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オーガニックベースNEWS  2月のクラス &妊娠中のマクロビオティック

発行日: 2008/1/19







━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2008.1.19 ━━━━━━━━━━
 □■
 ■□  オーガニックベースNEWS  妊娠中のマクロビオティック
                       &
                    2月のイベント


                  http://www.organic-base.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 1月も気がつけば半ばすぎ。
 Organic Baseの奥津爾です。皆さまいかがお過ごしでしょうか。 
 
 さて、今月は久しぶりの奥津典子のマクロビオティック・レクチャー
 「妊娠中のマクロビオティック」です。
 妊娠中、男女、世代をとわず、ご興味ある方は、ぜひご覧ください。
 長文ですが、皆様にとってマクロビオティックとの付きあい方を
 見直すキッカケになれば、幸いです。


 2月のクラス、目玉は富川シェフのおくる「バレンタイン・スイーツ」、
 チョコレートシフォンとチョコレートムースが炸裂します!
 堤京霞のマクロビオティック・チャイニーズは冬野菜でつくる中国の
 お惣菜、そして河村誠の「はじめてのマクロビオティック」も開催です。


 2008年のオーガニックベース、どうぞよろしくお願い致します!


━目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 ■オーガニックベース 2月のイベント


 ■妊娠中のマクロビオティック
       
   -目次-

     ・基本は標準食
     ・オーガニック野菜が手に入らない時
     ・陰陽の調整のコツ
     ・妊娠中は旬のものを
     ・マクロビオティックをやっているつもりでも・・・・
     ・妊娠中の注意1「水」
     ・妊娠中の注意2「青菜・発酵食品」
     ・妊娠中の注意3「陽性になりすぎないように」
     ・妊娠中の注意4「塩分」
     ・妊娠中の注意5「海藻」   
     ・玄米が食べたくなくなる・・・
     ・貧血について
     ・つわりについて
     ・妊娠中のクレービングについて   
     ・食べ方
     ・終わりに

 

■  One Day Class ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


オーガニックベース、2月のイベントを更新しました!


  01|河村誠の「はじめてのマクロビオティック」
  02|堤京霞のマクロビオティック・チャイニーズ「冬野菜で作る中国のお惣菜」
  03|富川シェフ「バレンタインスイーツ」
  04|富川シェフのクッキングクラス「簡単チャーハンといちごのタルト」


   詳しくは↓
   http://www.organic-base.com/class/class01.htm
   
    募集期間は1月19日15:00〜1月27日23:00
    -------------------------------------------



■  奥津典子のマクロビオティック・レクチャー ━━━━━━━━━━━━━━


**********************

 奥津典子のマクロビオティック・レクチャー 

 「妊娠中の食事について」
   
**********************


こんにちは。奥津典子です。
さて、今回は、最近ご質問が増えてきた
妊娠中のワンポイントアドバイス?を
まとめたいと思います。
 


▽基本は標準食

妊娠中も、基本は温帯地域にお住まいの場合は、
マクロビオティック標準食のお食事の
アドバイスと同じです。
 
極陰、極陽であるところの肉や卵、赤身魚、
白砂糖、乳製品、コーヒーやチョコレート、ホウレンソウや
ジャガイモ、いちじくやパパイヤ、油っこいもの、
過剰な塩分や合成添加物(合成着色料、アミノ酸調味料他)
などは、特別なケースを除いて基本的に避けましょう。

妊娠中は特に敏感になっていますから、
食べると反動が大きいのがより実感できるでしょう。
また、食材の質やエネルギーも大事。現代ではすっかり
「高級」なイメージになってしまいましたが、
数十年前は普通だったはずの、オーガニックや
それに近いものを理想とします。

自然の力が、不自然な生活リズムになりやすい
現代人には何よりもまさる良薬になります。
また、それらの素材は味付けが最低限で済み、
旨味も強く満足感がある、嫌な香りがしない、
日持ちがするので、何度も買い物に
行かなくてすむ、など妊娠を助ける要素が沢山あります。
 



▽オーガニック野菜が手に入らない時

とはいえ、なかなかオーガニックの食材
(特に生鮮野菜)が入手できないときもあります。
そういうときは、手に入る素材の中でも、よく素材を見て
より美しいもの、引き締まったものを選んでください。
オーガニックと表示されていなくても、質のよいものが
売られていることも勿論あります!


しかし、一般的に慣行栽培の生鮮野菜は、
オーガニックや自然のものより
陰性(アクや水分)が多いことがほとんどです。
茹でるときの塩をやや多くするとか、
塩もみして洗い流してから調理に入るとか、出汁を濃い目にとる、
などの工夫をしましょう。ワックスがかかっているものなどは、
皮をむいたほうがいいこともあるでしょう。


生鮮はなかなか手に入りませんが、
保存がきく調味料だけでも、
本物を選んでください。
天日干しの塩、2〜3年熟成の醤油、
2夏以上熟成された味噌、3年梅干、伝統製法のごま油・・・
などです。
調味料はダイレクトに血液の質に影響するので、
とても大切です。
  
そして、普段の食卓は穀物をしっかり食べて、
生命力を高め、野菜や豆、海藻をおかずの中心にします。
適度な発酵食品(良質のお漬物や納豆やテンぺ、
味噌、醤油、甘酒など)も大切です。
普段より野菜が多めに必要かもしれません。
油、脂肪分の摂り過ぎに注意しましょう。
赤ちゃんの肌が弱くなります。
 


▽陰陽の調整のコツ

陰(ゆるめる)陽(引き締める)のバランスを
とりましょう。
簡単なことでいいですから、バリエーション豊かに
おいしくお料理して召し上がってください。
朝はより陰性に、昼は中くらい、夜はやや陽性に。
新月のときや冬は全体にやや陽性さを増やして
満月の時や夏は全体にやや陰性さを増やして。
 
陰性さを増すには、塩分を控え、調理時間も
短めにして。白っぽい野菜や緑の野菜、スプラウト類や
もやしなどを増やしましょう。
反対に、かぼちゃや人参や根菜、小豆や海藻もやや控えめにして。
ライトでさわやか、鮮やか、軽やかでみずみずしい感じに。
 
陽性さを増すには、じっくり時間をかけた煮物料理など
調理時間も長めに、調理も手をかけて、味付けもやや濃厚に。
おでんとか、シチューとか、炒め煮とかを増やします。
野菜の中では根菜やかぼちゃ、冬キャベツなどを
ややしっかり取るようにします。
 

ただ、とはいえ、冬でも適度な陰性さは忘れずに!
寒いと体が緊張で締まります。だからリラックスするように
陰性さ(ゆるむ力)も必要です。

寒くなると甘いものやお酒が欲しくなるのはそのためです。
ロシアではウォッカが欠かせませんよね! 
お食事でも蒸したり茹でた青菜などフレッシュなものも
忘れないようにしてくださいね。

特に甘いものや硬いものが食べたくなるときは陽性に
なりすぎていますから、陰性さを増やしてください!
外食や加工品など、人工的なエネルギーの摂取が
多かった人は特に、味付けしない青菜なども少しずつ食べましょう。
いい素材であれば、十分に美味しいです。
また、野菜の元の味がわかると思います。
 



▽妊娠中は旬のものを


妊娠中は季節や天体のなど私たちを取り巻く影響を
大きく受けます。多くの女性は占いが大好きですが、
実際、母胎の中で冬を過ごしたか
夏を過ごしたかは、その子の体質や性質を大きく決定します。


旬のものを意識して食べることは、それだけで妊娠中には
とてもいい影響があります。「白米じゃだめなのかしら」
「乳製品とっちゃった・・・」などと気にし過ぎないで、
できるだけ旬の素材を楽しみましょう!それが何よりも
「自然」なことだし、自然のサイクルの力はとても強いのです。

そうして、良く噛むこと。
食前食後の祈りを欠かさないこと。
姿勢良くいただくこと。



▽マクロビオティックをやっているつもりでも・・・・

何を食べるか、も大事ですが、
どのように食べるか、も同じくらい大切なのです。

例えば、
きちんと食を味あわずにむさぼっていると、そういう風に
細胞のエネルギーが出来上がっていきますから、
やはり食べ物以外のことも、次から次から取り入れてちゃんと
消化できない消費行動を起こすようになります。

逆に、どんなものでも、感謝や食べ物という命の神聖さを感じながら
きちんと向き合える人(とき)、よく噛める、むさぼらない、
という人(とき)は元気で見た目もよりキレイになっていきます。

食べ物の美味しさをちゃーんと味わえて満たされているので、
自然と表情も和やかになっていきます。


ですから、「マクロビオティックをやっている!」と
「玄米菜食」にこだわっているつもりでも、スナックや
タヒニペースト、ジャムや米飴など、
季節感のない加工品ばかりになっていては、
逆に不健康になることがあります。
もちろん、使っていけないわけではありません。
ただ、全体の食事における割合が
多過ぎないようにしてください、ということです。

それらが過剰にほしくなる場合は、毎日の食事に満足できていない、
ということですから、メニューバランスを見直してみましょう。
満足する歯ごたえに仕上がっているか、彩りなども大切です。
 



▽妊娠中の注意1「水」
 
さて、ここからは、特に妊娠に関して
知っておいていただきたいことです。

全般として、妊娠中は排出が強まる傾向があります。
体外への排出を助け、子宮や羊水に排出が
向かいすぎないように、1日にカップ1〜2杯のお水を
飲むとよい人が、現代では多いです。
勿論、水を飲むと冷える人は、より陽性な番茶と
飲み分けてください。
特に動物質の食べ物や添加物の多い食べ物を妊娠前に
多く取ってきた方は、お茶ではなく水が必要なことがあります。

ペットボトルの水ではなく、浄水のお水で良いです。
時々ファッション雑誌で薦められているような、
1日2リットルとか1.5リットルもの水は必要ありません。
それは過剰です。

特に野菜の摂取を増やすと、野菜自体が動物性のものより
水分を沢山含んでくれています。むくみがちの人や水太りの人、
トイレの回数が多い人は、逆に水分の量を減らしてみましょう。
どうしたほうが心地よいか、ご自分に気を配ってください。
 



▽妊娠中の注意2 「青菜・発酵食品」

さらに、排出を助けるのに重要なことの一つが
肝の働きを助けることです。
そのため、もやしなどのスプラウト類や小松菜などの
青菜類(ほうれん草を除く)を軽く茹でたもの、
蒸したものなどもできれば毎日召し上がってください。
特に春は排出のシーズン、細胞がより生まれ変わりやすいシーズンです。
 

また同様の理由で、発酵食品をしっかりとって排出を助けてください。
先にも書いた味噌や漬物(着色料などが使われていないもの)や
甘酒や醤油などです。

ただし一般に味噌や醤油や漬物や納豆はやや陽性ですし
塩分が多いものもありますので、塩気のとりすぎに
はならないように。
例えば漬け物は一日ほんの二口三口程度で十分ですし、
陽性になっているときは控えたほうがいいこともあります。
白味噌や甘酒、テンペ、浅漬けは陰性な発酵食品です。

味噌が辛い時は、たとえばレモン汁やりんごジュースと溶いて、
好みの濃さに水で薄めましょう。青紫蘇とすり合わせてみたりごまと
すり合わせてみたり。梅干しや甘酒も発酵食品です。
すりばちなどで合わせると甘酸っぱいソースの
ベースになります。味噌汁は、女性はわかめ出汁
(塩蔵タイプが濃い味が出ます)が基本ですが、昆布にしたり、
干し椎茸と合わせたり、えのきにしたり、
玉ねぎやキャベツの甘みをいかしたり、と変化をつけてください。
 


▽妊娠中の注意3 「陽性になりすぎないように」

かつての女性は、妊娠中陰性になりすぎて流産にならないよう
心がけたことが多かったのですが、現代は、
食生活やライフスタイルの変化により、陽性にし過ぎないことにも
かなり気を配らないといけません。

陽性になりすぎると、早産の危険があるだけでなく、
また排出が強まりすぎて胎児にそれらが
向かいすぎてしまうことがあります。
良い陰性さのために、加工品やつくりおき、
味の濃いものばかりでなく、新鮮なものや、
ふっくら水分多目に煮炊きしたり茹でたりした、
白菜やかぶなどが必要です。これらは授乳も助けてくれます。

陰性が必要?と、砂糖や熱帯果物、
いちじくなど極陰性なものを取りすぎては

もちろん陰性になりすぎて、緩んで危険なことになることが
ありますから、注意しましょう!
トマトは体質によってごく一時的に必要なことがあります。
ただし生より煮ることをおすすめします。
また、砂糖を避けよう、と思って選ぶおやつが、
黒パンやせんべいや甘栗や干し芋やドライフルーツ、
黄な粉ばかりになっていませんか?
これらはすべて乾燥した、引き締まる陽性さが強いものです。
乾燥して食感の硬いものはそれだけで陽性化します。
食べすぎに気をつけましょう。

羊水の中に浮かんでいる赤ちゃんの環境も、
ぎゅーぎゅードライに乾燥してしまいます。
妊娠中の基本のスイーツには柔らかく、そして穏やかな
エネルギーのものがお勧めです。棒寒天を
使ったゼリーや、甘酒と苺のムース、フルーツコンポート
(果物を煮て冷やす)、全粒クスクスのケーキやおまんじゅう、
お汁粉など、ナチュラルで様々な形態のスイーツを
楽しむようにしてください。
 


▽妊娠中の注意4 「塩分」

気をつけていただきたいのが塩分です。
取りすぎても調子が悪くなるし、あまり少なすぎても
弱ってしまいます。毎日必要な塩分量は変わります。
ある日はとっても薄味、ある日は
けっこうしっかり味というように変化するのが自然です。

一日の中でも、朝が一番薄味、昼、夜と段々濃くします。
男性には女性より濃厚な旨味や味付けが必要です。
沢山料理をつくるときが難しい日は、一品は濃いものを、
一品は薄い油も用いないものにする、濃厚なつけだれを用意する、
など手軽な方法を工夫してみましょう。
 



▽妊娠中の注意5 「海藻」

乳製品を多く取ってこられた方は、海藻が強い味方です。
色々な海藻を使いましょう。食べにくいときは、
玉ねぎやブロッコリー、油揚げ、とうもろこしや酸味のある
味付けにする、など陰性さ(のある素材)と
合わせると食べやすくなります。

ただし全般に海藻は陽性なので、取り過ぎないように。
平均して一週間の食生活のうち5〜10%弱程度で十分です。
もちろん、沢山食べる日や食べない日が数日続いたりしても
大丈夫ですが、それが何ヶ月もずっと、ということには
ならないようにしてください。

ご自分が気持ちよく過ごせる量を探りましょう。
乳製品を取らないとカルシウムが・・・と心配な方は、
ごまには牛乳の10倍、かぶ菜や小松菜、納豆や大豆には
牛乳の約2倍含まれていますし、切干大根は約5倍。
寒天やあらめ、ひじきやわかめ、あらめなどには
それぞれ約5倍〜12倍含まれていますよ。
また、海藻は鉄分の宝庫でもあります。
 


 
▽玄米が食べたくなくなる・・・

妊娠中、玄米が食べたくなくなることがあります。

玄米は肝の働きと五行で相克の関係にあるので、
一時的に嫌になることがあるのです。
そういうときは無理をしないで、たまにはぶつき米にしたり、
麦類を取ると楽になります。丸麦と野菜を炊いたり、
うどんにしたり。加工品も、基本は全粒のものが薦められます。

しかし、妊娠中は体質が急激に陽性になり、全粒うどんや
全粒パスタが辛く感じるときがあります。そのようなときは、
精白したものでもいいでしょう。

私はよく、全粒パスタと精白パスタを混ぜます。
茹でるときに全粒パスタを先に入れて、1、2分してから、
精白パスタを入れて茹でるのです。そうすると一つの鍋で
両方茹でられます。より軽い陰性なものが食べたいなあ、
というときは、精白多め、しっかり繊維質をとって、
排出力を高めたいなあというときは全粒のものを
多めにしています。


梅干しは肝を助ける食材の一つですが
(もやしや青菜、発酵食品もそうです)、
梅干を使ったソースはパスタにもよく合います。
 


あまりにも長く玄米が辛い時は、炊き方か品種が
あっていないのかもしれません。
アミロペクチンの多いコシヒカリやミルキークイーンなどは
妊娠中や日本でも比較的暖かい地方には合わないことがあります。
その場合はササニシキのようにあっさりしたお米をお勧めします。
(コシヒカリより多く水量が必要です。3合に4〜4.5カップ程度)また、
圧力があまりかかりすぎたり長すぎても妊娠中は辛く
感じることがあるので、炊き加減を工夫してください。


反対に妊娠して急にもち玄米や、コシヒカリのように
甘みのあるリッチな玄米が食べたくなる方もいます。
身体の要求ですから、美味しいと思うほうを選んでください!
 



▽貧血について

それから、よく、妊娠中「貧血」と診断されることがあります。

貧血とは単位容積あたりの、赤血球数の不足、ヘマクリット値の低下、
ヘモグロビン値の低下により診断されます。その改善のために、
鉄分錠剤を処方されることが多くなります。

これは、産婦人科医である父によると、貧血には2種類あるそうで、
1赤血球数全量の不足。鉄分や赤血球数の全体の不足であるケース。
であれば本当に問題で、場合によっては錠剤も必要なことも
あるかもしれません。
しかしマクロ的には、陰性過多ですから、海藻ことにひじき、
海苔、(よく薦められるレバーの3倍鉄分を含む)などを多目に
食べてください、というところです。

醤油などもややしっかり使った方がいいでしょう。
ごまやけしの実、切干大根やレンズ豆、高野豆腐、小麦、納豆、
大豆などにも鉄分は多く含まれています。
それから睡眠をしっかり取りましょう。


レバーは牛や豚の肝臓で、本来栄養がつまっているところです。
しかし、現代では飼料などから吸収した有害物質や農薬などが
濃縮して貯まっていることが少なくありませんから、
薦められません。



2つ目のケースが血液の濃度が薄くなっている貧血です。
検査は単位容積あたりの赤血球数を測定することが多いので、
こちらに当てはまることが多くなります。

しかしこれは、内科的には「貧血」と診断されるけれども、
妊婦の体としては理想的、必要なことだそうです。
血液の濃度が薄くなることで、より血液がさらっと水っぽくなり、
それによって胎盤を通りやすく、
吸収しやすくし、赤ちゃんに養分を送りやすくなるのです。

これが、通常の血液の濃度ですと、よりどろっと濃い状態で、
胎盤を通りにくくなり、血栓が出来やすく、赤ちゃんが栄養不足に
なってしまったり、流産することもあるほどだそうです。ですから、
このような場合の言わば誤診の際は、
鉄分錠剤を飲むなんてむしろ危険だそうです。

しかし、残念ながら、現実にこのことをご存じないドクターも多く、
貧血と誤診してしまうことが少なくないそうです。
私たち患者にとっては、何とも当惑する話ですが、自分の体調を基に
主体的に判断するしかないかと思います。動悸、息切れ、めまい、頭痛、
食欲不振、家族から見て顔色が悪い、などの症状が起きたら、本当の意味で
「貧血」だと思います。その場合は改善したほうが良いでしょう。


しかし例えば私自身も、自覚としては元気なのに、
妊娠して東京で診察を受けたときは「貧血」と診断されました。
 
 


▽つわりについて

妊娠を恐れる方の多くが不安になっておいでなのが、
「つわり」ではないかと思います。


マクロビオティックを妊娠の何年か前から始めていると、
大抵の場合つわりはほとんどありません。
なぜなら、つわりは、排出現象そのものだからです。
特に胃や膵臓が弱い方はその傾向があります。特に膵臓を硬くする、
魚卵(いくらやたらこなど)、チーズ、えび、かに、鶏肉、卵などを
早めに避けておいてください。
パンやクッキー、チップス類の食べすぎもよくありません。
(良質のパンなどを時々くらいにしましょう。肌の調子もよくなります。)


もう妊娠している!という方は、できるだけマクロビオティックの基本を
心がけてください。油っこいものをとらないようにしましょう。
陰性なものの食べすぎで吐き気がするときは、人参がよく効きます。
ごま塩(16:1くらい)も良いです。陽性なものの食べすぎで
吐き気がするときは、何か酸味のあるものを少々とるといいでしょう。
キャベツ料理は全般に胃を強めてくれますし、梅干も良いです。
ただ、難しく考えず直感にしたがってください。

足の親指をよくまわすこと、脚の内側やふくらはぎを
マッサージすること、膝の両脇をマッサージすることが、
つわりに関係する、脾の流れを良くします。
また、Gパンなど脚の付け根を圧迫してリンパの流れを
悪くするものは避けましょう。
腹帯なども、できるだけ綿やそれに近いものがお薦めです。


つわりはとても辛いと思いますが、
それによって、お体にたまっていた毒素などを
出してくれています。考えようによっては、
赤ちゃんからお母さんへの贈りものかもしれません。
将来深刻な病気になる元を、急激とはいえ、
今出してしまうわけですから。
また、お母さんがつわりとして排出することで、
赤ちゃんも救われています。


どうぞ、少しでも少しでも楽に過ごせますように!!
そして、多くの女性がより早く食の改善に取り組めますように!!
 
 
 

▽妊娠中のクレービングについて

また妊娠中は、せっかくマクロビオティック標準食を
楽しめていたのに、急に極陰、極陽のものが欲しくなる
ことがあります。

理由として
  1)排出が強まるため、細胞に蓄積された過去の食べ物の
  エネルギーが血液に出てくるため 

  2)夫の細胞とエネルギーが自分の中で育つため、
  その好みに似る


などの理由があると思います。

これらの場合は、マクロビオティック標準食の中で
代用を工夫してみてください。例えば玉ねぎと人参の
スライスを煮込み、梅酢と米飴で味付けしたものは、
トマトの代用になるでしょう。
ひよこ豆を煮てつぶし、梅酢やマスタードなどと
和えたものや、豆腐を梅酢や白味噌に付け込んだものなどは
チーズの代用になるでしょう。
ごま油とすりごま、しょうがなどを上手に使うと、
中華風の味を出すことができます。
ラーメンが恋しい方は、植物性の生ラーメンを
時にはエンジョイしたり、また、うどんの出汁にもわずかに
ごま油を加えて煮ると、ラーメンぽさを楽しむことが
できます。妊娠中は味覚や嗅覚が異常に敏感になり、
辛い時もありますが、それを逆手にとって(?)、
美味しさを見つけてください。

 
  さらに3つ目の理由に、

  3)胎児が必要としている、

というケースがあります。これは、
先の理由と見分けるのが難しいのですが・・・・。
例えばトマトも普段の温帯地域の食事では
薦められませんが、妊娠前にとった動物性や魚介類の
エネルギーを溶かすために
必要なことがあったりするのです。

私自身の体験をお話しますと、
一人目の息子のときには、
チーズが異常に食べたくなりましたし、
二人目の娘のときには、
クッキーとアイスクリーム、魚が強く食べたくなりました。
息子のチーズは必要だったケース、娘のそれらは、
必要なく排出のケースだったな、と何年もたってから
直感的に感じましたが、そのときの判断は、
本当に難しいと思います。
 



▽まずは出来ることから、少しずつ

妊娠中に、胎児は30億倍もの質量増加を果たします。

   30億倍です。

その間、母親が食べたもので、血液をつくり細胞をつくり、
すべてを作り上げていくのです。

それが、いわゆるその子の体質というものを決定的に
決めていくのです。ですから、母親と、そして母親を
取りまく社会の責任は重要です。
 
と、マクロビオティックの本には書いてあるし、
師・久司道夫先生のお話も何度も伺いました。
 
が、難しいよー、というのが、私の本音です(苦笑)。
 
できる努力をするのは大切ですが、自分以外の者に
なろうとしないことや、できていることを認めることも
大切ではないかと思います。

完璧な妊婦さんや、完璧な理想の食生活と自分を
比較するのではなく、今の自分の生活をより良くし、
より良くできた分喜びましょう。
変化こそが命なのですから。

世界や歴史上には、妊娠しても戦場など過酷な環境にいる
妊婦も多いものです。もし自分がそこで妊娠し、
乳飲み子を抱えたらどんなに過酷な状態を子どもに
強いなければならないでしょう。
現代社会もまた不自然なストレスや、難しさを抱えていますが、
赤ちゃんと一緒にタフに生き抜きましょう! 
それこそ「マシ」の分だけ良しとして、
自分ややってきた赤ちゃんの力を
信じることも大切だと思います。
そして先ほども述べましたように、
食に対して、感謝と魅力、愛情を持って向かうことが、
一番大切かもしれません。



▽食べ方

食物を裁くことがないようにしたいものです。
食物を裁いて選び、口に入れると、それによって
細胞ができる私たちも、私たちや他者や、
ときにわが子を裁くようになると思います。

よく噛んだり、感謝の祈りを捧げたり、
食べ方を大切にしましょう。
また、基本的におかずとご飯を一緒に口に入れないこと、
を意識してください。
食事はスープから始め、穀物→スープ→穀物→スープ
・・・とスープを終えてから、穀物とおかずの繰り返しに移ると
エネルギーに秩序が生まれます。
 


食べ物は、大切なことです。

脳を含めて細胞を作っていきますから、
その天地自然の力に私たちは逆らえません。
逆に食べ物という身近なことで、
私たちは助けられ守られています。
しかし、生きるために食べるのであって
食べるために生きるのではないですよね!
より楽しいことを考えて、感謝し、
おなかの赤ちゃんをいつくしむことだと思います。
祝詞を読んだり、きれいな歌や言葉、モーツァルトなどの
音楽を聴いたりすることは、音は振動ですから、
とてもいいそうです。また、掃除などの家事の際には
よりナチュラルな道具、洗剤を使ってください。
 
 


▽最後に

私たち女性は、お腹に海を持っています。
全ての生命が海から生まれたように

女性の体に浮かぶ海に、新しい人の命は生まれてくるのです。


月の満ち欠けによって、海の潮の流れが変わるように、
私たちの中の海の満ち干きも月の影響を受けます。
そしてその中で、一つの受精卵が30億倍の質量増加と、
進化の歴史を繰り返します。
その場所に、日本人は「子宮」(子の御宮)と名を付けました。
 

どうか、私たちの中の海を大切にしましょう。


その海に、できるだけ添加物や荒々しい食べ物を
(口を通じて)投げ込まないでください。
男性も、女性の海を大切にしてください。
どんな男性も、そこから生まれてきたのです。
そして、一人ひとりの女性の中の海がきれいになるとき、
きっと地球の海も美しくなっているでしょう。


食はもっとも身近な経済行為でもあります。
私たちが自分の中に入れるものを選ぶことは、
私たちの地球環境や、社会のあり方を選ぶことでもあります。

私たちの中の海を傷めるような食べ物は、不思議なことに、
環境や他人、他の生き物も傷めてつくられているのです。
食べることは殺めることであり、生き物は常に他の生き物の命を
動植物問わずいただいています。野生の生き物はその厳しいサイクルの
中にいますし、伝統社会はよりそれを実感できるものだったはずです。

しかし、そこにあるのは尊厳ある死であって、
蹂躙するような死ではありませんでした。


私自身、文明社会の魅力と力はいつも感じています。
いまさら、虫が良すぎるのかな、と思うこともあります。
しかし、より幸福な赤ちゃんや、子ども達が増えますようにと
願ってやみません。


そしてそのためには、
大人が幸福になることだと思います。



どうぞ、皆さまが、皆さまの大切な方が、
よりお幸せな妊娠時代を過ごすことができますように。
 
 
 オーガニックベース講師 奥津典子


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   編集・発行 オーガニックベース 
   http://www.organic-base.com
   mailbox@organic-base.com
   全文、または一部の記事の無断転載および再配布を禁じます
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