出たっきり邦人・アジア編 |
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□■□■ 出たっきり邦人・アジア編・363号 07・06・22 □■□■
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★お月さんを探して★
第 15 回 − ラブコール
香港と大阪って似てるなぁって感じる。
原色があふれてるとこ? せかせかしてるとこ? 声が大きいとこ?
ごちゃごちゃしてて、そこにパワーが充満してるような。
大阪が日本の香港なんか、香港がアジアの大阪なんか、イメージがだぶる。
だから余計に愛着わくんかなぁ。
大阪のお商売人さんが 「 もうかりまっか? 」と声をかけあうように
香港人も挨拶がわりにお金の話しをようしはる。
いかに安く買うか、というのに重きをおくところも似てるような気がする。
昔、聞いたことのある話しに、ブランドもんを中古で安く買うた場合。
ブランドもんを買うたことは言うても、安く買うたことをばらすのは
躊躇する関東の人。
まず最初に、ブランドもんをどんだけ安く買うたことを自慢する関西人。
そう思うたら、香港人はさらに上か。
ブランドが、どんだけ上手いことコピー出来たバッタもんで、
また、それがどんだけ安かったかということを自慢する香港人。
これぞ、まさしく本物の安物志向なり?
まぁ、こういう商人系のところが、どこに行っても値切り大好きの
あたしなんかは、闘志わくのよね。
あと、しゃべりのとことかね。
ほんでも、初めはびっくりしたけど。
香港で飲茶に連れていってもうた時、耳割れるかと思たもん。
日本では結婚式の披露宴ぐらいでしかお目にかからんような
むちゃくちゃ大きな食堂に、人、人、人、人・・・・
ほんで、みいんなが、すごい怒鳴りあうような声でしゃべってる。
その渦巻くしゃべりパワー。
飲茶で人にお茶をついでもうた時に、おおきにって言うかわりに
お茶碗の横のテーブルを指でトントンと叩く仕草をして、これが感謝のしるし。
これも、ありがとうって言う間も話しをとぎれさせたないからっていうのを
聞いたことあるけど、納得や。
ほんまにね、しゃべる、しゃべる、しゃべる、しゃべる。
しゃべる香港人。 ( 中国人はみんなそうかも? )
地下鉄でも、バスでも、エレーベーターでも、レストランでも、道端でも
とりあえず、しゃべる、しゃべる、しゃべる、しゃべる。
もちろん職場でも。
香港の電話代は基本料金払うたら、あとは何べんかけても香港内は値段一緒。
それもあってなんか、いやいや、しゃべり国民やから、とにかく私用電話も
多いし、長い。
これも最初はびっくりしたなぁ。
それぞれが、それぞれの家族、恋人、友達と、今、会社についたぁ、
今からお昼〜、お昼は何々食べてきた〜というような電話を
まぁ、マメにかけるわ、かけるわ。
日本やとよっぽどの用事でもなけりゃ、私用電話ってありえへんかったもんなぁ。
香港に来て間もないとき、同僚の香港人の子、M君が携帯を買った。
初めて持つ携帯が嬉しくてしゃあないらしく、でも、まだ、番号知ってる人が
そんなにおらんらしく、折角の携帯に電話がかかってこないのが、とっても
淋しかったM君。
周りの同僚に、番号を渡して、かけてくれと頼んでやった。
けったいなやっちゃなぁと思うたが、あたしも頼まれた。
しかも仕事中やのに、今、かけてくれと言う。
となりのとなりの席やのに。
内線電話使うても直の声が聞こえるような距離やのに。
思わず、あのね、会社で携帯なんて使うたらあかんでしょ、しかも私用電話や
なんてと、説教してもうたわ、おばちゃん。
肝心のM君は、会社で携帯はあかんっていう部分は理解できたみたいやけど
会社で私用電話があかんっていう部分にハテナやったみたい。
「 香港人はみんなかけますよ。お父さんは妻や子供に毎日何回もかけます。」
「 日本ではね、そういうのは、しないのっ。
仕事中にプライベートな電話なんかするのは、悪いオフィスマナー!」
ちょっと鼻ふくらませて、またもや説教するおばちゃん。
言われたM君は、ううううんと考えてたけど、そうか!と何やらひらめいた様子。
「 あ! じゃぁ、日本のお父さんは家に帰ってから、すごくいっぱい妻や
子供と話しをするんだね。」
え? そう来た?
「 ・・・・・ううん、どうやろ? 残業とか接待とかあるしなぁ。
家に帰っても寝るだけのお父さんも多いみたいよ。」
ここで憤然としたM君。
「 何それ? じゃぁ、いつ自分の家族と話しするの? そんなの、
そんなの、家族に愛がないじゃないかっ! 」
なんかね、おばちゃん、ある意味目からうろこ。 確かにね。
そこに愛はあるのかっ!? 深いなぁ。
愛があるからかける電話、これぞまさしくラブコール。
まあね、大きな精神的文化というか美徳の違いも確かにあるやろうけど。
言わんでもわかって欲しい日本人。
言うてなんぼの香港人。
そもそも、この話しを思い出したのが、いつも購読してる時事メルマガ。
『 子供が父親と話す時間は、母親と話す時間の半分。親子の会話調査で、
子供との平均会話時間は母親が1時間48分、父親が48分。それでも
父親の会話時間は13年前と比べると20分程度長くなってるという。』
の記事。
13年前 ( へんに中途半端 ) には、たったの28分????
増えた今でも48分・・・・
しゃべりパラダイス、愛の私用電話に囲まれてる身としては、
そりゃ、やっぱり少なすぎるやろ、そこに愛はあるのかい?
とちょっと心配になったりして。
めいそい@しゃべってなんぼ
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*次回は6月29日(金)フィリピンのトムさんよりお届けします。お楽しみに!
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