT化へ

電子入札はインターネットを利用し、業者の参加資格、指名通知、落札
結果の確認などを可能にするシステム。発注予定や入札公告、指名結果、
契約内容などの関連情報がパソコンで一般閲覧できる「入札情報サービ
スシステム」を取り入れ、県が今年五月、試行を開始した。

市は〇三年度から電子入札への移行を模索してきた経緯もあり、県との
システム共同開発で約三百二十万円、運用費として約四百二十万円の負
担金を本年度に予算化。今秋から市内業者と協力しながら、実現に向け
たデモンストレーションを実施してきた。

市総務部によると、同システムには市内二百二十五社のうち、80%超
の百八十九社(今月七日現在)が利用登録の手続きを終了。試行運用初
日の十五日は二件の入札に計十二社が参加し、紙を使った従来通りの入
札に合わせて、電子入札を同時実施した。

同システムは公共事業の執行コストと行政、業者双方の労力を縮減し、
入札事務の透明性や公平性を向上させるのが目的。市契約検査課は「ス
ムーズに本格移行できるよう、業者の理解と協力を得ながら利用登録を
呼び掛けていきたい」としている。(大分合同新聞 16日)


 2)北朝鮮、しょうこう熱流行の可能性=聯合ニュース

韓国の聯合ニュースは15日、北朝鮮でしょうこう熱が流行する可能性
があると報じた。北朝鮮では先月、中国との国境沿いの地域でしょうこ
う熱が発生したとみられている。

匿名の関係者の話として伝えたところでは、しょうこう熱は北朝鮮のほ
かの地域にも広がっており、本格的に流行する可能性があるという。

[ソウル 15日 ロイター] 

(06/11/16 08:00) 



━━━━━━
反       響
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 1)APEC直前の慌ただしい様子や8年間のハノイの変貌ぶり、よ
く分かりました。参加各国首脳やその要人達の送迎のリハーサルなど異
様な雰囲気かもしれませんね。

幼稚園や小学校が休みになったり、一般庶民の日常活動が制限されたり
して、経済活動が一時停滞する事を不満に思う人達がいるかもしれない
が、国の威信に拘わることだからやむをえないでしょう。

ホテルなど宿泊施設も足りなくなって一般観光客などは宿泊できないの
では?。またホテル代も高騰しているとか。発展途上では仕方ないのかも
しれませんね。

日本の戦後の復興から高度成長期のことを思い出していますが、今のハ
ノイはその当時の日本と同じで、建設ラッシュであり交通渋滞も酷くな
ってきていることが容易に想像できます。

しかしこれからのベトナムは今の中国のように大気汚染や環境破壊など
多くの難題にぶつかるような気がします。しかし必ずや克服して益々発
展していくでしょう。

日本人のベトナムへ派遣される社員とその家族もどんどん増えていくよ
うに思います。渡邊様の8年間の実績が新人達の為に大いに生かされる
ことを期待します。何時か日本へ帰ることになるまで、元気でご活躍下
さい。

それから幼稚園に通う御子息の教育、立派です。こうゆう両親のもとに
育った子供は立派な人格者になる確率が高いと思います。

(宅)



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身 辺 雑 記
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先輩は奇妙な病気にかかり、最近、やっと元気になって、自宅近くの飲
み屋に立ち寄れるようになった。そこでもう一人の先輩の発案で、その
飲み屋に我々も出かけていって快気祝いをすることにした。それが今夜
である。ボジョレー・ヌーボウを開ける。

祝いに行く先輩は官僚上がりらしくなく、心優しく、気配りのできる人
だ。私も学びたい、といつも思っている。人を思い遣ることが出来れば
人生は豊かである。生きる価値ありというものだろう。

こういう立派な人が国会議員にならない。ならないというより、因習に縛
られた有権者が積極的に支援しないから、候補者となる前に断念してし
まうのである。国会から素敵な人がどんどん消えて行くわけである。

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渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>

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