こうじ神父今週の説教 |
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感謝を込めて☆彡
●メルマガ「こうじ神父・今週のお説教」をもとに、文庫本の形で説教集を印刷
しました。「取って食べなさい」というタイトルです。2004年に発行した「B年
説教集」と「C年説教集」は残り200冊ですが、2006年12月に発行した「A年説
教集」はまだまだあります。もしよかったらメールでご一報ください。
●文庫本は、B年のみ700円、C年とA年は800円の頒布価です。冊子小包で郵送
しますので、送料込みの代金を「ぱるる」に送っていただければ幸いです。参考
までに、1冊のみの送料は210円、2冊で290円、3冊で340円となっています。
●説教集をご希望の方は、必ず郵便番号、住所、氏名をお知らせ下さい。よろし
くお願いいたします。
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こうじ神父
「今週のお説教」
07/11/18(No.326)
‥‥‥†‥‥‥‥
年間第33主日
(ルカ21:5-19)
滅びないものを証しする必要があります
‥‥‥†‥‥‥‥
今週の朗読は見事な石と奉納物で飾られている神殿に感心する人々の話から始ま
っています。見事な神殿を目の前にして、この建物は永遠に続くのではないかと
考えたのでしょう。実際は紀元70年、ローマ軍の侵攻によって跡形もなく壊され
てしまいました。
また、「大きな地震」「疫病」「いろいろの恐ろしい現象」、さらに「偽預言者
の出現」「戦争や暴動」などは人間社会を根底から揺るがす出来事です。「迫害
する者の出現」や「家族からの裏切り」も積み上げてきた人生を壊される辛い場
面です。これほど多くの事象が続けば、この世界は混乱のうちに滅び、終わって
しまうのではないかと思わせることでしょう。
けれども、混乱をもたらすものがどれほど頻発しても、「壊れないもの」「消え
てなくならないもの」「無駄にならないもの」があるとイエスは言います。この
世界に何も固く立っていられるものはないのだと思える中で、キリスト者はその
滅びない何かを証ししなければならないと言うのです。
キリスト者が証しするその「滅びない何か」とは何でしょうか。2つ、示してみ
たいと思います。1つは、中田神父が常々思っていること、もう1つは、朗読さ
れた福音の中から拾ってみたいと思います。
あらためて言うまでもありませんが、この世の物は滅びると思います。貯金して
いたものも、先祖代々受け継いできたものも、いつかはなくなってしまいます。
それはこの世の物だからです。そんなこの世にあって滅びないものは、「永遠の
世界」「神の国」とつながったものだけが、滅びることなく永遠に残るのではな
いでしょうか。
例えばそれは、信仰心です。「わたしは神であるあなたを信じてきました」「わ
たしはあなたを愛していました」この信仰心は、私がこの世で生きている間も、
またこの世を去って神のもとに呼ばれてからも、消えてなくならないのです。
この世で大切にしていたもの、この世でとても役に立っていたものがいろいろあ
ったとしても、それらはどれも、神のもとまで持って行くことができないのです。
反対に、神への信仰心は、この世を旅立つときに手放すことなく持って行くこと
ができます。唯一、持って行くことができるものと言ってもよいでしょう。
この信仰心を、私たちは世に対して証しする必要があります。「この世の物はい
つか終わりが来ます。そんな中で、私はいつまでもなくならない宝を見つけまし
た。それは信仰です」。言葉はこの通りでなくても、何かそのような意味合いの
証しを、世に対して示していくべきだと思います。
もう1つは福音から拾ってみましょう。キリスト者が証しする「滅びない何か」
とは何でしょうか。今日の朗読箇所の最後にそのヒントがありました。「忍耐に
よって」私たちは永遠に滅びないものを証しすることができるのではないでしょ
うか。ここで言う「忍耐」は、「辛抱強く神を待ち望む」ことと、「この世に耐
え忍ぶ」ことの両方の意味があると思います。ありとあらゆる災難が降りかかっ
てもうおしまいだ、もうダメだと思えるようなときでも、キリスト者は周りがあ
っと驚くような忍耐で決して滅びない何かを世に示していくのです。
さらに、忍耐は希望と深く関わっています。希望するものがあるから、人は忍耐
することができます。「どんな反対者でも、対抗も反論もできないような言葉と
知恵を、わたしがあなたがたに授けるからである」(21・15)「あなたがたの髪
の毛の一本も決してなくならない」(21・18)。これらの言葉を希望しているか
ら、迫害の中にあったキリスト者は忍耐することができました。
今日の朗読箇所からすると、キリスト者が忍耐によって世に証しするのは「希望」
ということになります。神は希望する者を必ず救ってくださると信じて日々を生
きる。どんな災難もこの生き方だけは壊すことができません。忍耐によって神へ
の希望を証しするキリスト者が増えるなら、この世界には滅びないものがあるこ
とを人々に示すことができます。聖パウロがローマの信徒への手紙の中で言って
いる通り、「希望は私たちを欺くことがない」(ローマ5・5)のです。
私たちは、この世にあって滅びない何かを証しするキリスト信者になっているで
しょうか。滅びていくものの中に反対に埋もれてしまっていないでしょうか。滅
びないものを知っていることで、私たちは地の塩、世の光となることができます。
‥‥‥†‥‥‥‥
ちょっとひとやすみ
‥‥‥†‥‥‥‥
▼中学、高校、大学と10年間も英語を勉強すれば、しかも「苦手科目」でなかっ
たとすれば、いくら何でも英語の基礎はできているはずである。そのことを最初
に経験したのはフィリピンでの研修だった。わずか10日間の日程だったが、いよ
いよになれば英語は口をついて出てくるものだと実感した研修だった。
▼10日間のうち、1週間は日本からの研修生同士で共同生活、あいだで3日間ホ
ームステイという日程だった。ホームステイ期間中、ホストファミリーは日本語
を知らないので、完璧に英語付けの生活となった。どうやって過ごしたのか、思
い出せなくなってきているが、ホームステイから帰って研修生と残りの日程を過
ごし始めて効果が現れた。
▼研修スタッフのIさんが、用事で私たちの班の部屋をノックした。昼寝をして
いた時間だったが、起きた私の口から出たのは"Yes. Who is it?"(はーい、ど
なた?)だった。私はまったく意識していなかったのだが、Iさんが、「おっか
しいー。神父さん、今英語で返事したよ」と指摘したのだ。それで分かったのだ
が、私は「はーい、どなた?」と言わずに、"Yes. Who is it?"と言ったような
のである。
▼過ぎた週は嵐のような1週間で、大事なものを失った週だった。ションボリし
ていたが、それでも通夜・葬儀ミサが中町教会を会場にして1度、葬儀社の建物
を会場にして1度、1週間の中に2度入っていたのでできるだけ移動の船の中で
頭を整理しようと努力した。
▼ぼんやり出来事を振り返っているときにフッと脳裏に浮かんだ言葉があった。
"Too much. Too fast."実際には正確な引用ではなかったが、かなり前によく勉
強していた通信講座のテキストにあった一節が思い浮かんだのだった。テキスト
に当たってみたところ、正確には次の1文だった。"Too much had happened, too fast."
▼何ともやりきれないが、この言葉が日本語を介さずにダイレクトに理解できた瞬
間だった。悲しい場面で、自分も同じ悲しさを覚えて、母国語を介さずに理解で
きた瞬間だった。
‥‥‥†‥‥‥
今週のセンテンス
‥‥‥†‥‥‥
第6回目。"Too much had happened, too fast."を含む部分。直読直解できました。
http://hanashi-no-mori.news-site.net/71118.jpg
詳細は、ホームページ:http://hanashi-no-mori.news-site.net/にて。
‥‥‥†‥‥‥‥
‥次の説教は‥‥
王であるキリスト
(ルカ23:35-43)
‥‥‥†‥‥‥‥
[発行・管理] 中田輝次
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