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こうじ神父 今週のお説教 No.229

発行日: 2006/3/26

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 http://hanashi-no-mori.news-site.net/60326.asx 

(音声ファイルは、MP3形式です。再生ソフトをを用意してください。)
‥‥‥†‥‥‥‥
こうじ神父
「今週のお説教」
06/03/26(No.229)
‥‥‥†‥‥‥‥
四旬節第4主日
(ヨハネ3:14-21)
イエスは出会えない者までも引き寄せる
‥‥‥†‥‥‥‥

どこまで行っても出会うことのないものがあります。たとえば右と左。どこまで
右に行っても左と出会うことはありません。または東と西、北と南。東へ東へど
こまで行っても西と出会うことはありません。Aという地点は、地球を一周すれ
ば戻ってきますが、東と西はあくまでも出会うことはありません。

そのたとえを頭に置いて今日の朗読をたどっていくと、決して出会うことのない
ものが取り上げられていることに気付きます。それは、「光」と「闇」です。次
の箇所です。「光が世に来たのに、人々はその行いが悪いので、光よりも闇の方
を好んだ」(3章19節)。
光を求めれば求めるほど、闇は遠くなり、闇を追い続ける人間にとっては光は遠
のいていくのです。物には裏と表のあるものがありますが、光の裏は決して闇で
はありません。正反対ではありますが、光と闇に接点はないのです。

今日の朗読で示されている「光」、この光とはいったい誰のことでしょうか。
「光が世に来た」とあります。「光」の意味を間違いなく理解するために、今日
の朗読は直前で次のように言っています。「神が御子を世に遣わされたのは、世
を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである」(17節)。すると
この「光」とは、御子イエス・キリストであることは明らかです。

この光であるイエス・キリストに対して、人間はどちらかの態度を取り始めます。
「光の方に来る」のか「光の方に来ない」かです。当然、選ぶべき態度は「光の
方に来る」態度、朗読の中から取り上げると「真理を行う」ことが私たちの取る
べき態度になります。

繰り返しになりますが、「光の方に来ない」態度と「光の方に来る」態度とは決
して出会うことはありません。イエスから遠ざかる態度を繰り返しているうちに
いつの間にかイエスに近づいていたなどということはないのです。私たちがイエ
スに向かう態度をとり続けない限り、イエスのもとに集うことはできないのです。

具体的に考えてみましょう。教会と関わりたくないと思い、その通りに実行する
ことは「光の方に来ない」態度です。10年間、「光の方に来ない」態度をとり続
けた人がいるとしましょう。その人は、何もしなくても11年目には態度を改めて
「光の方に来る」ようになるのでしょうか。

私は、その人が11年目に自然と向きを変えるとはとても思えません。そうではな
くて、その本人か、周りの働きかけによって意識して光の方に来るのでなければ、
教会との交わりを拒み続けているだけでは何も変わらないと思います。

そこまでは、私たちみなが頭で分かっていることです。けれども、分かっていた
としても切り替えることができない弱さもあります。周りの人も働きかけた、本
人もいくら何でもそろそろ教会との関係を取り戻さなければと考えるようになっ
た。でもそれでも、動けない、足が向かない、出かけようとしたけれども途中で
帰ってしまった。人間はそれほど強くありませんから、いろんなことがあり得る
と思います。

私たちを照らし導く光であるイエスは、何度も立ち直りそうになって挫折する姿
を見て諦めてしまう方でしょうか。私はそうは思いません。神はある意味で諦め
の悪いお方だと思います。人間であればさじを投げるような状況であっても、神
は決して諦めない。そのことを表す明らかなしるしが、「神は、その独り子をお
与えになったほどに、世を愛された」という部分に示されています。

その場を逃げ出したり、どうなっても構わないとまで投げやりになったりする人
間を神は決して諦めず、独り子をお与えになるほど愛されたのです。最後の手段
までも、私たち人間を「光の方に来る」ためにお使いになったのです。

イエスは、ご自分が父である神から遣わされた者であることをはっきり意識して
いました(17節参照)。この世界の人間をどこまでも愛して救いに導くためにご
自身が遣わされたということを自覚していました。イエスはご自分の使命をある
程度実行して終わったりはしません。ご自分を世に与えるのですが、ある程度与
えるのではなくて、十字架の上で、いのちもすべてお与えになったのです。光の
方に来るのが正しい道だと分かっていても逃げてしまう弱い人間を光であるご自
分と出会わせるために、みずからいのちを投げ出すのです。そのままでは光を憎
み、避けてしまう人間をもご自分と向き合うことができるように、みずから、い
のちを与え尽くすのです。

今週は四旬節の第4週目です。受難の主日、2週間後の日曜日には、十字架の場
面の朗読を読み、ここまで出会いの場を準備してくださった神の深い愛に触れま
す。出会いの場を命をかけて準備してくださるその時が近づいています。私たち
も、神との出会いの場に足を運んでくれない人たちに、何とかその機会を用意し
てあげましょう。

例を挙げておきます。聖木曜日、イエスが最後の晩さんの席で弟子たちの足を洗
ったように、私たちもミサの途中で男性12人の足を洗います。せっかくの機会で
すから、足を洗いあって、もう一度出直す機会を作ってあげましょう。また、次
の日聖金曜日には、等身大の十字架を担ぎながら十字架の道行きをします。そこ
でも、今まで背負ってきたものの代わりに、キリストのしるしである十字架を背
負ってもらうことで、新しい出発を作ってあげましょう。


‥‥‥†‥‥‥‥
ちょっとひとやすみ
‥‥‥†‥‥‥‥

▼まだまともにバイクも倒せないくせに、島じゅうゴロゴロ転がして遊んでいま
す。一度山道で軽トラックとはち合わせして、思いっきり前後のブレーキを踏み
ました。いわゆる「急制動」ってやつです。
▼状況としては、こちらこうじ神父側が谷底に落ちる崖、軽トラック側は山肌の
崖でした。もしも急制動でタイヤがすべったりすれば、真っ逆さまに崖を転げ落
ちていたかも知れません。我ながら、ゾッとしました。
▼「よきおとずれ」という広報誌で、月曜日の割り付け時にはなかった状況が発
生し、急遽土曜日の初校の時に割り付けを見直す事態になりました。たいていこ
ういう場面で飛び込むのは訃報記事と相場が決まっています。こんな時に死ぬな
よなぁ。
▼そうとばかりも言っておられず、仕方なく私の判断で「編集記」に当たる部分
を取り外して訃報記事を入れた。初校を終えたつもりで司祭館に戻ってみるとFAX
が入っていて、亡くなられた神父様の功績を考えて、最下段ではなくもっと上の
段に割り付けてみてはという内容のFAXだった。確かに。やはり人の支えなしに
は物事は成り立っていかないのである。

‥‥‥†‥‥‥
こうじ神父絵手紙
‥‥‥†‥‥‥
第18回目。実際はノートパソコン上ですが、こうやって割り付けを行っています。
http://hanashi-no-mori.news-site.net/60326.jpg
詳細は、ホームページ:http://hanashi-no-mori.news-site.net/にて。

‥‥‥†‥‥‥‥
‥次の説教は‥‥
四旬節第5主日
(ヨハネ12:20-33)
‥‥‥†‥‥‥‥

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