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3分で読めるアメリカ経済情勢ニュース 第275号です
発行日: 2008/3/30■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■
■■ ◆3分で読めるアメリカ経済情勢ニュース◆
■■ (まぐまぐマガジンID:0000121825)
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第275号 ━■■
米2月個人消費、17カ月ぶりの低い伸び=雇用や住宅価格の下落で
−市場、追加利下げ織り込む=FRB幹部は利下げに消極的でも−
【2008年3月30日(日)】 − 先週末、米商務省が発表した2月の個人所得・支出統計
で、米経済の成長エンジンである個人消費支出は、前月比0.1%増だった。市場予想のコ
ンセンサスと一致したものの、2006年9月の同0.1%減以来17カ月ぶりの低い伸び。1月は
同0.4%増、昨年12月は同0.2%増だった。
特に、インフレ調整後の実質消費支出は、前月比横ばいだった。1月は前月比0.1%
増、また、昨年12月は同0.1%減にそれぞれ改定されたが、3カ月連続で伸びがほぼ止ま
った状態だ。
アナリストは、雇用が伸びず、住宅価格の下落傾向にあること、さらに、家計のやり
くりが一層厳しくなってきているのが消費低迷の要因と見ている。
コアPCEが低下=FRBのインフレ懸念を緩和
ただ、一方で、明るい材料となったのは、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視してい
る、インフレの先行きを示すコアPCE(個人消費支出)物価指数が緩やかな伸びとなった
ことだ。
コアPCEは、前月比0.1%上昇。前年比は2.0%上昇となり、市場予想の2.1%上昇を下
回った。1月の2.0%上昇(改定前は2.2%上昇)と2カ月連続で、FRBが望ましいとするレ
ンジ+1〜+2%内に収まり、インフレ懸念を後退させる結果となった。
全体のPCE物価指数は、前月比0.1%上昇。前年比は3.4%上昇だった。
また、インフレ圧力が低下していることで、FRBは利下げの余地が広がったとの見方も
強まった。FRBは利下げをすればするほど、インフレ懸念が強まるという見方だが、この
統計を見る限り、そうした懸念はない。
金利先物市場では、この統計発表後、CBT(シカゴ商品取引所)のFF金利先物の5月物
が、4月29-30日のFOMC(公開市場委員会)で、政策金利が現行の2.25%から2%へ0.25%
ポイント引き下げられる確率を100%織り込んでいる。
FRB幹部、依然、インフレ懸念を強調
しかし、それでも、FRBの幹部はこのところ、景気後退リスクよりもインフレリスクを
強調し始めており、追加利下げに消極的だ。
FRBは昨年9月以降、これまでに政策金利を2.25%へ3%ポイントも引き下げたが、フィ
ラデルフィア地区連銀のチャールズ・プロッサー総裁はこの日、南アフリカ・ケープタ
ウンでの講演で、FRBの最近の利下げは積極的過ぎると警告している。
また、同総裁は、「インフレを食い止めることが経済成長と雇用を確保する上で最善
の方法だ。物価の安定によって、潜在成長率を最大にすることが可能になる」と述べ、
インフレ抑制の必要性を強調した。これは、先週の2人のFRB幹部の発言に呼応するもの
だ。
個人所得、6カ月ぶりの大幅増=一時的要因によるもの
一方、個人所得(インフレ調整前)は、前月比0.5%増と、市場予想の同0.3%増を上
回った。7カ月ぶりの大幅増で、1月の同0.3%増を上回った。また、インフレ調整後の実
質可処分所得も同0.3%増と、昨年8月以来6カ月ぶりの大幅増となった。1月の同0.1%増
を上回った。
しかし、この所得増は、第1四半期(1-3月)中のボーナス払いとメディケア(高齢者
医療制度)からの医療費還付による一時的要因と見られている。(了)
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発行責任者 :編集主筆 増谷栄一
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