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米6月コアCPI、市場予想した回る前月比0.1%上昇=追加利上げは小幅に
【2004年7月18日(日)】−米労働省が16 日に発表した6月消費者物価指数(CPI)
は、価格変動が激しい生鮮食料品やエネルギーを除くコア指数が前月比0.1%上昇と
なり、市場予想の同0.2%を下回った。市場が最も注目していたコア指数が極めて低
い伸び率になったことから、インフレ懸念は遠のいたとの見方が広がっている。
また、食料とエネルギーを含めた全体の総合指数は、市場予想の前月比0.2%上
昇を上回ったものの、主にエネルギー価格と食料品、交通費などのコストが5月に比
べ大幅に低下したことから、前月比0.3%上昇と5月の同0.6%上昇の半分の伸び率に
縮まった。
エネルギー価格の上昇率は、5月の同4.6%上昇から同2.6%上昇に鈍化してお
り、全体のCPI上昇率を低下させる主因となったわけだが、それでも、依然、同上昇
率の3分の2はエネルギー価格の影響を受けていることも分かり、物価動向は原油価
格の動向に左右されやすいなど潜在的なインフレ懸念は残されているようだ。
市場の関心は、FRB(米連邦準備制度理事会)が6月30日に4年ぶりに政策金利で
あるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を46年ぶりの低水準の1%から
0.25%ポイント引き上げて1.25%としたが、次回8月10日のFOMC(米連邦公開市場委
員会)会合で、どんなペースで追加利上げを実施して行くかの一点に集まってい
た。
それだけに、6月コア指数の緩やかな上昇を確認できたことで、益々、FRBは今
後、“measured”(徐々にゆっくりとした)ペース、つまり、0.5%ポイントといた
急ピッチな利上げというよりも0.25%ポイントの小刻みな利上げを当分は行うだろ
うという予測を固め始めた。
また、この見方を強めているのが、労働省が、CPI統計 の前日に発表した6月生
産者物価指数(PPI)だ。PPIはエネルギー価格が前月比で大幅に低下したことか
ら、市場予想(前月比0.2%上昇)に反して、同0.3%低下と1年ぶりの低水準となっ
たのだが、この結果を見て、多くのエコノミストは、7月と8月のCPIは6月よりもも
っと緩やかな上昇率になると見ており、米ベア・スターンズ証券は年内のコアCPIは
2%になると見ている。
コアCPIの上昇率が2%を超えない限り、FRBは0.25%ポイントの小幅な利上げで
進むという暗黙の了解がある。このため、リーマンブラザーズ証券など市場関係者
は6月コアCPIの内容を見て、 今年下半期の利上げはあと1%ポイント、つまり、
0.25%ポイントずつとしても4回の追加利上げの可能性を変えなかった。
6月コアCPIを前年同月比で見ると1.9%上昇となっており、単月では2%を下回
った。しかし、今年3月から5月にかけてインフレ上昇率が激しかった春先を含めた
1-6月で見ると、同期間のコアCPIは年率換算で2.9%上昇(1-3月は同2.9%上昇、
4-6月は同2.3%上昇)となっており、2003年の1.1%上昇を上回る高い上昇率となっ
ている。残る2004年下半期のコアCPIが2%で収まるかどうかによって、FRBの今後の
利上げのスピードが決まってくる。
ただ、この点については、FRBのアラン・グリーンスパン議長や他の理事は、
「一時的要因」によるものという見方を維持してきている。6月PPIが発表された15
日にFRBのスーザン・シュミット・ビース理事はシカゴで講演したが、同理事も「今
年のインフレ率は私が思っていた以上に急ピッチに上昇した。5月個人消費支出統計
でのコア物価指数は年率で1.15%上昇し、昨年12月時点の同0.75%上昇と比べても
分かるようにここ数ヵ月、企業による製品価格の値上げ能力が増している証しだと
しても、インフレ率が一段と上昇している。しかし、これはエネルギー価格の上昇
と家賃の引き上げなど一時的要因によるものだ」と指摘している。 (了)
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