とあるカトリック教会の日曜礼拝で実際に話している「日曜説教」をお届けします。朝5時配信です。
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こうじ神父 今週のお説教 No.347
発行日: 2008/3/20□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
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感謝を込めて☆彡
●メルマガ「こうじ神父・今週のお説教」をもとに、文庫本の形で説教集を印刷
しました。「取って食べなさい」というタイトルです。2004年に発行した「B年
説教集」と「C年説教集」は残り200冊ですが、2006年12月に発行した「A年説
教集」はまだまだあります。もしよかったらメールでご一報ください。
●文庫本は、B年のみ700円、C年とA年は800円の頒布価です。冊子小包で郵送
しますので、送料込みの代金を「ぱるる」に送っていただければ幸いです。参考
までに、1冊のみの送料は210円、2冊で290円、3冊で340円となっています。
●説教集をご希望の方は、必ず郵便番号、住所、氏名をお知らせ下さい。よろし
くお願いいたします。
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こうじ神父
「今週の説教」
08/03/20(No.347)
‥‥‥†‥‥‥‥
聖木曜日
(ヨハネ13:1-15)
私たちには今は分からないままです
‥‥‥†‥‥‥‥
今日の福音朗読箇所で、イエスの2つの言葉を思い巡らしたいと思います。1つ
は、「イエスは、この世から父のもとへ移る御自分の時が来たことを悟り、世に
いる弟子たちを愛して、この上なく愛し抜かれた」(1節)という箇所、もう1
つは、「わたしのしていることは、今あなたには分かるまいが、後で、分かるよ
うになる」(7節)という箇所です。
前もって考えておきたいのは、ペトロとのイエスの不思議なやりとりです。イエ
スは、「わたしのしていることは、今あなたには分かるまいが」と言っています
が、「わたしのしていること」とは、弟子たちの足を洗ってくださったことだけ
に留まらないのではないかと思っています。
直前の、イエスが弟子の足を次々と洗っていることもペトロには理解できなかっ
たことでしょうが、もっと全体を見てみると、ペトロがイエスを三度知らないと
否定してもそれを責めなかったこと、イエスが十字架にはりつけにされて命をさ
さげ、弟子たちは散り散りになってその場にいなかったこと、復活すると言って
いたにもかかわらず、ユダヤ人を恐れて家に閉じこもっていたこと、婦人たちが
復活を証言してもすぐには信じることができなかったことなど、イエスのことば
とわざについてその時にはまだ理解できてなかったことがたくさんあったのです。
それは、いちばん深い所ではイエスが弟子たちをこの上なく愛し抜かれたという
ことについても、ペトロをはじめとする弟子たちが分かっていなかったというこ
とではないでしょうか。「わたしのしていること」つまり、世の終わりまで「イ
エスが弟子たちをこの上なく愛し抜かれている」その愛が、弟子たちには計り知
れなかったのではないでしょうか。
私は、イエスが、今日の最後の晩さんの食事から始まって、十字架への道のり、
十字架上での最後、復活の出来事までなさったすべてのことが、弟子たちを愛し
抜かれたという答えだったと思うのです。ペトロが三度イエスを知らないと言っ
たのに、イエスはペトロを愛し抜きました。弟子たちが最後の場面にいなくても、
弟子たちを責めませんでした。復活の証言を最初信じることができなかったにも
かかわらず、イエスは咎めることをせず、愛し抜かれたのです。
ペトロを筆頭に、弟子たちはイエスのしていることが理解できなかったわけです
が、それは、イエスがどれほど自分たちを愛し抜かれたのかが理解できていなか
ったということでもありました。目の前で起こっている出来事、足を洗う出来事
さえ理解できていませんでしたが、本当は、もっと大きな出来事についても、今
は理解することができなかったのです。ただ、イエスがはっきり言っているよう
に、後で、分かるようになるということも確かなことです。今は理解できなくて
も、後で理解できるのは、弟子たちのすばらしさだと思います。
そこで、私たちが今日の典礼を通して考えたいのは、イエスが「世にいる弟子た
ちを愛して、この上なく愛し抜かれた」このイエスの深い愛についてです。私た
ちは弟子たちと違って、イエスがどれほど自分たちを愛し抜かれたのかちゃんと
理解できる、そう言い切ることができるでしょうか。
いいえ、私たちもやはり、イエスがこの上なく愛し抜いてくださるということが
分からない弱い人間なのです。私たちはどこかで、人を愛するにしてもほかのこ
とにしても、限度を付けてしまうのです。「この上なく愛し抜く」というイエス
のなさり方を、すばらしいなさり方とは思ってもすべてを見倣うことはできない
と感じています。では、私たちには何ができるのでしょうか。
私たちには、今はイエスの愛し抜く姿を理解できないことを素直に認めること、
これくらいしかないのだと思います。後に私たちにも聖霊の恵みが注がれ、もっ
とよく理解できるようになるでしょう。それまで、私たちの弱さをあわれんでく
ださいとひたすら願いましょう。私たちにはどうすることもできないことがある
と知ることが、今は必要です。私たちにできないので、イエスが私たちのために
すべてを成し遂げてくださいます。十字架の最後の場面まで人類すべてを愛し抜
かれる、その愛の深さと広さを、今日からの聖なる三日間、聖木曜日、聖金曜日、
聖土曜日の中で学ぶことにしましょう。
‥‥‥†‥‥‥‥
ちょっとひとやすみ
‥‥‥†‥‥‥‥
▼聖週間(受難の主日)が始まると、たいていの司祭は説教で大忙しになる。本
来は、ふだんよりももっと静かな時間に自分をおいて、黙想を深めるべき日々だ
が、結果としては説教を木・金・土・日の4連続続けるのでそのことで頭はいっ
ぱいになり、たくさんの時間が奪われることになる。本末転倒のような気がする。
▼準備のことで私は深く考えさせられたことがある。神学科3年生の1年間だっ
たと思うが、助祭に進むかどうかの判断を迫られた時、自分はよく準備ができな
かったからためらっていると指導司祭に言ったことがあった。
▼すると指導司祭は私の顔を見ながら、「あなたの気持ちでは準備ができていな
いかも知れない。けれども、神さまはあなたの考えとは違った方法で準備を進め
てくださったのだと思います。あなたは助祭に進む準備ができています」と言っ
てくれた。そう言われて背中を押され、嘆願書を出した思い出がある。
▼準備は、受ける対象についての準備である。洗礼を受ける準備、堅信を受ける
準備、復活祭に向けての準備。さまざまあるだろう。けれども、私たちが準備し
ている対象は、じつは神がその恵みを与えてくださるのであり、突き詰めれば人
間の準備に左右されたりはしないとも言える。神が恵みを与えるために、神が準
備もしてくださるという考えである。
▼そう思えるようになれば、私たちはできることを精一杯しておけばそれでよい
のだと言える。準備が足りなくても、人間が人間に恵みを与えるのではないから
心配しなくていい。そう考えると、188殉教者の準備も、あまり力まなくてもよ
いのかも知れない。福者の恵みを与えるのは神であって、完璧な準備をすること
で人間が恵みを創り出すのではないのだから。浮き足だってはいけない。
‥‥‥†‥‥‥
今週のセンテンス
‥‥‥†‥‥‥
お休みします
‥‥‥†‥‥‥‥
‥次の説教は‥‥
聖金曜日
(ヨハネ18:1-19:42)
‥‥‥†‥‥‥‥
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