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オーガニックベースNEWS トータル・バランスという発想

発行日: 2004/1/22

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2004.1.22 Vol.3 ━━━━━
 □■
 ■□   オーガニックベースNEWS.vol3 「トータル・バランスという発想」

                   http://www.organic-base.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
こんにちは。
オーガニックベース@講師ビギナーです。
メールマガジンの記事にする、ということで、いくつかのテーマについて書き溜め
ております。何からお届けしようか迷いましたが、前回の反響が大きかったので
それに関連する、マクロビオティックのバランスについて、お送りします。

いささか長文になってしまいました。お許しください。



    
━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                
 ■ ティーチャーズ・ボイス 「マクロビオティック=トータル・バランス」

 ■ 編集後記 


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 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-



■ティーチャーズ・ボイス━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


▼「マクロビオティック=トータル・バランス」

 みなさんこんにちは。奥津@講師ビギナーです。二つのマクロビオティックに
 ついて、思い切ってメルマガを発信してより、
 温かいご返信を沢山いただき、書いてみてよかった、とほっと嬉しくなりました。
 皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。
 
 さて、クシ式マクロビオティックを、より具体的にイメージしていただくために、
 今日はもうちょっと、具体的なメニューで考えてみましょう。


▽ある日の夕食

   玄米ご飯&ごま塩・お味噌汁・きんぴら・車麩のフライ


 さあ、突然ですが、これはバランスの取れたマクロビオティックメニュー
 でしょうか??
 読み進める前に、ご自身でゆっくりお考えになってみてください。イエス?ノウ?
 またそう思う理由を。できれば、ノートに書きとめてください。その上で次に進
 んでください。言語化する、というのは、自分を自覚して変える
 ときに、とても実効性の高い方法だと思います。


・・・
 さて、なるほど、肉も卵、乳製品、砂糖も入っていないメニューです。から、これ
 は、マクロビオティック・・・と言いたいところですが、実は、クシ式の視点で
 は、こういうメニューの日が、たまにあってもいいと思いますけれど、
  これがしょっちゅうならば、けして「マクロビオティックをやっている。」とは言
 えないと私たちは考えています。
 勿論、その人の状態や、運動量、年齢等等、また、このメニュー自体の調味料の
 量、調理時間にもよりますが、あえて、「一般的に」「個人差は置いて」述べさ
 せていただきます。



▽クシ式マクロビオティックの視点で、これらが毎日のメニューとして
  ふさわしくない理由。


?揚げ物は毎日は取らない。

 クシ式では、ある程度まで、脂肪(油)の摂取量を減らす、という大切な原則が
 あります。たとえ植物性の油であっても、アスリートや、炎天下で肉体労働に従
 事するなど、相当運動量が多い人でない限り、毎日の常食は薦められません。
 
 ことに、現代人は、これまでに ほとんどの人が肉食や乳製品、ドレッシング
 などの大量摂取によって、体内に 不必要な油脂分が蓄積しています。のでむ
 しろ、しばらく(1ヵ月位)揚げ物は絶っても良いくらいなのです。また、油は
 原料となるゴマや菜種の陰性な部分のみを搾り取った食材です。マクロビオティ
 ックの原則の一つ「一物全体」(物をできるだけ丸ごと取る。白米でなく玄米の
 ように)の視点からみても、ゴマ油を取るより、ゴマを丸ごと食べた方が良いと
 考え、油の使用量には注意を払います。


?食材のアンバランス

 クシ式マクロビオティックでは、食材の摂取量のおおまかなバランスがあります。
 朝・昼のメニューと味噌汁の具材、そして、全体の食事量にもよりますが、上の
 メニューでは、野菜、海藻、長期的には豆類 (お味噌に入っていますが)が不
 足します。
 また、野菜は根菜だけ(きんぴら)ではアンバランスです。丸みのある野菜(か
 ぼちゃや玉ねぎ、キャベツなど)をメインに、葉菜類(ねぎや小松菜など)と根
 菜をバランスよく取る必要があります。


?調理時間のアンバランス

 上のメニューはほとんどが長時間火を通して作られます。クシ式マクロビオティ
 ックでは、10分を目安に、それ以上火を通すものと、それ以下の加熱でつくら
 れたもの(さっと茹でたものや、短時間の漬物などを含む)を、一日で両方取る
 ことが大切だと考えています。人によっては、生サラダの摂取を薦めることもあ
 ります。


?味のアンバランス 塩気が多すぎる

 クシ式マクロビオティックでは、人間にとって、最も大切な味は「甘味」であり、
 それを全体の7割程度取ることが必要としています。この場合の甘みとは、デザ
 ートや果物の単糖の甘みでなく、穀物や野菜などのでんぷん質(多糖類)の甘み
 です。
 上のメニューでは、ごま塩、味噌汁、キンピラなど、塩辛いものばかりで、長期
 間にわたると塩気の取りすぎによる害が現れます。例えば顔色が悪くなる(茶黒
 くなる、黄色くなる、不自然に白くなるなど明るさ、輝きがなくなる)白髪が増
 える、身体が堅くなる。精神的には、攻撃的に、視野が狭くなる、あるいは悲観
 的になるなどです。そうでなくとも、身体がアンバランスを直そうと、強い甘い
 もの(砂糖や強い甘みのデザートなど)を欲するはずです。

 長い習慣を変えるのは大変ですが、ある程度マクロビオティックを続けても砂糖
 やアイスクリーム、チョコレートなど、もしくは大量のアルコールが欲しくてし
 ょうがなくなる人は、日常の食事のバランスが取れていない(塩気が強すぎる
 など)からです。

・・・
 など、他にも、成分の比率や、粉食(車麩は粉から作られる)の割合などの視点
 から様々なことが指摘されますが、代表的なことを書いてみました。



▽陽性になりすぎるメニューにご注意

 総じて、上のメニューでは、マクロビオティックでいう「陽性」過ぎるのです。
 ことに、より陰性が必要な女性や子供、お年寄り、不自然な陽性になりやすい現
 代都会人が上のような食事を続けると、上に書いたように、怒りっぽくなったり
 生理が止まったり、若いうちから白髪になってしまったり、様々な問題が表れて
 くるはずです。あるいは、肉食が好きだった方などは、これらのメニューを並べ
 られて「マクロビオティックのメニューで身体にいいから食べなさい。」と言わ
 れても、陽性すぎて、到底受け付けないでしょう。


▽大切なことは「感じる」こと

 マクロビオティックでは、どうしても「砂糖・肉・乳製品・卵・熱帯原産の野菜
 や果物をとらない」ということばかりに気が向きがちです。しかし、これらを取
 りさえしなければよい、ということではないのです。ややこしくて、面倒ですか
 ?(苦笑) しかし、メニューの「基準」さえある程度つかんでしまえば、簡単
 にむしろバリエーションを広げることができます。そして、精神的にも肉体的に
 もとても楽で、砂糖などを「我慢する」のではなく「本当に欲しくない」、楽チ
 ンで楽しいマクロビオティックライフを始めることができます。
 
 同時に、大切なのは、「正しくバランスのとれたマクロビオティックを」と頭で
 考えるより、どんどん「感じる」ことだと思います。
 
 どんな知識も、理解や体験が伴って初めて意味をもってくると思います。

 私たちは、つい、「これは陰性かな?陽性かな?」とそれを「正しく」判断する
 ことに、「バランスの取れたマクロビオティック食をとる」といういわば「結果」
 ばかりに関心が向きがちです。でも、本当に大切なのは、全身の感覚を開き、目
 も耳も鼻も肌も触感も第六感も総動員!!思う存分目の前の食材や私たちを取り
 巻く環境を感じ取ることだと思うのです。
 実際全てのものに、陰陽はあります。「陽性」と原則的にされているものでも、
 その中に「陰性の香」「陰性の色」「陰性のみずみずしさ」を発見することがあ
 るでしょう。
 この世にあるものは、全て交響曲のように重層的です。それを子供のように、面
 白がっていきましょう。 そしてそれが食べ物だったら、どう料理しましょう?
 そして食べたらあなたに何が起こりましたか?? 

 レシピなんて、本当はないのが一番いいのかも知れません。そうやっているう
 ちに、段々とバランスがつかめ、美味しい料理がつくれるようになっていく気が
 します。



▽トータル・バランスという発想

 講師である私は、生徒さんにこれを伝える必要を感じています。一方、生徒さん
  の方も、これを知りたくて、一生懸命なのを感じます。
 なので、スタンダードコースでは、12回で、とにかく「結局、トータルで何をど
 のように食べればよいのか」ということを最低限理解していただけるように、必
 死でプログラムを考えました。実は、私自身、マクロビオティックに取り組んで
 きた数年間で、このことで、大変右往左往したのです。
 (文字通り「体当たり学習」「体験学習」でした。)
 「バランス」と いうのは、非常にあいまいで個人差があり、なかなか難しいの
 も事実です。かくいう私自身も、まだまだ無理解は面はあるのですから。

 しかし、
 ?一応の「基準」または「考慮すべき要素」を伝える。
 ?それと逆にとらわれず、「自由に実際に感じる大切さ」を理解していただく。
 
 の2点を、コースの2本柱にしています。
  

▽コツは、気楽にはじめること

 マクロビオティックを現代で始めようと思ったら、どのみち多少は大変です。
 でも、その大変さを少しでも軽減するお手伝いができたらな〜と、いつも願って
 います。「仕方なく」でなく、「大変だけどなんか面白くってやめたくないの、
 やりたいの」というお気持ちでやっていただけたらと思ってしまうのです。
 
 ので、始まりは何でもいいと思います。お肉を食べない日が一週間に一日できた
 とか、牛乳プリンじゃなくて甘酒プリンにした、とか、そんなことでいいと思い
 ます。
 長い目で、気楽に、でも、心のどっかで、「全体のバランスを徐々に良くしてい
 こう〜」と意識していただいて取り組んでいただけたら(重篤の病気の場合は除
 いて)幸いです。

 長々と読んでくださりありがとうございました。



■ 編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▼ベストよりベターを

奥津@マネージャーです。今回のメルマガはいかがだったでしょうか。
今回は具体的なメニューからマクロビオティックの真髄である「トータルのバラ
ンス」について迫ってみました。

僕自身、マクロビオティックを始めて知ったとき「玄米&味噌汁&キンピラ」とい
うイメージで、「絶対に続くわけないぜ・・・」と引いてしまった記憶があります。
度重なる脱線を繰り返しながら、徐々に「食」に対する感覚が変化し、気がつけば
あれだけ大好きだった「肉・卵・乳製品・砂糖」が全く欲しくなくなってしまいま
した。

今思えば、家内は僕の変化のスピードにあわせて、毎日のメニュープランニングを
していたのです。ムリや我慢をした記憶はほとんどなく、今もそれは変わりません。

大切なのは「ベストよりベター」 急激な変化は必ず反作用となって自分に帰って
きます。太く短い関係ではなく、細く長く、愛すべき「マクロビオティック」と
つきあっていって欲しいな〜と願っております。


それでは次号でまたお会いしましょう。


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