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■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第67号━■■
米株市場、4月CPI統計で6月利上げ説強まる中、暫くは乱高下の方向感ない相場展開
に
【2004年5月16日(日)】−米労働省は14日、市場関係者がインフレ関連最重要指
標として注目していた4月消費者物価指数(CPI)統計を発表したが、FRB(米連邦準
備度理事会)は6月下旬のFOMC金融政策決定会合で、2000年5月以来、約4年ぶりに利
上げを実施するという見方と、それでも2005年まで利上げはないという見方もくす
ぶっており、依然、不透明感が強い。
この利上げをめぐる不透明さが、このところの乱高下を繰り返す米株価の動きに
現れているようだ。市場では大半が、利上げ自体は近いうちにあるという読みで、
そのこと自体はすでに株価に織り込み済みだが、問題はいつの時点で、どの程度の
大きさと頻度で行われるかは依然不透明で、その意味では、投資家はまだ完全に利
上げを株価に織り込んではいないからだ。いまはそれに加えて、12日の原油先物の
高騰がますますエスカレートしてきて、株式市場の不透明感が増してきているのが
実態だ。
いま、投資家は、下がり始めたらどんどん売っていくべきなのか、あるいは、上
昇したらどんどん買い上げていくべきなのか、迷いがあり、方向感が出せないでい
る。そうなれば、市場は、手がかりを与える格好の機会として6月29−30日に開かれ
るFOMC会合に注目せざるを得なくなっており、それまでは限られた範囲でダウ平均
指数が動く、レンジ取引となり、株価は急に下がったと思ったら、また、ちょっと
上がるという方向感のない相場展開がしばらく続くというコンセンサスが出来つつ
あるようだ。
CPIが発表された14日のダウ平均は、1万ドルを割り込んだあと、小高く引けた。
取引レンジは9912ドル−1万0097ドルで上下それぞれ100ドル近くを行ったり来たり
しながら、前日比2.13ドル(0.02%)高の1万0013ドルで引けた。東京株式市場も先
週から米国と全く同じ動きをしている。14日の日経平均は1万0739.49円−1万
0939.09円のレンジで上下それぞれ約100円の動きだった。東京市場では、今後はし
ばらく1万0700−1万1000円のレンジで上下それぞれ200円の幅で動くという見方が
広がってきているほどだ。
4月CPIは、前月比0.2%上昇した。3月の実績値0.5%上昇や市場予想の0.3%上昇
を下回ったが、実際にはもっと高い数字になっていた。それというのもガソリン価
格は実際の原数値では3.7%も上昇していたものの、統計上、原数値ではない季節調
整済みの数値を使った結果、逆に0.3%の低下となったという統計上のアヤだったか
らだ。
また、5月CPIが出てくれば、4月よりもかなり大幅上昇を示すと予想されている。
その理由は、ガソリン価格が最近の原油高騰を背景に4月下旬から5月にかけて顕著
に伸びているからだ。
FRBや市場関係者は、むしろ、価格変動が激しいいガソリンなどエネルギーや生鮮
食料を除いた、いわゆるコアCPIの伸び率を注視している。4月は前月比0.3%上昇
と、市場予想の0.2%上昇を上回っている。しかし、サプライズだったのは1−4月の
過去4ヵ月の伸び率が1.8%と伸びたことで、これは2003年の1.1%上昇より大きく、
FRBの許容範囲とされている2%にかなり近づいたことだ。さらに、2−4月の3ヵ月だ
けで見ると実に3.3%上昇と急ピッチで進んでいるのだ。 (了)
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発 行 元 :「誰でも分かる!アメリカ経済情勢ファイル:ザ・裏読み」
発行責任者 :編集主筆 増谷栄一
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メールアドレス:FL7E-MSTN@asahi-net.or.jp
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