出たっきり邦人・アジア編 |
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□■□■ 出たっきり邦人・アジア編・182号 03・11・21 □■□■
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★デラの住めば都の不夜城・バンコク★
第 34 回
久しぶりの先進国滞在
サワッディーカ、サバ−イディーマイカ?
10月12日から11月8日まで、豪州はパースに短期留学を試みた。今回は
その体験などをご紹介したいと思う。
まず、何を勉強したか?オーストラリアは「閉ざされた大陸」で、その動植物
は独自の進化を遂げてきた。その最たる例がカンガルーを始めとする有袋類で
あろう。この独自の進化は、動物だけに限らず、植物にも及んでいる。
西オーストラリアはワイルドフラワー(まあ野草ですね)が有名で、毎年9月
になると、ワイルドフラワーツアーが盛んに催行される。このワイルドフラワ
ーの花盛りを追って、南から北に大陸移動するツアーもあった。ワイルドフラ
ワー、ただの野草と侮るなかれ。色や形が日本やアジア各国、ヨーロッパで見
慣れた花とは、とにかく違うのだ。
例えば黒い花。皆さん、想像できますか?生れ落ちてから云十年、私は初めて
見た。ホームステイ先の庭で、今を盛りに咲いていたブラックカンガルーポウ。
黒いカンガルーの爪先という意味の花は本当に漆黒の黒なのだ。この自然界で
黒い色の花を目の当たりにして、驚嘆した。この花、日が経つと緑色に変化し
ていく。その変化の具合を観察するのも楽しい。他に、イエローアンドグリー
ンカンガルーポウ、レッドアンドグリーンカンガルーポウ、レッドアンドパー
プルカンガルーポウもあった。同じカンガルーポウ科の花で形状は同じだが、
色が違う。名前の通りの花が咲くから、判り易い。
ネットで検索していたら、とても美しいワイルドフラワーの写真集を見つけた。
http://www2.neweb.ne.jp/wd/sadachan/wildflower.htm
ブラックカンガルーポウの写真は載っていなかったが、レッドアンドグリーン
の方はあり、とても懐かしかった。サイトの持ち主と連絡が取れれば、幸いだ。
前置きが長くなったが、このワイルドフラワーを使って人を癒すフラワーエッ
センス療法を学んできたのである。フラワーエッセンスと聞くと、なんとなく
アロマセラピーを連想される方も多いと思う。かくいう私もそうだった。だが
フラワーエッセンスのエッセンスは、本質と訳されるべきもので、花の持つ性
質を水に転写させたものをいう。イギリスの医師エドワード・バッチ博士が、
花が人体に及ぼす好影響を発見し、花の性質を深く研究して治療法として確立
させてから半世紀後、オーストラリアでもバルナオ博士がワイルドフラワーの
ヒーリング効果に着目。バッチ博士のフラワーエッセンスとは別個に、独自の
ワイルドフラワーエッセンス療法を確立した。私が今回学んできたのは、この
バルナオ博士のワイルドフラワーエッセンス療法である。
なあんて固い話はここまでね。要するに、お花をいっぱい見てきたんですよ。
滞在先は学校がアレンジしてくれた現地人学生の家庭。いわゆるホームステイ
である。ホストファミリーと上手くやっていけるか、全く自信がなかったので、
4週間のうち、1週間だけ試験的に申し込み、お互いに相性が良かったら残り
3週間も滞在する、という事にしてもらった。相性が悪かったら、学校近くの
ゲストハウスにでも滞在しようかと思っていたのだが、自分でも信じられない
ほどホームステイは居心地がよく、快適に過ごす事が出来た。ホストマザーが
同じ学校の夜間コースで学ぶ先輩学生だった、というのもあるかも知れない。
ホストマザーはお料理大好きで、4週間の滞在中、ただの1度も同じ料理が出
なかったのは、凄いと思った。晩ご飯のボリュームが量・カロリー共に凄まじ
く、タイに戻ってきた頃には、お腹と首とほっぺたにたっぷり「贅肉」がつい
てしまっていた。このお肉、どうしよう。。。?
家族は、パパとママと15歳の次男。長男と長女は成人して家を出ているので、
現在は3人家族。ホストマザーは私の他にもう1人、同じく10月生としてセ
ラピスト養成コースに通う事になっていた日本人女性も受け入れていたので、
1ヶ月間だけ5人家族となった。
15歳の次男は、日本の同年代の少年とは全く違っていて、とにかく素直で子
供っぽいのだ。パパは2メートルもある巨漢なので、次男も15歳にして既に
190センチになっていた。私が自分の身長を言うと、その身長は僕が小学校
1年生の頃だね、なんて言われてしまった。
とにかく、でかい。でかいのに、中身は子供。ステイした4週間のうち、ほぼ
毎晩ママに叱られ、怒鳴られていた。生意気に口答えはするのだが、パパの雷
が落ちると静かになる。でも、彼はママが大好き。一緒に車に乗って、スーパ
ーに買い物に行ったり、ママの社交仲間のパーティーに一緒に付いていったり
するのだ。しかも、ママが運転する車の助手席から、通りを歩いている学校の
友人を見かけると、声をかけて手をふったりする。日本人の同年代の少年だっ
たら、母親と一緒にいるところを見られるのを嫌がるのにね。また、私の部屋
は廊下の奥にあり、彼の部屋はその手前。ディナーですよ!とママに呼ばれて
居間に向った私を、いきなり「バア!」と部屋から出てきて驚かしたり。すぐ
に、ママにこっぴどく叱られたが。
大体、日本人の15歳の少年が、そんなことするか?!
でかいのは、次男だけじゃない。ステイした家は、居間が3つにベッドルーム
が8つ、玄関2つにバスルームとトイレも2つづつある豪邸で、庭には豪邸に
相応しく25メートルのプールなんかもあり、裏庭には野生のカンガルーも遊
びに来るド田舎にあった。ド田舎過ぎて、通学には少し不便だった。特に帰宅
時は大変だった。朝は、パパが出勤途中に駅まで車で送ってくれたので、学校
まで1時間で着く。でも、帰りは自力で帰宅しなければならない為、1時間半。
増えた分の30分は、徒歩である。ゆるやかな坂道を、両側に延々と続く広大
な敷地を持つ、各豪邸の柵ごしに番犬たちに吠え立てられながら歩く30分。
老体には正直、疲れた。
パースで生活を始めて、真っ先に感動した事。それはトイレ。みなさん、パー
スでは便器にトイレットペーパーを直接流して良いんですよー!使用済みのト
イレットペーパーを誰憚る事なく、直接便器に捨てられる幸せ。日本や先進国
にお住まいの方には理解できない、この喜び、開放感。タイは下水管が狭いの
で、便器に紙を流してはいけないのである。もともと、手でお尻を洗う習慣の
ある国。西洋式に水洗トイレを取り入れた時、トイレットペーパーを将来使う
と想定していなかった為に、悲劇は起こった(と思う。)
ただ、バンコクは別。アパートや商業ビル、ホテル等の近代的な建物では直接
流せる場合が多い。が、うちの学部のトイレは、桶で水を汲んで流す古式トイ
レなので、ティッシュやトイレットペーパーを、便器に流す事は出来ない(!)
備え付けの籠に捨てるのだ。最初はもちろん、抵抗があった。だって、自分の
○×を拭いたティッシュを、蓋の付いていない普通の屑入れに捨てるなんて、
臭いは?人目は?なんて、恥らっていた大和撫子も今は昔。慣れって怖い。。。
そして、パース滞在の圧巻はなんといっても、ワイナリーツアー。オーストラ
リアはワインが豊富にある。パース郊外のスワンバレーとマーガレットリバー
は、ワインどころとして有名だ。マーガレットリバーは遠すぎるので、パース
から車で30分のスワンバレーのワイナリー5箇所を巡るツアーに参加した。
各ワイナリーでは、最低でも6種類、最多で9種類のワインを試飲させてくれ
2ヶ所目当りから顔が赤くなり、3ヶ所目からは「講釈垂れる暇があったら、
ワイン飲ませろ!」とワインの解説もろくに聞かずに、ゲラゲラと意味不明に
笑いながらワインを飲みまくる参加者達。はい、私もその1人でした。
これ、本当にお得なツアーだった。ワイナリーの他に、チーズファクトリーと
チョコレートファクトリーも組み込まれ、それぞれでテイスティングが出来る。
チョコレートのおいしかった事!しかも、豪勢なランチつき。それで1人72
ドル(税サービス込み・円で約6千円、2千バーツ弱)だ。最後は飲み過ぎて、
よく覚えていない。パパが心配して駅まで迎えに来てくれて、助かった。。。
そして、1ヶ月のパース滞在を終え、バンコクに戻ってきた日の夜。友人達と
晩ご飯を食べたのだが、日本食を勧める友人達に逆らって選んだのはタイ料理。
何故タイ料理?と呆れられたが、豪州滞在中に、懐かしかったのはタイ料理。
こうして私は、ますますタイに染まっていくのだろうか。。。
デラ@バンコク
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* 次回は11月28日(金)、マニラよりお届け致します。
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