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オーガニックベースNEWS 「マクロビオティックやってのるに・・・」

発行日: 2005/6/2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  2005.6.2━━━━━━━━━━
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 ■□  オーガニックベースNEWS 
    
      「マクロビオティック、やってるのに良くならないんです」

                   http://www.organic-base.com
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 こんにちは。@マネージャーです。
 木々の緑が深くなり、梅雨の匂いがしてきましたね。
 皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 さて、すっかりイベント紹介のみになってしまっていたこのメールマガジン。
 今回は久しぶりにティーチャーズ・ボイス。奥津典子の長文、お届けします。

 書いてあることは、基本中の基本のこと。
 マクロビオティックの情報が急増する今、改めて原点を振り返っていただけ
 たら、幸いです。

 
==================================== 

■ 新刊紹介

  6月13日、技術評論社さんより、奥津典子の新刊がデマス。

   「マクロビオティックのお買い物-IN ORGANIC BASE KITCHEN-」

  今回はマクロビオティックで使うアイテムを紹介する本です。
  ぜひ本屋さんでチェックしてみてください。

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■「マクロビオティックやってるのに・・・。」奥津典子 teacher's voice ■



「マクロビオティックやっているのに良くならないんです。」


 最近良くこういう質問をされます。

 ・・・・・・。
 なんて答えたらいいんでしょう?




 正直にお答えすると。


 「やっているつもりでやれていないんです。」

 が答えです。
 玄米菜食はなさっているかもしれません。
 でもマクロビオティックをやっていることにはなっていないんです。

 もちろん、体調が完全によくなるのに時間がかかる方というのもいらっしゃい
 ます。でも、その他のことで明らかに調子がいいのが解るはず。ただ、疲れや
 すい、肩こり、偏頭痛や便秘などが続くなどは、やっぱり考えなおす必要があ
 ります。(排出のため、一定期間そうなることがあります。)

 何より、肌が輝くように明るくなり、お顔がすきっと優しそうに穏やかになって
 きます。ちゃんとマクロビオティックをできていると。




▽気をつけるポイントが違うだけ


 話を戻して、
 でも、「やってるつもりでやれてない」とかって言われると、とっても「めんど
 くさい・・・一段と」!と感じる方がほとんどなのかなあ?
 こんなに気をつけているのに、もっと気をつけなきゃいけないの?みたいな感じ
 でしょうか?


 違うんですよー
 もっと気をつけなきゃいけないんじゃなくて、気をつけるポイントが違うだけな
 んですよ〜。
 マクロビオティックやるの大変なのはよくわかります。普通の食事からの移行期
 は特に。私自身がどれだけ途方にくれたことか(苦笑)
 習慣になってしまえば、とにかくこれが一番美味しいし楽しいし、ラクチンだし、
 いいことづくめでもはややめられないんですけど。でも、変えていく途中は確か
 に骨が折れるんですよね。特に独学だと。


 それに、マクロビオティックはやらなきゃいけない、ものじゃありません。
 ご本人の自由。

  ただ。目的があるなら。
  健康になりたい。
  肌をきれいにしたい。
  気持ちを安定させたい。 など。

 目的に沿った手段をとらないと目的は果たせない、というただそれだけなんです。

 「それだけ」なんですけど・・・。

 やっぱり皆に元気になって欲しい〜。
 大きなお世話かもだけど、やっぱり具合や顔色が悪いって辛いよ〜、健康かそう
 でないかって人生変わるよ〜・・・・。

 ふー。。。




▽マクロビオティックやっているつもりでやれていない多いパターン。


 ?玄米の炊き方が合っていない

  浸水させていない、圧のかけ具合が強すぎる、弱すぎる、洗い方が雑すぎる
  など。反動でおかずやデザートに強いものが色々ほしくなるんです。結果マク
  ロビオティックの実践をやりにくくさせる。

  冬は一晩、夏は2〜3時間、かならず玄米を水につけてから炊きましょう。
  (浸水させない玄米は虫歯の原因にも)



 ?調味料が多すぎる。

  調味料は、味を「調える」もので、「つける」ものではないんです。ところが
  使いすぎているケースがほとんど・・・。

  レシピ本が沢山でてきました。すごく嬉しい。でも、困ったことがでてきま
  した。

  ほとんどの「マクロビオティック」と言われているレシピはクシ先生のそれ他
  数冊を別として、調理法や調味料まで「食べ物」として捉えておられません。
  あるいは一般の人が「おいしい」と思うような味にしてある。なぜなら、最初
  の一歩として必要だから。

  でも、過度な調味料って体にものすごく残って負担をかけます。
  例えば。1カップの肉と1カップの醤油。どっちか食べなきゃ、って言われた
  ら、どっちを取ります?調味料ってめちゃくちゃ強いんですよ。少しでものす
  ごく食材を変えますよね?塩も油も。

  同じように、私たちへの影響も強いんです。
  塩分の強い調味料の取りすぎは、反動で、かならずスイーツや果物、酒類を大
  量に欲しくさせます。いいものでも、取りすぎは負担になってしまう。

  質と量の両方で始めて「いいもの」が成立するんです。


  誤解されたくないんですけど!
  色々なレシピが出てきたこと、本当に嬉しいです。
  移行期には必要だし、私も普通の食事の人に食べてもらうものを考えるときと
  かとっても助かっています。あとアイデア! をもらえる!

  ただ、使い方、なんですよね。
   =病気を治せる食事、毎日のベースになる食事なのか 
   =玄米菜食の嗜好品的な食事、なのか、理解して使い分ける必要がある。

  レシピはどうしても味が濃くなるのは、ある種しょうがないんです。
  だって、プロセスをちゃんと本では説明するの、難しいんですよ。
  「いためる」って書いたって、いため方にどれだけの違いがあることか!!
  それでどれだけ味が違ってしまうことか!!

  ついでに、素材の問題があります。いい食材、オーガニック素材などを使うと、
  美味しいから薄味でいいし、そうしたくなるんです。
  でも・・・食材の質が悪いと・・・肉・魚とかコンソメ・砂糖等に頼らないの
  であればマクロビオティックではオプションのそれ(てんさいとう、みりん、
  ナッツ類、レーズンなど)を加えて味にパンチをつけておけば、本を見て作る
  方の材料がオーガニックのそれでなくても、それなりに「美味しく」できる。

  というわけです。



 ?調味料をダイレクトに使っている

  調味料は加熱して使うのが基本です。醤油とかどばどば卓上でかけるのはオプ
  ション。味噌も、塩も。
  また、みりん、てんさい糖、メープルシロップ、オリーブオイル、酒、白味噌、
  ゴマペースト、ナッツペーストなども毎食使って良いものではありません。
  (もちろん、移行期には誰もが頼るものですけどね。) 



 ?加工品の使用が多い。

  加工品ってどこまで?って感じですが(豆腐も加工品ですよね)
  レトルト、缶詰、パン、冷凍食品、粉食が多いとやっぱり強くなりません。



 ?嗜好品が多すぎる または バランスが悪い。

  いわゆる「マクロビオティック標準食」の割合にのっとっていません。
  オプションであるものは、食事より少ない量が基本なんです。例えばパンや麺
  類、ナッツや果物、さつまいも、きなこ、ゴマペーストや豆乳、デザート。
  あるいは、穀物の摂取が少なかったり、野菜が少なかったり、青菜や海藻が
  皆無だったり、味噌汁がなかったり・・・人それぞれですが。

  当然、避けるとされる 砂糖、牛乳、じゃがいもなどを毎日取ってらっしゃっ
  たら、他を変えれば良くなるところも勿論あるけれど、不必要なものを食べて
  いるわけですからその「排出=一般には病気・不調と認知される」は続きます。



 ?調理法が強すぎる

  調理法は重要な「食べ物」です。基本になるのは、穏やかな火でコトコト煮た
  ものや、蒸したもの、茹でたもの、圧力鍋で炊いたもの、少量の油や水で炒め
  たもの、焼いたもの、など。

  けれどもし。毎食、揚げ物、大量の油(大さじ1以上)を使っていためる、
  フードプロセッサーかミキサーを使う、電子レンジ、生、オーブン調理、スモ
  ーク、ローストなどを毎食毎日食べていたら、やっぱりよくならないです。


  それと調理時間の長短が要るんです。
  数十分加熱したおかずと、さっとゆでただけのものとか両方必要なんですけ
  ど・・・、みんななかなか、そこまでできないんですよね・・・。

  実感するとやらずにおれないんです。やりたくなる。
  でも、頭・理屈で聞かされているだけだとやる気がわかないんですよね。
  私もそうでした。



 ?ミキシングものが多すぎる。

  ミキシングって用は材料が多くてそれをぐちゃぐちゃ混ぜているタイプって
  こと。チャーハンとか混ぜご飯とかリゾットとか混ぜ混ぜものにスープも具
  沢山、おかずもいろんなものを混ぜて(コロッケやハンバーグの類)
  調味料も混ぜて混ぜて豆腐マヨネーズとか複雑なドレッシングばっかり・・・


  「複雑」って 複「雑」なんですよ。


  複雑すぎるものばっかり、って、エネルギーがすーっと自然の秩序に調わない
  んです。そういうものも必要なんですが、シンプルで上手に美味しい、充実し
  たものがベースになるべきなんです。
  色々な素材が入っていても、きちんとした煮物のように一つ一つが秩序だって、
  かつハーモナイズしてそこにあるといいんですけどね。



 ?噛んでない。

  良くならない方は、本当に噛んでないです。
  教室で試食していても、全然噛まずにあっという間に召し上がって、沢山質問
  してこられます。

  なんか切ない。
  せっかく一生懸命なのに、その一生懸命さが、良く噛むこととか、シンプルな
  お料理を丁寧につくること、に向かったらどんなにどんどん結果がでるだろう、
  って思います。


 他にも色々あるけど、この辺でやめておきます。
 これだけでも、十分「嫌〜」というか「マクロビオティックなんてやれない!」
 というご意見がきそう(苦笑)。



▽本来の味覚を、取り戻そう。


 要するに、「刺激物」なんですね。
 みんな、現代生活に疲れていて、ある意味で「鈍い」(失礼)体、味覚ですよね?
 自分に必要なものがわからない。
 体に悪いものを美味しいと目や頭、舌先は感じる。

 その味覚が「美味しい」と感じるものを無理に玄米菜食で作っても、やっぱり限界
 があって、そしていつまでも「やっぱりチョコレートが食べたい、やっぱり鶏か
 らが食べたい」という味覚から変われないから、「我慢」になってしまう。

 「チョコレートなんて全然美味しいと思えない。ピザってこんなに美味しくなか
 ったの??」という味覚を取り戻す必要があるんですよね。


 穏やかで、でも充実したエネルギーを、素材に込める。
 穏やかでマイルドで、でも、しっかりとした秩序が、美がある味。
 そしてそれは、本当に美味しい。
 これ以上のグルメはないんじゃないかってくらい。



▽無理なく、少しずつを忘れずに!

 しつこいけれど、「無理なく少しずつ」でいいと思います。
 でも、その「無理なく少しずつ」が当たり前だけど人によってえらい違う(涙)。

 無理、は続きません。


 濃いものなどを食べたらだめと言いたいのではありません。
 マクロビオティックに「禁止」はありません。
 ただ、強いものなんだ とわかってチョイスするのと
 これならいいんだ と誤解して食べるのでは全く違うと思います。


 毎日肉を食べていた人が、まず、素材を玄米菜食にする。

 大きな一歩です。
 
 揚げ物は毎日食べたら、負担になるらしい。
 今は野菜のフライ、セイタンフライにしてみよう。 

 いいチョイスだと思います。


 私たちもそうしていました。みんな段階があります。
 でも、きちんと、意識するポイントがわかっていれば、いつかそれが毎日でなく
 なっていくでしょう。そしてそれ以外のものを、よりきちんとマクロビオティッ
 クにのっとってつくられたものにしていけば、より、早く穏やかで優しいものを
 欲するようになります。



▽最後に一つだけ

 あともう一つだけ。
 濃い味が好きな人って、おかずとご飯を一緒に口にいれます。
 それってよくないですよ。

 ご飯はご飯で、おかずはおかずで、別々に飲み込むのがいいんです。
 そうすると、どんどん体調が良くなり、気持ちもすきっとして顔色もきれいに
 なってきます。

 おかずとご飯を一緒に食べて美味しい味付けだと、当然「濃く」なります。
 うちでの試食も、おかずとご飯を一緒くたに食べるから「薄い」と思うのです。
 一緒くたに食べるのは、味が濃くなるだけではなく、
 噛むこともおざなりになりがち、
 加えて、体調も、顔色など見た目もよくなりません。


 これだけでも、試してみる価値はあると思います。


  食べ物、調理法、食べ方。

  食べ物が私達の中に落ちていくまで、

  私たちになるまでに、

  この3つの選択があるのです。

  そのやり方が、私たちを決めます。



▽追伸
 
 「やっているのによくならないんです。」

 そういうご意見をいただくということは、色々な情報が出てきたということで、
 それだけマクロビオティックを取り巻くものが成熟してきている嬉しいことでも
 あります。

 ちょっと前はレシピ本が一冊でただけで、本当に嬉しかったですもの。
 一歩、全体が進もうとしているんですね。



 それから、一番大事なこと。

 
 マクロビオティックの原点は、


 「美味しい。」



 煮るだけでこんなに美味しいの??
 と、驚いたときのことを思い出します。

 そう、美味しいから、続けられる。
 美味しいから、もはや、やめられない。


 結果、元気になる。

 結果、色々発見があって面白くって・・・・

・・・結果・・・・ときに(しょっちゅう)食べ過ぎてお腹が苦しい・・・・



 今までなんとなくやっていた、煮ること、焼くこと、切ること 色々・・・
 ちょっとの違いがこんなに味を変えるんだ!

 牛乳や豆乳を使わなくても、穀物でこんなにクリーミーになのができるんだ・・・
 だしをとってなくても、こんなに甘くなるんだ・・・



 マクロビオティックはとどのつまり

  「もっと、と〜っても美味しく食べられるための料理法」

   だってことを忘れないでいただけたらなぁ・・・と思います。


 愛すべき、そしてときに厄介なマクロビオティックが
 認知されていくのを楽しみにやっていきたいと思います。


 読んでくださって、ありがとうごさいました!




■ 編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 @マネージャーです。久しぶりの奥津典子長文、いかがだったでしょうか?
 先日、家内がブログで同様のことを書いたのですが、それに加筆修正を加える
 かたちで今回のメールマガジンにしました。

 マクロビオティックを実践している過程で、調子のいいときもあれば、
 調子の悪いときもあるでしょう。
 僕自身、「マクロビオティックやってても、全然体調よくないぜ!」と何度
 家内に言い放ったことか(苦笑)

 

 僕が調子の悪いときは、必ず、基本を見失っているときでした。
 
 今回書いてあることは、まさにその基本中の基本、です。



 まずは基本動作をしっかりを押さえること。それは 全てのスポーツに基本が
 存在するように、より自由にマクロビオティックを楽しむためには不可欠なこと
 だと思います。
 ベースを飛ばして先へいってしまうと、必ず大きな壁にぶつかってしまいます
 よね。
 
 基本さえ理解しれいれれば、きっと調子が悪くなるのも楽しめますよ〜。
 野菜の天ぷらを3食一週間食べ続けて、「やっぱり調子悪いわぁ〜・・・」と
 自ら実験するのもアリかも?
 


 それでは。
 次回でまたお会いしましょう! 
 
 
 
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   編集・発行 オーガニックベース 
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