こうじ神父今週の説教 |
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感謝を込めて☆彡
●メルマガ「こうじ神父・今週のお説教」をもとに、文庫本の形で説教集を印刷
しました。「取って食べなさい」というタイトルです。2004年に発行した「B年
説教集」と「C年説教集」は残り200冊ですが、2006年12月に発行した「A年説
教集」はまだまだあります。もしよかったらメールでご一報ください。
●文庫本は、B年のみ700円、C年とA年は800円の頒布価です。冊子小包で郵送
しますので、送料込みの代金を「ぱるる」に送っていただければ幸いです。参考
までに、1冊のみの送料は210円、2冊で290円、3冊で340円となっています。
●説教集をご希望の方は、必ず郵便番号、住所、氏名をお知らせ下さい。よろし
くお願いいたします。
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こうじ神父
「今週のお説教」
07/01/21(No.279)
‥‥‥†‥‥‥‥
年間第3主日
(ルカ1:1-4;4:14-21)
私の中心で呼びかける声に答えよう
‥‥‥†‥‥‥‥
今日朗読された福音は、ルカ福音書のいちばん最初の部分と、ちょっと離れてい
る箇所をくっつけて読み上げられていました。実際は、「イエスは『霊』の力に
満ちてガリラヤに帰られた」(4・14)で分かれております。
朗読の後半部分から話したいので、後半部分がどのように書かれているかを説明
しておきたいと思います。ルカは私たち読者の目を、最初は少し広い場所から、
だんだん狭めていって、中心部分に向かっていくように自然と案内しています。
いくつかの言葉を拾って説明しますと、最初にガリラヤという地方を紹介し、次
にガリラヤの中でもお育ちになったナザレに私たちの目を向けさせます。ナザレ
に入ると、さらにナザレの会堂、会堂の中のイザヤ書(これは旧約聖書というこ
とでしょうか)、そして、イザヤ書を受け取ったイエス様へと、だんだんと私た
ちの目を「ルカが案内したい中心」へと向けさせているのです。
ここまでをまとめておくと、ルカは、ガリラヤという広い土地から始まって、だ
んだん場所を狭め、最後には物語の中心であるイエス様に、私たちみなを注目さ
せてようとしている、ということです。その、紛れもない証拠が、最後のほうに
書かれている言葉です。「会堂にいるすべての人の目がイエスに注がれていた」
(4・20)。これは、私たちをも含めて、すべての人の目が、世界の中心、救い
のみ業というたいへん大きな出来事の中心におられるイエス様に、今注がれてい
るわけです。
もう少し、話を進めていきましょう。この、すべての物事の中心で、変化するこ
となく、周囲にも流されないイエス様は、中心にいてすべての人に一つの言葉を
語られました。「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現し
た」(4・21)。貧しい人に福音を告げ知らせ、捕らわれている人に解放を告げ、
圧迫されている人を自由にし、主の恵みの年を告げる。この、誰もなしえなかっ
た力強い救いの業が、イエス様が中心に立って会堂にいる皆に語りかけてくださ
ることで実現したというのです。
ここで、私が強調したいのは、「あなたがたが耳にしたとき実現した」という言
葉です。人間を救うという大きな働きは、神様がことを始めなければ、もちろん
始まることすら不可能ですが、現実には、私たちが心を開いて、あるいは耳を澄
まして「聞いたときに」実現すると言っているのです。まずはイエスが人間に語
りかけ、行いで模範を示します。それを、人間が聞き、あるいは見て変えられて
いくときに、本当の意味で神様の救いの計画は大きく動き始めるのではないでし
ょうか。
一つのたとえを考えてみましょう。安定して回っているコマを思い描いてみてく
ださい。安定して回るコマの外側は、ものすごい勢いで回っています。ところが、
コマの中心は全く動かず、回転もしていないように見えます。実際には回ってい
るのでしょうが、精巧に作られたコマは、中心がきちっと決まっていて、回転し
ているときに動かないのです。中心が少しも動かないことで、コマは安定する。
反対に中心が決まらないコマは、どれだけ勢いをつけても止まってしまいます。
私たちの生活は回っているコマのようです。あっという間に次の日曜日が回って
きます。一日一日があっという間に過ぎて、勢いよく回っています。一週間のう
ちには、実りある一日だったなあという日もありますが、今日一日は何だったの
だろうと思う日もあるでしょう。良かったと思える一日と、あまり良くなかった
一日との違いは、中心が決まっていなかったということにあるのではないでしょ
うか。忙しく回転していく毎日の中で、決して動かず、それでいて私たちの中心
にふさわしいものがあるか、そうではないのかで、大いに違ってくるのではない
でしょうか。
もうお分かりと思いますが、中心にイエスがおられることで生活は安定して回っ
ていきます。私たちは中心からの声に耳を傾け、中心におられるイエスの言葉を
生活の中で実現させることが大切なのです。けれども、「どのようにして中心か
らの声に耳を傾ければよいのでしょうか」と考えるでしょう。
どのようにして「中心からの声に耳を傾ける」のでしょう。それは、「できる限
り中心に近づく」ということです。イエスに親しく触れることができる場所まで、
私が近づくということです。一週間の中では日曜日がそうですし、一日の中では
朝夕に、私の中心におられるイエスに近づくことで、声を聞くことができます。
ではイエスは、中心にいて私たちにどんな声を響かせているのでしょうか。今日
の朗読では次のような言葉が響いています。「主がわたしを遣わされたのは、捕
らわれている人に解放を、目の見えない人に視力の回復を告げ、圧迫されている
人を自由にし、主の恵みの年を告げるためである」(4・18-19)。このイエスの
言葉は、私たちが耳にしたとき、聞いて、その呼びかけに応えようとしたときに
実現します。
イエスは、今日私たちに招いてくださいます。「この聖書の言葉は、今日、あな
たがたが耳にしたとき、実現した」。私たちが、少しずつでもイエスに変えられ
て、この世の不正や差別、偏見に流されないで、イエスという中心に導かれて動
く決心をするなら、社会は動かせるのです。イエスの働きは、今も、私たちが耳
で聞いて、私たちが変わろうと決心するとき、今このときにも実現していくのです。
生活の中心をイエスに求めましょう。善悪の基準をイエスに求めることで、私た
ちの社会にキリストの望みを行き渡らせることができるように、力を願い求める
ことにいたしましょう。
‥‥‥†‥‥‥‥
ちょっとひとやすみ
‥‥‥†‥‥‥‥
▼最近2度にわたって15時30分の「長崎発伊王島行き高速船」に2分遅れで乗れな
いという憂き目にあった。汗だくになって走れば間に合ったかも知れないが、
「駆け込み乗船」も格好悪いし、それに冬場に汗かいたのを冷やしてしまうと風
邪を引く。ここはおとなしく、次の16時25分に乗ることにした。
▼口をとがらせて長崎の大波止ターミナル待合所に入り、15時30分に客が乗船し
た後のがらんとした座席に座ってふて寝(ムッとして寝ること)をしようとした
ら、待合所の出口付近に伊王島の人が一人悠然と座っているではないか。遠くか
ら背中をぱっと見て、あーあの人だと分かる人だったが、この人は15時30分に間
に合っていたはずである。なぜそこにいるのか。
▼時間まで寝ることにしていたが、船を1便余裕で見送った人を観察しようと決
めたら興味がわいてきて、眠かったのに目が冴えてきた。その人はいったん自分
の荷物を置くと喫煙所に行ってタバコを一服し、荷物のことなど気にせずにトイ
レに行き、戻ってきてお茶を買い、物思いにふけりながらお茶を飲んだ。それは
何も時間を持て余してのことではなく、どうやらいつもの仕草のようだった。
▼船を1便やり過ごすなどという「暴挙」は、40歳の私にはとてもできないこと
だが、このご老人はそうやって自分のペースで船を「利用」し、自分の生活を楽
しんでいるのだろう。それに引き替え、自分は船の時間に振り回され、忙殺され
ながら過ごしていると感じた。これが「生きている」実感のある人と「息をして
いる」実感しかない人との違いだろうか。
‥‥‥†‥‥‥
こうじ神父絵手紙
‥‥‥†‥‥‥
第62回目。横浜から2年前に長崎のケアハウスに引っ越したご夫婦だそうです。
モデルになってもらいました。
http://hanashi-no-mori.news-site.net/70121.jpg
詳細は、ホームページ:http://hanashi-no-mori.news-site.net/にて。
‥‥‥†‥‥‥‥
‥次の説教は‥‥
年間第4主日
(ルカ4:21-30)
‥‥‥†‥‥‥‥
[発行・管理] 中田輝次
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