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びわこ競輪が危ない 1
http://www.melonpan.net/letter/backnumber.php?back_rid=496809
さて、大津びわこ競輪場といえば、1950年に開場して以来、「記念競輪」の開催は一度も行われたことがない。ご存知のとおり、「高松宮記念杯」が毎年行われるからである。
高松宮記念杯。故・高松宮宣仁(たかまつのみや のぶひと)親王のお名前を頂いたレースであることは言うまでもないが、競馬や競艇にもある(両競技では「高松宮記念」の名称となっている)。しかしそのルーツは競輪である。
びわこ競輪場の2センター寄り入退場門から、北へまっすぐ15分ほど歩けば、「近江神宮」がある。
近江神宮は1940年(昭和15年)、皇紀2600年を記念して鎮座した、神社としてはきわめて新しいところである。
667年、中大兄皇子(後の天智天皇)が都を「近江京」と定め、わずか5年余りではあったが、日本の首都がこのあたりに存在した(いまだ定かではないが)とされているのが丁度、近江神宮が位置するところにあたる(遺跡とされるところは近江神宮近くの錦織にある)ことから設営されたもので、天智天皇が同神社の「祭神」とされている。
その近江神宮より、歩いてわずか15分の場所に競輪場ができたことを受け、故・高松宮親王が同競輪場の開設記念の賜杯を下賜なされたことにつき、1950年、つまりびわこ競輪場開設初年度より、「第一回 高松宮同妃賜杯」が開催された。また、このタイトル戦はびわこ競輪場の「開設記念」扱いとされ、よって、びわこ競輪場ではこの高松宮記念杯が毎年行われることから、小倉を除く他の競輪場では毎年行われている、G3扱いの記念競輪を開催したことがない。
また、現存する特別競輪の中では、全日本選抜、寛仁親王牌といった「新しい」開催を除くと、高松宮記念杯は名前こそ途中で変更があったものの、一度として中止、もしくは開催がなかった年がない。
宮様のお名前を頂くレースとして、高松宮記念杯はびわこ競輪の象徴たるレースであり、通常時の売上げは競輪場全体を見渡せば中の下ぐらいしかないびわこ競輪場なのに、「宮杯」があるおかげで一気に上位レベルへと押し上げてしまう。
「1年を6日(現在は4日)で稼ぐ」
と言われ続けられたびわこ競輪。しかし、逆にそのことが今や災いしている。
そして、頼みの宮杯が振るわない現実を目の当たりにし、びわこ競輪の危機が訪れたといっても過言ではない。
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