とあるカトリック教会の日曜礼拝で実際に話している「日曜説教」をお届けします。朝5時配信です。
- 最新号:2008-10-11
- 発行周期:週刊
- 読んでる人:90人
- 創刊日:2003-12-01
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こうじ神父 今週のお説教 No.349
発行日: 2008/3/22□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
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感謝を込めて☆彡
●メルマガ「こうじ神父・今週のお説教」をもとに、文庫本の形で説教集を印刷
しました。「取って食べなさい」というタイトルです。2004年に発行した「B年
説教集」と「C年説教集」は残り200冊ですが、2006年12月に発行した「A年説
教集」はまだまだあります。もしよかったらメールでご一報ください。
●文庫本は、B年のみ700円、C年とA年は800円の頒布価です。冊子小包で郵送
しますので、送料込みの代金を「ぱるる」に送っていただければ幸いです。参考
までに、1冊のみの送料は210円、2冊で290円、3冊で340円となっています。
●説教集をご希望の方は、必ず郵便番号、住所、氏名をお知らせ下さい。よろし
くお願いいたします。
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こうじ神父
「今週の説教」
08/03/22(No.349)
‥‥‥†‥‥‥‥
復活徹夜祭
(マタイ28:1-10)
復活のイエスが行く手に立っています
‥‥‥†‥‥‥‥
主の復活、おめでとうございます。説教の後、1人の女性の洗礼式を予定してい
ます。縁あって中田神父からご家族のお父様が洗礼を受け、今度はお母様がほぼ
1年後の今日、洗礼を受けることになりました。伊王島に住んでいるわけではあ
りませんが、洗礼を受けるお母様にはご家族のシスターが立ち会ってくださって
います。こちらのシスターは、見かけたことがあるかも知れません。
今年のご復活のメッセージは、婦人たちと復活したイエスとの最初の出会いから
取り上げてみました。稲妻のように輝き、雪のように白い衣をまとった主の天使
が空の墓の側にいて、婦人たちに「あの方は、ここにはおられない。かねて言わ
れていたとおり、復活なさったのだ」(28・6)と復活の事実を告げます。
すると「婦人たちは、恐れながらも大いに喜び、急いで墓を立ち去り、弟子たち
に知らせるために走って行った」(28・8)のです。そしてその直後に、イエス
と婦人たちは出会うことになります。「すると、イエスが行く手に立っていて、
『おはよう』と言われた」(28・9)。私はここに、今年の復活のメッセージを
読み取りました。
2つの点を特に強調したいと思います。1つは、婦人たちがイエスの復活を弟子
たちに知らせるために走って行った中で出来事は起こったということ、もう1つ
は、婦人たちの行く手にイエスがおられ、出会ったということです。それぞれに
ついて、さらに考えてみましょう。
婦人たちは、イエスの復活を主の天使から知らされ、それを弟子たちに知らせに
走りました。ここには、イエスの復活が、「知らせに行くべき内容だ」というこ
とが含まれています。イエスは、今この時にも、私たちと共にいてくださる。そ
の事実は、自分一人でしまっておくべきものではなくて、知らせに行くべき事柄
である。これが、最初のメッセージです。
婦人たちは弟子たちに復活の知らせを届けに行きました。ただし、この知らせを
弟子たちがどう受け止めるか、信じてくれるのか信じてもらえないのか、不安が
残ります。ルカが書き残した記事によると、「婦人たちはこれらのことを使徒た
ちに話したが、使徒たちは、この話がたわ言のように思われたので、婦人たちを
信じなかった」(24・10-11)とあるのです。女性の社会的な立場が弱かった当
時とすれば、なおさらのことでしょう。
そこで、イエスは婦人たちの証言の後ろ盾をするために、婦人たちの行く手に立
って、「おはよう」と声をかけたのです。墓で主の使いから「急いで行って弟子
たちにこう告げなさい」(28・7)と命じられた時、途中でイエスと出会うこと
など知らされていませんでした。婦人たちには間違いないと思えるほどの確信は
なかったでしょう。そこでイエスの復活を知らせに行く婦人たちの歩みを強める
ために、イエスは婦人たちの行く手に立ってくださったのです。これが、今年の
復活徹夜祭の2つめのメッセージです。
この2つのメッセージを生活の中で体験してみましょう。私自身の体験を通して
考えるきっかけにしたいと思います。私が司祭になって2年目か3年目の頃です
が、結婚のために相談に来たカップルがいました。この方々との最初の面会の時
に、いつも通り結婚式までに必要な勉強会のことと、手続きのことをお伝えしました。
それからしばらくして、新郎側のお父さんからこんなことを言われたのです。
「息子の結婚のために何ヶ月も勉強が必要だなんて初めて聞きました。以前いた
神父様はそんなことはなかった。あなたはどうしてそんなに高圧的に勉強を強要
するのですか。あなたはそれでも神父ですか」と、かなりの剣幕だったのです。
その時の電話の応対では、私も少し向きになっていたのか、勉強はどうしても必
要です、みんな勉強会を受けていますと、そんな押し問答をしばらく交わしまし
た。その日私は電話のことで気が立っていて、よく眠れませんでした。私の印象
では、相手の言い分が一方的だったと思ったからです。
けれども、私もよく考えてみました。いずれにしてもこれは、解決しなければな
らない問題です。このカップルの結婚式は、おそらく自分が引き受けなければな
りません。準備の仕方でいがみ合ったまま結婚式を迎えたら、大変なしこりを残
すことになるでしょう。ここは一つ、謝った方がいいという気持ちになったのです。
せっかくだから、その家庭を訪ねて電話でのことを謝りに行こうと思いました。
そこは商売をしている家でした。私が電話でのきつい応対を謝りますと、玄関に
出てこられたお父さんは、こっちもつい向きになって言い過ぎたと理解してもら
うことができました。後にその家の息子さんの結婚式も、無事に終えることがで
きました。
私は当時のことを振り返ってみて、こう思ったのです。ある時自分から行動を起
こさなければ、問題を解決できないような場面に出くわします。ところが、行動
を起こし、出かけていっても、必ず事態がよい方に向かっていくとも限らないの
です。それでも行かなければならない。こういうことがまれに起こるのです。
そんな時、行く手にイエスが立っておられ、声をかけてくださる。訪ねて行った
としても私の力で解決できるか心配しながら重い足を進めていると、イエスが行
く手に待っていてくださり、声をかけてくださるのです。司祭として、あるいは
信者として、動かなければならない時、イエスはその行く手に立ってくださり、
力を与えるのではないでしょうか。
婦人たちは、復活の出来事を知らせに行く務めを十分理解していました。「確か
に、あなたがたに伝えました」(28・7)と、使命を託されたのですが、果たし
てうまくいくだろうか、それは心配していたかも知れません。イエスの復活を伝
えなければならない。今私は行動しなければならない。けれども、私の力だけで
は心配だ。そんな時、イエスは行く手に待っていてくださり、力を貸してくださ
るのです。
私たちにも、婦人たちは経験したことを教えようとしています。あなたが、信者
としてどうしても行動しなければならない時、復活したイエスはあなたの行く手
に立って、あなたを力づけ、励ましてくださいます。信頼して、行動しなさい。
あなたのすべきことを、誠実に果たしなさいと、促していると思います。
兄弟姉妹で、まだ仲直りできていない人たちがいるかも知れません。教会の中で
のわだかまりがあり、あの人がいるなら協力しないとか、まだどこかに問題を抱
えているかも知れません。けれども、だれかが信者として行動してくれたら、そ
の行く手にイエスが立っておられ、解決のための力を貸してくださると思います。
今日、復活してくださったイエスに、私たちも信頼を寄せましょう。婦人たちに
力を貸してくださったように、また右も左も分からなかった若い神父の問題解決
に力を貸してくださったように、復活したイエスは今日も、あなたの行く手に立
って、「恐れることはない。行きなさい」(28・10)と声をかけてくださいます。
‥‥‥†‥‥‥‥
ちょっとひとやすみ
‥‥‥†‥‥‥‥
▼一度行き違うとなかなかもとには戻れないものだ。電話の応対で、私が話をや
やこしくするようなことを尋ねたことで、すぐに受話器を置ける話が10分以上の
やりとりになってしまった。今になってみると私の方に非があるのだが、すぐに
分かってもらえると思っていただけにいまだに残念な思いに駆られている。
▼くれぐれも念を押しておくが、この話がもとで復活徹夜祭の説教ができたわけ
ではない。結果的に同じ話になっただけである。その電話の相手とは翌日すぐに
会うことになって、司祭館で会うこともできたが、司祭館までの道が分からない
かも知れないと思い、ターミナルまで迎えに行った。
▼3人で船を下りた一行を車に乗せ、車の中で電話がうまく伝わらなくてと言っ
て、島は初めてですかと尋ねたら、「神父さん去年わたしたちは司祭館に来て、
お願い事をしていきましたよ」と言われた。何も覚えていない。その瞬間にこれ
は失礼なことをしたと思い、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
▼ところが行く手にはちゃんと復活したイエスが立っていてくださるもので、気
を悪くしたであろうことも顔に出さず、和やかに接してくれた。次に会うのはい
つかも分からない出会いでは、その瞬間にしくじってしまうともう取り返しがつ
かない。イエスはそんな時にも行く手に立って、力を貸してくださる。
▼ようやく、聖週間のゴールが見える所まで来た。このメルマガが349号、明日
の復活の主日が350号となる。2002年の3月10日付第1号から概算で、6年間メ
ルマガを続けてきたことになる。まだ長いフルマラソンの序盤だと思っているが、
これからも何度も復活の喜びを迎えながら、メルマガと付き合っていきたい。読
者の皆さんの応援を、よろしくお願いいたします。
‥‥‥†‥‥‥
今週のセンテンス
‥‥‥†‥‥‥
お休みします
‥‥‥†‥‥‥‥
‥次の説教は‥‥
復活の主日(日中)
(ヨハネ20:1-9)
‥‥‥†‥‥‥‥
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